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作成:2011/03/13
更新:2012/02/13

傭兵部隊 3076



 傭兵は聖戦で大きな打撃を受けた勢力の一つです。
 ブルースターイレギュラーズをはじめとする多数の歴史的な部隊が全滅しました。アウトリーチが核攻撃で消し炭となり、傭兵の業務を支え監視してきたMRBCが機能不全に陥りました。そして、傭兵そのものの信用が低下し、疑いの目で見られることにもなりました。
 傭兵として生きるにはつらい時代です。
 しかしピンチのときにはチャンスもあるようで、生き残った傭兵部隊は兵士不足の時代に引く手あまた。三流の部隊でも高額の契約にありつけるようです。










ドラコ連合傭兵配備表

 ドラゴンはこの一世紀間、幾度も「傭兵に死を」の勅令を出してきたことで知られているが、MRBCの傭兵たちを様々な任務のために雇っている。だが社会の見方は、ここ10年の傭兵の行動が原因で敵対的なものへと変わった。ノースウィンドハイランダーズが条項の穴をついて契約を放棄し、ウルフ竜機兵団がゴーストベア国境から逃げ出し、サザンスナイパーズがルシエンでブラックドラゴンのクーデターを支援したのである。他の傭兵部隊も聖戦が始まるとナーハル襲撃隊のように逃げ出すか、エリダニ軽機隊のように完全に殲滅された。

 だが、DCMSが幾度かのショッキングな損害を被り、補給庫と生産施設の大規模な混乱で補給路が停滞すると、勅令は竜を守るため脇に置かれている。そのため、現在の傭兵契約は企業や個人が締結し、大統領が政策に関して面目を失うことがないようにされている。加えて、元帥たちと他の連隊指揮官は、DCMSかISFの領域外で状況が「ふさわしくない」時に、傭兵を雇う制限された裁量権を持っている。大統領の政策はいまだこのような部隊の公的な雇用を禁止しているが、傭兵たちはいまだ竜の領土内で――他の星間国家より少ないとはいえ――見ることが出来、星系の防衛というより特定の重要な施設を守っている。

 以下は、連合内で活動している大隊以上の戦力を持つ高名な傭兵部隊の抜粋である。3077時点での最終確認地点を付記している。



部隊名経験配置戦力充足率雇用主
カオス・イレギュラーズ
(指揮官:イグナチオ・ジェロニモ大尉)
古参兵不明70%スターコープス
クレーターコブラ
(指揮官:エミール・バークレー大佐)
一般兵アーナシ45%インディペンデンス造兵廠
デビル旅団
(指揮官:アレックス・ケラー)
エリート不明35%デヴリン・ストーン(HTE経由)
カプラン・セキュリティチーム*
(指揮官:ケイ・エヴァンス海軍中佐)
一般兵バックミンスター100%ワカザシ・エアロスペース
コウキ・ノ・オタケビ*
(指揮官:マーグレン・オグルヴィ大佐)
古参兵ミナクチ95%LAW
マクファーデン・スカイライダーズ
(指揮官:オーウェン・レッデンス大佐)
エリートケッセル60%イセサキ・シッピング
スターシーズ
(指揮官:マルセル・ウェブ大佐)
古参兵ハチマン、
ベンジャミン
85%デヴリン・ストーン(HTE経由)
サマー・ストーム
(指揮官:ミゲル・ホセ・ヴァルディーズ海軍中佐)
古参兵ドーバー105%LAW

*は非MRBC部隊






恒星連邦傭兵配備表

 恒星連邦は長らくの間、質と量の両面で最高の傭兵雇用主であった。他の国家より多くA評価部隊を雇っていた恒星連邦は、ウルフ竜機兵団全隊を三度雇用出来た唯一の国家であった。高報酬、公平な扱い、氏族侵攻時の教訓から学んだ適応性、連邦の高度な技術の販売、そのすべてによってAFFSは尊敬される部隊を集め、維持し、小部隊の成長を助けている。

 これによって促進された忠誠心は、聖戦初期のAFFSにとって有利に働いた。雇用主の多くが傭兵たちをにらみつけていた時に、AFFSは数世紀にわたる信用を保ち続けることが可能となり、境界域市民軍や一部の戦列部隊よりも良い扱いをすることがしばしばあった。この忠誠と信頼は代償を伴うものだった。聖戦の炎の中で恒星連邦の代表的な傭兵隊が大きな損害を受け――時に回復不能となったのである。ハセクの不運な戦争については言うまでもない。以下のように、傭兵の運命は全体的にAFFSと似たようなもので、一部は吸収されている。

 アルカディアンズ: アカマーをブレイク保護領から解放するのに集中していたアルカディアンズは3075年見事に設置された罠にかかり、壊滅して、生存者はなかった。

 カニンガム奇襲部隊: カペラとの戦争を比較的まともな状態で脱した奇襲部隊は、タウラスの攻撃を止めようとして打ちのめされた。1個部隊に合併した奇襲部隊は、AFFSとの協定を結び、正規部隊として吸収されることになりそうである。

 連邦自由兵連隊: 失敗に終わったカペラへの侵攻の後、残った自由兵連隊は解散し、一部はシルティス機兵連隊に入隊し、大多数は引退を選んだ。

 ハンセン荒くれ機兵団: タウラスに対する価値ある避雷針だった荒くれ機兵団はデヴリン・ストーンの合同軍に「貸し出し」された。

 ハーロック・ウォリアーズ: ウォリアーズは悪いときに悪いところにいるという病にかかってしまった。HPGネットの混乱によって彼らは恒星連邦との正規の契約を確保することが出来ず、一度ならず、最悪の場所にいて打撃を受けた。安全と契約を求めたウォリアーズはガラテアへの危険な旅に向かったが、この世界でワード・オブ・ブレイクの強襲を受け壊滅した。

 アイリシアン槍機兵隊: 槍機兵隊は4個旅団のうち3個が活動中で、タウラスの強襲に対するカペラ境界域防衛の重要なリンクを形成している。

 レキシントン戦闘団: ニューシルティスが使える装備のすべてを戦列部隊に移したのに伴い、残ったLCG部隊は基本的な整備すら出来ないようになっている。ニューアヴァロンは危機的状況を把握しており、3076年1月、ジョナサン・ダヴィオンはブラッドレー将軍と面談し、LCGが第4ケチ戦闘部隊になり、ヴィクトリアを家族の永久的な本拠地とすることを承認した。

 メデューサンズ: 熱意溢れるニューシルティス防衛から再建したメデューサンズは、TCS〈ヴェンデッタ〉を探しだし、捕獲するのにその広範囲な技能を使う用意があると噂されている。

 ニューアヴァロン機士団: 繰り返し困難を生き延びてきた機士団は、ワードがニューアヴァロン包囲の最初の一斉砲撃で壊滅した。

 スクリーミング・イーグルス: イーグルスはドラコ境界域のリムワード外辺を支え続けており、第3南十字星部隊の壊滅で生まれたゆるみを引き締めている。

 ヴァンガード軍団: ニューシルティス防衛戦の後、彼らは戦闘可能な状態になく、生存者たちは戦時緊急措置法の下、第6シルティス機兵連隊に徴兵された。

 第12ヴェガ特戦隊: 合併した1個戦闘旅団にまで戦力低下した特戦隊はいまだ膝を屈していない。彼らはニューアヴァロン包囲戦以来、保護領国境線で活発に実戦参加している。






カペラ大連邦国傭兵配備表

 他の継承国家のように、大連邦国はカペラ装甲軍を強化するため常に傭兵を雇ってきたが、第四次継承権戦争、そして特に3057年の攻勢の後、極度に傭兵を使って守備隊を補強してきた。マッカロン装甲機兵団や第4タウケチレンジャー部隊のような高名な部隊を正規隊に加えたことで、多くの傭兵が大連邦国の仕事を引き受けるようになり、CCAFにとっては聖戦時に国境を守り、契約費用を節約する助けとなったのだった。ヘルズブラックエースのような長期契約部隊の戦果もまた超一流のもので、カペラの交渉担当にとって助けとなった。

 このことは、ブレイク派の大連邦国侵略と戦う彼らが、傭兵を弾よけ、罠用ワイヤとして使っているとの増えつつある噂を覆い隠している。根強い噂によると、少数の小傭兵隊が主力に先んじてウェイ、プレイオネなどの世界に降下し、カペラ主力がワード・オブ・ブレイク防衛隊を抹殺するために到着した時、爆撃によって破壊されたという。我らはこれらの報告を確認も反証も出来なかったが、噂の多さから一部は(少数であっても)細部を除いて正しいかもしれない。近年、傭兵業界が驚異的な損害を出してきたことから、そのような小部隊の「損失」が敵軍の行動によるものだと主張するのはきわめて容易であろう。

 他の国家と同じように、カペラ雇用の傭兵たちは契約の条文に応じて善戦している。この10年で傭兵のイメージが悪化したことから、多くの傭兵たちは――抑圧的な大連邦国でさえ――雇用主に対して自分たちの価値を証明しようとしており、そうする最高の方法は常に勝つことなのである。






自由世界同盟傭兵配備表

 聖戦の開始前、偽トーマス・マーリックはFWLM内の傭兵部隊の数を大きく減らし、拡大した同盟軍の新部隊に置き換えていた。だが、聖戦が始まって以来、元同盟の分離した各国家はブレイクのガラテア占領と、アークロイヤル従属を避けたい傭兵のためのメッカとなった。だが、同盟国家に雇われるのはリスク無しとはいかなかった。

 自由世界同盟と関わる危険性の最も有名な例となっているのは、おそらく3074年前半にギブソン強襲を行ったレグルスのタスクフォースであろう。主に傭兵団と構成された今は悪名高いギブソンでの作戦は、名高いワイルドギースと第13ストーキングホースの殲滅と、8個の小傭兵団を捕虜に結びついた。それでもレグルスは傭兵の雇い主になり続けている。

 アリス・ルーセ=マーリックの自由世界抵抗軍もまた野心的な傭兵の雇用主となっている。元々は自分の傭兵、クラッシャーズを中心にしていた抵抗軍は、不満を抱いた数個部隊(最も有名なのはバトルコー軍団)とその他の元AMC部隊を麾下に集めた。マーリック女公の気前の良いアップグレードと新装備により、ライジングサン軍団のような部隊(ブレイクの強襲で壊滅的な打撃を受けた)がもう一度戦うことが出来たのである。

 最近、トーマス・ハラスがレグルス国王と同じ戦術を採用し、アトレウスで虜囚となっている妻を救うため、傭兵打撃部隊を第2中心領域騎士団の支援に付けた。トーマスの送った全部隊は全滅するか捕らえられ、未雇用の傭兵たちはオリエントからアリスの抵抗軍に移ったのだった。

 面白いことに、名目上の「公式」同盟政府は、元同盟の中で最も傭兵の雇用が少なく、ブレイク派同盟の支援に頼っている。

 最後に、ギブソンとアトレウスは支払いがいいかもしれないが、注意深い傭兵は同盟の政治において簡単な仕事がないことを理解する必要がある。






ライラ同盟傭兵配備表

 傭兵の使用の歴史は戦争それ自身と同じく古いもので、5000年にわたって地球と宇宙の軍事作戦で軍事作戦の一部であった。ライラ同盟は現在、各種の傭兵部隊を前線に配備している。

 聖キャメロン騎士団はいまだ行方不明である。この部隊は約一年前に失踪し、それ以来目撃されていない。彼らが姿をくらます直前、アーチャー・アヴェンジャーズの生き残りが騎士団に加わった――アヴェンジャーズは傭兵になる道を選んだのである。

 ジェイドファルコンがストーン合同軍に加わったとき、彼らはアーチャー・クリスティフォーリの死を確認したのだった。

 国家主席との家族的な結びつきを持つケルハウンドは聖戦が始まったときからその一部だった。それは過酷な道のりであった……あまりに多くの戦いで敗北し、あまりに多くの優秀な指揮官を失った。彼らの主目標は氏族を釘付けにするのと同時に、LAAFを助けて居座るワード・オブ・ブレイクを追い払うことである。

 かつて中心領域で最も強力だった傭兵、ウルフ竜機兵団の生き残りは現時点で同盟のために仕事をしている。彼らは最近の数多の戦いに参加しておらず、もっぱら予備となっている……その理由は彼らが戦闘中に崩壊してしまいがちだからだ。竜機兵団はかつての名残に過ぎず、わずか1個強化大隊を配備するのみである。

 スノード・イレギュラーズは無傷では残されなかった。ロンダ・スノードは悪名高いアークロイヤルのドナー爆弾で死亡し、部隊はジェイドファルコン前線とその後のワード・オブ・ブレイクに対する戦役で大損害を負った。現時点の彼らはデヴリン・ストーンに貸し出され、保護領の世界を解放することでに忙しくしている。

 カークパトリック・インベーダーズは、近年行われたデモクラシー・ナウのリーダー、リンドン・アシュレイ逮捕に多大な役割を果たした。彼らはヴァーチュ攻撃の先陣に立ち、同盟にとって重要なこの世界を得た。これは内戦以来向けられていた悪意を沈める役に立った。






カノープス統一政体傭兵配備表

 カノープス統一政体の傭兵雇用は、聖戦におけるこの国家の大損害のひとつである。クリムゾン(首都)が焼失したことが最近になって判明し、この国の指導部は無力化された。命令系統がうしなわれたことで、国家に分散する傭兵隊の統制、調整は不可能となった。監督がなくなると、相当数の評判がよくない傭兵部隊が荷物をまとめて出ていき、運べる限りのものを持っていった。主として、残った部隊は航宙艦を持って折らず、従って選択肢のなかった者たちである。残ることを選び、契約の遵守を誓った部隊の多くはブレイク派との戦いで大打撃を受けた。その他の、ハーコート・デストラクターは海賊からフロンクリーチを守るために配備され、ワード・オブ・ブレイクがカノープスを強襲した時に帰還し、そこで彼らは大規模な損害を出した。

 故郷に忠誠を誓う部隊が国家の危機に帰還したケースもあった。フロンクリーチに雇われていたラミリー襲撃隊がそれだ。クリムゾンが失われたとのニュースを聞き及んだ直後、彼らは行方不明になった。数週間後、彼らは徴発した航宙艦に乗って統一政体宙域に戻り、統一政体と長期契約していたもうひとつの傭兵部隊、ハーコート・デストラクターの残存兵力と合流した。フロンクリーチとの契約を放棄したのだが、襲撃隊は統一政体の首都を支配しているブレイク派との戦闘に加わるのをただ喜んでいた。しかしながら、彼らは例外である。しばしのあいだ、国を率いる者がなくなったことから、離脱した部隊を穴埋めする新傭兵隊が雇われることはなかった。結果として生まれたのが、傭兵は原則として信用できないという見方だった。






フロンクリーチ傭兵配備表

 傭兵はしばしばフロンクリーチの配備された世界で唯一の戦力となっている。マーシャル(保安官)は数が少なく、分散している一方で、襲撃隊から海賊まで施設を守るのは傭兵部隊の仕事ということになる。傭兵を雇うのに必要な金の欠如により、トロンデル大統領は大きなインセンティブを支払わねばならなくなっている。これらのインセンティブには、平等主義で民主主義のリーチには珍しい広大な領地と地所が含まれている。その目的は、真の故郷を持たない部隊を引きつけ、不動産所有者にすることで、出来たばかりの国家に忠誠心を持たせることだった。このやり方でこれまでのところひとつの部隊が得られた――デレクデビルズがフロンクリーチ・センチネルスの創設者となり、フロンク胸甲機兵隊の新名を帯びたのである。新たな故郷に居を構える前に(現在は建設中)、彼らの指揮官は正体不明の敵(タウラス連合に基地を置くワード・オブ・ブレイクの聖戦者と信じられている)による襲撃をはねのける助けとなったのだった。リーチ内の全傭兵の監督を任され、トロンデル大統領とマクエヴァンス司令官に仕えるデレク・ハドソン大尉は、ブレイク派と思われる者たちの基地が明らかになったのなら、報復攻撃を加えることを計画している。

 大量の交換用パーツ、補給物資を生産する方法を持たないリーチは、土地以外に支払うものがない。トロンデルが慎重にならないと、要求された土地を与えすぎて、抗議デモの反対側に立つことになるかもしれない。






タウラス連合傭兵配備表

 連合の傭兵一覧表は聖戦の勃発以来、特に手ひどく痛めつけられている。かつては全タウラス防衛隊の約1/3が傭兵で占められていたが、残っているのは1個連隊以下である。プレイ師団は3072年以降ワード・オブ・ブレイクとの契約下に入ったと公式に認識されているが、連合の国境を守るために離れたとの好意を見せていた。しかしながら、この数ヶ月、彼らは基地を解体し、保護領/恒星連邦に向かったかもしれないと観測されている。ゴードン装甲機兵隊は1個メック大隊のみとなり、ローンスターはハンセン荒くれ機兵団の手で全滅した。さらにロングウッド蒼衣隊の1個大隊は降伏し、ハンセンの荒くれ機兵団の損耗した名簿に入るという申し出を受けた。だが、最も注目に値するのは、恒星連邦の通常記章を付けた襲撃部隊によって、アテナズチョイスのクリーンキル大隊が事実上壊滅したことである。タウラスの諜報部は恒星連邦のどの部隊がこれをやったのか特定できておらず、タウラス爆撃後未確定となったので我々は知ることが出来ないかもしれない。

 おそらくもっとも大きな活動中の部隊は、「タスクフォース・ヴェンデッタ」戦艦グループの地上支援を担当しているバノックバーン・バンディッツ強化大隊である。3076年後半、戦闘による損傷で〈ヴェンデッタ〉が撤退せねばならなくなった時、ブルセットに残されたバンディットは追撃部隊を減らすため焦土戦術に訴え、よってこの世界から脱出することが出来た。しかしながら、恒星連邦の軌道上にいたポケット戦艦の報復攻撃でこれは裏目に出た。






マリア帝国傭兵配備表

 マリア帝国は傭兵の雇用よりも国内の兵器生産に軍備を向けることを選んだ小国家である。今なお、コンパス座連邦とサイバー強化戦士たちとの紛争によって、帝国が供給できる量を超えて防衛の需要が増え続けている。

 帝国はドラゴンスレイヤーズ、強力な気圏戦闘大隊を傘下に持つクリタ嫌いの部隊を雇い続けている。ドラゴンスレイヤーズをロシアンの世界に移す話が出ていたのだが、航空大隊を持つ第2、第5軍団がロシア管区に駐留していることから、マリア最高司令部は気圏戦闘機を多数持つ傭兵隊をイリュリア管区に持っていくのがベストだと考えた。ドラゴンスレイヤーズは連邦の攻勢に対する抑止力としてウァレリウスに駐留し続けている。

 3069年、帝国のために働いていたライラ部隊、ウィンフィールド連隊がコンパス座のブラックウォリアーズを追いかけていた時、連邦内にワード・オブ・ブレイクの隠し基地がいくつか存在するとの情報に出くわした。命令なしに動いた彼らは、これらの基地のひとつを攻撃し、手ひどく痛めつけられることになった。3070年、ブレイク派の操り人形たちはブラントレフの連隊を攻撃して仕事を完了し、傭兵をうち負かし、士気を崩壊させた。噂によると、ユリウス・オレイリィは契約違反をした傭兵隊を使い続けるかについて考えていたという。

 そしてワード・オブ・ブレイクがアルファードを攻撃した。

 すさまじい大打撃を受けたことから、カッシウス(オレイリィ)は国家とウィンフィールド連隊の関係について考え直した。支払いの代わりに、帝国の市民から募兵する権利を連隊に与え、1個車両大隊分の装備を供給した(それに加えて元の部隊のメック、気圏戦闘機が若干あった)。引き替えに帝国はトロントハイマルの第4軍団プリマコホートを増強する小規模な支援部隊を得た。

 帝国との関係に問題のあるもうひとつの傭兵部隊がヘッドハンターズである。争いの種となったのは、ルマッティの反乱をヘッドハンターズが鎮圧できなかったことである。だが、他に友達のいないすねた二人の子供のように、帝国とヘッドハンターズは握手し、和解した。帝国は国境を守るための追加の火力がどうしても必要であり、F評価のヘッドハンターズは他の仕事を探すのがほとんど不可能だった。そしてまたヘッドハンターズがブラックウォリアーズに対し積年の恨みを抱いていることはマイナス評価にならなかったのである。

 帝国はヘッドハンターズをローディナックスに駐屯させ、いまだ傭兵への悪感情を抱いているルマッティからは移動させた。こうして第5軍団のクオルタ・コホートとプリマ補助軍団に高速メック1個大隊が追加された――防衛力の強化により、もしワード・オブ・ブレイクとコンパス座の操り人形たちが再びやってきたら、ほぼ確実に戦闘を行うことになるだろう。






コムスター傭兵配備表

 長年に渡ってコムスターは傭兵たちとはっきりしない関係にある。かつて自前の戦力を欠いていたコムスターはバンダースナッチズを雇用してドラコ連合に圧力を加え、そしてこの傭兵隊をその後コムガードになる部隊に吸収した。対照的に首位者ジュリアン・ティエポロは異常に傭兵を憎み、極秘作戦を後援して有名な傭兵部隊(ウルフ竜機兵団、グレイデス軍団含む)に打撃を与えた。第四次継承権戦争後、コムスターは傭兵を雇ってHPG基地を守らせ、コムガードが徐々に交代する間、中心領域諜報部の目を逸らした。氏族侵攻後、コムスターは氏族本拠地を探す探査局の活動を支援するため、傭兵の使用を増やした。

 保有する工場を使えず、その他からの装備の供給が大幅に縮小する状況において、コムスターは潤沢に持っている資源に立ち返った――金銭である。兵士の大多数がワード・オブ・ブレイク保護領への強襲に動いていることから、コムスターは小規模な傭兵隊を雇って、各地のHPG基地の守りにあてた。報酬は良く、狂信的なマネイ・ドミニの打撃部隊に直面するかもしれないことのちょっとした埋め合わせになっている。コムスターが補給問題に直面していることから、回収権はいささか酷いものである。大規模な部隊は合同軍とともにワード・オブ・ブレイクと戦うために雇われている。

 過去にワード・オブ・ブレイクが傭兵を隠れ蓑や目隠しに使ってきたことから、コムスターは(当然のように)雇おうとするすべての部隊に対し、徹底的な調査を行う(多くの部隊から「ブロードソード浣腸」などと呼ばれている)。秘密を持った傭兵が彼らの雇用を受けるならこれを心にとめておくべきである。

 もちろんのことコムスターは自身の秘密を隠しており、彼らが極秘の基地、研究施設を中心領域の死角――あるいは辺境に隠蔽しているかどうか知る手だてはない。






ワード・オブ・ブレイク傭兵配備表

 地球征服以来、ワード・オブ・ブレイクは傭兵を雇うのに忙しかった。すぐに数百の部隊が公然と、あるいは欺瞞によってワードに雇われた。聖戦が勃発すると傭兵は全前線で戦った。保護領の世界を守り、目標を襲撃し、WoB市民軍部隊とシャドウ師団を支援して惑星を征服した。

 最も悪名高き部隊の一部がいまでもワードのために働いている。バー・ブラックコブラはオデッサ争奪戦に参加し、その後、少なくとも2個WoBM師団からの分隊と共にデイブに姿を現した。未確認の報告によると、彼らはベアに根絶されたという。

 最近のガラテア解放の途上で、バラード装甲機兵団とグレイゴーストは最後の一兵まで殲滅された。ブロンソン群団はワードがニューアヴァロンから撤退する前に死んだ最後の部隊のひとつである。

 ワナメーカーズ・ウィドウメーカーズは、3077年7月にデヴリン・ストーンがアウトリーチを解放するまでこの世界をワード・オブ・ブレイクのために保持していた。ウィドウメーカーズは数で勝る敵に遭遇すると降伏し、現在は戦争犯罪の裁判を待っている。

 ちょうど2週間前に、DCMSがノースウィンドを「解放」した。最初の報告が信頼できるとしたら、そこにワード・オブ・ブレイクはおらず、ハイランダーズは航空宇宙戦力をもっていなかったものの完全な状態で残されていたという。問題はこれがいかに都合がいいかである――ワードが彼らに化けてガラテアを叩くのに成功したことを誰もが覚えている。おそらくハイランダーズはブレイク派のためにずっと働いており、現在はしらを切ろうとしている。

 保護領では数百の小規模な部隊が昨年のうちに陣営を変えるか、どこかに消え失せた――大半は辺境に逃げた――か、カペラ、氏族、ストーン合同軍によって崩壊した。戦闘の流れは変わっており、ネズミたちは沈む船から逃げている。






大規模な勢力に雇われていない傭兵隊

 傭兵業界は破壊の泥沼に落とされた。ワード・オブ・ブレイクの聖戦は最高級の傭兵部隊数ダースを打ちのめすか完全に破壊した。だが、第一次継承権戦争以来なかった大規模な戦役によって、傭兵の雇用が減ることはなかった。傭兵の高い需要により、大王家は多額の出費を強いられ、傭兵が求めるどのような条項も受けねばならなかった。そうしてグラインダーに放り込むための肉を得られたのである。王家軍が壊滅した状況において、各国の指導部は数多い敵と自分たちのあいだに立ちふさがる巨大な金属製メックに包まれた生ける肉体を得るためなら何でもしたのである。

 だが、そのような状況における小国家の苦境を考えるべきである。辺境から傭兵部隊が流出したことで、この地域の世界の多くが裸同然となったのである。盗賊から身を守るため地元政府が雇った小規模傭兵部隊から、特定の宙域を侵略から守る任務に就いたより大規模な部隊まで、生み出された空白によって大胆になった海賊たちが流れ込んだ。人員・資金不足のマーシャルたちが勇敢な努力を払っていたにもかかわらず海賊の避難地となっていたフロンクリーチはもはや海賊があちこちで見られる国ではなくなった。恒星連邦のマラグロッタ地区は防衛隊の不在により、事実上海賊に併合された。フィルトヴェルト連合の人々は身を守るために事実上海賊を雇用し、私掠許可証を出して、隣国と元同国人に対する攻撃を奨励したのである。

 かつては欲しいときに傭兵のサービスを得られた企業もまた厳しい事態に直面した。ヘスペラスIIの工場を守っていた傭兵の壊滅からチャンドラセカール・クリタが雇っていた傭兵連合部隊の解散まで、このような傭兵隊がもはや単なる襲撃の撃退を課されないことは明白である。彼らは兄弟たちと同じように、これまで経験していなかった性質の戦いに遭遇した。短期的に見て、これは企業や小規模な雇用主(フロンクリーチやフィルトヴェルト連合のような)が雇えるのは、質が悪いか、倫理的に疑問があるか、才能を持たないか、装備不足の部隊であることを意味する。だがこのような三流部隊ですら、その価値を遙かに超えた金額を要求できる。死にものぐるいな時期であるので、彼らは雇用主候補に対し5年前にすら聞いてもらえなかった譲歩を引き出すことが可能なのである。少なくとも実例のひとつとして、現時点では比較的平和なフロンクリーチが、仕事の保証としてデレクデビルズに領地を分け与えた。傭兵を国軍に吸収するこのようなステップは極端であるが、このような交渉はすべて需要と供給の法則をまざまざと示しているのである。

 しかしながら、これら一般例の中に多数の例外があることに注意すべきである。多くの部隊が本性を現し雇い主を見捨ててよそで大きな報酬を求める一方で、少なからぬ傭兵隊が契約の文言を守っている。例えば、カエサル・シュタイナーに雇われていたワンアイド・ジャックは、彼が死ぬまで持ち場を守り、多額の金銭と利益をもたらすいくつかの申し出を断っている。他の部隊――傭兵同盟軍など――はとくにブレイク軍に狙われ、結果的に多くが抹殺された。AMCの事実上のリーダーであったワイルドギースはマネイ・ドミニによるギブソンの災厄を逃れることが出来なかった。義務への献身は雇用主にとって財産かもしれないが、時折それは愚かさの不幸な実例となっているのである。

 MRBCの凋落は傭兵業界の規制緩和に結びつき、これは聖戦が傭兵に力を与えたことを意味する。王家、傭兵にかかわらずすべての戦闘部隊が想像を絶する規模で破壊された状況を鑑みると、傭兵の需要はかつてないほど高いものとなっている。従って傭兵はサービスを非常に高く売ることが出来る。彼らの内の一部には名誉が存在するにもかかわらず、傭兵コミュニティはより大きい財布を求めて小規模な雇用主(国家と企業)を見捨てている。だが、彼らのサービスを得ようとする者にとって必要なのは、明白な事実を指摘することである。大王家と交戦する高額の契約は、装備と生命を失う可能性が遙かに高いということだ。適切な交渉により、聖戦に関わる大部隊と契約するよりも、目立たない主君に仕えることで惨禍を生き延びる可能性が高いことを雇われ兵士たちに示せるだろう。












フィールドレポート 3079



カペラ大連邦国

 3075年以来、大連邦国内のほぼすべての傭兵契約が、単一任務の短期契約である。例えば、大隊規模の数個部隊が聖アイヴス共和区の防衛強化に使われる一方で、聖アイヴスセンチネルスの連隊群はリャオ共和区に移動した。だがほとんどすべてのケースにおいて、傭兵契約は目立たない駐屯、保安任務となり、かつてCCAFで有名だった長期予備任務ではなくなった。

 特筆すべきは、3076年、ヘルズブラックエース気圏戦闘機連隊の残存兵力が吸収されたことである。この戦闘機の名手たちはリャオ上空でワード・オブ・ブレイクと戦ってほぼ全滅し、数個航空中隊分のパイロットたちがCCAFの正規軍に入れるほどに回復した。このほぼ全員が、リャオ学院の訓練スタッフとなり、苦労して勝ち取った技術をカペラのパイロットたちに教えている。

 カペラの雇用に残っている数少ない大部隊の一つ、グリーンマシーンは駐屯契約の表向きの保護の下、アレスで身を潜めている。実際には、グリーンマシーンの訓練プログラムの失敗が、彼らをバトルメックの数にだけ意味のある、見捨てられがちな老いぼれた駐屯部隊としたのである。アレスに攻撃があった場合、正規CCAF大隊がまず対応する任務を与えられ、グリーンマシーンへの命令はカペラのメック戦士にバックアップのメックを供給するという以上のものではない。マシーンの契約は3080年に更新の時期が来るが、グリーン大佐でさえも(しらふのときには)契約が更新されるとは思っていない。

グリーンマシーン
連隊/古参兵/疑問
戦力75% | アップグレード20%
現在の基地:アレス

クラーケン・アンリーシュド
連隊/古参兵/疑問
戦力90% | アップグレード40%
現在の基地:ピリンキピア

リーサル・インジェクション
大隊/古参兵/疑問
戦力110% | アップグレード80%
現在の基地:ヴィクトリア






ドラコ連合

 ノースウィンド・ハイランダーズが重要な世界を放棄し、ウルフ竜機兵団が似たようなことをしたことは(後にバックミンスター防衛に失敗したこととあわせ)、傭兵が最高の時代でさえも不忠義で信頼できないとするDCMS最高司令部内の多くの考えを強化するのみであった。それにも関わらず、〈ヤマト〉や姉妹艦の〈リュー〉やドーバーの航宙艦造船所など、重要な防衛施設、戦略目標を補強するためには、いくつかの傭兵隊を必要とするという現実がある。連合は傭兵を活発に雇うことのない政策に戻り、それらを徹底的に審査する。

 コウキ・ノ・オタケビは比較的新しい傭兵隊で、第16ヴェガ軍団、第3ディーロン、リュウケン=ゴなど、壊滅したDCMS部隊のわずかな生存者で構成される。隊員が元DCMSであることから、連合はルシエンアーマーワークスが彼らを使って爆発寸前の外世界同盟国境にある新しい施設を守らせてもいいと暗黙の了解を出している。(皮肉なことに、ローニンに対しては同じようにはいかず、いまだ逃亡した指名手配犯のままである)

 専門の気圏戦闘機部隊もまた連合企業の利益にとって必要とされるようだ。なぜなら、急速に増えつつある各種の降下船・航宙艦造船所、修理施設を守るための航空中隊、大隊がないからだ。マクファーデン・スカイライダーズ、サマーストームのような部隊は企業の利害関係を通して長期契約を結んでいるが、必要なときには傭兵がDCMS部隊の下につくという条項がある。

 生来、連合が二次的な部隊を信用していないことは、厳密に言うと戦略的レベルでは弱点になるかもしれないが、量の不足が質の不足を指すのではないことは覚えておくべきだろう。DCMSは弱いように見えるが、兵士たちの狂信と熱意を見過ごすのは誤りだ。追い詰められた動物ほど怖い物はない……ドラゴンは確かにそれである。

クレーターコブラ
2個連隊/一般兵/疑問
戦力45% | アップグレード70%
現在の基地:アーナシ

コウキ・ノ・オタケビ
大隊/古参兵/疑問
戦力90% | アップグレード80%
現在の基地:カゼンジョイ

マクファーデン・スカイライダーズ
2個航空大隊/エリート/疑問
戦力60% | アップグレード80%
現在の基地:イセサキ

サマーストーム
2個航空大隊/古参兵/疑問
戦力105% | アップグレード100%
現在の基地:ドーバー






恒星連邦

 3050年、恒星連邦は7個もの複数連隊傭兵部隊を雇っていた。AFFSはゆうに一世紀以上にわたって最高の傭兵雇用者の一員で在り続け、時に雇っているのがAFFS固有のバトルメック戦力の30パーセントにもなった。聖戦でそれらの多くが壊滅し、自由兵連隊、アルカディアンズ、コーサコフ・コサック機兵隊、ウイルソン軽機兵隊など10個もの有名な部隊が消滅した。

 今日、AFFSは1個の複数連隊傭兵部隊と2個の連隊規模部隊を雇用するのみである。いまだ多数の傭兵を雇っている一方、恒星連邦は多数の小規模部隊を雇うことで大きな部隊の代わりとしている。マージン将軍が雇っている諸兵科連合ワイルドスタリオンズから、メデューサンズ戦隊群まで、AFFSはいまだ傭兵に強く依存しているが、それらのうちの大多数が中隊以下の規模である。

 中心領域で活動する唯一の複数連隊傭兵のひとつ、アイリシアン槍機兵隊は聖戦前の戦力の反響に過ぎない。第9特戦隊はカペラと恒星連邦の紛争で完全に一掃されたが、第59打撃、第4特戦隊は再建前の時点で50%以上の損失を被った。現在、いくつかのAFFS戦闘旅団の戦力に匹敵する槍機兵隊は、現在、タウラス国境に防衛的に置かれている。

 スクリーミングイーグルスは過去20年間、AFFSの辺境防衛の要石であり続けた。聖戦初期にメック部隊の大部分を失った後、イーグルスはまだバトルメック戦力を再建していないが、通常戦力を強化することで補填しようとしている。ニューアヴァロンとの契約の一環として、イーグルスは最近、バトルアーマー兵を配備し始めた。本当の再建までは長い道のりであるが、将来の数十年間、イーグルスが恒星連邦の雇用を続けると予想できる。

 第12ヴェガ特選隊は、連邦共和国内戦で重い被害を出した後、かろうじて聖戦の初期を生き延びた。1個混合連隊にまで減少した、この大規模な部隊はSCOUR作戦、SCYTHE作戦に大きく関わり、さらにその数を減らした。それにも関わらず、特戦隊は再建と活動の継続が予想される。失機者になった隊員と、本拠地ヴェルデからの志願者により、彼らが新兵に困ることはない。

 メデューサンズはAFFSが雇っている専門傭兵隊の一例である。氏族本拠地戦役の後で結成された彼らは宇宙戦に秀でているとの評価を打ち立てた。ニューシルティスの闘いで大きな被害を出したのだが、メデューサンズはほぼ再建されており、現在、ニューシルティスとフィルグローブのあいだで分割されている。またAFFS最高司令部は指導部に対し、アルビオンの新海軍指揮大学にローテーションするよう求めている。

 最近、古くからあるが大きな損害を負った傭兵部隊をAFFSに吸収したこと――最も有名なのはレキシントン戦闘団と消滅したカニングハム奇襲部隊(SCOUR作戦で壊滅するまでの短い期間、第2恒星連邦装甲機兵隊として過ごした)――は、統一された編成として連合した傭兵部隊の実験をするというアイディアを生み出した。恒星連邦傭兵軍(FMC)と名付けられたこれらの部隊群は、ひとつのAFFS指揮幕僚下に多数の小部隊をまとめ、半自立した下位部隊を持つ大規模な戦闘集団を創りだす。これら「部分の合計」部隊のうち最初のものは、マージン将軍のマラグロッタ強襲を支援した。正式に統一された部隊ほどの効率性はなかったのだが、FMCにより兵站と統制をまとめたことでいくらかの長所があるように見える。

アイリシアン槍機兵隊旅団
3個連隊/古参兵/信頼できる
戦力65% | アップグレード90%
現在の基地:マンダレー(第59打撃)、モンツアー(第4特戦隊)、ケンターヴィル(第21特戦隊)

スクリーミングイーグルス
連隊/古参兵/信頼できる
戦力60% | アップグレード100%
現在の基地:ケントウッド

第12ヴェガ特戦隊
連隊/エリート/信頼できる
戦力60% | アップグレード100%
現在の基地:ニューヘッセン

メデューサンズ
2個強化降下船戦隊/古参兵/信頼できる
戦力90% | アップグレード90%
現在の基地:ニューシルティス/フィルグローブ






自由世界同盟

 同盟の国境内では、連邦政府の分裂が傭兵業界に利益と不利益の両方を与えた。望んでいた報酬を支払えるだけの勢力がほとんどなくなったことから、契約期限が過ぎると傭兵の多くは船に乗り、ワード・オブ・ブレイクの雇用下に入るか、単純に自由世界同盟から去った。レグルス、オリエント指導部の命令により、ギブソンとアトレウスでそれぞれ無意味に傭兵団が犠牲となったことは、同盟がどれだけ非正規部隊のことを顧みていないかを痛感させたのである。

 一方、同盟兵士の脱走と内輪の争いによって、小規模な部隊が名を上げるだけの資金が残された。リム共和区などは海賊の襲撃から身を守るために信用できる部隊を探し、レグルスは守備強化のため大規模な通常部隊、航空宇宙部隊を雇いながら、自軍を領土拡大とブレイク派拠点の根絶に向けた。自由世界同盟宙域で雇われている1個中隊を超える部隊は3つのみである。アリス・ルーセ=マリックに雇われていたライジングサン軍団とバトルコープスは、我ら(ストーン)合同軍が契約を買いあげた。これによって女公はリソースを抵抗軍に加わった同盟部隊に割くことが可能となり、未払賃金を支払い始めた。アリスは自身の部隊、クリステン・クラッシャーズを手放すのを拒否し、他ならぬ自分自身で契約している。

 薄く引き伸ばされているがプールスボをコンパス座から奪還したタマリンド管区は、最近、ハート・オブ・ブレイク傭兵部隊と契約した。元ブレイクの部隊を雇うかどうか論争があったが、ハートの契約順守の記録は目を見張るものであった。これまでのところ、橋頭堡と支配領域を築く彼らの能力は満足が行くものである。フォトンはこれが続くのならば、最近のブエナの進出に対する機が熟した逆襲にハートを先陣として使うかもしれない。

 3つの知られた部隊のうち最後の(そして最小に思える)バッドドリームはかつての残骸に過ぎない。装甲部隊(元ナイトクローラーズ)と2個中隊のメック戦士が大量離脱したことで、戦力が失われただけでなく、戦術もまた失われた。ナイトクローラーズはブレイク派のガラテア電撃侵攻で消滅し、ボートマン大佐は元隊員たちの死にほくそ笑んだとされるが、彼の運勢は数年後に良くないものとなった。3077年の攻撃で、マリア帝国がバッドドリームの残った大隊を打ち砕いたのである。一握りのメックのみが残され、再建のための休養を求めていた(特に無様な敗北を喫したことから、ケンドール政府がバッドドリームへの補償を拒否してから)彼らは契約を破り、リム共和国の首都、レズノヴォに最高のタイミングで到着した。共和区はちょうど第8オルロフ擲弾兵隊という守りを失ったところで、とにかくどんな種類の戦力であろうと必死に探していたのである。マーリック市民軍の2個部隊が到着したことで議長はこの選択肢を再評価し、ボートマンは破産を検討している。

クリステン・クラッシャーズ
連隊/古参兵/熱狂的(アリス・ルーセ=マリック)
戦力50% | アップグレード100%
現在の基地:ロッシェル

ハート・オブ・ブレイク
2個大隊/古参兵/信頼できる(タマリンド管区)
戦力80% | アップグレード100%
現在の基地:プールスボ

バッドドリーム
大隊/一般兵/疑問
戦力20% | アップグレード100%
現在の基地:レズノヴォ






ライラ同盟

 ライラに数十年間仕えている、まるで王家軍のような傭兵部隊がいるのだが、そのような兵士たちは個人の自由と経済的安定の細い線の上を歩いている。同盟はこれらの部隊(特に市民を守って大打撃を受けた部隊)を探し求め、LAAFに緩やかな統合をするという申し出を行った。ワンアイドジャックスはすでにこの提案を受け入れており、部隊名をブラックジャックスに変更して、LAAFの準独立的な「非正規」軍に入った。噂によると、ファイティング・インテレクチュアルもまた正規連隊かケルハウンドへの加入を打診されているという。

 合併と買収の流れは、同盟と傭兵のあいだのものだけではない。グレイヴ・ウォーカーズはケルハウンドの一部となる話し合いを行なっている。さらに興味深いのは、グレイヴ・ウォーカーズの現在の規模がハウンドの兵力とほぼ同じであるということだ。他の部隊は、カークパトリック・インベーダーズ、ブリオン軍団のように、より典型的な関係を享受している。小規模な部隊は、ブレイク派の落伍者を探すため辺境国境すぐの世界を偵察する良い任務を受けている。ヘクサー擲弾兵隊はオポルトで野営する1個レベルIIを発見し、掃討のためカナチルMTMを呼んだ。

ブラックストーン・ハイランダーズ
大隊/一般兵/信頼できる
戦力95% | アップグレード90%
現在の基地:イナークス

ブリオン軍団、第1連隊
連隊/古参兵/信頼できる
戦力65% | アップグレード40%
現在の基地:ソン・ホア

ディオスクーリ
大隊/古参兵/疑問
戦力40% | アップグレード50%
現在の基地:ラウナム

ファイティング・インテレクチュアル
大隊/一般兵/信頼できる
戦力25% | アップグレード30%
現在の基地:アークロイヤル

グレイヴウォーカーズ
大隊/古参兵/疑問
戦力40% | アップグレード100%
現在の基地:アークロイヤル

ケルハウンド
連隊/エリート/熱狂的
戦力15% | アップグレード100%
現在の基地:アークロイヤル

カークパトリック・インベーダーズ
連隊/古参兵/信頼できる
戦力70% | アップグレード80%
現在の基地:ヴァーチュ

ブラックジャック
連隊/一般兵/信頼できる
戦力40% | アップグレード70%
現在の基地:ディキシー

ルビンスキー軽機兵隊
連隊/古参兵/信頼できる
戦力40% | アップグレード40%
現在の基地:メリッサ






辺境

 これまでにも、辺境国家は兵力を強化するために傭兵を血眼になって求めてきた。主に近年の戦闘で被った損失を埋めるためにだが、ここのところ通常の傭兵予備が大打撃を受け、逃亡し、殲滅されたからでもある。この報告で触れられているすべての国家が職業兵士を雇っているが、その大半は小規模で、目立たない部隊である。以下は、辺境で活動しているより有名な不正規部隊だ。


カノープス統一政体
 いつも有利な契約を行うことで知られる統一政体は、いくつかの主要部隊の忠誠心から利益を得た。実際、最も有名な部隊のひとつ――カノープス・ハイランダーズ――は、最近、MAFの正規部隊に統合され、長くなる「国民化」傭兵部隊のリストに追加された。カノープスとの契約下にある最も有名な傭兵は、ハーコート・デストラクターズ、ラミリー襲撃隊、マークソン・マローダーズなどがある。これらのうち、デストラクターズと襲撃隊は聖戦で特に重い損害を受けた。

ハーコート・デストラクターズ
2個大隊/古参兵/信頼できる
戦力40% | アップグレード10%
現在の基地:カノープス

ラミリー襲撃隊
連隊/古参兵/信頼できる
戦力40% | アップグレード35%
現在の基地:カノープス

マークソン・マローダーズ
連隊/古参兵/信頼できる
戦力55% | アップグレード10%
現在の基地:トルズナデル星団


タウラス連合
 近年の戦役でロングウッド蒼衣隊、バノックバーン・バンディッツを失い、プレイ師団が説明もなく出発したことから、タウラスの主要傭兵隊の戦力はわずか数年前から大きく変わっている。現在、タウラスとの契約下にある部隊で最も注目すべき部隊はロザリオのゴードン装甲機兵団である

ゴードン装甲機兵団
連隊/古参兵/信頼できる
戦力40% | アップグレード15%
現在の基地:ロザリオ


マリア帝国
 マリア帝国は、コンパス座への災害的な侵攻の後でさえも、ウィンフィールド連隊の契約を保ち続けることに成功し、その一方で、ドラゴンスレイヤーズはコンパス座の逆襲に対抗する上で多大な助けとなった。ヘッドハンターズも帝国との契約下に残っているが、彼らの落ち着きない状況は、どれだけ長く現在の居留地にいるか疑問を投げかけている。マリア人は内部の危機に対処するためより多くの兵士がいる価値を理解していた一方で、これまでのところ地元傭兵部隊多数の雇用を拒否している。なぜなら、ワードに支配されたコンパス座連邦につい最近まで雇われていた者たちを信用していないからだ。

ドラゴンスレイヤーズ
連隊/古参兵/信頼できる
戦力85% | アップグレード45%
現在の基地:ウァレリウス

ウィンフィールド連隊
連隊/一般兵/疑問
戦力40% | アップグレード80%
現在の基地:トロントハイマル

ヘッドハンターズ
連隊/一般兵/疑問
戦力75% | アップグレード20%
現在の基地:ローディナクス


フィルトヴェルト連合
 私掠許可証で海賊の機嫌を取るくらいに防衛部隊を死活していたフィルトヴェルト連合は、これまでのところひとつの注目に値する傭兵部隊を雇っているだけだ。サンパースである。彼らは連合の領土に到着してからすぐに、デス・コンソルトの襲撃部隊を追い払うのに尽力した。

サンパース
大隊/古参兵/信頼できる
戦力70% | アップグレード20%
現在の基地:フィルトヴェルト


リムコレクション
 リムコレクションはいまだエイブル・エースの領域であるが、エースは公式には傭兵部隊とされ続けている一方で、コレクションに本当に長く仕えていることから、この国の正規部隊の中核であると考えられている。エイブル・エースはコレクションの市民軍を立ち上げ・訓練するのを支援し、今や市民軍に数で負けているのだが、手腕と装備の点で遙かに勝っている。

エイブル・エース
大隊/古参兵/信頼できる
戦力115% | アップグレード15%
現在の基地:ギルフィラン・ゴールド




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