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ニュース・更新履歴

2014年前期



2014/06/29


TRO:3145
ナコン装甲偵察車を追加しました。ジェイドファルコン製の偵察車両です。

砲塔なし、前面だけ装甲が厚いという設計なので、戦闘に使う場合は、正面から突っ込んで、一撃離脱を行うような形になると思います。傭兵にも販売されているようですが、XLエンジンを使っているので少々お高いかもしれません。文中に出てくる「デサント」は、ジェイドファルコンによるスフィア共和国(スカイア方面)侵攻を指します。



"Field Manual 3145"にデヴリン・ストーンの一部データがあったので紹介します。

"A Time of War"のルール上、ストーンは大物らしく10ポイント分ものコネクションを持っていますが、高齢と冷凍睡眠により、Impatient(がまんできない)と3ポイントのハンディキャップ(脳へのダメージ)という特徴を持っています。これによりストーンは長い議論をすることが出来ません。真剣な話が7分間続いてしまうと、勝手にどこかに行ってしまうのです。さらに、ディヴィッド・リーア、ヴィクター=シュタイナー・ダヴィオン、ベル・リー、サン=ツー・リャオ、アナスタシウス・フォヒト、ダミアン・レッドバーンなどの名前を聞くと、気が散って集中できなくなります。

これらの特徴から考えると、デヴリン・ストーンがまっとうに国家代表を務めるのは難しいのではないでしょうか。特に、長時間の会議が出来ないのは致命的でしょう。しかし、カリスマ性と象徴性は大いに役に立つものでしょうし、有事に備えたプランを隠し持っているはずです。大半の仕事をレヴィン総帥と騎士たちに任せて、本人は怪しい計画に携わっているようなイメージでしょうか?



2014/06/21


フィスト・アンド・ファルコン
ファルコンの隊員、デニス、アレン、カレン・マルサスを追加しました。

フリーボーン、トゥルーボーン、ブラッドネーム持ちとバラエティ豊かです。腕が良くてブラッドネーム持ちなのに氏族内で干されてしまうカレン・マルサスに、氏族の政治的な部分を感じます。



2014/06/14


フィスト・アンド・ファルコン
キューラン・ウルフハウンズの隊員、エーリッヒ・フォン・シードゥ、ハンス・オストガード、ナディーヌ・フォン・リッデンノール中尉を追加しました。

ライラらしく、ちょっとアレな貴族出身者が目立ちます(当然、そうでないキャラクターもいますが)。実家が没落したとはいえ、プリミティブのデルヴィッシュに乗せられるエーリッヒ・フォン・シードゥは可哀想ですね。

バスティオン大陸の戦いは、最終的にキューラン・ウルフハウンズが勝利することになりますが、最初の交戦でトリシア・キャノンが戦死し、最後の戦いではヴィクトリア・アーネスティン、クリスティーヌ・ワトキンス、ナディーヌ・フォン・リッデンノールが死亡しています。



2014/06/07


フィスト・アンド・ファルコン
一番上、略史を追加しました。聖戦中に起きたシュタイナー家とジェイドファルコン氏族の戦いについてです。

3069年、ファルコンの侵攻を受けたライラ軍は、逆襲のためソーリンFTM(アーチャー・アヴェンジャーズ)と聖キャメロン騎士団を送り込んだのですが、これを予想していたファルコンのさらなる逆襲にあって、後退を重ねました。最終的な決戦の場となったのが、シナリオの舞台であるグレートXです。実際にシナリオとなっている戦いは、本筋から離れたものであったようです。



2014/05/28


ウルフ・アンド・ブレイク
ブラックウィドウ隊員のフランシーヌ以下4名を追加しました。戦災孤児、竜機兵団トゥルーボーン、初期ウルフ竜機兵団の子孫、アウトリーチ現地人、ケルハウンド隊員と、様々な出自のキャラクターがいます。



2014/05/21


ミルスペック
一番下、「キャメロン一族のグリーンゴースト?」「クセノフォン: グリマルド擲弾兵隊」パート1〜3を追加しました。

「キャメロン一族のグリーンゴースト?」は、グリーンゴーストというかIEがキャメロン家に関わってるんじゃないかという記事です。ISP1によると、IEの源流に当たる組織のひとつ、ミレニアム財団の元メンバーたちと、途中合流したパドリック教団の司祭たちが、宗教的な遺物を追い求めているとされます(これらの活動はIE内でも非主流派)。

今回、パドリック教団は後の聖キャメロン・ソサエティという組織であることがあきらかになりました。聖キャメロン・カルト教団と名前がよく似ていますが、同じ団体か、関連団体でしょうか? だとすると、聖キャメロン騎士団の失踪に絡んでいる可能性が大きくなります。

「クセノフォン: グリマルド擲弾兵隊」は、連邦共和国内戦のさなかに生まれた新傭兵部隊の紹介記事です。本来ならもっと長く続くべきものだと思うんですが、なぜか途中で終わっています。



2014/05/15


インターステラー・プレイヤー
グリーンゴースト追加しました。

今回明らかになった重要情報は二点です。

病人による疑わしい証言を信じるのなら、グリーンゴーストには、マネイドミニ(エンジェルマン)、ゴリアテスコーピオン氏族人(サソリ)、辺境世界共和国人がいます。辺境世界人は単なる強制徴募された人々のようですが、スコーピオンの方も、もしかしたらボンズマンかもしれません(他にアイスヘリオン氏族残党が吸収された事例アリ)。マネイドミニがグリーンゴーストの母体なのか、別に黒幕がいるのかも不明です。証言者が見た「蜘蛛型ロボット」は、スコーピオンの二線級メックであるファイア・スコーピオンでしょうか? 『魂を残すことはない』というような言い回しは、ブレイク信徒らしい宗教的なものに見えます。

もうひとつの重要情報。グリーンゴーストは"Lions"とよく似た記章を使っています。ゴーストのものは、機体に絡みつく白い蛇、燃え上がるサンディスクに、ティアドロップの形状、挑みかかるサソリ。"Lions"はサンディスクと、ブラッドレッドの剣に絡みつく蛇、というものです。

両者に共通するサンディスクはゴリアテスコーピオンで確定でしょうか? いくつかの氏族を連想させる「蛇」は、単なるミスディレクションという気がしてきました(無根拠)。蛇=クラウドコブラだとすると、宗教好きでグリーンゴーストと一致するんですけどね。ティアドロップ等でブラッドスピリットが臭わされているのも、ちょっと怪しい。DNAはサンプルを入手すればいくらでも使えますから。ちなみにブラッドスピリットのトーテムは吸血コウモリです。

この項を読む限り、グリーンゴーストは元々ワード・オブ・ブレイクの特殊部隊で、なんらかの目的のために離脱。同じ目的を持ったゴリアテスコーピオンのシーカーが合流したというような感じでしょうか? 氏族がブレイクに協力するのは不自然なんですが、星間連盟、キャメロン家に関わる何かが目的ならおかしくはないかもしれません。キャメロン家の双子を探しているというのが、真っ先に思い浮かぶところでしょう。

グリーンゴーストはいったい何者なのか、たいしたネタはありませんが、もう少し考察してみます。

まず、彼らの活動範囲を見てみましょう。旧辺境世界共和国のあたりです。ここで探す価値があるものと言えば、辺境世界共和国の重要ななにか……それはずばりアマリス家の後継者たる子孫たちという予想が成り立ちます。グリーンゴースト=辺境世界共和国の残党説です。ただ、3068年にゴーストが襲ったトーマンズは辺境世界共和国の国境から遠かったりしますが。

次に、彼らの活動・目標地点から、推測します。グリーンゴーストは、宗教的、歴史的な価値のある場所に現れ、保護するような動きを見せます。第一に推測されるのは、何らかの遺物やデータを探しているということでしょう。そうでないとしたら、純粋に歴史の保護に熱心な人たちかもしれません。「戦争なんてやってられるか! 私は文化財の保護をさせてもらう!」というわけです。ブレイクやスコーピオンの内部に、そのような非政治的な過激派がいてもおかしくはないでしょう。

次は、インターステラー・エクスペディションズとの対立から考えます。IEはミネソタ・トライブの捜索が本業(?)ですが、聖戦時には隠されしファイブを探していました。後者はマネイドミニがIEを攻撃する直接の理由になります。前者のほうはバトルテック世界の陰謀論ど真ん中でしょう。つまり、グリーンゴーストの背後にはウルバリーン氏族がいるというわけです。となると……ブラックアウトは、ウルバリーン氏族によるリバイバル作戦の前段階というあたりでしょうか? この説を採るなら、ソサエティの背後にもウルバリーン氏族がいたとしたいところですね。

さらに、"Jihad Secrets: The Blake Documents"に書かれている内容を信じるのなら、コムスター(ブレイク教団)はミネソタ・トライブに乗っ取られていたとすることができます。これなら、傘下のグリーンゴーストがIEを妨害するのもブラックアウトを起こすのも当然です。ただし、この本はゴーストベアを対ブレイク戦に引き込むためのでっち上げかもしれないので信頼度が測れないのですが……。しかし、ISP3の冒頭小説で、ミネソタ・トライブの痕跡を発見したIEの発掘チームが、マネイドミニ残党の本隊とも言える戦力(なにしろセラ級)の攻撃を受けているのは大きな証拠となるでしょう。

"Interstellar Players"を読み直していたところ、IEの目的のひとつに、ヴァチカン図書館の蔵書(ステファン・アマリスの地球占領時に盗まれたもの)を探すことがありました。これ、グリーンゴーストの目的にぴったりですね。



2014/05/06


インターステラー・プレイヤー
エスコーピオン・インペリオを追加しました。リーヴィング戦争の終盤に、氏族本拠地から逃げ出したゴリアテスコーピオン氏族の深辺境新国家です。

ゴリアテスコーピオン、ヌエバ・カスティーリャ、ウマイヤの連合国家は、連合国家であるがゆえ、あまり上手くいっていないようです。その上、本拠地氏族のウォッチが反乱を煽っていますから、どうにもなりません。支援階級(Support Caste)、兵卒階級(Grunt Caste)というふたつの新しい階級を作っています。



2014/04/30


インターステラー・プレイヤー
ワード追跡を追加しました。3095年時点の文章です。前半にファイブに関する情報があったのですが、長いし、何度も説明しているのでカットしました。

聖戦後のワード・オブ・ブレイク教団員たちがどうなったのかを知ることが出来ます。これを読むに、戦争犯罪者以外への対処は手ぬるいもので、下級教団員はほぼノータッチで放置されたようです。まあ単なるHPG技術者や会計係を投獄しても仕方ないですからね。協力者とはいえROM上層部の人間がスフィア共和国内でのうのうとしているのには驚きました。ブレイクROMは存在自体が死刑っていう感じだったんですが……。共和国に寝返らなかった真面目なROMの人たちは破壊活動を行い、RPGのシナリオソースとして活躍しているようです。

ワード・オブ・ブレイク残党というのは、ダークエイジにも出てきますが、けして一枚岩でないことに注意が必要です。少なくともマスター派(マネイドミニ)とその他に分かれます。この二者は聖戦中の時点ですでに対立し、争っていました(オパクス・ヴェナトーリさえ分裂)。なぜなら、マスターにとってブレイク教団など使い捨ての道具に過ぎなかったからです。いいように使われていた側が怒るのも当然のことでしょう。ブレイクがマスターに操られていたという事実は、教団員にとっても寝返るための免罪符になったようです。

わからないのは、残ったファイブのObeedahとTaussenがどちらの派閥に属しているのか(あるいはまったく別の独立勢力なのか)ということです。ジャーディン総督のアポリオンがマネイドミニでしたから、ファイブは丸ごとマスター派ということもありえます。しかし、辺境でドミニのセラ級とスペクトラル・オムニ戦闘機が目撃されていることを考えると、辺境のどこかが本拠地のようにも見えます。

ダークエイジには、アポリオン・カルト、ホワイト・ハンドといったネオ・ブレイク派が出てきますが、どの派閥に属しているのかは、やはりわかりません。ファイブに関わっているようですが……。



RotS Theories from Era Digest

公式フォーラムで自分好みの陰謀スレッドを見つけました。誰がグレイマンデー(HPG網崩壊)を引き起こしたのかというような話です。

グレイマンデーでは、HPGのうち3%が「謎の軍隊」に破壊されたとされています。中心領域にはだいたい2000の世界があるそうなので、60程度のHPGが同時に攻撃を受けたことになります。こう考えると、謎の軍隊はけっこうな戦力を持っているようです。

"Era Digest: Dark Age"によると、スフィア共和国はこの軍勢に「Lions」と名付けており、犯人として5つの勢力を疑っている節がうかがえます。コムスター、ワード・オブ・ブレイク残党、本拠地氏族、ゴーストベアドミニオン(?)、Triumvirateです。Triumvirateは、何度か触れていますが、辺境で噂されている謎の三者同盟組織であり、グリーンゴーストの将来の姿である可能性があります。

このトピックでは、辺境に消えた傭兵部隊、聖キャメロン騎士団がグリーンゴースト/Triumvirate/Lionsに加わったのではないかという説が出ています。聖キャメロン騎士団はキャメロン一族を崇拝するカルト教団を母体にしているので、宗教的な色彩を帯びるグリーンゴーストに合流するのは不思議ではないと言えます。陰謀論的には、聖キャメロン騎士団は本物のキャメロンに合流したとしたいところです。

もうひとつ、Triumvirateに関するおもしろい話が出ていました。以前も紹介しましたが、小説"Blood Avatar"(未読)には、ブラッドスピリット氏族人を思わせるTriumvirateのエージェントが登場するそうです。この人物のDNAには興味深い特徴がありました。ひとつは魚類(低体温に耐えられる)に似たDNAが使われていること。もうひとつ、DNAマーカーがキタリーに由来するものということです。

これはとてつもない情報です。キタリーといえば、デヴリン・ストーンを収容していた再教育キャンプのあった惑星。そしてストーンは、"FM: 3145"で冷凍睡眠から目覚めています。これは偶然なのでしょうか。偶然でないとすると……デヴリン・ストーンとは、キタリーで作られたトゥルーボーンということになります! 目的はもちろん宇宙を支配する(あるいは救う)超人物を作り出すことでしょう。"Blood Avatar"の伏線が10年近く経った"FM: 3145"で回収されたのを見ると、かなり意味がある情報なのではないかと思います。

自分はキタリーに隠されしファイブのうちのひとつObeedahがあると考えていたのですが、キタリー=Obeedahとすると、ここは遺伝子技術の研究開発拠点になっているんじゃないでしょうか? それにしても氏族人や魚類などの遺伝子が使われているところを見ると、ソサエティとの関係を疑ってしまいます。



さて、HPG網崩壊の真犯人について考えているのですが、考えなければいけない要素が多くてさっぱりわからなくなってきました。陰謀論的には、「キャメロン家の正統後継者であるイヴの息子が、裏切り者のマスターが作ったスフィア共和国を転覆するために起こしたんだよ!」「なんだってー」と言いたいところですが、キャメロン・ウルバリーン要素は抜いて考えてみます。

かつての第一容疑者であったデヴリン・ストーンは、"FM: 3145"の冒頭小説を読む限り(叙述トリックがない限り)、シロであるようです。彼にはもっと別の思惑があったのでしょう。冷凍睡眠につく前に、わざわざ友人であるジョンという人物(おそらく、ストーン指揮小隊のジョン・ホープウェル)を殺して、口封じしていますから、相当な覚悟を持ってことにおよんだはずです。予想が外れた後で言いますが、ダークエイジを再開するにあたって、ストーリーを練り直した可能性もありますね。

ブラックアウトの真犯人を考える上で重要なのは、大規模なブラックアウトを起こすには、高度なHPG技術が必要ということです。凄腕技術者のタッカー・ハウエルは、「クラリオン・コール」がブラックアウトを引き起こしたと考えています。クラリオン・コールを考案したのは、おそらく名前から見て元ブレイク技術者のポートランド・クラリオンさん(「ワード追跡」に名前アリ)で、この技術はスフィア共和国に吸収されています。本当にクラリオン・コールが使われたのだとすると、犯人は意外と近くにいそうです。

スフィア共和国でこのような大きな陰謀を企める人物は……存在しません。眠っていたデヴリン・ストーンくらいのものです。存在しないのですが……いま気がつきました。もしかしたらディヴィッド・リーアじゃないでしょうか? 彼は、グレイマンデー(3132年)、ストーン失踪(3130年)以前に死亡しており、最初から容疑者リストには入っていませんでした。しかし、時限式プログラムや協力者を使えば、いくらでも事件を背後から操ることは可能でしょう。ディヴィッド・リーアが死亡した年月は……3128年5月19日! 事件の起こる直前です。これならどうとでもなりそうです。

というわけで、当サイトはディヴィッド・リーアを重要容疑者として推薦します。目的は中心領域を危機に陥れ、デヴリン・ストーンを救世主にすることでしょうか? 聖戦のやり直し、あるいは最終章のようなものと見ることもできます。Triumvirateとのつながりが薄いのが気になりますがまあいいでしょう。ディヴィッド・リーアがマスターの手の者で、Triumvirateがマネイドミニの外郭団体とするとつながります(それだとむしろマネイドミニが主犯になっておもしろくありませんが)。

他の容疑者、クラリオン・コールないし似た技術を持っていそうなのは、コムスター、ワード・オブ・ブレイク残党、本拠地氏族、中心領域氏族、ソサエティあたりでしょうか。本拠地氏族説は、エイプリルフールのジョークで使われてしまったのでなさそうです。絡んでくるとおもしろそうなのが、SLOTウィルスでHPGを破壊した前歴のあるソサエティでしょうか。



2014/04/20


XTRO
パックラット・ゲシュペンスト、ヴァンパイアII、ピュリファイアー・テラを追加しました。いずれも特殊部隊用の装備です。

パックラット・ゲシュペンストはライラの後方浸透用車両です。主にLIC(ライラ情報部)の特殊部隊LOKIが使っているようです。通常型のパックラットについてはTRO3039をどうぞ。文中に出てくるジョーク"got spent"は、Gespenst(ゲシュペンスト)と"soon got, soon spent"(悪銭身につかず)のもじりであると思われます。XXLエンジンや最先端の装備を使っているので金がかかるという意味でしょう。



2014/04/14


XTRO
ワイト・デズグラと"シュベーレ・グスタフ"を追加しました。いずれもテキスト部分のみです。

ワイト・デズグラは星間連盟時代の高度なステルス装備を搭載した特殊部隊用メックです。これまで意外となかったエクスターミネーターの後継機のようなポジションになるでしょうか。本来であれば、DESTやデスコマンドが運用するような機体でしょう。



2014/04/10


トータル・カオス
ルイテン68-28、デビルズ・ロック、シナリオス「トーム・シャドウ」、シナリオ「スクラップの鉄くず」、シナリオ「地獄の門」を追加しました。長くなりましたが、今回で「トータル・カオス」は終わりとなります。

ルイテン68-28は、かつてSLDFの海軍秘密基地があり、コムガードの艦隊が駐留していた星系です。ワード・オブ・ブレイクに占領されたのは、聖戦初期のこと。聖戦後は、コムスター内の反逆者グループがこっそりルイテン68-28を奪還し、本拠地としました。

デビルズ・ロックは聖戦最後の戦いとなった惑星です。ベリス狩りに、ギャノン・キャノンズとカンバーランド・ミサイラーズが参加します。注目は、最後の最後にウルフネット工作員、ラムロッドの正体が明らかになることでしょう(初登場時点でバレバレですが)。戦後、ギャノン・キャノンズは傭兵を続け、カンバーランド・ミサイラーズは故郷のカンバーランドに帰還することになります。

ストーンズ・トラッカーズや共和国自由兵団については、フィールドマニュアル: 3085の一番下を参照してください。



2014/04/01


トータル・カオス
ナンキン、シナリオ「ジンクス」、シナリオ「スノウジョブ」を追加しました。シナリオはいずれもグランディン・クルセイダーズのもので、ナンキンの企業隠謀を扱っています。

このふたつのシナリオを持って、クルセイダーズの聖戦は終わります。以降の彼らについては語られていませんが、おそらく平穏で終わらず、大変なことになったと思われます。なにしろ、3089年出版の『ピエール・グランディン・ストーリー』で、クルセイダーズがブレイク派に荷担したことが暴露されてますから……。

これは完全な想像ですが、ヒラリーが持ち帰った地球での結婚式の記録からブレイク傭兵だとばれてしまうのではないでしょうか。ピエールだけ捕まって処刑されて、ヒラリーは子供と一緒に逃げたりすると面白いと思います。物語において、悪人には因果応報の罰が与えられるというのがセオリーですが、頭のおかしい嫁が与えられるというのは実に斬新ですね。



The Supremacy Rises
バトルテック・アシスタント・ラインデベロッパーBen H. Rome氏のブログで、ソースブック"lClan"のアウトラインがあきらかになりました。ここには恐ろしいことが書かれています。なんと氏族本拠地からやってきたクラウドアダー氏族とユリシーズ・バナチェック大氏族長が地球を占領し、中心領域を手中に収めたのです!! ……あ、日付が4月1日だ、これ。

日付は見なかったことにして、内容を紹介します。本の体裁としては"Jihad Hot Spots"シリーズ、"Wars of Reaving"をあわせたようなものになるようです。中身についても聖戦中に中心領域でリーヴィングが始まるとでも考えてください。

まずジャブとして、3146年、ヘルズホースがアークロイヤルを落とします。アナスタシア・ケレンスキーがウルフの副氏族長になったり、アラリックが放浪ウルフに手をさしのべると見せかけて引っかかった奴を殺したりするのですが、この本では小ネタです。3147年、レイヴンがドラコ連合に侵攻(これは実際にありそうなネタ)。

3148年2月、とうとう本拠地氏族が中心領域の「上」から襲来してきます。まさに100年の時を超えたリバイバル作戦のやり直しと言えるでしょう。最初の大規模な戦闘は、ドミニオン国境でのベアとクラウドアダー氏族によるのもので、アダーのシュタイナー氏族長が死亡し、ドミニオンがかろうじて勝利を収めます。このときバナチェック大氏族長からは核攻撃の指示が出ていたそうですが、アダー指揮官はおそらく名誉から拒否して撤退しました。

この前哨戦は単なる偵察かなにかだったようで、1年以上後の3149年7月、クラウドアダー氏族とストーンコヨーテ氏族の大艦隊が辺境に到着します。新技術を用いる本拠地氏族軍は、ファルコン、ホース、ベア、レイヴン領土を次々と占領していきます。3150年には、アラリック・ウルフが戦死。しかし、中心領域はこれに気づかず、それぞれの戦いを進めていました。噂を聞きつけたデヴリン・ストーンはジュリアン・ダヴィオンにスフィア共和国を託します。

3150年から3151年にかけて、中心領域の氏族は本拠地氏族に敗北し、次々と吸収されていきました。そして、3月、クラウドアダーは地球に到着し、ジュリアン・ダヴィオンに征服の神判を挑みます。これに勝利したバナチェックは、クラウドアダーが大氏族長となったことを宣言し、ストーンを処刑しました。ジュリアンは中心領域人階級(Spheroid Caste)の長となり、シーフォックスは商人階級となって、ストーリーはエンディングを迎えます――

たった数年での素晴らしい中心領域征服でした。これこそ、リバイバル作戦時に氏族がやりたかったことでしょう。というか、単なる氏族人の妄想みたいなストーリーになってるので、これはやっぱりなしですね。実際にありそうなネタは、辺境で海賊の増加、リャオで反乱とかそのあたりでしょうか。

新プロトタイプ技術はファイアストームオートキャノン、歩くレーザー砲、ボルトガンなど。TROはHPG砲とティアマット・プライム級戦艦だそうです。



2014/03/27


トータル・カオス
シナリオ「ヘビーメタル」、シナリオ「メインフレーム」、ニューホームを追加しました。

「ヘビーメタル」は、ブレイクから合同軍に鞍替えすることに成功したグランディン・クルセイダーズのシナリオです。IEがクルセイダーズの身元保証を行っていますが、やはりこの組織には怪しさを感じますね。ヒラリーが直々に核兵器の捜索を行っているのは、連邦共和国内戦中、核攻撃に関わったことへの贖罪的な含みがあるのでしょうか?

「メインフレーム」は、ギャノン・キャノンズがブレイク残党のオルソン特戦隊を掃討するシナリオです。オルソン特戦隊は、偵察を専門とするカペラ雇用の傭兵メック大隊だったのですが、なぜか聖戦中に守っていた工場を略奪した上、逃げ出しました。その後、部隊ごとマネイドミニに乗っ取られてしまったのは、信用を裏切った者にふさわしい惨めな末路と言えるでしょう。



2014/03/20


トータル・カオス
シナリオ「昼の終わり」、シナリオ「ファイナル・カウントダウン」、ニューアースを追加しました。

「昼の終わり」はグランディン・クルセイダーズによるシンガポール逆襲のシナリオです。そうなんですが……ヒラリーがとうとうやりました。ピエール・グランディンとの一線を越えました。グランディンは絶望的な状況を前に自暴自棄になったんでしょうか? ヒラリー・フレッチャー……失礼、ヒラリー・グランディンは聖戦における数少ない勝利者と言えるでしょう。

「ファイナル・カウントダウン」は、"JHS: Terra"にあった、地球からブレイクの降下船数隻が脱出したという事件の裏話です。乗っていたVIPはてっきり地球司教ルシファーだと思っていたのですが、実際にはハンス・ダヴィオンによく似た謎の人物だったようです。いったい何ーサー・シュタイナー=ダヴィオンなのか想像も付きません……。

ルシファーはヒルトンヘッドと共に自爆して死んだようです。イヴは名前からして、生き残って次世代に血統を残したと思われます。



2014/03/13


トータル・カオス
地球―到着、シナリオ「暴君に死を」を追加しました。地球―到着は、主に地球解放作戦の宇宙戦闘部分を扱っています。

「暴君に死を」はグランディン・クルセイダーズがカペラ傭兵に化けてストーン合同軍と戦うシナリオです。そうなんですが……ヒラリーがとうとうやりました。人としての一線を越えました。たとえ戦争で多くを手にかけてきた軍人でも、見過ごされることはない行為でしょう。ソシオパスのピエール・グランディンさえも度肝を抜かれています。最初からおかしかったのか、長引く戦争・戦争犯罪者扱いでおかしくなったのか、どっちなんでしょうね?



2014/03/05


トータル・カオス
ハロランV、マーカス、シナリオ「戦争の猟犬たち」、シナリオ「流血と憤怒」を追加しました。

「戦争の猟犬たち」は、マーカスを偵察襲撃するケルハウンドのシナリオです。「流血と憤怒」は、マーカス奪還後に起きたグランディン・クルセイダーズ率いるブレイク傭兵軍の反撃となります。

グランディン・クルセイダーズは、ブレイクに仕えていたという雇用契約の記録を消すために、危険な作戦に参加したようです。ここまでさんざんブレイクについておいて、MRBCに指名手配されてなかったのがおかしいと思うんですが、IEが裏で手を回していたんでしょうか? 文中に出てくるスタイルズという人物は、以前も書きましたが、IE内部のブレイク協力者です。



2014/02/25


トータル・カオス
シナリオ「分水嶺」、ヨリイ、シナリオ「ゴースト・タイガー」を追加しました。

ヨリイにいたスモークジャガーは、3050年代にドラコ連合が捕らえた戦争捕虜です。スフィア共和国に吸収された彼らは、後のフィデリスの一部になったものと思われます。



"Field Manual: 3145"に、いかにも気にしてくれとばかりの記述を見つけました。

3145年2月、ストーンが発見される直前の時期に、謎の軍勢がニューアースの元ワード・オブ・ブレイク施設(放棄状態)を襲撃したそうです。駐屯していた第10トライアリ・プロテクターズが迎撃に向かったのですが、交戦する前に襲撃部隊は消えました。DMI(軍事情報部)が一帯を封鎖し、迎撃に向かった者たちは聴取のため火星に連れて行かれて、まだ戻ってきてないとされています。

部外者がいないはずのフォートレス内で、元ブレイクの施設が襲われるという隠謀を感じる事件です。犯人の候補は、コムガード第1師団の生き残り、ブラックアウトを引き起こした真犯人、スフィア共和国の極秘エージェントといったところでしょうか? ニューアースは、NETC社(コムスターが操る巨大軍需企業。第1師団用に兵器製造)の本拠地であり、フィデリスが隠れていた場所でもあります。



2014/02/19


トータル・カオス
シナリオ「死神きたる」、「我々は友達だ」、「スラッガーズ・パラダイス」、「混乱の荒波」の4本を追加しました。

もう3076年ということで、デヴリン・ストーンが登場しています。SCOUR作戦が始まる直前くらいの時期でしょうか。ギャノン・キャノンズ、グランディン・クルセイダーズともに、諸兵科連合1個大隊にまで拡大しています。

「我々は友達だ」は、待機契約(なにかあるまで待機)中のグランディン・クルセイダーズが中心領域騎士団と戦う話です。ヒラリーは前半部分でまともなことを言ってるのですが、後半はもう完全にできあがっちゃってますね。

この戦いは、偽トーマス・マーリック(トーマス・ハラス)が、軟禁されている妻のシェリル・ハラス(オリエント公爵の娘)を奪還するために起こしたものです。残念ながら、作戦は失敗して、すでに壊滅状態の中心領域騎士団が完全に消滅しました。

この時期のアトレウスは、トーマスの姪であるコリーヌ・マーリック総帥が支配しています。むろん、ワード・オブ・ブレイクの傀儡なのですが、選択肢が少ない中でなんとかマーリックとしての義務を果たそうとしています。シェリル・ハラスを守っているのもコリーヌです。



2014/02/12


トータル・カオス
シナリオ「筒型花火」、イリアン、シナリオ「シャドウズを黙らせる」を追加しました。

シナリオはふたつともグランディン・クルセイダーズのものです。「筒型花火」では、マリア帝国を襲撃し、コンパス座連邦による侵攻を支援します。襲撃の目標はマリア帝国が占領しているかつてのイリュリア伯爵領内の惑星です。これまで歩兵隊長だったヒラリー・フレッチャーが、メック戦士になっていることがわかります。

「シャドウズを黙らせる」に出てくるシャドウズとは、シャドウ師団のことではなく、SAFE(自由世界同盟情報部)所属の特殊メック大隊、ダークシャドウズのことです。メックのみで構成された特殊部隊というのは珍しいかもしれません。SAFEには、他に通常の特殊部隊(DEST相当)であるイーグルコープスがあります。



2014/02/05


TRO:3145
サイラロスを追加しました。ホースが開発したクアッドヴィー(QuadVee)の一機種です。

クアッドヴィーは、車両版の可変メックです。戦車のキャタピラ4つが変形して(縦になるだけですが)、四脚メックとして運用可能になるものと考えてください。上半身は戦車のままなので、腕は付いてませんが、砲塔により360度の射界を持ちます。移動にも若干の利点があるようですが、おそらくコストに対するトータルのメリットは乏しいと思われます。フィギュアのギミックとしては面白そうなんですけどね。機体の設計から見て砲撃機として使うものでしょうか。



2014/01/31


TRO:3145
ポセイドンを追加しました。

スフィア共和国が開発した宇宙初の100トン超トライポッド・メックです。シャーシとジャイロとコクピットの重量がかさむので、武装は総トン数に比べて気持ち少なめでしょうか? スーパーヘビーメックは機動力が犠牲になりがちですが、ポセイドンの場合、3/5/0と強襲メック程度の移動力は確保出来ています。全体的に手堅い設計の機体と言えるでしょう。

スフィア共和国のロードス・プロジェクトでは、125トンのポセイドンと、135トンのアレスが、2機種のスーパーヘビー・トライポッドが開発されました(他にバトルアーマー、RISC技術など)。アレスはオムニメックで、基本仕様のゼウス、A仕様のヘラ、B仕様のハデス、C仕様のアフロディーテ、D仕様のヘパイストスが存在します。なぜかエンドースティールを使っていないので、シャーシだけで20トン以上の重量があります。

文中に出てくるオルカは、かつてエイプリルフールネタとして使われた200トンのジョークメックです。こういう形で正史に組み込まれてくるのは意外でした。



2014/01/25


トータル・カオス
シナリオ「クリーン・スウィープ」、シナリオ「ライト・マシーン」、シーアンを追加しました。

シナリオは両方とも、ギャノン・キャノンズのものです。「クリーン・スウィープ」では、謎の代理人ミスター・アスカイの仲介で、ダヴィオン軍に化けてタウラスを攻撃するといういかがわしい作戦に参加させられます。

この作戦を俯瞰すると、ギャノン・キャノンズがおとりになっているあいだ、他の傭兵部隊が惑星首都に化学兵器をしかけるというものになります。恒星連邦とタウラス連合の戦争をさらに激化させるための偽装工作でしょうか? となると、雇用主はシンプルにワード・オブ・ブレイクである可能性が高くなりますが……。このシナリオの敵であるクリーンキルは、内部対立を起こすなど評判のよくない傭兵部隊です。この戦いで壊滅に近い大打撃を受けていますが、どっこいダークエイジまで生き残っています。

「ライト・マシーン」において、ギャノン・キャノンズはドラコのブダ・ウェポン社に雇われ、兵器開発研究者のヒデオシ・ヤミカを捜索・救出することになります。彼は大口径Xパルスレーザーの開発者だそうです。

シーアンに出てくるカーリー・リャオについて補足します。カーリーはロマーノ・リャオの娘で、マクシミリアンの孫、サン=ツーの妹にあたります。リャオ家の一員でありながら、サギー暗殺教団に所属し、自国軍を化学兵器で攻撃する(ブラック・メイ)など、作中でも一、二を争うリアルでマジヤバい人物として知られていました。

その上、彼女は聖戦前からワード・オブ・ブレイクと深い関係を持っていました。なんとブレイク軍司教のキャメロン・サン=ジャメと結婚し、子供をもうけていたのです! さらに、サギー教団員をサイボーグ化した武家、ラクシャサとホワイトタイガーの2個部隊まで独自に作り上げていました。よくわかりませんが、とにかく強そうな部隊です。

サン=ジャメは彼女と共にシーアンを強襲しました。おそらくは、サン=ツーの代わりに、カーリーをカペラ首相に仕立て上げて傀儡とするつもりだったのでしょう。しかし、サン=ジャメは彼女がリャオであることを忘れていました。最後の瞬間、カーリー・リャオは裏切り、ブレイクの野望を食い止めたのです。これが単なる気まぐれとは思えません。どこまで計画していたかわかりませんが、狂気に取り憑かれながらも、彼女は彼女なりに、国家への献身を捧げたのでしょう。それもまたリャオでしょうか。



2014/01/18


トータル・カオス
シナリオ「グレイヴ・ジャスティス」、ベンジャミン、シナリオ「鋼の意思」を追加しました。

「グレイヴ・ジャスティス」は、ケルハウンドの二軍と化していた傭兵部隊グレイヴ・ウォーカーズが活躍するシナリオです。聖戦後、両者は正式に合併しています。

「鋼の意思」は、同じターカッド解放作戦に参加したミサイラーズのシナリオです。アンセル・ハールハー中尉の父親は、名前から判断して、グリムデターミネーションの元指揮官、オリバー・ハールハー大佐と思われます。



2014/01/11


トータル・カオス
シナリオ「弾圧」、ドネガル、ガラテアを追加しました。

「弾圧」は、再びデモクラシー・ナウ絡みのシナリオです。このシナリオ(組織内の内部対立)の結果、過激派のリンドン・アシュリーがデモクラシー・ナウの手綱を握ることになりました(その後、武装抵抗が始まります)。ピエール・グランディンは、コテコテの貴族なので、民主主義を馬鹿にしているようです。



2014/01/05


トータル・カオス
シナリオ「ファイナル・スタンド」、「グリム・デス」、「バランスを崩す」、「ナハトブリッツ」を追加。

「ファイナル・スタンド」では、クルセイダーズがブレイク派と契約して、カペラ首都強襲作戦に参加します。目標は、首都フォービドゥン・シティの中心、サン=ツーの住む天宮(Celestial Palace)です。キャピー(Cappie)はカペラ人の蔑称でしょう。この作戦の前に、対メック歩兵隊長の"マッドジャック"カニングハムが戦死したようです。

「グリム・デス」は、初紹介となるカンバーランド・ミサイラーズのシナリオです。傭兵部隊グリム・デターミネーションと交戦し、結果、丸ごと吸収することになります。新しい部隊規模は1個諸兵科連合大隊程度でしょうか。「バランスを崩す」はその続き。デモクラシー・ナウというバトルテック世界では珍しい民主主義反乱軍と戦うシナリオです。アンセル・ハールハー中尉は元グリム・デターミネーションのパイロットであるようです。  

「ナハトブリッツ」は、ギャノン・キャノンズのソラリスでの戦闘の模様です。文中のウォブリーズ(Wobblies)は、ワード・オブ・ブレイク信徒を指す蔑称と思われます(lを抜いてWobbiesと表現されることも)。ソラリスの抵抗活動は、SHDL(ソラリス郷土防衛同盟)が頑張っていた印象があるのですが、実際には、ソラリスらしくどうしようもなくバラバラだったようです。




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