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ニュース・更新履歴

2010年後期



2010/12/27


スモークジャガー氏族
スモークジャガーのリバイバル作戦をやってみようと思います。まずは辺境の番王国、サンタンダーVが陥落する部分。一番下です。



存在が確認されている、あるいは噂されている、ジャガーの生き残りについて箇条書きにしてみました。


他にはヴィクターの護衛をやっているエレメンタル・ボンズウーマンなどがいます。



2010/12/22


TRO:3085
自由世界同盟製の強襲バトルアーマー、コピスを追加しました。重量のわりに装甲が薄いのですが、かなりのレーザー火力を持っています。文中、アリス・ルーセ=マーリック反乱軍とアウトリーチ解放作戦についても記述あり。



TRO:3085より他にいくつか。

ドラコ連合が生産した機体は、初期ロットの出来がひどいという伝統があるらしい。

スフィア共和国軍はボーラ・ステルス戦車、ラプターIIといったブレイクのステルステクノロジーを独占して特殊部隊を作っている。なにに使うつもりなのか怪しい。

3080年に第一回のジュネーブ会議というものが開かれて氏族も参加したらしい。

ダークエイジでバトルメックが少ないのは、コムガードの影響でもあるらしい。周知のように、コムガードは諸兵科連合を重んじる。軍がバトルメック中心でないことへの批判もあったが、ツカイードと聖戦でドクトリンの有効性は証明された。これにより共和国装甲軍は大規模なバトルメック部隊を持つことに疑問を感じたのだった。

パックハンターIIの著名なパイロット、スターキャプテン・ハーラン。アークロイヤル生まれの中心領域人。33歳の時に放浪ウルフ氏族に加わり、35歳で最初の階級の神判を突破する。極めて優秀で氏族有数の戦士とされ、聖戦では指揮官としての才も示した。新しいブラッドネームをつくろうという運動が起きているほどだが、ケル氏族長率いる放浪ウルフの中でもこれはさすがに意見が分かれている。



2010/12/17


連邦共和国内戦
第六波のスモールワールドを追加しました。ウィルソン軽機兵隊が返り咲いた戦いです。



Technical Readout: 3085 Supplemental
TRO3085の続きである "Supplemental" が発売されました。補稿なので54ページとやや薄め。プレビューでスフィア共和国製の大型歩兵輸送ヘリ(バトルアーマー2個小隊を輸送可能)が出ています。



2010/12/14


3039年戦争
第一波、第二波の「アセンライ」を追加しました。ブルースター・イレギュラーズの戦闘の模様です。水の惑星ということで水上艦や潜水艦も使われています。



2010/12/07


傭兵 3059年
トゥース・オブ・ユミル 3071を追加しました。聖戦初期、ワードの陰謀によりひどい目にあいましたが、その後のジェイドファルコン戦では優れた戦果を残しています。その後、トゥース・オブ・ユミルは3076年のガラテア解放作戦に参加しました。



2010/12/03


ジェイドファルコン氏族
リサ・ブハーリンを追加しました。正体不明の謎の人物とされていますが、TRO:3039のキングクラブの「著名なパイロット」によると、元特殊部隊員だったとの説があるようです。両方の文章で乗っているメックも違います。



2010/11/29


ジェイドファルコン氏族
氏族創設者のダニエル・マトロフ、カール・イカザを追加しました。両名とも興味深い人生をたどっているキャラクターです。星間連盟期、ウェストポイント(実在する米陸軍士官学校)は現役の訓練校だったようです。



最近、名前を聞かないキャラクター。

ローレン・ジェフレイ(ゴースト・オブ・ザ・ブラックウォッチ、ノースウィンドハイランダーズ)……オデッサ攻撃後消息不明。生きているとしたらハイランダーズに合流か? ブラックソーンも同様。

アナスタシウス・フォヒト(元コムガード軍司教)……ブレイクに正体をばらされたあと、消息不明。もしかしたら怪しい行動を起こしているかもしれない。



2010/11/22


ジェイドファルコン氏族
氏族創設者という項目を新設しました。初代氏族長エリザベス・ヘイゼンについてです。

エリザベス・ヘイゼンの生涯だけでなく、氏族全体の成立と、アーロン・ドシェヴィラー将軍(ケレンスキーの腹心)の死についてもわかる文章となっています。途中、「ターキナの伝説」が挿入されていたのですが、長いので割愛しました。この伝説とは、ピンチの場面で死んだはずのターキナがあらわれ、剣を落としていったというようなものです。ジェイドファルコンの紋章はここから取られているのでしょう。氏族は無宗教の戦士のくせにけっこうスピリチュアルな話が好きみたいですね。

氏族のジェイドファルコンと鳥のジェイドファルコンの区別が付きにくかったので、後者の訳語は動物名っぽくヒスイハヤブサとしました。



ところで、上の文中に、個人的に目を引いた部分がありました。ケレンスキーが死に、ニコラスによる第二エグゾダスが始まる直前の部分、「息子であり後継者のニコラスは暴力の連鎖を止められないことに気づき、戦い続けるよりも炎をさらに燃え上がらせ、すぐに燃え尽きさせることを決めた。 」という一節です。

これを読んで、なぜアレクサンドル・ケレンスキーがエグゾダスを実行したのか、いまさらながら理解できました。ケレンスキーがやったのは、息子のニコラスとまったく同じこと(というかニコラスが父を真似た)。つまり、五大王家を互いに争わせて共倒れさせ、その後、帰還して漁夫の利を得るというものではないでしょうか。これまでにコムスターやブレイクが使用し、デヴリン・ストーンさんが成功させた例のアレです。……まあ、あまりにいまさらで、目新しい話でもなんでもないのですが。いくつかのソースブックを読み返してみたところ、エグゾダスの理由についてはほとんど触れられていないようです。

これまで自分はアレクサンドル・ケレンスキーのことを「政治にかかわらないという軍人の本分をまっとうした人物」あるいは「責任から逃げた消極的な男」と捉えていたのですが、上記のことに気がついて印象がガラリと変わりました。ケレンスキー将軍は壮大な政略家にして冷徹なリアリストに違いありません。おそらくアマリス内戦後の疲弊したSLDFでは、中心領域、星間連盟、地球帝国を守りきれないと判断し、エグゾダスというある種の裏技を実行に移したのでしょう。

ここに近年の陰謀論を加えると話はさらに確かな物となります。ケレンスキー将軍はキャメロン一族の後継者という切り札を抱えていたとされています。もしこれが事実とすると戦争で破壊された中心領域にSLDFが帰還し、地球帝国と星間連盟を復興するというシナリオが可能になるのです。様々な要因でエグゾダスと帰還作戦は失敗におわりましたが、陰謀論的にはウルバリーン氏族がケレンスキーの意思を継いでいる可能性はあると思います。



BattleTech Dossiers: Lamenkov's Liability
BattleTech Dossiers: Salazar Tsakalotos

PDF専売の新製品の予告が出ていました。"A Time of War: The BattleTech Role-Playing Game"向けのキャラシート、メック、ミニキャンペーンだそうです。前者はスフィア共和国の独立小隊で、後者はスフィア共和国と戦うかもしれない古参傭兵のもの。"A Time of War"の書籍版発売に合わせた商品であるようです。

言われてみると、黎明期のスフィア共和国はRPGの舞台として最適かもしれません。ブレイク派の残党との戦いだけでいくつもシナリオを作れるし、国内の守旧派、カペラの侵攻、戦犯調査、移民同士の軋轢とネタには事欠きません。



http://twitter.com/catalystgamelab/status/4267324139900928
Catalystのtwitterによると、Wars of Reaving(聖戦期の氏族内戦)関連のソースブックが出るようです。氏族内戦は今最も気になる謎の一つであるので、期待しないわけにはいかないでしょう。



2010/11/16


バトルアーマー
恒星連邦製のステルスアーマー、インフィルトレーター・マークIIを追加しました。旧式のマークIより重量が増加し、また装甲が軽くなった分、強力な兵器と偵察用装備の両方を搭載しています。



2010/11/12


ルビンスキー反逆隊
更新し忘れていた、コーサコフ・コサック機兵隊の3067、3071を追加しました。コサック機兵隊は2個連隊を持っていましたが、第2連隊のルビンスキー軽機隊と袂を分かち、1個連隊規模となっています。

ちなみに、3072年以降のルビンスキー反逆隊、ルビンスキー軽機隊がどうなっているかは不明です。生き残っていたら"Field Report: LAAF"あたりに顔を出すかもしれません。



SLDFの親衛部隊(地球帝国部隊)が使っていた派生型をいくつか紹介してみます。




機種によって、ちょっとした改良から抜本的な大改造まで様々ですが、どれも優秀で高性能な機体に仕上がっています。効率的過ぎてずるいような気もしますが、地球帝国謹製なのでこれくらいまあ当然でしょうか。



2010/11/08


聖戦
記事を3つ追加しました。これでJHS:3076は最後です。


「聖キャメロン騎士団失踪」
 まだ解決されていない伏線のひとつです。聖キャメロン騎士団については傭兵3025傭兵3059を。"Jihad Conspiracies"にわざわざセイントキャメロン・カルト教団の項目があるので、なんらかの陰謀に関わっている可能性は高いと思われます。だとすると、もちろん元星間連盟がらみのなにかでしょう……キャメロン一族の警護をしているとか。

 聖キャメロン騎士団には、過去にも氏族侵攻中に消えて星間連盟装備を抱えて戻ってきたという怪しい一件があります。


「シャドウはどこに消えたのか?」
 JHS:Terraにこの記事の続報的な話が出ています。シャドウ師団のうち、壊滅が確認されているのが第40、44、46、48、49、50の計6個。第41、52はギブソンにいるとのことなので、核攻撃により大半が蒸発したことでしょう。残りは、第42、43、45、47、51の5個師団です。


「ヤマトの陰謀」
 生産中止になったはずの戦艦「ヤマト」が実はまだ建造中という陰謀ネタです。つい先日発売された"Field Report: DCMS"でその存在が確認されたそうです。

 ところで、フィールドマニュアル:アップデートを読み直したところ、DCMS海軍のところに、スモークジャガー氏族の戦艦、ポチョムキン級〈オシス・プライド〉とブラックライオン級〈ストリーキング・ミスト〉が辺境を放浪しているとの噂がありました。辺境で〈オシス・プライド〉が発見されたというネタの伏線であるようです。



2010/11/02


聖戦
記事を4つ追加しました。

最後の記事、ダイアモンドシャークとスノウレイヴンのチャッターウェブは、内容が理解しづらいのですが、非常に興味深いです。ここから読みとれる情報は以下の通り。

ヴァイパーが大氏族長に選ばれそれにウルフが関わっていたらしいこと。ダイアモンドシャークがとうとう氏族本拠地から追い出されたこと(3076年?)。ファイアマンドリルがなにか余計なことをしたこと。Bから始まる勢力が外世界同盟の周辺をうろちょろしていること。

Bから始まる勢力といば、ブレイク派、ブラッド、ブラッドスピリット氏族、バーロック氏族、バンディットカースト(氏族の暗黒階級)などがあります。レイヴンがスターアダーと間違えたということはおそらく氏族でしょう。もしスターアダーから離脱した旧バーロック氏族だとすればレイヴンがアダーと勘違いした理由もわかります。

ちなみにスターアダーは3073年の8月に辺境のゴーストベア領スールを攻撃し、ベア、ヘルズホースとの三つどもえの戦闘を行っています。



TRO:3075よりいくつか。

プロトメック・バジリスクの項に、タニテで戦闘が行われたという記述がありました。攻撃を仕掛けた勢力は不明です。また、トワイクロスのトレルシェア重工業(ダイアモンドシャーク)でオムニメックが生産されているとの情報もあり。

3072年から3074年にかけて、謎の勢力がファルコン、ホース占領域を襲撃したというネタがありました。これについて氏族は口を固く閉ざしているとのことです。新型のプロトメックを装備していたとのことなのでおそらく氏族でしょう。暗黒階級の仕業とも言われていますが、ソサエティかもしれません。

ダークエイジの巨大ユニットにもなったオーロラ級降下船は、生産が容易であることから商船用造船所や回収された修理施設でも生産されているとのことです。小規模な傭兵にとって最適な船だそうです。

TRO:3085に少しだけ顔を出している傭兵、コヴナント奇襲部隊について、TRO:3075のDFN-3Sディファイアンスのところに軽い説明がありました。指揮官のマシュー・コヴナント大尉は、崩壊した他傭兵団の生き残りから中隊を作り、アヴァロンシティで第44シャドウ師団と交戦したとのこと。このとき、指揮機として使ったのが、ニューバレンシアの遺棄された降下船で発見したプロトタイプDFN-3C-002だったとのことです。



謎の氏族部隊が増えてきたので怪しいところをまとめてみます。

・3072年から3074年にかけて、プロトメックを持つ謎の勢力がファルコン、ホース占領域を襲撃(TRO3075)
・辺境でスモークジャガーとアイスヘリオンのポチョムキン級戦艦が目撃される(JHS:3076)
・3072年、コヨーテが謎の新銀河隊でバビロンを完全占領(TRO3075)
・中心領域侵攻に失敗したアイスヘリオンがその後辺境に潜む(JHS:3076)
・氏族装備を持ち、IEの妨害をする謎の海賊団グリーンゴースト(Interstellar Players)

このほかに、タニテだとかソサエティだとか色々。暗黒階級、バーロックがらみもあるでしょう。怪しい陰謀に関わってそうなのはスターアダー、クラウドコブラ、コヨーテの3氏族でしょうか。彼らは「氏族内戦を生き残った3氏族」の予想でよく名前のあがるメンツでもあります。

ブラッドスピリットとアイスヘリオンはその後滅亡したと明言されていますが、これは「実は生きていた」をやるための伏線かもしれません。

"JHS:Terra"に、ドラコ連合の惑星ヨリイで元スモークジャガーの戦士たちが発見されたとのニュースがありました。彼らは二カ所の再教育キャンプから自分たちで脱出し、ストーン合同軍に遭遇するとどこかに連れて行かれたとのこと。後にスフィア共和国に吸収された連中でしょうか?



BattleShop Credit To Online Catalyst Customers

battlecorpsが既存のユーザーに4.95ドルのクーポン(vaucher)を配っているのですが、メールのミスで一部の人には届いてないとのことです。というか、うちに届きませんでした(カスタマーサポートにメールしたらすぐにもらえました)。

最近のCatalyst Game Labsはpdf販売のみの5ドル商品に力を入れているようです。"Field Report: DCMS"が現在販売準備中。"Field Report: Mercenaries"の発売予定はあるのでしょうか。



Era Report: 3052
目次とプレビューが出ていました。

氏族侵攻が止まった直後、3052年時の部隊状況、重要人物、氏族侵攻のシナリオなどが掲載されるようです。ただし、全勢力分が一冊にまとまっているので、ひとつひとつの情報量は少ないと思われます。傭兵では、壊滅したまま触れられなくなった第12スターガードがフォローされるようです。



2010/10/27


聖戦
記事をいくつか追加しました。


「ニューヘッセンの勝利!」
8月にブレイク軍がニューヘッセンへの攻撃を仕掛け、撃退されたという記事です。ストーンに協力し、支援を受け取った代償として、メック工場が略奪され、核攻撃を受けました。

ニューヘッセンで生産されているメックは、継承権戦争レベルの技術を使ったバトルアックス、ハンマーハンズと、さらに劣った技術(primitive)を使ったオリジナル機種、NH-1A ルークです。

55トンでエネルギー兵器装備のルークは、なかなかの火力を持っていますが、旧式で重たいエンジン、コクピット、装甲を使っていることから機動力が犠牲になっています。しかし、足は遅くとも、ブレイク軍を撃退する役には立ったようです。TRO3085に掲載されている改良型ルークは、4/6/6で厚い装甲と強力な火力を持ったレーザーメックです。


「差し迫った危機」
アポリオン司教とナーマー司教の会話を謎の諜報員がキャッチし、アリス・ルーセ=マーリックのもとに届けました。会話の内容は、レグルスへの報復に関するものです。この直前、レグルス軍はマーリック(ブレイクの傀儡)の造船所を襲い、ヴェンチャー級戦艦のプロトタイプを破壊しています。

穏健な文治派のタイタス・キャメロン=ジョーンズがなぜこのような攻撃を仕掛けたのかはわかりませんが、引退させられた元国王カークが余計なことをしているのかもしれません。アポリオンの言葉にそのような示唆が見られます。元国王がどれだけ駄目な君主かは、同じファイルの「堕ちし偶像」を見てください。聖戦のワーストプレイヤーのひとり候補です。

アポリオンの報復は、この後、ナーマーによって実行に移されます……タイタスの妻と腹の中にいた子の暗殺という形で。妻、ミッシェルはアポリオン暗殺をもくろんだほどの女傑でした。この一件がその後のギブソンとコンパス座への核攻撃につながるであろうことは想像に難くありません。

ところでアポリオンがナーマーを"daughter"と呼んでいるのですが、これは宗教的な意味の「娘」でしょうか。それとも実子なのでしょうか。関係あるかどうかわかりませんが、アポリオンはベリス(オパクス・ヴェナトーリ指揮官)のことを「精神的な息子」と呼んでいるそうです。


「デイヴにブレイク派の逆襲!」
デイヴはブレイク軍にとって重要な世界だったようで、他に類を見ないような大規模な逆襲が行われました。この戦いについては"JHS:Terra"でも詳しい分析がされています。


「AFFSリストラ」
恒星連邦軍の各部隊が再編成されているという記事です。再編のポイントは、バトルメックを減らし、装甲・歩兵といった通常戦力を増やして、さらに諸兵科連合を進めるところにあります。これはダークエイジでよくある「メック1機に装甲・歩兵支援たくさん」という編成にあわせた動きとなのでしょう。

"Master and Minions"によると、具体的な編成は、メック1個強化大隊と1個半装甲連隊に歩兵(戦力不明)というものだそうです。歩兵はバトルアーマーの割合を増やすとのこと。


「ラサルハグの反乱」
ラサルハグ王家軍がゴーストベア氏族軍に吸収される過程で軋轢が生まれています。ただでさえ、中心領域と氏族は相容れない上に、ラサルハグ軍は元々、クリタ家に対する武装抵抗軍ですから当然といえるでしょう。

TRO:3085によると、聖戦中、アルシャイン等で爆発や撃ち合いは日常茶飯事で、ベア・ウォッチとミミールが統合された後も、隠れた内戦が続いているそうです。

元王家軍の戦力は、3076年12月15日時点で、4個銀河隊に分かれた14個星団隊(実質9個星団隊分)です。



TRO:3075より、ニューダラス・メモリーコアについて。

ニューダラスは第一次継承権戦争時に核攻撃で消滅した元地球帝国の惑星です。チャンドラセカール・クリタは自身の諜報網とインターステラー・エクスペディションズのデータから、ニューダラスに古いテクノロジーが埋もれていると気づき、調査のため傭兵のデビル旅団を派遣しました。結果、忘れられたバンカーで発見されたのが、ニューダラス・メモリーコア(もしくは帝国メモリーコア)です。

このコアには、地球帝国の諜報活動の成果として、五大王家から辺境までありとあらゆるマシンのデータが含まれていました。アンクル・チャンディはこれを完全な形で宇宙に公開することにします。しかし、データは旧式機のもの(レトロテック)。最新鋭機を作っている大企業はこんなもの相手にしません。

レトロテックに目を付けたのは、大企業との競争に負けていた中小企業です。彼らは聖戦を追い風に、低性能なバトルメックを生産しました。そして防衛力を必要としていた工業力を持たない各惑星も、さらにローテクなメックを生産し市民軍を強化したのです。加えて、グラディエイター、バトルアックスなど一部の機種は、最新技術を使った改良型が再生産されました。

TRO:3075には、これらのレトロテックと、王家専用機(特に気圏戦闘機)、過去のTRO等に載っていた「失われた機種」のセクションが130ページ分以上もあります……実に昔のTRO一冊分です。

帝国メモリーコアはグレイデス軍団が発見したヘルムコアほどの衝撃を与えませんでしたが、ワード・オブ・ブレイクをくい止め、聖戦を終わらせるのに充分な働きを示しました。コアのデータには、TRO:2750、3025に載っている機種のSLDF親衛部隊(地球帝国部隊)向け派生型も含まれていたということですが、これらの派生型はなぜかブレイク軍で見られるようになったとのことです。

ちなみに、デビル旅団の指揮官、アレックス・ケラーが乗っているグラディエイターは、ニューダラスのバンカーで見つけたものと思われます。



2010/10/21


聖戦
記事をいくつか追加しました。

「警告する報告」
更新し忘れていたものを途中に挿入しました。「ノースウィンド、忘れ去られし戦線」の下、「ガラテア確保」の上です。〈ヴェンデッタ〉とはブレイクがタウラスに供給したキホーテ級戦艦のこと。荒くれ機兵団の襲撃が成功し、タウラスは疲弊している模様です。ここには書かれていませんが〈ヴェンデッタ〉と戦った恒星連邦の〈カシル〉は沈みました。

「ニューアース襲撃」
VSDことヴィクター・シュタイナー=ダヴィオンが、デヴリン・ストーンに送った報告書。ニューアース(タウ・ケチ)は地球にきわめて近い工業惑星で、チャンピオン、エクスカリバー、マンティコア、ヴァデットなどが生産されています。襲撃はおそらくこれらの工場を狙ったものではないでしょうか。

「大いなる善のために」
ハンセン荒くれ機兵団がタウラス戦線から外され、ストーン連合軍に派遣されることになりました。これによってようやく恒星連邦とタウラス連合の泥仕合が収束する……ということはなく、ひどいオチが待っています("Master and Minions"より)。

「ダヴィオン軍司教の報告」
ヴィクターからの途中経過報告。合同軍の作戦は基本的に滞りなく進んでいます。12月には地球を狙った最終攻勢"Operation SCOUR"が始まります。

「ゴーストベア、保護領内を進軍」
合同軍と連携しているようなしていないようなゴーストベア軍の惑星強襲について。激戦となったデイヴ攻防戦は今後続報あり。



Teacher or Death????
公式掲示板に「オムニメック、ダイシは日本語で教師(大師?)なのか大死なのか」というトピックがありました。

「アジアの言葉は同音多義語が多い」「著者たちは日本語を理解しているわけではない」「大はgreatというよりbig」などというまっとうなレスから、「日本語で4は死につながる」とか「日本のアパートには4階、13階、14階がない」などという関係ない話に広がっています。

しかし、ダイシというメック名はそれ以前の問題ということはどう説明したら伝わるのでしょうか。



2010/10/15


聖戦
記事をいくつか追加しました。

「保護領へ」
この記事の時点からブレイク保護領に組み込まれた世界の奪還が始まりました。ガラテア解放までは作戦の準備段階だったようです。コムガードは合同軍の主力なのですが、ヴィクターともども非常に影が薄くなっています。やはり聖戦の主役はデヴリン・ストーンなのでしょう。

「ヘリオンの裏切り者、ラサルハグの防衛状況をテスト」
中心領域から叩き出されたアイスヘリオンが、再び、ゴーストベア領に襲撃を仕掛けてきたという記事。彼らは海賊の多いあたりに潜んでいたということですが、ひょっとしてこの時点で氏族本拠地の領土を失っているのでしょうか? 今後、ヘリオンは滅亡した氏族のひとつとなります。

「ダイアモンドシャーク、影響力を拡大」
ストーン連合軍の兵站を担っているダイアモンドシャーク氏族は、外世界同盟のラモーラ、ライラのハーフウェイに拠点を築き、商圏を拡大させています。またゴーストベアとの神判に勝利し、ツカイードの一部に飛び地領土を得ました。

「竜の損失」
チャンドラセカール・クリタ暗殺のニュース。彼は"Jihad Secrets: The Blake Documents"のために作られたようなキャラクターですが、非常に良い仕事をしてくれました。死んだのは残念ですが、役割の済んだキャラクターは退場するというフィクションの鉄則上、仕方がないことかもしれません。

「アストロカジー襲撃」
辺境のアストロカジーにある海賊の基地が攻撃されたという話です。海賊団、オーダー・オブ・フェイスフルは2個連隊の編成。このうち攻撃を受けたのは、ソード・オブ・フェイスフル軽機兵隊のほうです。

「ストーン、恒星連邦、ニューヘッセンの支援を勝ち取る」
ニューヘッセンはブレイク保護領の国境に位置する、恒星連邦orカペラ大連邦国の世界です。伝統的に練兵場であったこの惑星は、小規模な訓練校を多数持ち、聖戦中には防衛のためローテク・バトルメック(継承権戦争以下の技術を使った機体もある)の工場を設立しました。ハンプトン・ヘッセンも参考にしてください。



上記のアイスヘリオンの記事に併設される形で、面白い陰謀系のうわさ話が載っていました……なんとスモークジャガー氏族の戦艦、ポチョムキン級〈オシス・プライド〉が辺境で目撃されたというのです。しかも、なぜかアイスヘリオンのポチョムキン級〈コテリエ〉まで一緒にいたということ。〈コテリエ〉は、中心領域からの逃亡に使われたアイスヘリオン艦隊最後の戦艦で、副氏族長コナー・ルードと3個星団隊を伴っていました。

ポチョムキン級といえば、降下船25隻をドッキング可能な大型の輸送巡洋艦(Troop Cruiser)。滅亡した氏族の生き残りを収容するには充分な大きさがあります。ダイアモンドシャークなどは小工場を作っているくらいです。

噂が本当だとして、この2隻がなぜ一緒にいるのかはわかりません。ジャガーの生き残りは他にもいますが、彼らとはちょっと出自が違う気がします。



"Historical: Operation Klondike"より気になったところをふたつ。

以下はウルバリーン氏族の解説の部分に追記してあったメモ(?)です。

じゃまをしないでほしい――時間がないのだ。君の知る歴史は嘘である。ニコラス・ケレンスキーが作り上げたまがいものだ。ウルバリーンは濡れ衣を着せられ、誇大妄想の犠牲となった。彼らが生き残ったという噂には根拠がある。……脱出した者たちはコムスターに救出され、彼らの主人となったのだ。アウトバウンド・ライトが氏族本拠地を発見したのは偶然でなく、侵攻でもない。彼らはいまだ教団の中心におり、影から糸を引いている。この戦争は、ウォータリーがスコーピオンでやろうとしたことを完遂しようというものだ。


書いたのはインターステラー・エクスペディションズの研究者と思われます。なぜかこの部分だけデータが破損しており、まともに読むことができないのですが、ネットの有志の手により文章が復元されました。上はそれを訳したものです。

このメモによると、氏族本拠地を発見した探査局のアウトバウンド・ライト号から、宇宙を支配しようとしたミンド・ウォータリーのスコーピオン作戦まで、すべてがブラッド(ウルバリーン氏族)の陰謀だったようです。スコーピオン作戦が失敗したのは、セオドアの勝利でしょうか、あるいは中心領域が自分たちの歴史を選んだということでしょうか。

さて、もうひとつの気になることは、ウルフ氏族長ジェローム・ウィンソンの年の離れた妹、ジェニファー・ウィンソンについてです。ニコラスの補佐を務めていた彼女は出自と末路が不明な謎の人物とされています。ニコラスの恋人であったか、さもなくばキャメロン、アマリスの一族でないかと疑われているとのこと。

キャメロンの双子の片割れだとすると、推定年齢が5歳ほどずれています。



2010/10/08


聖戦
「ケバルライ解放、その代償は?」以下、ガラテア解放作戦、ノースウィンドハイランダーズに関する記事をいくつか追加しました。

ガラテアを占領している第47シャドウ師団についてはTRO:3075の「著名なパイロット」に多くの情報があります。

600人以上の傭兵を殺しMRBCから10万コムスタービルの賞金をかけられた「ガラポートのバイオ魔女」。隠密偵察の専門家で同額の賞金をかけられているゾンビ侍祭、ジョー・リッチモンド。この二人の装甲歩兵とともに活動するグリゴリのパイロット、ポルターガイスト司教タミエルなどです。



http://mercs.web.fc2.com/
移転しました。

infoseekのサービス終了に伴い、http://mercs.at.infoseek.co.jp/のアドレスは10月いっぱいで消滅します。

ご迷惑をおかけしますが、ブックマークの変更等よろしくおねがいします。



2010/10/04


聖戦
記事をいくつか追加しました。

「影を追って」
オパクス・ヴェナトーリと戦っているブラックウィドウ中隊指揮官、ステイシー・チャーチ大尉からの報告書とされるものです。オパクス・ヴェナトーリは戦力が半減している模様。ブレイク内戦(いま命名)で分裂したのでしょうか?

報告書の提出先である「ロックウェル大佐」が何者なのかわかりませんが、もっともそれらしいのは3067年の編成にいるデルタ連隊装甲隊指揮官のステファン・ロックウェル中佐です。メーヴ・ウルフの死後、ウルフ竜機兵団全体の指揮官がだれかも不明。

これ以降のソースブックに、オパクス・ヴェナトーリとブラックウィドウ中隊の話は出てきません。ウルフ竜機兵団についても1個強化大隊と記述されているのみです。

「侮蔑と侮辱」
ブレイク軍が奪還したガブリエル遺跡をゴーストベアが攻撃し殲滅しました。その過程でライラのブラックライオン級を破壊するという異常なまでの強引さです。

「ライラ、同盟軍、コンパス座の侵攻軍を撃退」
ポールズボ、コーンケンはライラの最も「南西」にある星です。つまりコンパス座連邦のすぐ隣。侵攻軍はブレイク師団とコンパス座マッキンタイア親衛隊の組み合わせだったようです。

「タウラス、ブルセットを攻撃」
タウラスがブレイクから供給された戦艦を使って恒星連邦への攻撃を行いました。今後この戦いはどんどんひどいものとなっていきます。



http://mercs.web.fc2.com/
当サイトの移転予定地。なにも問題がないようなら移転したいと思います。



2010/09/29


聖戦
記事「ヴィクターとイシス、真実は?」以下を追加しました。ワード・オブ・ブレイクに対する反撃が始まる直前の話です。

二つ目の記事「サンパース契約を更新」に出てくるフィルトヴェルト連合は海賊の襲撃に耐えかね恒星連邦から離脱した辺境惑星の連合政府です。海賊を傭兵として雇うことで身を守っています(近くにトーツガがある)。サンパースについては「傭兵 3059年」を参照してください。

ちなみにお隣のマラグロッタでも似たような同盟が作られ、レディデスのデス・コンソルトと契約したのですが、海賊に国を乗っ取られるというひどい事態が発生しました。なぜこんなことになったかというと、マラグロッタ同盟のリーダーがレディデスを殺して、海賊の掟によりデス・コンソルトの頭となり(!)、次にデス・コンソルトのナンバーツーが同盟のリーダーを殺したからです。海賊は現在、近隣の恒星連邦軍と交戦中。

聖戦後、マラグロッタ同盟は恒星連邦領に戻ったようですが、フィルトヴェルト連合は所属惑星を減らしながらも独立国のまま残っています。



2010/09/24


聖戦
一番下、「断崖絶壁の上で」を追加しました。

3073年、3074年あたりの事件に関するチャンドラセカール・クリタと部下のピーター・アブダルサーンのメモです。スターシーズのマルセル・ウェブが勝手にディヴィッド・リーアのところに持ち込んだようです。アンクルがグレンガリーのグレイデステクノロジーズに投資していたことなどがさらっと書かれています。

ファイブのひとつ、ガブリエル遺跡攻撃の流れがわかりにくいのですが、まとめるとこんな感じでしょうか。

チャンドラセカール、ガブリエル遺跡の位置をオデッサ星系内と特定 → アークトゥルスで傭兵連合軍を集結 → それを察知したワード・オブ・ブレイク軍がアークトゥルスを攻撃、傭兵連合軍半壊 → ガブリエル攻撃延期 → ブレイク、重要な情報、設備等を引き上げ → ライラ、放浪ウルフの参加でガブリエル占領 → ブレイクによる奪還、惑星オデッサ殲滅

放棄して占領されてなお奪還するということは、ブレイク教団、あるいはブラッドにとってよほど重要な施設なのでしょう。



2010/09/20


ブラックオーメン
ブラックアウトローズの3067年、3071年を追加しました。

氏族侵攻初期にウルフ氏族と何度も交戦した古参兵部隊です。対氏族戦のエキスパートで、部隊編成が氏族の星団隊に似ています。かなり優秀な部隊だったと思われますが、聖戦でその力をふるうことはありませんでした。

文中にある「スターコーネル・マルコス・ラディックがダントンの村でしでかしたこと」とは村民の虐殺です。



TRO:3085のモルトケ主力戦車の項を見るに、アンドゥリエン公国は聖戦でワード・オブ・ブレイクとほとんど戦わなかったようです。数少ない戦闘が、カノープス総帥ナオミ・セントレラ=リャオをブレイクの攻撃から守ったのと、敗残兵を倒したことくらいでしょうか。主戦場である地球周辺から遠いのが戦いに加わらなかった理由のひとつと思われます。ストーン合同軍にも参加していません。代わりにというか、3083年、カペラによる侵攻を受けています。



2010/09/16


TRO:3085
ドラコ連合製のトンボを追加しました。100トン以上の輸送能力を持つ大型ヘリコプターです。

イラストを見るに、外見的には、虫と竜を組み合わせたような感じ。ランディングギア兼用の手足で、荷物をがっちり腹の下に抱き、輸送する仕組みになっています。回収品や補給物資を運ぶだけでなく、ミリタリー系ロボットものによくあるようなヘリでのメック機動も可能です。

文中に出てくるドラコ軍大佐アルバート・ベントンは、ソレンソン・セイバーズの指揮官です。地球解放作戦時で81歳ときわめて高齢。3076年までは大尉でしたが昇進したようです。彼と傭兵部隊(スターシーズ、バトルコープス、カオス・イレギュラーズ)はアテネの解放を担当し、その活躍によってほぼ無血開城が達成されました。ケースホワイト以降潜伏していたコムガードとの合流にも成功したとのことです。



TRO:3085を読んでいると、スフィア共和国領土内など、辺境でないところに海賊が出没しているのが目に付きます。この時代、海賊=辺境というイメージは崩れているようです。ダークエイジにも、海賊退治で功績を挙げたスフィア共和国戦士の話が出ています。



2010/09/12


TRO:3075
ダイアモンドシャーク製、クリムゾンホークを追加しました。長距離火力とジャンプ力を持った25トンの軽量級メックです。重量の割に移動力に欠けるのが難点でしょうか。

クリムゾンホークは、最初ブラッドスピリットが開発し、その後ダイアモンドシャークが取得したという少し複雑な経緯を持っています。テキストから氏族本拠地の戦いの状況がちょっとだけわかります。ダイアモンドシャークの〈タイタニック〉は、巨大な輸送戦艦、ポチョムキン級(降下船25隻搭載可能)です。



サイト運営上のおしらせ。

当サイト、Mercenary's Starが使用している無料レンタルサーバー、infoseekが今年の10月末を持って運営停止することになりました。つきましては、fc2などの他サーバーへの移転を予定しています。

移転の際は、ご迷惑をおかけしますが、ブックマークの変更等よろしくおねがいします。



"JHS:Terra"より、この時期のカペラ大連邦国について。

カペラ大連邦国は中心領域で唯一ストーン連合軍に参加せず、ほぼ独力でワード・オブ・ブレイクと戦っています。地球解放作戦にも参加しませんでした。数少ない同盟相手が、辺境のカノープス統一政体です。

リャオはデヴリン・ストーンを信用してないようで、彼がROMのスパイである、ヴィクターの傀儡であるなどといったプロパガンダを垂れ流しにしています。ダヴィオン家に対する激しい憎悪も相変わらずのようです。

聖戦期のカペラ軍の特徴は、なんといっても核兵器、化学兵器などWMD(大量破壊兵器)を戦術的に使用していることでしょう。ニンポーではブレイク第13師団とCCAFがWMDを撃ち合い、マツカイ家が全滅しました。最終的にイジョーリ家が駆けつけ、ブレイク軍を撤退させています。

ナンキンでは、ストーン合同軍がブレイク軍を破りましたが、先に到着していたカペラ軍がなんと合同軍に対して核攻撃を行い、惑星からの撤退を強いました。シェンでは、両軍が仕方なく協力してブレイク軍と戦いましたが、最終的にカペラが合同軍を攻撃し、反撃を受けて逃げ出すことになりました。

また、この時期、新しい武家であるツァン=シャオ家が作られています。元々は地方の貴族が勝手に創設し、サン=ツーに献上したのですが、正式な武家として認められています。



2010/09/08


TRO:3058 アップグレード
カペラ製のレギュレーターを追加しました。ガウスライフルのみを装備した、足の速いホバー戦車です。優秀な車両ですが、残念ながらカペラの外部には販売されていません。

「著名な戦車兵」のデリック・エヴァンス上校は、カペラ軽機兵隊(旅団)の王朝近衛隊(Dynasty Guards)所属の王朝近衛機兵隊(装甲連隊)指揮官です。

TRO3085には、ワード・オブ・ブレイクが地球で勝手に生産しているレギュレーターIIが掲載されています。通常型より5トン重く、XL使用で速度と装甲とコストが上昇した高級機種です。戦後、デビッド・リーアがカペラと交渉し、スフィア共和国とカペラ大連邦国の両方で生産されるようになったとのこと。



2010/09/05


アントン・マーリックの反乱
「崩壊」のキャロウェイVIから最後まで。

改めてアントンの反乱を俯瞰すると、事件全体がコムスター、ひいてはブラッドの都合による陰謀に他ならないことがよくわかります。利用された自由世界同盟とマーリックにとっては実に迷惑な話です。ジョシュア・ウルフは、氏族とブラッド(ウルバリーン氏族)のリターンマッチの最初の犠牲者と言えるかもしれません。



突然ですが「なぜ聖戦は始まったのか」ということについて書いてみます。突然そんなことを書く理由は突然書きたくなったからです。

聖戦のはじまりは、3067年10月15日のワコー特戦隊によるアウトリーチ反乱とされることもありますが、実際には11月末のターカッドでの星間連盟会議時でしょう。

この会議で、ワード・オブ・ブレイクは正式に第二星間連盟の一員となるはずでした。しかし、カペラ、恒星連邦、ライラが星間連盟から脱退し、同時に星間連盟への不信任投票がなされたことで、星間連盟は解散してしまいます。

怒り狂ったブレイクは、最終通告の後、ニューアヴァロンとターカッドへの攻撃に着手しました。3067年12月5日、戦艦〈インヴィンシブル〉によるターカッドシティへの軌道核爆撃。この瞬間がおそらく、聖戦のはじまりです。

しかし、この話には後日談がたくさんあります。ブレイクはたしかにターカッドシティを攻撃したのですが、彼らがしつこく主張していた通り、核兵器は使用されていません。実は、ターカッドシティ郊外の地下には原子力発電所があり、たまたまそこに「警告射撃」が命中してしまったのです。

さらにターカッドを攻撃した〈インヴィンシブル〉は、元々、ブレイク教団からライラへの感謝の意、和解のあかしとして用意された贈り物だったことが、ほぼ確認されています。同じく、ニューアヴァロンを攻撃した戦艦とブレイク師団も、単に支援物資を持ってきただけでした。彼らが攻勢の第一波でAFFSに敗北したのは、元々、恒星連邦の主星を攻撃するつもりがなかった(必要なだけの兵力を用意していなかった)からでしょう。

マネイ・ドミニとシャドウ師団が対氏族戦のために作られたのはこれまでに何度か言及されてきた通りです。また、聖戦で多用された核兵器も、本来は氏族の戦艦を沈めるために生産された可能性があります。もし、星間連盟が解散していなかったら、ワード・オブ・ブレイクは(ウルバリーンの悲願である)氏族攻撃のプランを提出していたことでしょう。

(以上、"Jihad Secrets: The Blake Documents"12〜13ページより)

これらを総合すると、聖戦は誰かが起こしたものではなく、たまたま起きてしまったもの、という可能性が高くなります。少なくとも表面的には。もし誰かがターカッドの原発を狙うように命じたとしたのなら……それはマスターの御意志のままにというやつでしょう。

〈インヴィンシブル〉については「継承権戦争」の「神罰 DIVINE RETRIBUTION」を参照。おそらくこのとき彼女はコムスターに「誘拐」されて、必要なときが来るまで隠されていたのだと思われます。

ニューアヴァロン戦に関しては「アイル・オブ・ザ・ブレスド」の「3 September 3067/4 December 3067: Precentor Zucker's」と「3 January 3068: Precentor Zucker's Log」を。ブレイク軍がニューアヴァロンに救援物資を持ってきたというのは、ザッカー司教のような穏健派のみが信じていた建前だと思っていたのですが、どうも事実だったようです。



2010/08/31


アントン・マーリックの反乱
反乱のノヴァローマからマテランまで。ナターシャ・ケレンスキーと賞金稼ぎの因縁、ブラックウィドウ中隊初陣など有名なエピソードが語られています。

エムリスIV戦に登場する第6マーリック国民軍は、マーリック国民軍の中でも最も強力な部隊。特にエリート強襲大隊のデスウォッチ旅団と、ジャンプ仕様のオストロックに乗ったディック"ダイバー"ディクソン大尉が有名です。



Field Report: CCAF
新製品のアナウンスがありました。PDFのみの発売で4.95ドル。

地球解放後時点のカペラ軍を記述したものだそうです。おそらくミニフィールドマニュアルのような本になるんじゃないでしょうか。



2010/08/25


TRO:3085
ダイアモンドシャーク製、フェニックスホークIIC7を追加しました。

フェニックスホークIICといえば、重量80トンで、移動力5/8/5のどことなくチャージャーを思い起こさせる機体ですが、IIC7は強化ジャンプジェット仕様の4/6/6と別の意味で尖った移動力を持っています。

強化ジャンプジェットの重量は通常の二倍で合計12トン。機動力に重量をとられている分、他のフェニックスホークIICと同じく、火力が不足気味なのは否めません。性能的にあまり評価されてないようで、運用しているのは主に傭兵部隊であるとされています。

傭兵が購入できる氏族製メックは貴重ですが、2100万Cビルは高すぎる上に、コストパフォーマンス的にもあまりよろしくありません。しかしコストに目をつぶれば、それなりの火力、装甲、機動力を持ったそれなりに戦えるメックだと思われます。

「著名なメック戦士」もまた、氏族メックには珍しく傭兵です。傭兵団トール・ハンマーは、間接砲を中心にする部隊。砲兵は爆撃に弱いので、フェニックスホークIIC7のLB10-Xを対空兵器として活用しているようです。



ちなみにダイアモンドシャーク領のトワイクロス(旧ライラ、ジェイドファルコン領)は、軍需物資の一大生産拠点として拡大されているようで、確認できる限り、シャドウホークIIC5、ライフルマンIIC(5、8)、フェニックスホークIIC(6機種)、ウォーハンマーIIC(5、8)、クランバトルアーマー、さらには中心領域技術の各種メック(バトルマスター、ストーカー、ライフルマン?)が生産されているようです。他にクリムゾンホークのラインが作られたとの噂もあります。ウォーハンマーIIC3、4、ハ=オトコ、ピラニアあたりも怪しいところ。

おそらくこれらのすべてが中心領域向けに販売されていると思われます。もし自分がこの時代の傭兵であったら、例によってコストパフォーマンスの高い通常型エンジンのライフルマンIIC5、ウォーハンマーIIC5あたりを購入しているでしょう。この二機のデータはミルスペックを参照してください。



2010/08/22


アントン・マーリックの反乱
新コンテンツです。まずは人物のアントン・マーリックとヴェサール・クリストファーを。ジェイム・ウルフとジョシュア・ウルフは他ファイルから移動。

以前も書きましたが、"Blake Documents"によると、ROM工作員のヴェサール・クリストファーはブラッドの一員、つまりウルバリーン氏族の末裔であるようです。ジョシュアを撃ったのは氏族嫌いが故とか。

ブラッドは火星のROM本部と深いつながりがあり、基本的にROM自体がブラッドの支配下にあると思われます。火星と地球のROM本部が破壊されたいま、彼らはどこに行ってしまったのでしょうか。



Era Digest: Golden Century
新製品がアナウンスされていました。

"Era Digest"というシリーズの最初の一冊で、氏族の黄金世紀(2900年代)を解説したミニソースブックだそうです。



2010/08/18


第12ヴェガ特戦隊
過小評価されがちな傭兵部隊、ヴェガ特戦隊の3067年を追加しました。

第四次継承権戦争時には4個連隊を誇っていた彼らでしたが、3057年のマーリック/リャオ攻勢の矢面に立たされてしまい、3個連隊に減少、その後の連邦共和国内戦ではさらにガンマ連隊が大打撃を受けました。しかしこの時期の彼らの活躍はすさまじく、とくにエリートのアルファ連隊は転戦に継ぐ転戦にも関わらず、大きな損害を受けていません。

聖戦でもヴェガ特戦隊の活躍と戦力減少のサイクルは続き、3076年時点の戦力は1個戦闘旅団程度。ストーン連合軍の一員としてブレイク保護領を攻撃し、地球侵攻作戦に参加するという名誉を得ています。多数の部隊が壊滅したいま、継承権戦争から聖戦までを生き抜き戦い抜いた彼らは、もしかしたら歴代で最高の傭兵部隊であるかもしれません。



京大RPG研blog
メックウォリアーRPGのリプレイが掲載されています(キャラメイクまで)。



ところで「ドロップシップやジャンプシップはないんでしょうか?」というメールをいただいたのですが、当サイトにはほとんどないので、Irregulars様か、自由世界同盟軍広報部様のテクニカルリードアウトをご参照願います。一般的な船種はほぼ網羅されていると思います。



2010/08/11


TRO:3085
ノヴァキャット製のアーバレストを追加しました。LRM2門、ER中口径レーザー2門と火力に優れた軽バトルメックです。

このメックには目に見えてわかる欠点がふたつあります。軽メックにしては足が遅いこと、そして装甲が薄いことです。ECMを装備していますが、敵の6ヘクス以内に入る前に集中攻撃で撃墜されることになるんじゃないでしょうか。しかし、安価で入手しやすい氏族機なので、傭兵のみなさんにはおすすめです。

2機の派生型はいずれもこれらの弱点を解消しています。またダークエイジのジェイムズ・オドムはXLエンジン、ジャンプジェット、MASC、ER小口径レーザー、ストリークSRM6を搭載した改造型に乗っています。



ところで"TRO:3085"がなぜ3085年を区切りにしているかというと、この年、チコノフ条約が結ばれてカペラとの紛争が終わり、スフィア共和国の国境線が確定したからだそうです。サン=ツー・リャオはしょっちゅうスフィア共和国とぶつかり平和を脅かす厄介者扱いされていますが、いずれデヴリン・ストーンとスフィア共和国の秘密が明かされる日が来たら、ストーンを信用しなかった賢人として再評価されるかもしれないと勝手に思っています。

あと、話は大きく飛びますが、ウルフ氏族製ナイトウルフのイラストが格好いいです。



"JHS:Terra"で読み飛ばしていた部分。

地球に近い惑星アスタで、SLDF第1親衛バトルメック連隊指揮官、アンドリュー・レッドバーン大佐が発見されました。彼はブレイクによるツカイード攻撃の際に行方不明となっていたのですが、ブレイク軍の捕虜として10年近く再教育キャンプに収容されていたようです。彼はクリタ軍がこの世界を強襲した際に、反乱を指揮して、惑星解放を支援しました。その後はストーンの将軍として、地球のジュネーブ奪還を任されています(フォックスティースも指揮下に入っています)。

解放された経緯を見ると、彼がマスターの計画の一部である可能性は低そうです。その後のスフィア共和国総帥、ダミアン・レッドバーンは彼のひ孫にあたります。SLDFといえば、エリダニ軽機隊の情報がないのですが、いつごろ復活できるのでしょうか。



2010/08/07


TRO:3085
アトラスを追加しました。ダークエイジのヨナ・レヴィンが使っているのと同じ仕様です。

性能的には機動力がある100トンメックの標準といったところ。ER大口径レーザーを2門積んでいるにもかかわらず、放熱器が少ないのがちょっと気になります。

「配備」のところに軍需物資償還プログラム(兵器を市民権等と交換し、平和と繁栄を手に入れる)に反対する貴族の話が出ていますが、よく考えるとこれはとんでもない政策ですね。バトルテックの世界はメックと貴族で出来ていて、さらにこの両者は密接に結びついています……メック戦士こそが貴族で、地位とメックを継承するのですから。貴族からメックを取り上げるのは既得権の廃止とかそういうレベルを超えて、バトルテックの世界そのものをひっくり返す行為になります。

今更ながら、こんな大胆すぎる計画が作られ実行されたことに驚嘆を禁じ得ません。確かにプログラム自体は成功してその後半世紀の平和が約束されていますが、本当に平和が目的だったのでしょうか……?

ついでに言うと、バトルテックはロボットと戦争をテーマにしているのだから、メックと軍隊が減っていく聖戦以降のストーリー展開は、地味すぎて失敗だったんじゃないかと愚考します。聖戦規模の戦いがそうそう起こるのも困りものですが、ダイナミックさと壮大さはこの世界に残しておくべきだったのではないかと。中心領域全体の軍隊の規模は、星間連盟から継承権戦争で1/10、継承権戦争からダークエイジでさらに1/10くらいになっていそうです。

ところでTRO:3085には、なぜかプレビューにあったアーロン打撃VTOLが載っていませんが、もしかしたら新製品の"TRO:3085 Supplemental"に回されたかもしれないとの観測が出ています。



2010/08/04

インターステラー・プレイヤー
タニテを追加しました。タニテとはクラウドコブラ氏族に占領されている氏族領に近いみっつの星系のことです(そのうちひとつがタニス)。この星系に関する情報は少なく、中心領域でも陰謀論のターゲットにされているようです。ネットの書き込みという体裁なので、どこまで本当なのかは怪しいものですが。

しかし、タニテには客観的に見て不審な点があります。まずひとつは辺境の小規模な世界なのに、クラウドコブラ3個星団隊、スターアダー4個星団隊と過剰なまでの軍備で守られていることです。これはフィールドマニュアルの情報なので確実でしょう。

もうひとつはかつてクラウドコブラとともにこの星系を守っていたのが、暗黒階級とつきあいのあったバーロックであること。この事件の詳細もまたこれまでまともに語られていません。バーロックを吸収したスターアダーが氏族内戦で活発に行動していることもまた気になるところです。



TRO:3085が思ったよりも早く発売されました。

読んでみて驚いたのはLAMが掲載されていることです。フェニックスホークLAM、ワスプLAM、スティンガーLAMの他にシャドウホークLAMまであります(失敗作だったとのこと)。LAMのイラストはバルキリーというよりトランスフォーマー。スティンガーの著名なメック戦士はゴリアテスコーピオン氏族出身のウルフ竜機兵団員だそうです(ミザリーで戦死)。

また、この時期になると、氏族装備が中心領域で自由に販売されるようになっている様子が伺えます。傭兵でもダイアモンドシャーク氏族製のウォーハンマーIIC、フェニックスホークIIC、ノヴァキャット製のアーバレスト(ダイアモンドシャーク経由)を買うことができるようです。



2010/07/28


TRO:3075
恒星連邦製のリージョネアを追加しました。アイル・オブ・ザ・ブレスドで開発されていた機体です。

武装はロータリーオートキャノンしかついていませんが、速度を活かして敵の背面、側面に回り込んでぶっ放すという運用法だと強いそうです。



2010/07/25


連邦共和国内戦
内戦の最終戦、第七波のニューアヴァロン戦とターカッド戦を追加しました。

最終決戦だけあって様々な重要人物が参加しています。

タンクレッド・サンドヴァル公爵はドラコ境界域の指導者で、聖戦中にイボンヌ・シュタイナー=ダヴィオンと結婚しました。息子のハリソンは、後の恒星連邦国王となっています。この時期のタンクレッドはアホな父親を廃して公爵になった直後だったので、カトリーナ側についた本来なら身内の第3ロビンソン特戦隊と戦う羽目になりました。

カトリーナ派のジャクソン・ダヴィオンはヴィクター派からも尊敬されるまさにプロの軍人。内戦後、恒星連邦軍のトップに選ばれ、聖戦中に死亡しました。ランド=ダヴィオンは南十字星部隊指揮官です(ヴィクター派)。

ターカッドの戦いには、第66コムガード師団が参加していますが、その指揮官ダグ・ケッセルリングはワード・オブ・ブレイクの工作員だったとの説が出ています(内戦の被害を拡大させるため参戦)。



"Jihad Hot Spots: Terra"より気になるニュースがふたつ。

ひとつはマリア帝国がコンパス座連邦への攻撃を仕掛けて失敗したというもの。コンパス座はワード・オブ・ブレイク最後の拠点だけあって、固く守られているようです。もうひとつは、生き残ったブレイク第25師団の指揮官が"Come home"と仲間たちに呼びかけていることです。第25師団指揮官の出身地はコンパス座なので、最後の拠点へ結集せよというようなことだと思われます。

コンパス座の陥落は3081年、レグルス軍の核攻撃により惑星ごと壊滅と決まっています。現在の時代設定は3079年に入った直後ですが、地球陥落からコンパス座攻撃まで2年以上かかるというのはちょっと不自然ではないでしょうか。政治的なあれこれやブレイクの残党狩りに時間がかかっているのでしょうか?

残党がいそうな箇所といえば、海軍基地のLuyten 68-28とRoss 248。辺境のどこかにあると思われるブレイク派拠点。そしてファイブのうち発見されずに残ったみっつの世界でしょう。みっつの世界のうちひとつは聖戦中に発見されたとの噂があるそうです。ストーン軍によって密かに攻撃されたのかもしれません。

ともかく、このまま聖戦が終わってしまうのはつまらないので、アポリオンさんには大暴れしてもらって、少しでも道連れを増やしてくれることを期待します。

ちなみにマリア帝国は、中性子爆弾テロ攻撃で国家指導部が文字通り消滅し、現在は民間より発見された非嫡出子のカシウス・オレイリィ(3076年時点で二十歳)が皇帝の座を継いでいます。



2010/07/19


TRO:3085
アンドゥリエン製のVTOLアーロンを追加しました。

ER大口径レーザーとターゲティングコンピュータを装備した、いかにも一撃離脱に向いた攻撃ヘリです。本来ならターゲティングコンピュータはダヴィオンで作られているものなのですが、聖戦によって各種の技術が各勢力に広まったという流れがあるようです。ちなみにヘビーPPCはドラコ製で、ステルス装甲はカペラ製です。



"Jihad Hot Spots: Terra"から個人的に気になった部分をあげてみます。





2010/07/16


TRO:ヴィークル・アネックス
ソアー / ピースキーパーSWAT輸送機を追加。ドラコ製の民間用救難機/特殊部隊輸送機です。この機体が後のクロウヘリコプターにつながりました。



"Jihad Hot Spots: Terra"が出るようでなかなか出ないので、地球奪還作戦について疑問に思ってることを少し書いてみます。

まずひとつは、大氏族に関することです。リバイバル作戦時、地球を最初に占領した氏族が大氏族となり星間連盟を復興させるという約束がありました。ストーン合同軍には様々な氏族が参加しているはずですが、これは今回適用されるのでしょうか? 単独での占領ではないのでノーカンでしょうか。

もうひとつは、ストーン合同軍が本当に地球を落とせるのかということです。地球はブレイク派の海軍戦力とSDS(宇宙防衛システム)に固く守られており、聖戦初期にウルフ竜機兵団のタスクフォース・ヴェンジャンスと、コムスターのケースホワイトが無惨に失敗しています。両作戦には合計20隻以上の戦艦が参加していたにも関わらずです。

現在、中心領域にはあまり戦艦が残されていません。放浪ウルフに2隻とか、コムガードに2隻とか、そういうレベルです。比較的多いウルフ氏族でも、中心領域に6隻のみ。ゴーストベアのリヴァイアサンII級3隻と、スノウレイヴンからの援軍2個海軍星隊(10隻?)を入れて、合計30隻かそこらだと思います。正面から攻撃する火力が足りないとしたら、コムスターのROM工作員あたりが活躍することになるかもしれません。



追記。

……などと書いた数時間後に発売されました。

"Jihad Hot Spots: Terra"
"Experimental Technical Readout: Davion"
"Historical Turning Points: Misery"

の三冊です。

地球、すごくあっさり陥落していました……。3078年の8月半ばに合同軍の強襲が始まり、12月の終わりにはブレイクが降伏しています。SDSもキャッスルブライアンもこんな簡単に突破できるものなんですね。サン=ジャメのしょぼさにはがっかりです。せめて自爆オチくらいはあるかと思いましたが。

激戦地となったのは、サン=ジャメのいたダラスと、旧ROM基地のあるカイロだけだったようです。カイロは激しい抵抗の末、軌道爆撃で更地にされました。重要な情報ごとROM基地が消えたのはちょっと怪しいです(特にリーアが現場にいたことを考えると)。同じく、旧星間連盟首都ユニティシティが吹き飛んだのも気にかかります。ROM司教ケルノフはDCMSによる身柄確保が失敗して死亡しました。



2010/07/13


TRO:3085
アースワークス製のサンダーボルトを追加しました。

BattleTechWikiを参照するに、このTDR-10Mは15機目の派生型にあたるようです。ここに原型機(5S)、「派生型」の項目で触れられているタウラス製、ドラコ製、ブレイク製を足すと、サンダーボルトは合計で19機種あるということになります。もしかしたら、最もバリエーション豊富なメックかもしれません。聖戦期の派生型の話はミルスペックにも出ています(一番上)。



3076年のゴーストベア氏族について少し。

3071年半ば、ツカイードを解放したゴーストベアと自由ラサルハグ共和国は合併の交渉を持ちました。ラサルハグ王家軍の戦士たちは階級の神判を受けることになりましたが、少なからぬ反乱が発生し、ラサルハグ人がラサルハグ人に銃を向けるという不幸な事態にまで発展しています。これによってベアのワード・オブ・ブレイク攻撃は停滞しました。例によって反乱の一部にはブレイクが関わっていたということです。

元ラサルハグ王子、ラグナーはゴーストベア氏族の副氏族長に昇進し、奇妙なことにマグヌッソンの名字を帯びています。氏族で新しいブラッドネームを作ることができるのは、大氏族長のみ。これまでにケルのブラッドネームが作られた前例があります。氏族本拠地で何が起きているかはわかりませんが、JHSシリーズから、3069年に大氏族長の推薦が行われたこと、3076年にスティールヴァイパーの大氏族長が選ばれたことが読みとれます。

他に興味深いところでは、ツェンのブラッドラインが病原菌で全滅寸前というものがあります。例によってブレイクの生物兵器攻撃が疑われていますが(殲滅の神判?)、ひょっとしたら二百年前に行われたウルバリーン科学者階級の破壊工作が今になって影響したのかもしれません。



2010/07/10


ブレイク・ドキュメント
第48〜第52シャドウ師団、オパクス・ヴェナトーリ、傭兵支援軍を追加しました。第49シャドウ師団の活動は聖戦の「ナイトウォーカーズきたる」「堕ちし偶像」でも触れられています。

アポリオン司教とシャドウ師団の本拠地は、地球でなく、レグルス領内のギブソンであるようです。通常のブレイク軍が地球、マネイ・ドミニがギブソンと分かれているのでしょう。次のサプリメントで地球が陥落した後はギブソンが聖戦の焦点となり、そしてコンパス座がワード・オブ・ブレイク最後の地となると思われます。



2010/07/03


TRO:3085
まだ発売前ですがTRO3085のプレビューからスフィア共和国製のプリフェクトです。

75トンで5/8/0とマッドキャットを思わせる構成。エンジンがXLでなくライトなのでやや火力不足でしょうか。聖戦後の不況対策といった設定は非常にリアルに感じます。クルップ社が訴訟を起こしたようですが、本来ならブレイクに協力した連中は殺されないだけましといった状況なのでは……。




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