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ニュース・更新履歴

2012年前期



2012/06/27


クロンダイク作戦
新コンテンツ。

氏族創設者に興味があったので、"Historical: Operation Klondike"から人物紹介のところを抜き出してみました。まず、創設者の中でも最も重要な4人、ケレンスキー兄弟とウィンソン兄妹です(ウィンソンのほうは本当に兄妹か怪しいんですが)。ニコラスとアンドリューの関係は興味深いところです。



2012/06/19


テクニカルリードアウト:3060
氏族メックのハイランダーIICを追加しました。

SLDFを代表する機動強襲メック、ハイランダーの氏族強化型です。移動力と装甲点は原型機と同じ。武装は、原型機と似た構成を保ちつつ、氏族技術の使用で火力が大きく上がっています。お金をかけずに強くするという優等生的なIICアップグレードでしょう。



Total Chaos
Mercenaries and Mass Chaos
"Total Chaos"のプレビューが出ていました。3067年のアウトリーチから、3081年のベリス追撃戦まで、長期にわたる聖戦のシナリオ集です。シナリオの半分ほどは"Jihad Hot Spots"シリーズなどからの転載でしょうか。

プレイヤーは傭兵、ということで3種類の傭兵団が主役として登場します。ひとつは"良い"部隊、もうひとつは中立、最後はブレイクに与して中心領域から逃げざるを得なかった"悪い"部隊です。このうち、"良い"部隊であるギャノン・キャノンズはすでに名前だけ、フィールドマニュアル3085に登場しています。ベル・リーの言葉によると、聖戦では5つの傭兵団があったら生き残ったのはひとつだけ、とのこと。

冒頭の小説に、謎の代理人、ミスター・アスカイが登場していますが、結局、彼は何者だったんでしょうか? 謎の組織、インターステラー・エクスペディションズとの関係が示唆されていますが……。彼のストーリーについてはバトルコープスのほうでシリーズ化されるとのことです。



2012/06/13


テクニカルリードアウト:3060
新コンテンツ。氏族の軽戦車、ゾーリャを紹介します。

TRO:3060はおそらく、氏族製の車両がはじめて登場した資料と思われます。一読してわかる氏族車両の特徴は、重量の割りに装甲が薄いこと。正面から敵と撃ちあったら、弾薬をほとんど使わないうちに吹き飛んでしまうことでしょう。しかし、その分、火力は相当なものがあります。

ゾーリャは氏族装備とは思えないような、ICE装備の安価な軽戦車です。火力はまあまあ、装甲はVTOLと同程度。大量生産の使い捨て装備として、階級の神判に失敗したトゥルーボーンや、フリーボーンの戦士が搭乗している様が想像できます。1両1両は弱いのですが、1個星隊分が塹壕に入れば、それなりの弾幕を張れるんじゃないでしょうか。氏族の少数精鋭のイメージと反対なのがおもしろいです。



2012/06/08


テクニカルリードアウト:プロトタイプ
グラディエイターSを追加しました。

軽量級バトルアーマーよりも軽いエクソスケルトン(強化外骨格)です。元々はソラリスの闘技場で使われていた格闘用エクソスケルトンで、棍棒、メイス、ハチェットなどの手持ち武器を使って戦っていたとのこと。

バトルアーマーとして使うには装甲が頼りないのですが、歩兵を裸で戦わせるよりはずっとマシなので、価格次第では大量導入してみてもおもしろいんじゃないでしょうか。



2012/06/02


CCAF カペラ大連邦国装甲軍
泣く子も黙るカペラ軍の特殊部隊、デスコマンドの3079年を追加しました。

無敵に見えるデスコマンドですが、聖戦で損害が出ないはずはなく、聖戦前の1個連隊から推定2個中隊にまで戦力低下しているようです。



2012/05/29


TRO:プロジェクト・フェニックス
ジェイドファルコン製のローカストIIC4を追加しました。

ヘビーレーザー仕様のローカストIICで、原型機と同じく、恐るべき近接火力を持っています。ヘビー小口径レーザー(ダメージ6点)×6門とER中口径レーザー(ダメージ7点)×1門で、1ターンあたりの最大ダメージは43点。しかも停止か歩行移動なら全開射撃しても発熱しないので、毎ターン攻撃可能です。敵とするなら接近される前に遠距離攻撃で落とす、自分で使うなら敵の懐に潜り込むといった戦術になるでしょうか。

この機種は、連邦=共和国内戦の際のジェイドファルコン侵入で使われたという設定になっているようです。テキストに出てくるフリーバース星団隊というのは、ファルコン急襲星団隊(Falcon Swoop Cluster)のことでしょうか。



2012/05/23


リバイバル作戦
リバイバル作戦の続き。「アルシャイン」「新規則」のふたつ。

アルシャイン防衛に加わった第2〈光の剣〉連隊は、おそらくドラコ連合で最精鋭の部隊ですが、善戦するのが精一杯といったところ。ゴーストベア、アルファ銀河隊の猛攻を食い止めることはできませんでした。もう少し戦力があったらどうにかなったかもしれません(そのときは、ベータ銀河隊も入札されるでしょうが)。第6アルシャイン正規隊は、アルシャインからの脱出後、解散したものと思われます。

ゴーストベア氏族のリバイバル作戦は今回で最後です。



2012/05/16


リバイバル作戦
リバイバル作戦の続き。第五波です。



2012/05/12


リバイバル作戦
リバイバル作戦の続き。第四波です。

この時期のベアはまだ侵攻派で、ウルフ氏族を陥れようとする安っぽい陰謀に荷担しています。初期の氏族というと、中心領域軍の待ち伏せに弱い印象がありますが、そんな簡単に罠にかかるわけではないようです。



2012/05/05


リバイバル作戦
リバイバル作戦の続き。第三波です。

自由ラサルハグ共和国の主星、ラサルハグはウルフ氏族が見事な手腕で奪取しました。



2012/04/29


リバイバル作戦
リバイバル作戦の続き。第二波です。

ゴーストベア氏族を怒らせたことで有名な傭兵部隊ブラックオーメンの名前が見られます。今さらですが、ダミアンだからオーメンというネーミングはかなり適当ですね。



2012/04/23


リバイバル作戦
一番下、ゴーストベア氏族のリバイバル作戦を追加しました。



2012/04/16


傭兵部隊 3059年
ランゲンドルフ槍機兵隊の3071年を追加しました。

聖戦を良い形で生き延びた傭兵連隊の一つです。3085年時点では、戦力110%となっており、自由世界同盟の独立世界と契約しています。この時期にこの規模の部隊を雇うことができた惑星政府はラッキーでしょう(予算も相当かかりそうですが)。

自由世界同盟の国民は人工義肢を嫌っているという基本設定があるのですが、それは戦闘で手足を失うことが多い軍人にも適用されるようです。



2012/04/10


TRO:プロジェクト・フェニックス
ダイヤモンドシャーク製のフェニックスホークIIC4を追加しました。

ATM9を4門装備というシンプルな武装のメックです。ATMは長距離弾頭を使うと1発あたりダメージ1点ですが、短距離弾頭だと3点。つまり1ターンあたりの最大ダメージは、ATM9×4門×3点で108点というとんでもない数字になります。ジャンプ機動力を活かせる険しい地形で出会ったら非常に危険なメックでしょう。弱点は放熱能力・装甲が頼りないことですが、一撃離脱的な運用をする限りは致命的とはなりません。命中箇所決定のサイコロを振るのが面倒くさそうなところが本当の弱点でしょうか。



2012/04/05


グレンガリーの戦い
シナリオの残りを追加しました。「熱くなるまで火にかける」以下。

アレックスの父譲りの活躍で、グレイデス軍団が勝利を収めましたが、実のところグレンガリーの戦いは陰謀の序章に過ぎず(三部作の第一巻)、この後、マッコールの故郷が襲われるなど彼らは新たな苦難に見舞われることになります。



2012/03/29


グレンガリーの戦い
指揮官、参加部隊、シナリオ「プリズンブレイク」を追加しました。

「プリズンブレイク」は、第1大隊のゴメス・ド・ヴィラール少佐が、戦争を避けようとする惑星指導者に捕まってしまい、それを救出するというような話です。この時点で第2大隊は不在。

クリスティアーノ・ド・ヴィラールは、ゴメス・ド・ヴィラールの息子。「アラードおじさん」はハシド・リコルのスパイだったテック、アラード・キングのこと。デイブ・クレイ(ディヴィス・カーライル・クレイ)は、デルマー・クレイの息子です。グレイデス軍団のメック戦士、ケイトリン・デヴリーズは、惑星指導者の娘だったりします。



2012/03/21


グレンガリーの戦い
3056年、グレイデス軍団とスカイア反乱軍の戦いです。このとき、グレイソンは不在で、息子のアレックスが部隊の指揮を執っていました。シナリオ集"Day of Heroes"にも、これと同じ戦いが載っています。



2012/03/16


フィスト・アンド・ファルコン
ファルコンの二連星隊、パースイング・ペレグリンズの戦士ふたりを追加しました。指揮官のイングリードは、保守的なジェイドファルコン氏族の中でも、非ジェイドファルコン的な人物であるようです。



ダークエイジの公式ウェブコンテンツであった"LinkNet"、"Levins List"などから、ワード・オブ・ブレイク教団残党についてまとめてみました。

ダークエイジのブレイク残党は、「ブロードソード・ブラザーフッド教団」を名乗っているようです。ニュース記事では、ネオ・ブレイク派、アポリオン・カルト教団などとも呼ばれています。資料を読む限り、どうも、ブロードソード・ブラザーフッド教団というのは、ゆるい組織であるか、ブレイク信徒全体を指す用語のようで、ホワイトハンド、三位一体の使徒たち(Disciples of the Trinity)などといった別組織の名前も散見されます。三位一体とは、マスター、マスターの弟子、聖アポリオンを同時に崇拝するものと思われます。

ホワイトハンドは武闘派集団であるようで、HPG断絶の前からスフィア共和国内で爆破テロなどを行っています。名前と行動からして、マネイドミニの直系、それも特殊部隊系でしょうか。彼らは、ブルックリン・スティーヴンス(聖戦直前にファイブを初めて発見した人物)の孫で、祖母とファイブについて再調査を始めたリヴィエラ兄妹を追跡しています。まさにアポリオンによるブルックリン・スティーヴンス追跡の再現でしょう。

兄のイエスカ・リヴィエラは傭兵のカークパトリック・インベーダーズを雇い、ムーアでなにかを発見して持ち去り、オーガスティンでブレイク派残党と交戦を行いました(リンクネットに記述あり)。彼は22歳で、スフィア共和国のリヨン市民軍に勤務していたとされていますが、個人として活動しているのか、何かしらのバックアップがあるのかはわかりません。傭兵大隊を雇っているということは相当な資金源があるはずですが……。関わっている陰謀、謎の人物が多くてちょっと理解が困難です。そもそも祖母であるブルックリン・スティーヴンス自身が陰謀では名高いIEの出身なのです。

ブレイク派の生き残りたちは、ストーンを口汚く罵っているので、少なくとも表面上は両者がつながっていることはなさそうです。彼らのメッセージによると、ファイブのうちふたつが現存することになっています。



2012/03/09


フィスト・アンド・ファルコン
新コンテンツです。

"Starter: Fist and Falcon"は、pdf専売のシナリオ集で、スターターシリーズの三作目的ポジションにあたります。主人公にあたる部隊は、ライラのメック中隊(キューラン・ウルフハウンズ)と、ファルコンの二連星隊(パースイング・ペレグリンズ)。双方共におそらくこのシリーズが初登場です。

有名な部隊の登場しない、かなり地味なシナリオブックなのですが、人物の項を見ていると、ライラ、ファルコン両方の内部事情がよく見えてきます。そのうちの一部を紹介します。

今回はライラのキューラン・ウルフハウンズ。指揮官のギョーム大尉は、アダム・シュタイナーの指揮下で戦っていた猛者なんですが、部下からはなめられていたようです。氏族のように決闘で指揮官を決めようとしているところは注目でしょうか。



2012/03/02


CCAF カペラ大連邦国装甲軍
3079年、3081年の市民名誉旅団、カペラ旅団を追加しました。

両旅団ともに聖戦で打撃を受け、合計3個連隊を失っています。この後のスフィア共和国との戦争では、さらに壊滅的な損害を出し、カペラ旅団にいたってはほぼ消滅しました。ハーロック襲撃隊のみがかろうじて生き延びています。



2012/02/24


マッカロン装甲機兵団
ビッグマックの3079年と3081年を追加しました。スフィア共和国の視点で書かれた文章です。

3081年の記述は、まさにスフィア共和国とカペラ大連邦国の戦争が始まる直前のもの。この後、順調かに見えたフェイス・マッカロンは、愛機であるスタースレイヤーの頭部をリージョネアに撃ち抜かれ、連隊と共に死んでいくことになります。



2012/02/18


TRO:プロジェクト・フェニックス
ダイアモンドシャーク製のウォーハンマーIIC4を追加しました。

ERPPCとATM6を2門ずつ持ち、放熱器も充分なため、遠近問わず、毎ターン射撃できます。運用が楽なメックといえるでしょう。残念ながら中心領域への販売は行われていません。



MechWarrior Tactics
storm-warning
MWOのほかにふたつのゲームが出るようです。

上はいまのところ詳細不明ですがソーシャルゲームになるということ。下はティザー動画のみでさらに詳細不明ですが、メックアサルトを製作したスタジオの新作で、ロボットの足が見えています。「2012年はメックウォリアーの年になる」というファンのコメントがついてますが、まさにそんな感じになりそうです。



2012/02/13


傭兵部隊 3076年
一番下、フィールドレポート・シリーズ(3079年)より自由世界同盟、ライラ同盟、辺境の傭兵を追加しました。

分裂した自由世界同盟は、傭兵にとってリスキーながらチャンスのある宇宙となっているようです。3079年時点で自由世界同盟が雇っている部隊のうち、クリステン・クラッシャーズはその後スフィア共和国に譲渡され消滅、ハート・オブ・ブレイクはレグルス軍の核攻撃に巻き込まれて全滅となっています。バッドドリームは記述がないのですがおそらく解散したのでしょう。3085年時点でライジングサン軍団は行方不明、バトルコープスは自由世界同盟の独立世界と契約しています。

ライラ同盟は相変わらず多数の傭兵を雇用していますが、ここに書かれていない部隊もたくさんあります。クリムゾン・クルセイダーズ、グリーンバーグ・ゴジラ、ペリフェリースターガード、スノード・イレギュラーズ、トール・ハンマー。これらの部隊は3085年時点でライラとの雇用下にあります。文中で言及されているヘクサー擲弾兵隊はファンの作った部隊を公式化したものでしょうか?

辺境では、カノープスの首都に決死の突入を行ったラミリー襲撃隊が健在であるのが目に付きます。ここには書かれていませんが、グリーンマウンテンボーイズ、グレッグロングストライダーズ、クリーンキルも聖戦を生き残っています。



バトルテックスタッフのØysteinさんによると、傭兵のローンウルヴズが聖戦中に消滅したそうです。



2012/02/06


傭兵部隊 3076年
一番下、フィールドレポート・シリーズ(3079年)よりカペラ、ドラコ、恒星連邦の傭兵を追加しました。

ここには書かれていませんがカペラのリーサル・インジェクションは聖戦で活躍し、カペラ政府からの信頼と長期契約を勝ち取ったそうです(そのわりに忠誠度疑問ですが)。グリーンマシーンは、この後、マスキロフカとトラブルを起こし、ヘロタイタスに脱出しました。

ドラコ連合は合計1個連隊超の気圏戦闘機部隊を雇っています。練度も高く、かなりの戦力と言えるでしょう。マクファーデン・スカイライダーズはヘルズ・ブラック・エースから離脱した航空傭兵団で、チャンドラセカール・クリタのオデッサ攻撃にも参加していました。

恒星連邦の項によると、残念ながらウイルソン軽機兵隊は聖戦で壊滅してしまったようです。



2012/01/30


テクニカルリードアウト:プロトタイプ
ウルサス3を追加しました。

ゴーストベアの特殊な反乱鎮圧用メックです。バトルメックなのにプロトメック・オートキャノン8(射程が短い代わりに、発熱2点、ダメージ8点)を積んでいます。ウォッチドッグCEWSはECMとアクティブプローブを組み合わせたもの。

前身となっている通常型のウルサスは、安価でそこそこの性能を持った優等生的二線級メックです。ウルサスIIは、放浪ウルフとベアが共同開発した、ジャンプ能力を強化した型。ウルサスPR(プロトタイプリフィット)は、ウォッチドッグCEWSの代わりにC3iを搭載しているだけで、ほぼウルサス3と同じです。



"Field Manual:3085"よりいくつか。

ケルハウンドのモーガン・ケルが存命と書きましたが、3083年に死亡していました(自然死)。読み落とし、読み間違えです。申し訳ありません。

アークロイヤルとケルハウンドを引き継いだのは、フェラン・ケルの妹で気圏戦闘機パイロットのケイトリン・ケル。さらにその後継者候補として、2歳になる双子の息子が二人いるそうです。ケルハウンドはグレイヴ・ウォーカーズを吸収したり、地元民から募兵するなどして1個連隊、65%の戦力にまで回復しています。

アイリシアン槍機兵隊がスクリーミングイーグルスを吸収したかに見えたのは単なる編集ミスでした。アイリシアン槍機兵隊は3個古参兵連隊で、スクリーミングイーグルスは独立1個連隊です。

スフィア共和国は傭兵を嫌っているようで、仕方なくガラテアを傭兵たちの星として解放しているというようなことが書かれています。平和主義者が傭兵を嫌うというのは常識的なことに思えますが、どうもワード・オブ・ブレイク的な嫌い方であるような……。

ガラテアの傭兵雇用所は、カペラ大連邦国をのぞくほとんどすべての中心領域、辺境国家に利用されています。ガラテア以外には、アークロイヤル(ライラ)、ウェスターハンド(カペラ)、ヘロタイタス(辺境)など、その地域専用の雇用所世界が存在します。

ワード・オブ・ブレイク潜入工作員と推測されていたベタニヤ・バーレットはナーマーであったようです。「ベタニヤ・バーレットが聖騎士への叙勲直前に病死」、「ナーマーと思われるマネイドミニが捕らえられ、裁判後に逃亡を図ろうとして射殺」というふたつの情報を組み合わせると、そういうことになります。ちなみに引き金を引いたのはレグルスの大使だったと噂されているとのこと。



2012/01/24


TRO:プロジェクト・フェニックス
新コンテンツ。プロジェクト・フェニックスから、ARC-8Mアーチャーです。

主砲がLRM15×2とER大口径レーザーという構成。3050年型のARC-4Mと比べて、直接的な火力はさほど変わっていませんが、8Mのほうが武装にバラエティのある分、柔軟性が高いと言えるでしょう。装甲、放熱力から見ても、かなり強い重量級メックと思われます。



"Field Manual:3085"の氏族部分を読みました。

聖戦が終わるか終わらないかのうちから、氏族は継承国家、他氏族との小競り合いを繰り広げています。

ジェイドファルコンとライラ共和国。スノウレイヴン、ゴーストベアとドラコ連合。ウルフとヘルズホースなどなど。もっとも、中心領域との抗争については、先に手を出したのは継承国家のほうなので、氏族が望んで戦いたがったわけではありません。

当然ながら、氏族の軍備は縮小しており、回復しようにも生産力は不足、さらにシブコが少ないという悪い状況にあります。おもしろいところでは、対外的な戦争を行っておらず、シブコの万全なダイアモンドシャークは氏族軍を拡大させているそうです。ただし、「血の祭典」テロで一番打撃を受けたのもシャークの工場なのですが。

氏族の中で最もひどい軍備状況にあるのがノヴァキャットでしょう。聖戦での損害と、スフィア共和国への部隊譲渡で、現状、3個銀河隊しか戦力が残っていません。戦艦はゼロです。氏族としてやっていけるのか心配です。マッケナ級を失った放浪ウルフも似たようなものですが、ポチョムキン級1隻を確保しています。

こういった状況を補うために、氏族は強襲降下船(ポケット戦艦)を生産するようになっています。代表的なのがウルフと放浪ウルフが共同開発(!)したイーゼグリム級と、ゴーストベアによるエーシル/ヴァニル級でしょう。ジェイドファルコンは豊富な海軍力(ナイトロード級、キャメロン級、ブラックライオン級3隻)を残していることから、この傾向に興味を示していないそうです。

もうひとつ重要なのが、多くの氏族で指導部が変わっていることでしょう。ウルフ氏族長のウラジミール・ワードがホースとの国境紛争で死亡。バーバラ・セネット(シャーク)、リン・マッケナ(レイヴン)両氏族長は引退したようです。ブラッド・ワードについては用済みなので処分されたというか、3057年がピークで後は目立ちませんでした。



聖戦直後の紛争や「血の祭典」テロを見ていると、スフィア共和国を安定させるために外部で騒ぎを起こすというマスターとブレイク残党の陰謀に見えてきます。前者はともかく、後者はあると思います。

あと、やっぱりディヴィッド・リーアは怪しい。



2012/01/20


テクニカルリードアウト:プロトタイプ
グレイデス・ストライクを追加しました。

グレイデス・テクノロジーズが開発した試作型バトルアーマー(一番下)をディファイアンス工業が量産したものです。試作型にあった氏族製SRMは中心領域製に交換されています。文中にも書かれていますが、装備がTAGとSRMのみというかなり偏った仕様で、普通のバトルアーマーとは違った運用が必要になってくるようです。

グレイデスアーマーの生産はグレンガリーからフリーロに移っていますが、これはグレンガリーがスフィア共和国領土だからという理由があるようです。フリーロはグレンガリーから近くて、ライラ共和国/スフィア共和国の国境のすぐ向こう側です。



2012/01/15


傭兵部隊 3059年
ジェイコブ・ジャガーノーツの3071年を追加しました。抄訳だった部分の完全版です。

この後のジャガーノーツの運命は不明です。おそらくSCOUR作戦で壊滅したと思われますが、どこにも記述はありません。



"Field Manual:3085"が出ていたので、傭兵の部分だけ読みました。

消息不明だった部隊をいくつか発見。ナーハル襲撃隊、カマチョ機士団、ペリフェリースターガード、スノード・イレギュラーズ、トゥース・オブ・ユミル、アヴァンティ・エンジェルス、グリーン・マウンテンボーイズ、グレッグ・ロングストライダーズ、クリーンキルなど。

しばらく行方不明だったスノード・イレギュラーズがライラ共和国(同盟ではない)との契約下で再び姿を現しました。1個大隊(戦力65%)です。

ウルフ竜機兵団は未雇用で1個連隊(85%)。指揮官はアルファ連隊の元チャーリー大隊指揮官、アントン・ブレイク大佐です。アルファ連隊は比較的損害が少なかったので上級指揮官が生き残ったのでしょう。ブラックウィドウについては記述がありません。

ケンタウリ第21槍機兵隊(1個大隊、60%)は恒星連邦所属となりました。同じく恒星連邦所属のハンセン荒くれ機兵団は戦力35%まで回復しています。アイリシアン槍機兵隊はスクリーミングイーグルスを吸収して4個連隊となりました。この時点で宇宙最大の傭兵団です。聖戦で傭兵全体が打撃を受けたことから、複数連隊を持っている傭兵は、彼らとクレーターコブラ(2個連隊、60%)のみです。

奇妙なのは、リヴァルディ軽機兵隊(1個大隊、80%)が元自由世界同盟の独立世界と契約していることです。この部隊はサン=シール擲弾兵隊と合併して、カペラ正規軍のサン=シール装甲軽機兵隊となり、その後、聖戦で壊滅したはずでした。生き残りが元の部隊を再建したのでしょうか?

ちなみにマッカロン装甲機兵団はスフィア共和国との交戦で、第1、第4連隊を失うという過去最大の損害を被っています。しかも第4連隊の指揮官で、総司令官候補であったフェイス・マッカロンが戦死しています。



スフィア共和国の部分も読みました。

この時期(3085年)の共和国は、カペラとの戦争を終えたところで、すでに聖騎士やトライアリー・プロテクターズといった、ダークエイジで見られる軍事編成をとっています。

各勢力から譲渡された部隊は、一度、Auxiliary(アウクシリア、補助部隊)に組み入れられカペラと戦い、それから再編成を行い、現在の形となりました。そのため、スフィア共和国軍の各部隊には、中心領域、氏族の戦士が混在しています。総司令官は初代がヴィクターで、ちょうど二代目のベル・リーに変わったところです。有名人では、カイ・アラード=リャオが第五宙域の主君政務官となっています。

聖戦で活躍したストーン・ラメント、リベレーターズなどは、エリートであるストーン旅団にまとめられています。ノースウィンド・ハイランダーズの各連隊は解散して、第1カーニー連隊のみが現役です。

海軍は、戦艦が元ノヴァキャットのイージス級とローラIII級、元ブレイクのエセックス級の3隻。傭兵についてはなぜかこの本には記述がありません(TRO等によると雇用しているはずですが)。それとは少し話が違うのですが、元傭兵などによる、エラントフォース(小規模独立派遣部隊)というのもあるようです。

気になるのは、ROMがそのまま共和国の諜報部に組み込まれていることです。コムスター、ブレイク教団、マスターの秘密をそのまま受け継いでいる感じがします。諜報部の長は、元スターシーズのマルセル・ウェブと、ヴィクターの側近で情報分野を担当していたガーレン・コックスです。いまだ正体不明の前者はマスターの手の者かもしれません。



2012/01/11


バー・ブラック・コブラ
クレーターコブラの3071年を追加。

聖戦中もクレーターコブラはドラコ連合との契約を続けていました。ルシエンで目撃されたとされていますが、詳細は不明です。"Jihad Turning Points: Luthien"にも記述がないそうです。

地球陥落後(3079年)、彼らは相変わらずドラコ連合と契約しており、2個連隊の規模、45%の保有戦力となっています。注目すべきは、なぜか1個連隊だった聖戦前よりも戦力が増えている点(戦力半分なので実質1個連隊ですが)。

なぜこうなったのか。おそらくは担当したライターが古い資料を参照して、クレーターコブラが2個連隊であると勘違いしたのでしょう。それかもしかしたら、クレーターコブラが、降伏したバー・ブラック・コブラを再吸収したのかもしれません。



2012/01/09


傭兵部隊 3059年
カークパトリック・インベーダーズの3071年を追加しました。

聖戦時、インベーダーズはライラ同盟との契約下で、前半は自由世界同盟と戦い、後半は国内の民主主義反乱軍の鎮圧に当たっていました。聖戦後は聖戦前よりも戦力が増えて、連隊規模、戦力70%となっています。彼らが大規模な破壊を逃れた要因はおそらく自前の艦船を持つことにあるしょう。

文中に出てくるギェナーは車両工場のある惑星です。JHS3070にはこの工場を狙うシナリオが載っています。雇い主は、謎の代理人であるミスター・アスカイ。依頼を受けた傭兵部隊は、他の傭兵部隊いくつかと肩を並べて作戦を実行することになります。しかし、寄せ集めであることと、リーダーの不在から、足並みがそろわず、惑星上陸前に降下船が行動不能となったり、到着した援軍を敵と勘違いして逃げ出したり、降伏する部隊が現れる始末でした。

作戦自体は成功し、連携不足で甚大な損害を出しつつも、工場施設を破壊して見せたのですが、損害の責任を巡って小競り合いが発生し、結果、最終的に惑星を脱出できた傭兵はわずかとなりました(雇い主に契約違反を告発したとか)。インベーダーズは追加シナリオで作戦を続行していた傭兵を一掃したようです。



Master Unit Listより、聖戦以降に傭兵が入手可能な氏族装備追加。

パックハンターII三機種。放浪ウルフがアークロイヤルで生産しているもの。旧式のパックハンターにXLエンジンを搭載し、浮いた重量の分、ER中口径レーザー2門、Bポッド2門、装甲0.5トンを追加したメックです。ライトエンジン版もあり(パックハンターII 2)。エンジンの分だけ旧式より高くなっていますが、購入する価値のある機体でしょう。

シャドウホークIIC5。ダイアモンドシャーク製。装備がプラズマキャノン、対人ガウスライフルのみの、装甲車両・歩兵と戦うのに特化したメックです(ミルスペックに記事あり)。運用しづらい機体ですが、そこそこ機動力があるので偵察機兼用で中隊に1機くらいあってもいいでしょう。

以下、傭兵が製造元氏族から直接購入できると思われる氏族メックのまとめ(*はおすすめの機種)。

聖戦中、聖戦後入手可能
 ライフルマンIIC 5 *
 ライフルマンIIC 8
 シャドウホークIIC 5
 ウォーハンマーIIC 5
 ウォーハンマーIIC 8
 アーバレスト
 アーバレスト 2 *

聖戦後入手可能
 フェニックスホーク IIC 5
 フェニックスホーク IIC 7
 ウォーハンマーIIC 9
 パックハンターII
 パックハンターII 2 *
 パックハンターII 3
 アーバレスト 3 *


リストにあっても回収等で入手可能となっているであろうメックは除外しています。どちらとも判断しにくいメックは、ガラハド 2、ライフルマンIIC 2、ウォーハンマーIIC 2のあたり。買えるなら買いたいメックなのですが、だれがどこで生産しているのか不明です。

データが古いので、リストには載っていませんが、マッドキャットMkII(旧式)、マッドキャットIIIあたりも購入可能であるはずです。また、ダークエイジ関連の資料によると、ダイアモンドシャーク氏族はブラックホークの武装固定型を、傭兵含め中心領域に販売しているとされています。

他に傭兵に販売されてそうなメック、ダッシャーII(ダイアモンドシャーク)と、ヘルスター(放浪ウルフ・ヘルズホース)はリストのほうに表示がありません。中心領域の中で傭兵部隊だけ入手可能対象から外されています。ピーキーな前者はともかく、後者は氏族版オウサムを思わせる強力な強襲メックなので、ぜひともリストに付け加えてもらいたいところです。



2012/01/05


テクニカルリードアウト:プロトタイプ
マッドキャットII強化型を追加しました。

その名の通り、マッドキャットMkIIが新技術で強化されています。このメックの主砲となっているのは、2門のER大口径パルスレーザー。ダメージと射程は中心領域製ERPPCと同じ、砲術の修正は-1というものです。2門のLRM10もついてますが、重量のわりに火力は弱いかもしれません。

マッドキャットII強化型の真価は防護力にあります。装甲点200点と頼りなく見えますが、実はこれ硬化型装甲(hardened armor)を使っているので、実際の装甲点は2倍の400点換算。150トンメックのオメガ並みのタフさを誇ります。ただし硬化型装甲の欠点で、走行MPが-1されています。



新年ですので、ここはひとつ、景気の悪い長文を書いてみようと思います。内容は、聖戦のストーリーについて、個人的にどうかと思った部分です。あくまで個人の意見、ネガティブな内容ですので、そういうものを見たくない人はスルーしてください。

以下、列挙します。


実時間で長いわりに、ストーリーの起伏がなく単調だった
現実の時間で聖戦が始まったのは、2005年9月に"Dawn of the Jihad"が発売されたときのことです(全体のストーリーは2002〜2003年あたりにはすでに公開されていましたが)。聖戦の前半はワード・オブ・ブレイクの圧倒的な優勢で進み、この傾向は2006年5月の"Jihad Hot Spots: 3070"を経て、2006年11月の"Jihad Hot Spots: 3072"まで続きます。

風向きが変わってきたのは、2008年8月の"Jihad Secrets: The Blake Documents"からです。その後は2009年3月発売の"Jihad Hot Spots: 3076"から、2011年10月の"Jihad: Final Reckoning"までストーン合同軍の優位が崩れず、そのままブレイクは滅びます。

足かけ6年にわたる長期戦(?)となりましたが、ストーリーの流れは、波乱や満ち欠けのない、ブレイクが優勢→その後負けるというだけのものでした。ストーリーというのは要するに押しては引く波ですから、これだけ長い時間をかけて大きい波ひとつだけというのは単調と言わざるを得ません。


わかりづらい
聖戦のストーリーは、聖戦の恐怖と不確実性を表現するため、主に報告やニュースという形で進行していました。これは確かに実際になにが起きているのかわからないという効果を生み出したのですが、ぶっちゃけなにがなんだかわからない、ストーリーを理解しづらいということにもなりました。確定情報については各JHSのタイムラインが頼りでした。


展開に無理がある
上記の通り、聖戦の前半は、ワード・オブ・ブレイクの圧倒的優勢で進んでいました。中心領域の各勢力はブレイクと戦うどころかブレイクに踊らされて互いに争うという始末。なぜそうなったかというと、元々火種のあったところにブレイクがガソリンを注いだからなのですが、ここまですべてブレイクの思うとおりに物事が動くのは、さすがに無理があるのではないと。

前回、聖戦のワーストプレイヤーなどというものを出しましたが、あそこにのぼってる連中はだいたいストーリーに無理のある連中です。とくにひどいのは、スノウレイヴン氏族でしょう。たとえ激怒していたとしても、守護派氏族である彼らが、無関係の民間人への無差別爆撃を行うとは思えません。タートルベイの件があるのだからなおさらです。その後の軌道爆撃で生物兵器が漏れ出したというのも強引すぎます。


八百長である
これは確定情報でもなんでもないのですが、聖戦はマスターによって操られていたという節があります。戦艦の配備状況などを見ると、おそらくは勝ちすぎないように手を抜いて調節していたと思われます。これはストーリーを陳腐化させる要素です……聖戦中のキャラクターの行動がすべて無意味なものとなるわけですから。聖戦を戦い死んでいった人たちは無駄死にだったのでしょうか?


残虐過ぎる
聖戦では、核兵器、生物兵器といった大量破壊兵器(WMD)が軍と市民の両方に向けて使用されました。生物兵器で殲滅された惑星は、ゲイルダン、ギャラックス、アラリオンなど無数にあります。民間人の死傷者は最低でも数百億人に及ぶでしょう。

これらの死亡者たちは、10世紀先の存在しない人間で、とりたてて深い描写がなされているわけではありません。単なるフィクションです。それでも残虐であると、そう思います。


敵がしょぼい
聖戦における悪役、敵はもちろんのことワード・オブ・ブレイク、ブレイク師団です。これらの敵は、氏族のように強いわけでもなく、有名なキャラがいるわけでもなく、魅力ある悪役となってくれませんでした。軍のトップであるサン=ジャメ軍司教ですらぽっと出で、キャラが立っていません。ブレイク軍に魅力が出てきたのは、アポリオン、ベリスといったマネイドミニとシャドウ師団が登場してからです。


有名部隊が簡単に倒される
特に聖戦初期によくあったことですが、有名な連隊が軌道爆撃や核攻撃で見せ場もなく消滅していくのはどうかと思いました。個人的に恨みがあるのは、エリダニ軽機隊、ブルー・スター・イレギュラーズ、ケンタウリ第21槍機兵隊、ブラック・アウトローズ、第1親衛バトルメック連隊あたりです。ウルフ竜機兵団は正面からぶつかって大打撃を受けているので、見せ場がある分むしろ得しています。

思うに、ストーリーを作ってる側、ライターたちは、楽しんで聖戦初期の流れを考えていたんじゃないでしょうか。なにしろ自分たちがこれまで長年かけて積み上げてきたものを一気に突き崩すわけですから(シムシティで災害を起こして町を破壊する気分?)。ライターたちの集まった会議室は、ブレイクの戦略会議みたいになっていたと想像します。「ニューアヴァロンを落として、恒星連邦の指揮系統を壊滅させよう」とか、「シュタイナーの継戦能力を殺ぐためにコベントリを奪取しよう」とか。



……等々、聖戦が終わった記念にいろいろ書いてみました。

聖戦そのものの個人的な感想を書くと、前半つまらない、中盤おもしろい、後半どうでもいい、というような感じです。3072年あたりまでは本当につまらないしよくわからないので、聖戦にさほど興味を持っていませんでした。我が家にある書籍版の"Dawn of the Jihad"、"Jihad Hot Spots: 3070"はほぼ手つかずできれいなままです。

急におもしろくなったのが、"Jihad Secrets: The Blake Documents"を読んでから。おもしろいはずです……これまで大ネタとして温存されてきた、ミネソタトライブとウルバリーン氏族について語られているのですから。これと"Interstellar Players"シリーズを読んで、すっかり陰謀マニアに洗脳されてしまい、すべての情報を陰謀の視点から見るようにまでなってしてまいました。現実なら危ない人ですが、バトルテックはフィクションですし、陰謀がまかり通っている世界なのでまあいいでしょう。

これとは別に聖戦がおもしろく感じる要素があって、それは小説などで聖戦をブレイク側の視点から見た場合です。これまで謎だった内情やブレイク信徒の心情がわかるからおもしろいというのがひとつ。もうひとつは、少数派でリソースのないブレイク側が、知恵を絞って、綱渡りして、ぎりぎりのところで勝つところ。これ、普通は主人公側がやることですよ。

聖戦は混乱と恐怖を振りまくという原則があるので禁じ手みたいなものですが、もうちょっとブレイクの視点があったり、ブレイク側の主人公がいたら、もっと楽しめたかもしれません。




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