テクニカルリードアウト:プロジェクト・フェニックス
『TRO:プロジェクト・フェニックス』は、フェニックスホーク、ウォーハンマーなど、(中身・外見ともに)再デザインされた旧式バトルメックが掲載されたテクニカルリードアウトです。時代設定は3067年。ワード・オブ・ブレイクの息がかかったヴィコア社がプロジェクトを推進し、ブレイク教団の軍備を強化したというような設定になっています。
中心領域バトルメック
ARC-8M アーチャー ARC-8M Archer
重量: 70 トン シャーシ: アースワークス・アーチャーIIエンドースティール パワープラント: 280VOX核融合 巡航速度: 43 キロメートル/時 最高速度: 65 キロメートル/時 ジャンプジェット: なし ジャンプ能力: なし 装甲板: マクシミリアン100(CASE付) 武装: デルタダートLRM15ミサイルラック 2門 ディヴァース・オプティクス・サンビームER大口径レーザー 1門 ディヴァース・オプティクス・サンファイアER中口径レーザー 3門 製造元: アースワークス・インコーポレーテッド 主要工場: キャロウェイIV 通信システム: ネイル9000 照準・追尾システム: RCAインスタトラック・マークXII(アルテミスIV付)
概要
これまで設計された中で最も成功したメックの1機であるアーチャーは、星間連盟の崩壊以来、すべての王家の軍隊で要石となっている。星間連盟正規軍向けに数えきれないほど生産され、地球解放と継承権戦争でかなりが破壊されたのだが、いくつかの工場が今日までアーチャーを生産し続けてきた。その議論の余地のない名声は、優れた火力支援メックとしての傑出した性能である。登場から約6世紀経っても、その役目を見事に果たしている。
アースワークス・インコーポレーテッドは、軍司教サン=ジャメの設計要求に答え、ワード・オブ・ブレイク向けに再設計されたアーチャーを作り上げた。タウラス含む辺境国家の多くも尻馬に乗り、この新型アーチャーが辺境軍に現れている。ROMはタウラスとコンパス座連邦のつながりを暴き、またニューヴァンデンブルクとカペラ大連邦国のグランドベースのHPG通信が飛躍的に増えていることを知った。ワード・オブ・ブレイクがこれら国家の通信を統制しているので、すべての通信内容は暗号化され、メッセージの内容は不明である。だが、アナリストはリャオ家とワード・オブ・ブレイクが相互利益の合意に達し、このメックが多数の軍隊に現れたのではないかと疑っている。
性能
アースワークスの新型アーチャーは、大口径レーザー1門、中口径レーザー2門などの長射程レーザー兵器を使い、ミサイルをLRM15連に減らしている。だが、アルテミス火器管制システムがデルタダートミサイルシステムに組み合わされ、元の20連に近い能力を与えている。この新型アーチャーは、長射程ダメージは同じかもしれない一方で、中短距離の潜在的火力を強化している。
殴り合いをする機体として作られているわけではないのだが、ARC-8M アーチャーはたいていのメックと近距離で激しく撃ちあえるだけの装甲を持っている。左右の胴に埋め込まれたCASEが、弾薬命中が引き起こす破滅的な打撃からメックを守る。胴体上部の旋回部分は、胴体下部と腰のアクチュエーターを守るため、完全に再設計されている。胴体上部はコンパクトで、敵の砲火をそらすために傾斜装甲となっている。最後に、その両足は、より安定的な砲撃プラットフォームになり、歩行・走行時に足元がしっかりするよう、完全な再設計が行われている。
配備
この報告書の時点で、どのワード・オブ・ブレイク市民軍部隊がこれら新しいアーチャーを受け取ったかは不明である。だが、3067年6月末の時点で72機が出荷されており、発送先は判明していない。
派生型
ROMの報告によると、リャオ家は新たに作られたシャドウ小隊にステルス版を配備している。グランドベースのアースワークスは、この新カペラ型を生産するためのライセンスを与えられている。この機種は鈍足なのだが、LRM20とアルテミスIV火器管制装置を残している。タウラスのヴァンデンブルグ機械工業は、8門の20連ロケットランチャーと、2門の10連ロケットランチャーを装備し、4門の通常型中高系レーザーを装備した、独自型を生産している。
上記に付け加え、ディファイアンス工業とボウイ工業が、独自の派生型を共同製造している。この型は、ライト核融合エンジンとエンドースティールを使い、ストリークSRM2を搭載して、アルテミスIV付きのLRM20一組がバックアップする。2門の中口径レーザーが武装を完成させる。
タイプ: アーチャー 技術ベース: 中心領域 重量: 70トン 戦闘価値: 1377 装備重量 内部中枢: エンドースティール 3.5 エンジン: 280VOX 16 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 0 放熱器: 12[24] 2 ジャイロ: 3 操縦機器: 3 装甲板: 216 13.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 22 33 胴中央(背面): 10 左/右胴: 15 24 左/右胴(背面): 6 左/右腕: 11 22 左/右脚: 15 30 武器・装備 配置 装備欄数 重量 ER中口径レーザー 右腕 1 1 ER中口径レーザー 左腕 1 1 LRM15 右胴 3 7 アルテミスIV FCS 右胴 1 1 弾薬(LRM)16 右胴 2 2 CASE 右胴 2 .5 LRM15 左胴 3 7 アルテミスIV FCS 左胴 1 1 弾薬(LRM)16 左胴 2 2 CASE 左胴 2 .5 ER大口径レーザー 胴中央 2 5 ER中口径レーザー 頭部 1 1
氏族製バトルメック
ローカストIIC4 Locust IIC 4
重量: 25 トン シャーシ: オリベッティ・ステージ2 パワープラント: 核融合200スタンダード 巡航速度: 86 キロメートル/時 最高速度: 130 キロメートル/時 ジャンプジェット: なし ジャンプ能力: なし 装甲板: コンパウンド・アルファ・フェロファイバー(CASE付) 武装: シリーズ7Ja・長射程中口径レーザー 1門 ジェネラル・システム小口径ヘビーレーザー 6門 製造元: オリベッティ・ウェポンズ 主要工場: ズテーテン 通信システム: アングスト2400 照準・追尾システム: オミクロンXX
概要
マングース氏族は、2832年にローカストの改良版を導入した。この新型は原型機の速度を保ったまま高性能なレーザーで火力を強化していた。ローカストIICの速度と打撃力はマングースの戦術を象徴するものとなり、スターアダー氏族、ウィドウメーカー氏族を相手に数度の神判を勝ち取った。この成功は他氏族からの興味を引きつけ、その後の神判でこの機種は氏族宙域に広まった。だが、オムニメックの登場で、ローカストIICは生産中止となり、二線級任務へと回されることになった。2868年、スモークジャガーがマングースを吸収すると、キルケの生産ラインはジャガーの所有物となった。その後、スモークジャガー氏族が殲滅されると、ジェイドファルコンがキルケと生産施設を奪取した。
3064〜65年のライラ侵入の前に、ジェイドファルコンは6個二線級星団隊の装備を行うという課題に直面した。マーサ・プライド氏族長は新しく登場した機種、スピリットに大きく頼ったが、新部隊を計画していた強襲に参加させるのならば、新部隊向けの(安価な)バトルメックが必要であった。氏族長に任務を与えられたオリベッティ・ウェポンズの技術者たちは、多量のテクニカルデータに力を注ぎ、ローカストIICを簡単に安く再生産できる機体だと見極めた。
性能
ファルコンの科学者たちは必要な技術情報をウルフ氏族から受け取り、これによってシャーシの迅速な生産が可能となった。原始的な中心領域の工場でも生産できるように改造が施され、氏族宙域のラインで作るのにつきものの遅れが回避された。しかしながら、これらの変更で影響がもたらされなかったわけではなかった。信頼性や性能が犠牲になることはなかったが、外見に変化が現れたのである。バリーニュアでは、第24臨時守備星団隊の戦士たちがこの混乱を傭兵相手にうまく使った。
小型メックにしては、ローカストIICは驚くほど強力である。平均以上の速度は、ジャンプジェットがないのを補っているが、メック戦士は起伏のある地形に閉じ込められるのを警戒せねばならない。このローカストIIC派生型は、腕に載せられたERレーザーを新型のヘビーレーザー6門と交換している。ER中口径レーザー1門が中心にあるパルスレーザーと交換され、また多大な発熱に対処するため2基の追加放熱器が取り付けられている。
配備
ライラ同盟への戦役のために立ち上げられた6個フリーバース・二線級星団隊が、新型ローカストIICの大半を受け取った。相当数のローカストIIC4がアイソーラとしてウルフの手に落ち、イオタ、オメガ銀河隊でウルフのローカストIIC5と共に配備されている。
ゴーストベア氏族は旧式の二線級メックをローカストIICに更新したが、ハージェルと交換するために一部の生産をダイアモンドシャーク氏族と取引している。
コムスターとライラ同盟は、ジェイドファルコンの侵攻を止めることになる逆襲の中で、一定数のローカストIICを鹵獲した。
派生型
ウルフ氏族はサタライスの工場でローカストIICを生産している。ゴーストベアがサタライスとラサルハグを奪ったことで、ウルフの手にはニューオスロの工場だけが残された。ウルフ氏族とゴーストベア氏族は双方ともにローカストIIC5(ヘビーレーザーと放熱器2基の代わりに2門のATM3を搭載)を生産し続けている。
タイプ: ローカストIIC4 技術ベース: 氏族 重量: 25トン 戦闘価値: 701 装備重量 内部中枢: エンドースティール 1.5 エンジン: 200 8.5 歩行: 8 走行: 12 ジャンプ: 0 放熱器: 12[24] 2 ジャイロ: 2 操縦機器: 3 装甲板: 77 4 内部中枢 装甲 頭部: 3 8 胴中央: 8 10 胴中央(背面): 3 左/右胴: 6 8 左/右胴(背面): 2 左/右腕: 4 8 左/右脚: 6 10 武器・装備 配置 装備欄数 重量 3 ヘビー小口径レーザー 右腕 3 1.5 ER中口径レーザー 胴中央 1 1 3 ヘビー小口径レーザー 左腕 3 1.5
氏族製バトルメック
シャドウホークIIC4 Shadow Hawk IIC4
重量: 45 トン シャーシ: NCISエンドースティール・タイプM パワープラント: コンソリデーテッド核融合270スタンダード 巡航速度: 65 キロメートル/時 最高速度: 97 キロメートル/時 ジャンプジェット: ノースラップ・スターリフターズM45 ジャンプ能力: 180メートル 装甲板: コンパウンド・アルファ・フェロファイバー(CASE付) 武装: シリーズ14NC・中口径パルスレーザー 2門 タイプ6シリーズATMシステム 1門 シリーズ2NC・長射程中口径レーザー 2門 製造元: イレース・アルファ、バーセラ・アルファ(ダイアモンドシャーク) 主要工場: イレース、バーセラ 通信システム: JNEインテグレーテッド 照準・追尾システム: ビルド3 CAT TTS
概要
3059年、新しい氏族兵器システムが登場したのに伴い、カーンズ副氏族長は旧式二線級バトルメックの改良・改修プログラムを始めるようノヴァキャット技術者階級に命令した。彼はノヴァキャットの機体すべてが求められることになるであろう来たるべき危険について語った。氏族長の承認を得たノヴァキャット技術者たちは、ダイアモンドシャークの同業者にコンタクトを取り、合弁事業に興味があるかどうかう聞いた。シャークは同意し、秘密裏に旧式のIIC機2機種のアップグレードを行った。この事業はさらに前進した……ダイアモンドシャークはこのアイディアを流用して、ウォーハンマーIICを完全に新しいレベルで改修・改良したのである。両機種は3060年2月に完成し、2ヶ月間のテストに回された。
3060年5月1日、ジェイドファルコン氏族、アイスヘリオン氏族は、バーセラとゲートキーパーでノヴァキャットを強襲し、ゼルブリゲンなしでの攻撃を仕掛けた。この不可解な攻撃に対し、守るノヴァキャット兵は完全に不意を打たれ混乱した……少なくとも緒戦は。
ファルコンがやろうとしていることが明白になると、ノヴァキャットは民間人を脱出させるために、遅延行動をとった。改造型シャドウホークは断固として防衛戦を守り、予想を超える性能を発揮した。これにはファルコンは驚かされ、このマシンを倒すまでに大きな損害を被った。ファルコンの第53戦闘星団隊は数的優位で残った防衛部隊を殲滅してから飛び地領に入らねばならなかったのだった。
敵を殲滅するとファルコンはシステマチックに残った飛び地領を破壊していった。ファルコンの指揮官はこれを殲滅の審判であると宣言し、ノヴァキャット人を皆殺しにした。ジェイドファルコンの戦艦がノヴァキャットの降下船を撃ち落とし、脱出を妨げた。バーセラでも同じ光景が繰り返された。ダイアモンドシャークがいなかったら、ノヴァキャット民間人の大半が死んだことだろう。それでもなお、大勢のノヴァキャットが脱出前に死亡した。彼らは領地をダイアモンドシャークに譲ったのだった。
性能
シャドウホークIIC4は、アドバンスドタクティカルミサイルシステムを使っており、中口径パルスレーザー、長射程中口径レーザーを持つ。この新型機は装甲レイアウトの変更によって完全に新しい外見となっている。
配備
ダイアモンドシャークとノヴァキャットの両方がこのシャドウホークIICを氏族軍に配備している。現状、資源を欠いていることから、ノヴァキャットは他の二線級とあわせて前線銀河隊に配備している。
派生型
IIC3はヘビーレーザーを主砲として採用しており、これを支援するのは新型のマイクロレーザーである。
タイプ: シャドウホークIIC4 技術ベース: 氏族 重量: 45トン 戦闘価値: 1,698 装備重量 内部中枢: エンドースティール 2.5 エンジン: 270 14.5 歩行: 6 走行: 9 ジャンプ: 6 放熱器: 10[20] 0 ジャイロ: 3 操縦機器: 3 装甲板: 144 7.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 14 20 胴中央(背面): 7 左/右胴: 11 17 左/右胴(背面): 5 左/右腕: 7 12 左/右脚: 11 20 武器・装備 配置 装備欄数 重量 中口径パルスレーザー 右腕 1 2 中口径パルスレーザー 左腕 1 2 ATM6 右胴 3 3.5 弾薬(ATM)30 左胴 3 3 ER中口径レーザー 胴中央 1 1 3 ジャンプジェット 右胴 3 3 3 ジャンプジェット 左胴 3 3
氏族バトルメック
ウォーハンマーIIC4 Warhammer IIC 4
重量: 80 トン シャーシ: SFX-80・エンドー パワープラント: タイプ10・320核融合 巡航速度: 43 キロメートル/時 最高速度: 65 キロメートル/時 ジャンプジェット: なし ジャンプ能力: なし 装甲板: フォージングZM15・フェロファイバー 武装: タイプDDS"キングストン"長射程PPC 2門 システム4・ATM-6ランチャー 2門 シリーズ1・マークIII・長射程小口径レーザー 1門 製造元: 製造プラントDSF-12 通信システム: TDWS-37 Mk. 2.2 照準・追尾システム: ヘルメスCT-44
概要
ダイアモンドシャーク氏族は商人の氏族で、戦士の意思が反映されないと長らくの間、仲間たちの多くから思われていた。それについて、ダイアモンドシャーク氏族長自身はこの評価を否定することはなかった。実際、彼らは中心領域内で貿易上の提携を結ぶことでこの見方を確かなものとし、氏族侵攻を止めたまさにその国家に軍事ハードウェアを販売しさえしたのである。
この10年のはじめに、ダイアモンドシャーク氏族長は、ケレンスキー星団内でよりよい「市場」を得るための新しい方法を探すよう商人たちに命じた。スモークジャガーの殲滅と大拒絶後の後に始まった内輪もめの激しい戦いに応じて、彼らは何機種かの旧式二線級バトルメックを氏族の仲間たちが気に入るように作り直すという決断を行った。そうするなかで、彼らはメックに重大な「美容整形」を施し、実質的にまったく新しいバトルメックを作り出したのである。
性能
新しいウォーハンマーIICは伝統的な氏族二線級メックの設計から離れている。このメックにスクラップと「使い残し」の装備を組み込まれることはなく、エンジニアたちは最高の電子装備と機械的なサブシステムを搭載することに注意を払った。同様にコクピットのレイアウトは広々としていて機能的であり、一部の中心領域製メックのように「豪華」ではないのだが、ほとんどのオムニメックよりもメック戦士が仕事をしやすくなっているのである。ウォーハンマーIICは、最も重量のある二線級メックのひとつであることから、設計士たちは士官の役職にある戦士たちが大規模な作戦を調整できるように、充分な通信・センサー能力を追加されている。
ダイアモンドシャークの技術者たちは、攻撃システムにはそれほどの情熱を注がなかった。彼らは数十年使われてきたMk. XVII型PPCを取り外し、クラウドコブラ氏族が数年前に登場させたばかりの新型「キングストン」PPCを搭載している。彼らはまた原型機にあったパルスレーザーをすべて取り外して、2門のATM6ラックを搭載している。弾薬は5つのクロスフィード型弾倉から供給され、単に充分な量の弾薬を持つという以上のことができる。後付けされたとおぼしき1門の長射程小口径レーザーが、メックの兵装を完成させる。
配備
ダイアモンドシャークはスターアダー氏族から大規模な「マーケティング」の後援を受けた。彼らはこの新型ウォーハンマーIICをヨーク強襲に大量投入した。ギャラクシーコマンダー・スタニスロフ・ンブタは、戦っているブラッドスピリットの戦士を侮辱するために、星団隊群の全体を本機のような二線級メックで装備したのである。氏族本拠地には、ウォーハンマーIICに率いられた星隊が、ブラッドスピリット最高のオムニメックを破壊するイメージが蔓延した。アダーはヨークで得たものよりも遙かに多くの人員と物資を失ったのだが、スピリットによる勝利のすべては「単なる」二線級マシンを破ったものとして、価値が減ったのである。このマシンはゆっくりと人気機種へとなっていった。
新型ウォーハンマーIICは中心領域にも姿を現し、とくにトワイクロス解放では一端となった。それ以来、中心領域のノヴァキャット、ゴーストベア、フェラン・ケルのウルフ、そして辺境で活動していることが知られているスターアダー軍で任務に就いている。
派生型
ダイアモンドシャークは1機種の重要な派生型を作っている。PPCをヘビー大口径レーザーに交換し、残りの武装を中口径パルスレーザー5門とターゲティングコンピュータにしている。クラウドコブラ、ダイアモンドシャーク、ゴーストベア、スターアダーの氏族軍で見られるこの派生型は、実のところ「通常型」の生産モデルより前に目撃されていたが、「通常型」よりは人気がないことが証明されている。
タイプ: ウォーハンマーIIC4 技術ベース: 氏族 重量: 80トン 戦闘価値: 2167 装備重量 内部中枢: 4 エンジン: 320 22.5 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 0 放熱器: 20[40] 10 ジャイロ: 4 操縦機器: 3 装甲板: 230 12 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 25 30 胴中央(背面): 15 左/右胴: 17 24 左/右胴(背面): 10 左/右腕: 13 24 左/右脚: 17 30 武器・装備 配置 装備欄数 重量 ER PPC 左腕 2 6 ER PPC 右腕 2 6 ATM6 左胴 3 3.5 弾薬(ATM)20 左腕 2 2 ATM6 右胴 3 3.5 弾薬(ATM)30 右腕 3 3 ER小口径レーザー 頭部 1 .5
氏族バトルメック
フェニックスホークIIC4 Phoenix Hawk IIC 4
重量: 80 トン シャーシ: DSAM 4 パワープラント: タイプ79・400XL核融合 巡航速度: 54 キロメートル/時 最高速度: 86 キロメートル/時 ジャンプジェット: グランドスラスト・Mk5 ジャンプ能力: 150メートル 装甲板: フォージングAM15・フェロファイバー(CASE付) 武装: CC9連アドバンスド・タクティカル・ミサイル・システム 4門 製造元: トレルシェア工業、補助生産地点#5 主要工場: トレルシェア、バビロン 通信システム: メガバンド・システム22 照準・追尾システム: Dトラック・スート4
概要
中心領域からはじき出されたことで、弱体化し、面目を潰されたスティールヴァイパーは、再建という難しい課題に直面した。旧式バトルメック(ストーム・ジャイアントなど)のアップグレードは、氏族軍に加わったフリーボーン戦士たちに兵器を供給したが、すぐに需要は供給を上回った。スティールヴァイパーの工場は新しい前線オムニメックの生産で限界に達していたことから、ザールマン氏族長はダイアモンドシャークに支援を求めた。
奇妙なのは、商人=戦士たちが交渉の際に、苦境にある「顧客」に無理を押しつけなかったことである。ヴァイパーは最高の取引をしたようだ……ヘビーレーザー技術、旧式フェニックスホークIICの新プランと引き替えに、ダイアモンドシャークは二線級の装備を供給することになったのだ。ペリガード・ザールマンの有頂天が終わったのは、新たに取得したATM技術を使っているフェニックスホークIICの別バージョン(そして優れているバージョン)が、生産ラインから出てきて、ダイアモンドシャークの部隊に配備されたときのことだった。
性能
氏族において、フェニックスホークIICは常に変わり者であった。スティールヴァイパーにとって、ジェイコブ・マスターズが氏族長だった時期は、技術停滞の時代だった。珍しい革新の試みとして、ヴァイパーの科学者階級は、由緒正しいフェニックスホークを強襲級メックのベースとした。この新しい機種は高速で機動性が高かったが、火力不足を証明して見せた。オムニメックの登場は、フェニックスホークIICをすぐに二線級の任務に追いやった。
スティールヴァイパー向けにこの機種を生産した際に、ダイアモンドシャークはシャーシと装甲を別のものに作り直した。その理由は、トワイクロス星系を獲得した後に明らかになった。改造したことによって、トレルシェア重工業の工場で時間をかけることなくメックの生産を開始できるようになり、すぐに中心領域の守備隊が強化されたのだ。
ダイアモンドシャークは、胴体の兵器ベイに4門のATMを搭載することで、この機種に欠けていた打撃力の問題を解消した。これら柔軟性の高い兵器を持つフェニックスホークスIIC4は、優れた機動力を使って、長距離から狙撃するか、破壊的な近距離攻撃をお見舞いする。
配備
ダイアモンドシャークは、中心領域で生産されたフェニックスホークIIC4の大半をオメガ銀河隊に配備した。スピナ銀河隊はバビロンの生産地から同じ機種を受け取った。旧式のウルトラオートキャノン版、LRM版も、トワイクロスで再設計されたシャーシを使って生産されている。ほかの氏族は、これらの先進的でない機種が中心領域に売られるのではないかと懸念を口にしている。これらの弾薬に依存する型はダイアモンドシャークにかなりの利益を約束していると、皮肉たっぷりの指摘がある。中心領域製の弾薬が使用可能なのであるが、そうすると兵器が早く摩耗されることが多いからだ。
派生型
フェニックスホークIIC3は、ダイアモンドシャークがスティールヴァイパー向けに生産したものである。ヘビー大口径レーザー2門、小口径パルスレーザー2門、中口径パルスレーザー1門を持ち、このすべてが洗練されたターゲティングコンピューターに接続されている。それでも、22基の効果的な高性能放熱器が、かろうじてレーザーの全力射撃による発熱を処理できる。これらメックの多くは、戦力低下したデルタ銀河隊を補強するために使われている。
タイプ: フェニックスホークIIC4 技術ベース: 氏族 重量: 80トン 戦闘価値: 2157 装備重量 内部中枢: 4 エンジン: 400XL 26.5 歩行: 5 走行: 8 ジャンプ: 5 放熱器: 10[20] 0 ジャイロ: 4 操縦機器: 3 装甲板: 202 10.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 25 26 胴中央(背面): 15 左/右胴: 17 20 左/右胴(背面): 10 左/右腕: 13 20 左/右脚: 17 26 武器・装備 配置 装備欄数 重量 弾薬(ATM)21 右腕 3 3 2 ATM9 右胴 8 10 弾薬(ATM)7 胴中央 1 1 2 ATM9 左胴 8 10 弾薬(ATM)21 左腕 3 3 ジャンプジェット 右胴 2 2 ジャンプジェット 胴中央 1 1 ジャンプジェット 左胴 2 2