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ニュース・更新履歴

2010年前期



2010/06/30


ブレイク・ドキュメント
シャドウ師団を第40から第47まで掲載しました。「ワード・オブ・ブレイク保護領」で検索してください。

シャドウ師団は元々、対氏族戦用に作られた部隊だったそうです。おそらく、ウルバリーンの末裔たちによる肝いりということなのでしょう。もし3067年に星間連盟が解散せず、ブレイク教団が氏族を攻撃していたら……というifは面白いと思います。

第41師団と交戦した「エボン・マジェストレイト(漆黒の執行者)」は、カノープス統一政体の特殊部隊です。シャドウ師団と同じようにサイバー化しているのが特徴。エボンは黒という意味ですが、ウルバリーン氏族長の名前でもあることから(またサイバー化していることも相まって)、ウルバリーン氏族の一部がカノープスにたどり着いたとの説も出ています。



2010/06/25


TRO:3058 アップグレード
ウルフ竜機兵団(ブラックウェル社)が生産しているオムニ車両、バジャーを追加しました。

基本的に無限軌道の兵員輸送車(歩兵小隊を輸送可能)で、仕様によって様々な支援兵器を搭載可能です。旧式ですが核融合エンジンを使っているので、APCにしては高級モデルでしょう。

著名な戦車兵に出てくるリード・ブリューとヘルムート・ハーミットは、いずれも傭兵部隊。前者は色物的部隊だったのですが、聖戦で意外な成長を見せ、"Jihad Hotspots"掲載の戦闘シナリオに顔を出しています。後者はブレイクと契約し、ディーロン戦に参加したあとは不明。部隊名が変わっていますが、指揮官の変更があったのでしょうか(元はハンニバル・ハーミット)。



2010/06/22


ブレイク・ドキュメント
メック2機を追加しました。ウルバリーン氏族製のスタッグとパルヴェライザーです。氏族成立直後の設計であるため、使用技術は中心領域のものですが、パルヴェライザーは後の氏族製ERPPCとなる強化ERPPCを搭載しています。



2010/06/19


ハンセン荒くれ機兵団
3071年を追加しました。

聖戦期のハンセン荒くれ機兵団は憎きタウラス連合軍と交戦しています。タウラスといえば、ダヴィオンに異常な敵意を抱き、核武装を禁忌としないことで有名です。この両者の戦いは、聖戦でも有数の無意味かつ狂気に満ちたものでしょう。ちなみにタウラス連合のバックにはワード・オブ・ブレイクがついています。



2010/06/16


ブレイク・ドキュメント
人物紹介のジョーイ・ニコル、マルセル・ウェブ、賞金稼ぎ、ディヴィッド・リーア、ウォルフガング・ハンセン、アポリオンを追加しました。

ピンク好きのジョーイ・ニコル(バトルコープス指揮官)は、ライフルマンの「著名なパイロット」で、その後ニューホームでこの機体を失い、ピンクの改造型ウォーロード(80トンの強襲級メック)に乗り換えたそうです。地球解放作戦とその後の戦いを生き抜いたかは不明。

賞金稼ぎは聖戦でも派手に活動していますが、チームメンバーを失うという形で打撃を受けているようです。3076年にいたっては全メンバーを失い、単独行動中とのこと。

デヴリン・ストーンの影に隠れがちなディヴィッド・リーアは、陰謀的な意味で重要なキャラクターかもしれません。トーマス・マーリックやアーサー・シュタイナー=ダヴィオンの例を見ても分かるとおり、ブレイク(コムスター)は大王家の一族を利用するのを好みます。彼が収監中に洗脳され、マスターの敬虔な使徒、あるいは道具になっている可能性はないでしょうか?

この人物紹介や他のソースブックを読む限り、アポリオンは残虐な狂信者というよりは、理想に殉じた誇り高き軍人であるようです。言動にSLDF的、氏族的なものを感じますが、やはりウルバリーン氏族の末裔でしょうか。



3076年のヘルズホース氏族について。

この時期の彼らは、すでに中心領域に腰を落ち着けています。支配世界はおそらくダークエイジとほぼ同じでしょう。

ホースは氏族本拠地(激しい内戦中)からの脱出の際に、不幸にも戦艦4隻と多数のシブコを失い、この戦力不足を補うため、バトルアーマー、プロトメック、装甲車両を多用し、また中心領域人を歩兵、戦車兵として徴募するようになったそうです。面白いところでは、プロトメック、戦車兵のトゥルーボーン・フェノタイプを導入したとのこと。

ジェイドファルコンに続き、ヘルズホースもまたブラックホークを生産しています。ダークエイジに出てきた仕様固定バージョン(非オムニメック)で、区別のためにダイアモンドシャークからは氏族名のノヴァではなくブラックホークと呼ばれているそうです。

ベルトパイレーツの本拠地、スターズエンド(さいはて)は、ヘルズホース氏族軍の攻撃によってついに陥落しました。スージー・モーグレイン=ライアンは生き残り、脱出しています。



Technical Readout: 3085
サンダーボルト(フェニックスの新型)のプレビューが登場。各種エネルギー兵器とMML5を積んだ機体です。

「著名なメック戦士」の項によると、3083年にカペラ大連邦国がアンドゥリエンに攻め込んだとのこと。JIHAD: THE END COMESでそろそろ聖戦が終わってしまうようですが、今後はこういう戦いが中心になるのでしょうか。



2010/06/10


ノースウィンド・ハイランダーズ
3067年の第1、第2カーニーハイランダーズを追加しました。

聖戦中、航宙艦の欠如により実質的に封鎖されていた惑星ノースウィンドでしたが、3076年前後にようやく解放されました。地上にブレイク軍はおらず、ハイランダーズがそのまま残されていたことから、ブレイクとの共謀が疑われているそうです。



そろそろ聖戦関連の新製品が発売されそうなので、その前に"Masters and Minions"の読み飛ばしていた部分を必死に読んでいます。以下、ワード・オブ・ブレイクについて気になる部分をまとめてみました。

・ワセットプライムを核攻撃したフェラーズ司教など狂信的な指揮官はサン=ジャメに更迭されたらしい
・サン=ジャメ軍司教とアポリオンの対立が激化し、サン=ジャメはマスターを見限った可能性があるらしい
・ブレイク保護領を守っているのはサン=ジャメのブレイク市民軍と保護領市民軍で、シャドウ師団はむしろ攻撃を仕掛けることがあるらしい
・シャドウ師団はほとんど活動しておらず、半数は行方不明らしい
・オパクス・ヴェナトーリは1個レベルII(メック6機規模)まで戦力減少したらしい
・ベリスは第52シャドウ師団の次席指揮官となっているらしい
・ルシファーの名を持つ新マネイドミニが地球に現れ、なぜかアポリオンでなくサン=ジャメに従っているらしい
・ルシファーはイヴを名乗る恋人でない女性を伴っているらしい(兄妹?)

JHS3076にも書かれていましたがシャドウ師団は大部分が行方不明になっているそうです。コンパス座に謎の大軍勢が現れたという目撃談がこれにつながるかもしれません。シャドウ師団は、元々、対氏族戦用に作られた部隊ですから、氏族本拠地を攻撃してたりすると面白いと思います。

新キャラのルシファーとイヴは謎。名前からして重要人物と思われますが……。



中心領域で生産されているジェイドファルコン氏族のメック。

 オリベッティ社(ズデーテン)
 オムニメック……ファイアファルコン、ブラックラナー、ブラックホーク、ソア、ロキ、ターキナ
 バトルメック……ローカストIIC、スピリット、ピニオン

 レッドデビル社(パンドラ)
 バトルメック……バトルマスター、ライフルマン

このほかに最近氏族がよく使っている移動式工場というのがあります。レッドデビル社の中心領域技術の装備は、中心領域に販売されることがあるとのこと。

面白いのがズデーテン製のブラックホークで、150年前に生産中止になった不人気機種だというのに、ダイアナ・プライドの活躍で再評価され(あるいは新氏族長サマンサ・クリースが乗っていることから)、再生産が決まったそうです。



2010/06/06


TRO:3058 アップグレード
カメレオンを追加しました。ご存じ訓練用メックですが、シナリオ集などにもよく登場しています。戦闘型の7Wは安価で機動力が高く、レーザー中心のバランス良い武装で、売り上げ不振だったというのが信じられません。



Technical Readout: 3085

TRO:3085のプレビューが出ていました。イリアン社製75トンの"PRF-1R プリフェクト"だそうです。時代設定が3085年ということで、すでにスフィア共和国成立後の視点で書かれていることに驚きを感じてしまいます。この機体はストーンの秘密部隊で使われている噂があるとのこと。

リッチテキストファイル形式でライター用のアウトラインが公開されていますが、どのようにサプリメントが作られるのか分かって面白いです。



2010/06/03


ブレイク・ドキュメント
新コンテンツを作りました。聖戦期の人物紹介と「鏡の国のアリス」です。加えて他から一部のコンテンツを移動しました。

鏡の国のアリス(THROUGH THE LOOKING GLASS)は、とある女性が持っていた謎の情報に関する項目です。この女性は、最初は見逃していたのですが、コムスターの情報部門の長、ヴィクトリア・パードゥであるようです。

パードゥはコムスターROM司教という要職についていながら、実はワード・オブ・ブレイクのシンパで、聖戦中、コムスターから逃亡しました。しかしながら正式なブレイク教徒だったというわけでもなく、非常に中途半端な状態にあったようです。彼女は賞金稼ぎに捕まり、チャンドラセカール・クリタ経由でストーンの下に送られました。

これらの情報がどこまで信用できるのかはわかりません。ありえそうな話もあるし、事実だとしたら宇宙がひっくり返ってしまうようなものもあります。そもそも何の話かわからないものも多いです。



2010/05/30


ウルフ・アンド・ブレイク
オパクス・ヴェナトーリのターゲットリストと隊員二名を追加しました。指揮官のベリス司教と元ブロードソード軍団のカーリ・マリタです。

ターゲットリストにはいくつか気になることが書かれています。3070年のバックミンスターでツンリダを殺したのは賞金稼ぎだったようです。もし彼らがいなかったら、ウルフ竜機兵団デルタ連隊はおそらく生存者を残さず全滅していたことでしょう。どういう経緯で竜機兵団と契約(?)したのでしょうか。

オパクス・ヴェナトーリ隊員、カシウス・モンタギューと、スターシーズの副指揮官、バイロン・モンタギューは双子の兄弟であるとのこと。ともにコムスター出身で、3055年に袂を分かったとか。となると指揮官のマルセル・ウェブも元コムスターでしょうか? それとも各国特殊部隊の寄せ集め?



ベリスのアークエンジェルに搭載されている「PPCキャパシター」についてまとめてみました。

PPCを強化する試験レベル装備。あらゆるPPCに接続可能。重量1トン、装備欄1。PPCと同じ箇所に搭載せねばならない。

射撃する代わりにキャパシターへのチャージが出来る。このとき、5点発熱。次のターンにPPCを射撃するか、チャージを拡散させる(ペナルティなし)か、チャージを保つ(1ターンごとに5点発熱)ことが出来る。射撃した場合は、PPCのダメージに+5点、発熱+5点。

軽くて、ペナルティが少なくて、使いやすい、非常に優秀な装備だと思います。バトルマスターのような放熱に余裕のあるメックに載せたり、TSMと組み合わせるといいんじゃないでしょうか(既存のメックだと、ノ=ダチ、EXC-CSエクスカリバーなど)。XTRO:MercsのWLF-2XウルフハウンドはヘビーPPCにキャパシターを載せています。



"Masters and Minions"のウルフ氏族の項に気になる箇所を見つけました。

このソースブックはスターコープス社の報告書という体裁をとっているのですが、ウルフ氏族の科学者部門のトップの解説が抜けていて、編集者からの文句が入っています。もちろんこれが単なるミスのはずもなく、なんらかの伏線と見て間違いないでしょう。なぜなら氏族には「ソサエティ」という科学者の陰謀組織が存在するからです。

"Interstellar Players 2"によるとソサエティは、開発した新兵器を隠匿し、独自のシブコを育成して、影から氏族を操っている可能性があるとのことです。ソサエティが影響力を持つのは、主にコヨーテ、ウルフ、ジェイドファルコン、スターアダーなど。ファルコンのマーサ・プライド氏族長は、メックの故障で死亡したそうですが、何者かの破壊工作なのではないかと疑われています……そしてマーサ・プライドは長年にわたってソサエティを調査してきた張本人なのです。

科学者というと、コムスター/ワード・オブ・ブレイクを連想してしまいますが、"ISP2"の記述ではソサエティもケレンスキーの理想に準じており、一見して直接的なつながりはないように見えます。

聖戦中の彼らの行動ははっきりとしません……氏族の情報は制限されておりほとんど伝わってこないからです。少ない情報から推測する限りでは、ソサエティがコヨーテ氏族を操って氏族内戦に関与している可能性があります。コヨーテは謎の新型メック、プロトメック、バトルアーマーを投入してバビロンを占領したそうです(TRO:3075の"Pariah"より)。また中心領域の氏族占領域で起きた反乱は彼らによるものかもしれません。これが事実だとすると、やはりブレイクとの関連性が気になります。



2010/05/26


ウルフ・アンド・ブレイク
オパクス・ヴェナトーリの部隊解説の後半部分を追加しました。「融合」以下です。

合併によって新たに誕生したシャドウハンターズは、ゴースト・オブ・ブラックウォッチと戦うことになります。ゴーストといえば、指揮官が元デスコマンドにしてハイランダーズのローレン・ジェイフレイ。たとえオパクス・ヴェナトーリでも一筋縄ではいかない相手です。この戦いの勝敗はユーザー参加のイベントで決まりました。



オパクス・ヴェナトーリが戦っている各国の情報組織と特殊部隊の一覧表を作ってみました。

中心領域の情報部と特殊部隊
国・組織情報部特殊部隊
ドラコ連合ISFDEST
恒星連邦MI、MIIOラビッド・フォックス
カペラ題連邦国マスキロフカデスコマンド
自由世界同盟SAFEダークシャドウズ
ライラ同盟LICロキ
自由ラサルハグ共和国ミミール
コムスターROMブレイクズ・レイス
ワード・オブ・ブレイクROMライト・オブ・マンカインド
第二星間連盟星間連盟情報部フューリーチーム
ウルフ竜機兵団ウルフネット第七奇襲部隊

本当はもっと多種多様な組織があるのですが、よく名前のあがる代表的なところのみ載せました。氏族はウォッチという情報組織を持っていますが、氏族なので非効率的なようです。



2010/05/21


ウルフ・アンド・ブレイク
オパクス・ヴェナトーリの部隊解説の前半部分を追加しました。異なる独立部隊として活動していたころのオパクス(シャドウズ)とヴェナトーリ(ハンターズ)の活躍が描かれています。

彼らが関わった作戦は、ブラック・ウォリアーズ殲滅、ブルックリン・スティーブンス追跡、ホヒロ・クリタ確保と歴史上きわめて重要なものばかりです。3067年にアウトリーチでテロを起こしたブラッディハンドの正体も彼らでした。ブラックウィドウのライバルにふさわしい部隊でしょう。

この文章を書いているのは、指揮官のベリス(エモリー司教)という設定です。彼はライト・オブ・マンカインドの元教官で、紆余曲折の末、オパクス・ヴェナトーリという特殊部隊(本当の意味で)の指揮を執ることになりました。それまでオパクスを率いていたアヴィトゥは、ニューアヴァロンでジャクソン・ダヴィオンを殺したことで有名な人物です。



これまで斜め読みで済ませていた"Blake Documents"の名無し氏族(ウルバリーン)に関する項目を改めて読んでみました。

この項を構成するのは、ウルバリーン氏族の生き残りが残したとされる日誌・メモ(真偽未確認)と、それに関するチャンドラセカール・クリタのコメントです。以下に要点をまとめてみます。

最初の日誌は2824年8月7日から始まります……バルバドス星系でウルバリーン氏族が殲滅された一ヶ月後のことです。著者は不明ですが、脱出に成功したマッケナ級戦艦"Zughoffer Weir"の艦長でしょうか? バルバドスの戦いでは戦士たちが盾になって民間人を逃がしたようで、民間人の約1/5が生き残ったと記述にはあります。また歴史の通り、ゴーストベアがウルバリーンの船を見逃したことと、第331師団(ミネソタトライブ)の装備を持ち出したこともつづられています。

深辺境へ逃げるウルバリーン艦隊は、やがて数隻の船を失いました。チャンドラセカール・クリタは合流地点に姿を現さなかったこれらの船が氏族の暗黒階級になったかもしれないとしています。また1隻が「スペイン語を話す植民地」から戻りませんでした。このグループはヌエバ・カスティーリャのウマイヤであるかもしれません(年代が5年ずれますが……)。

第三エグゾダスを敢行したウルバリーン艦隊は、ケレンスキー艦隊のように内部統制上の不安を抱えていました。日誌の著者が全艦隊の責任者をつとめていますが、それに加えてドラコ連合の血統を持つ科学者ピーター・マリイエが民間人のリーダーに選ばれます(著者は煙たがっています)。また、戦士の不足を埋めるため、民間人の候補者が訓練を受け、イモータルと呼ばれるようになります。

2825年4月、サン・ジャンという修道士の住む惑星が発見されました。この惑星への植民は断念されますが、マリイエが宗教的な影響を受けてしまいます。科学に宗教……コムスターを思わせます。

9月、彼らはとうとう中心領域の外縁部にたどり着きました。しかし、継承権戦争が猛威をふるう中心領域に彼らの居場所はなく、また新しい植民地を作る資源も足りませんでした。そこでイモータルによるドラコ連合領土への物資襲撃が行われます……ミネソタトライブ事件の真相です。襲撃の最中、連合の血を引くマリイエは政治犯収容所の開放を要求します。日誌の著者は渋ったものの、高い犠牲を出しつつ、政治犯救出作戦は成功しました(彼らが歴史に役割を果たしたかどうかは不明です)。

ウルバリーン艦隊はドラコ連合の追っ手を逃れましたが、コムスターのROM調査艦隊に追いつかれてしまい、最終的にコムスターと取り引きする道を選びます。"Zughoffer Weir"は目立ちすぎるとしてモスボール処理されました。

ここで最初の日誌は終わります。この日誌によってウルバリーン氏族とミネソタトライブがつながったのみならず、コムスターとのつながりまでもが浮かび上がりました。

次の文章は別人が書いたもので宗教的な色彩を帯びています。この中でマリイエは"Blessed Father"と呼ばれ、ウルバリーンの新しいリーダーに選ばれたことが記されてます。前の日誌の著者は……邪魔者として暗殺されたのでしょうか? コムスターは氏族のことを知らされず、彼らを単なる元SLDFと捉えていたようです。

その後のウルバリーンはファイブに入植し、"Blood"と名を変え、不都合な首位者を暗殺し、氏族の脅威を吹き込んで探査局を作らせるなど、コムスターを陰から操ることになります。星間連盟復活直後に初めて"third peaceful transfer of power"という言葉が現れ、またアーサーが彼らの仲間として近々復活するなどとも書かれています……。興味深いところでは、ウルフ竜機兵団の出自を探るために、竜機兵団をマーリック内戦に参加させ、ジョシュア・ウルフを殺したROM司教、ヴェサール・クリストファーが"Blood"であったようです。

以上が"Blake Documents"で語られていることです。これでついに積年の謎であったウルバリーン氏族の全貌が明かされたかのように見えます。しかし……、実のところ、ニコラス・ケレンスキーの手を逃れたウルバリーンは彼らだけではありません。最低でもひとつのグループがバルバドス戦に参加せず、戦艦と民間人を伴ったまま、辺境のどこかに消えているのです。

副氏族長トリッシュ・エボン率いる彼らは、宗教化した"Blood"とは違い、まさにウルバリーンの正統。氏族長、サラ・マクイヴディと思われる人物まで連れています。彼らの消息を示すのは、「マクイヴディ・フォーリー」と呼ばれる遙か辺境の小さな植民惑星のみ。もうひとつのウルバリーン氏族はいったいどこにいるのか、ひとつの謎が解き明かされ、また新たな謎が生まれたと言えるでしょう。

ちなみにモスボールされたマッケナ級"Zughoffer Weir"は、その後〈ブレイク・ソード〉の名で再配備され、ツカイードを封鎖中にゴーストベア氏族の手で破壊されました。マッケナ級といえば、星間連盟で最大最強の希少な戦艦。ベアはこの船がウルバリーンのものであることに気づき、その後のブレイク大虐殺につながった可能性があります。



2010/05/14


ウルフ・アンド・ブレイク
ブラックウィドウの歴史部分の後半と、隊員のステイシー・チャーチを追加しました。「ゴースト」以下です。名前ありの登場人物についてはウルフ竜機兵団 3059を参考にしてください。

新生ブラックウィドウの特徴は隊員が若いことでしょうか。二十代の戦士がほとんどで、イラストを見てるとアメリカの大学生みたいな感じです。その分、操縦/砲術目標値はかつてのウィドウ大隊に比べて低めとなってます。

隊員は、ステイシー・チャーチ(指揮官)、ジェイコブ・キンケイド(副指揮官)、エイレネ・ロンデマ(火力小隊長、元アルファ連隊中隊長)の三人以外はアウトリーチに残された抵抗軍の面々で、竜機兵団シブコ出身者、ガンマ連隊員、OMTC生、本拠地防衛隊員、謎の男、ケルハウンド隊員などです。



"Masters and Minions"のワード・オブ・ブレイクの項に興味深いことが書かれていることに気づきました。

ブレイク軍は主にみっつの部隊で構成されます。ブレイク教団の正規軍であるワード・オブ・ブレイク市民軍、アポリオン指揮下のシャドウ師団、そして各惑星上で作られた保護領市民軍です。

このうち保護領市民軍は3074年後半からブレイクの支配に疑問を抱き反乱を起こすことが多かったのですが、なんと反乱をあおっていたのはマスター自身であることが確認されたそうです。しかも"Third Transfer"のためにこれを行った可能性があるとのこと。

やはり聖戦もスフィア共和国の創設もマスターの手のひらにすぎないのでしょうか? マスターは単なる悪役に終わらない深慮遠謀を持った人物なのだと思いますが、聖戦という大破壊をもたらした以上、どのような目的を持っているとしても(それが平和的なものでも)さすがに支持は出来ません。

"Third Transfer"とは、ブレイクの貴族嫌いと後のスフィア「共和国」から見て、民衆に力を的なことでしょうか。バトルテックのメインテーマに君主制と闘争がありますから、共和制による数十年の平和というのは実に反バトルテック的です。

なお、ディヴィッド・リーアはキタリーとその周辺で貴族を廃した新しい政治体制のテストをしているとのこと。



2010/05/07


ウルフ・アンド・ブレイク
新コンテンツ。新生ブラックウィドウのシナリオ集です。とりあえず部隊解説をアウトリーチ壊滅から、ブラックウィドウ復活のところまで。

あのウルフ竜機兵団員がトラウマによって戦えなくなっている描写は非常にショッキングです。アウトリーチに居着く前の氏族的な彼らなら、第四次継承権戦争のように名誉をかけて文字通り死ぬまで戦ったでしょうか?

以下、思いっきり個人的な意見になりますが、彼らがここまでひどい打撃を受けてもあまり同情する気にはなりません。その理由は、これまでウルフ竜機兵団が優遇されてきたから……とかそういう話はさておき、彼らが戦争というものに関与し破壊をもたらしてきた張本人であること、一政治勢力としてブレイク教団と戦争を行いその結果として敗北したこと、ワコー特戦隊やウィドウメーカーズと言った敵を無駄に作ってきたこと、セキュリティが甘かったことなどです。真に不幸なのは、戦いに巻き込まれたアウトリーチの市民たちでしょう。聖戦でアウトリーチよりひどい被害を受けたのは、生物兵器により全滅した一部の惑星のみです。

かといってウルフ竜機兵団が嫌いとかそういうことはなく、とくにブラックウィドウは一番好きな部隊のひとつです。



聖戦期の反ブレイクの根城であるアークロイヤルでどのような装備が生産されているのか調べてみました。

アークロイヤル・メックワークス
 ・アークティックフォックス(30トン)
 ・ウルフハウンド(35トン)
 ・マングースII(40トン)
 ・ヴェルフォルガー(65トン)
 ・アニヒレーター(100トン)
 ・ナイトホーク・バトルアーマー

コムテック
 ・MIT-23 MASH(20トン)

放浪ウルフ
 ・パックハンター(30トン)
 ・ピューマ(35トン)
 ・ファントム(40トン)
 ・アークティックウルフ(40トン)
 ・フェンリス(45トン)
 ・ラインバッカー(65トン)
 ・ヤガタイ(70トン)オムニ戦闘機
 ・マッドキャット(75トン)
 ・シグナス(95トン)
 ・ヘイムダール(95トン)オムニ車両

メックについては各種充実。補給線が断絶した状況においても安心でしょう。その他の戦車や航空宇宙戦力は供給が不足しています。たとえば傭兵がアークロイヤルで気圏戦闘機を買おうとすると難しいんじゃないでしょうか。



2010/05/02


インターステラー・プレイヤー
一番下に「隠されし世界」のブルックリン・スティーブンス関連とゲームマスターセクションを追加しました。

主にコムスター(ワード・オブ・ブレイク)が隠していた世界「ファイブ」に関する情報です。ブルックリン・スティーブンスが見つけた「ジャーディン」は、マネイ・ドミニのアポリオン司教が総督を務めていた世界で、おそらくウルバリーン氏族の生き残りが住んでいたと思われます。

スティーブンス博士はアポリオンと超エリート特殊部隊(Starterbook: Wolf and Blakeに登場)に狙われ、命を落としましたが、聖戦前に陰謀組織の秘密を暴いて本拠地のひとつを放棄せざるを得ない状況に追い込んだのは、快挙と言えるんじゃないでしょうか。また、LinkNetの記事 "Week 5 - 24 February 3136" "Week 18 - 26 May 3136" "Week 20 - 9 June 3136" に、彼女の孫が登場し、いくつかの謎が明らかとされています。

ゲームマスターセクションの「ステファン・アマリス7世」は小説"Star Lord"の登場人物で、実際にアマリスの子孫だったそうです。ファイブと辺境世界共和国が関わっているとの話も出ていますが、これについてはよくわかりません。



2010/04/26


ハンプトン・ヘッセン
3071年を追加。

ガラテアで内戦の惨禍を避けていた彼らでしたが、聖戦ではガラテアからニューヘッセンまでブレイク保護領を突っ切る危険な帰路につくこととなりました(ベレンソンで教団から離脱し、彼らを助けたブレイク派はハート・オブ・ブレイクという傭兵団になっています)。

ハンプトン・ヘッセンの本拠地であるニューヘッセンは聖戦の要地にあたります……ブレイク保護領と恒星連邦のちょうど国境にあたる世界だからです。ニューヘッセンの運命は3130年の地図を見ると一目瞭然で、スフィア共和国国境沿いの恒星連邦領として元気に生きのこっています。



古いネタなのですが、公式フォーラムの過去ログでデヴリン・ストーンの正体に関する面白い話を見つけました。

聖戦の陰謀に関するサプリメント"Interstellar Players 2"には、その後発売された"Jihad Secrets: The Blake Documents"の目次が掲載されています。実は、そこに記されているデヴリン・ストーン人物紹介のページ数が666なのです。666と言えば獣の数字で、獣の数字と言えば悪魔。悪魔と言えば、アズラエル、ベリスなど、マネイ・ドミニが司教たちの名前として使っていますが、悪魔の長たる「ルシファー」「サタン」の存在はこれまで確認されていません。Devlinはデビルとも読めますが、ひょっとしたら……

実際のところ、デヴリン・ストーンはダークエイジで「聖戦的」な手法を用いており、ワード・オブ・ブレイクとの関係は浅からぬものに感じます。やはり、彼はブレイク教団(マスター)の工作員で、スフィア共和国(地球帝国?)を作るために送り込まれたのしょうか? ただ、なにもかもがマスターの思惑通りとするのはあまりに出来すぎで気に入りません。ウルバリーンの良識派やブレイク教団内の反マスター派が送り込んだ隠し球みたいなものとも想像します。

他に公式フォーラムでよく話題に出るのは、デヴリン・ストーン=チャック・ノリス説で、エルビス・プレスリー説は下火のようです。面白いところでは、デヴリン・ストーンの正体はアーサー・シュタイナー=ダヴィオンの予定だったのだけど、あまりにバレバレだったので途中で変えたという予想もありました。アーサー=デヴリンでないとしたら、アーサーはどこに消えたのでしょうか。二代目マスターとかでしょうか。

追記。"Masters and Minions"を確認したところ、マネイ・ドミニの新キャラとして「ルシファー」が登場していました。というわけでデヴリン・ストーン=ルシファー説は否定されます。この人物、年齢が推定20代後半とのことで、どうやらアーサー(3077年時点で40歳)ではなさそうです。どうも最近はどのキャラを見ても、キャメロンかウルバリーンかアーサーに見えてしまいます。



2010/04/23


ハンプトン・ヘッセン
惑星ニューヘッセンを本拠地とする大規模傭兵隊ハンプトン・ヘッセンの3067年です。3個連隊と規模のわりに地味で知名度の低い部隊なのですが、実はこの後の聖戦でちょっとした役割を果たすことになります。

連邦共和国内戦中の彼らは、どちらの陣営にも関与せず、中心領域中から資金を集めて戦力増強するのに成功したようです。ひょっとしたら内戦で一番成功した傭兵隊かもしれません。



2010/04/17


インターステラー・プレイヤー
シックス・オブ・ジューンの続き。中盤部分を飛ばして、"HPG COMM TRANSMISSION A-473B78-0988"以下です。

この項にはカーリー・リャオがマスターであるという間違った結論が書かれていますが、重要なのはその部分でなく、親衛ブラックウォッチ連隊最後の指揮官、ハンニ・シュミット大佐のものとされる日記です。ここには、中心領域の歴史をひっくり返すようなとんでもないことが書かれています。……最後の星間連盟君主であるリチャード・キャメロンの娘、アマンダが実は双子で、しかもアマリスの虐殺の魔の手から逃れていたというのです。

キャメロン一族の血統が残っているならば地球帝国の再建が可能となりますが、もちろんこれはあまりに眉唾な情報で容易に信じることが出来ません。しかし……本当だとすると、この男女の双子はどこに行ったのでしょうか? "Blake Documents"には謎の女性が持っていた謎の情報としてこんな記述があります。

……ろくでなしのケレンスキーは単にSLDFと共に宇宙の奥深くに向かったのではない。双子を一緒に連れていったのだ。彼は双子のことを知っていた。ケレンスキーは傀儡として双子を育て、巨大な宇宙軍とともに戻ってくるつもりだったのではないかと私は疑っている(ハントレスからの証拠もそれを支持している)。(ジェローム)ブレイクはこれを知っていた――私は聖なる日誌を読んだことがあるのだ――コムスターはケレンスキーの背信から中心領域を守る一環として作られたのである。
 私はニコラスがベイビーイーターで、エグゾダスのさなかのある夜、双子を夕食に招待したのではないかと長らく疑っている……


ここに出ている「双子」とは、リチャード・キャメロンの子、アマンダとイアンのことを差しているのでしょう。ソースがソースなので信じるに足るべきものなのかわかりませんが、事実だとしたら恐ろしいことです。では、ここまですべての情報が真実で、キャメロンには双子の子供が存在し、アマリスの乱を生きのこり、ケレンスキーと共に脱出したとすると、彼らはどこに消えたのでしょうか?

上の文章ではニコラスに殺された?(ベイビーイーター?)というようなことが書かれていますが、あくまで筆者の憶測であり、状況証拠すらありません。しかし、狂人だったと思われるニコラス・ケレンスキーに殺された可能性は除外せずとも良いでしょう。さらにはニコラスが実はイアン・キャメロンである可能性すらあります。

アマンダ・キャメロンの年齢はアマリスの乱(2766年)の時点で2歳でした。つまり双子は2764年に生まれたということになります。そしてニコラス・ケレンスキーも2764年生まれなのです……。彼がどこかでイアンと入れ替わった、替え玉になったということはないでしょうか。同じく2766年生まれのアンドリュー・ケレンスキーも候補者の一人になります。なぜ彼は不審な死を迎えたのでしょうか?

もう一人のアマンダについては、ウルバリーン氏族長、サラ・マクイヴディであるかもしれません。マクイヴディの父親は第331親衛バトルメック師団指揮官ということになっていますが、彼には家族がなかったそうです。そしてマクイヴディという姓はキャメロンと同じスコットランドのもの。人種的に身分を偽るにはぴったりでしょう。

しかし……このふたり、まるで年齢があいません。マクイヴディの正確な出生年は不明ですが、ちょうどエグゾダスの時期、アマンダが二十歳前後の時に生まれたと思われます。ふたりが同一人物である可能性はほぼなさそうです。それなら、サラ・マクイヴディはアマンダの子で、父親は同年代のニコラスか、アンドリューというのはどうでしょうか? ……ちょっと強引に結びつけすぎでしょうか。

もうひとつの可能性として、キャメロンの血統は、氏族の戦士たちすべてに受け継がれているという予想を立てました。つまり遺伝プログラムのベースにキャメロンのDNAが使われており、現在から過去にいたるまで全トゥルーボーンがキャメロン一族ということです。地球に最初に到達した氏族が大氏族になるというのは、最も優秀なキャメロンが宇宙を支配するという意味でかもしれません。

……以上は不確定のソースを元にした憶測に過ぎませんが、キャメロン家の血統という大ネタはいずれ使われるんじゃないかと思います。

余談になりますが、ハンニ・シュミット大佐の日記の前半部分は、シナリオ集「ノースウィンドハイランダーズ」に掲載されているものそのままです。後半は陰謀により削除されたか、あるいは創作されたのでしょう。さらに余談になりますが、ブラッドスピリット氏族長コリーン・シュミットはハンニ・シュミットの孫娘です。彼女は何かを知っていたかもしれません。



2010/04/11


インターステラー・プレイヤー
ワード・オブ・ブレイク内の秘密組織、シックス・オブ・ジューンを追加しました。

聖戦前の情報なので語られている内容が古いのですが、しかし、ワード・オブ・ブレイクがいかにして生まれ、いかに狂信的な方向に行ったのかがわかると思います。ブレイク教団自体が狂信的なわけではなく、狂信的で怪しい一派に乗っ取られたというのは重要かもしれません。シックス・オブ・ジューンという組織はその後ワード・オブ・ブレイクと一体化したため、ほぼ消滅しました。

文中でインタビューに応じているダモクレスという人物はコムスターROMの諜報員だそうです。"Masters and Minions"によると、彼は聖戦が始まって10年たった現在でも活動中で、ブレイクROMに潜入し、コムスターに情報を提供しているとのこと。

また、マスターの正体がカーリー・リャオ(サン=ツーの妹)であることが示唆されていますが、これはミスディレクションです。マスターはトーマス・マーリック(本物)と見て99.9%間違いないでしょう。このことはすでに各国の諜報部で周知の事実となっているようです。カーリー・リャオはカーリー・リャオで面白いストーリーを抱えているのですが長くなるのでいずれ。

聖戦におけるもうひとりの謎の人物であるデヴリン・ストーンは、時間の経過と共にアーサー・シュタイナー=ダヴィオン説が怪しくなってきました。両者の体格は違いすぎるし、そもそもいかに間抜けなヴィクターでも弟なら弟と気づくはずです。となるとアーサーはいったいどこに行ったのでしょうか? 年齢的にアポリオンということはないでしょうが……(アポリオンはウルバリーンの末裔?)。

デヴリン・ストーンの正体については、今さらですが、キャメロン一族の生き残り(だから地球帝国=スフィア共和国=ブレイク保護領を復活させた)、あるいはコムスターが宇宙を支配するべく作り出した五大王家すべての血統を有するトゥルーボーンという説を提唱します。



2010/04/06


TRO:3039
アトラスを追加しました。このゲームを代表するメックだけあって、著名なパイロットの項に大物が揃っています。一人だけ知名度の劣るキャサリーン・ヒーニーは3039年戦争にアホなライラ軍人の典型例として登場しています。



2010/04/03


インターステラー・プレイヤー
"Interstellar Players"からインターステラー・エクスペディションズ(IE)のゲームマスターセクションを取り上げてみました。

IEは聖戦の直前くらいから目にするようになった組織です。コムスターが隠した世界ジャーディンの発見、ウルバリーン氏族の調査、傭兵デビル旅団とペリフェリースターガードを雇用していたことなどでよく名前が挙がっています。あくまで宇宙の謎を解明する組織でこの組織自体にさほど謎はないようです。

「知られている事実」で語られているマクイヴディ・フォーリーとはIEが近年発見した惑星のことです。位置はマリア帝国の下、カノープス統一政体の左で、地図の一番左下にあたります。マクイヴディはウルバリーン氏族最後の氏族長の名前です。



2010/03/28


ノースウィンド・ハイランダーズ
3067年のノースウィンド・ハイランダーズの概況とノースウィンド軽機兵隊を追加しました。軽機兵隊の指揮官はデスコマンド出身というレアな設定を持つローレン・ジェフレイ大佐です。

聖戦中のハイランダーズは主星ノースウィンドを封鎖されて、ほとんど戦いに参加できていません。ジェフレイ大佐とブラックウォッチの生き残りがゴースト・オブ・ザ・ブラックウォッチとして活動しています。



ワード・オブ・ブレイク教団の上層部はよく"Third Transfer"(第三移行段階?)という言葉を口にしています。「"Third Transfer"は3067年のターカッドで夢破れた」「"Third Transfer"はまだ死んでいない」「"Third Transfer"はマスターの担当ではない」などです。この"Third Transfer"の正式名称は"Third Transfer of Power"(三度目の権力移行?)であるようです。

第一段階、キャメロン家からステファン・アマリスへ
第二段階、アマリスから継承国家へ
第三段階、継承国家からワード・オブ・ブレイクへ

というようなことでしょうか?



2010/03/24


TRO:3058 アップグレード
星間連盟メック、エクスカリバーを追加しました。足が速く、長射程兵器を積んだ、ヒットアンドアウェイ的な重量機です。弱点は、文中で触れられている通り、装甲が薄いことでしょう。派生型ではこの点が解消されています。



バトルテックの世界には、陰謀論の的となっているいくつかの「消失事件」が存在しています。

有名なのは、ミネソタトライブ事件、ニューヴァンデンブルグ・ホワイトウィング事件、クリントンカットスロート事件、メローペ戦艦消失事件などでしょう。このうちミネソタトライブはウルバリーン氏族の生き残りであることがほぼ確定し、ホワイトウィング事件、クリントンカットスロート事件はコムスターの陰謀によるものと思われます(前者は確定)。

そして、いまだ未解決の伏線として残されているのが、メローペ戦艦消失事件です。これは、タウラス国境に近い恒星連邦の惑星メローペの軌道上でブラックライオン級戦闘巡洋艦が発見され、調査の前に消え失せたというもの。年代不明。事件に関する記述自体が少なすぎて、話題性に乏しいようです。

ちなみにホワイトウィング事件でコムスターに破壊された座礁戦艦もまたブラックライオン級(艦名は〈トリピッツ〉)でした。ニューヴァンデンブルグとメローペは比較的近い位置にあります。さらに、"Interstellar Players"によると、キャメロン一族の生き残り(双子)を連れて地球から脱出したとされる艦もまたブラックライオン級〈トリピッツ〉だったそうです(ミスディレクション、与太話の可能性あり)。

"Blake Documents"の怪しい情報の項目には、謎の女性(ROM関係者?)がもたらした「ケレンスキーが双子を連れて行った」「タウラスが〈トリピッツ〉破壊の真の理由を知ることはない」などという色々ヤバそうなメモが載っています。他にもよく読むと、カーリー・リャオの父親はマイケル・ハセク=ダヴィオンなどとさらっと書いてあって、どこまで本当かわかりませんが恐ろしいです。

他に有名な消失事件では、3060年代に第7南十字星部隊の装甲・歩兵隊(総勢1万1000人)を載せた航宙艦4隻、降下船16隻が辺境で行方不明になったというものがあります。



2010/03/20


聖戦
記事をよっつ追加。

「合同軍の状況」
オデッサのガブリエル遺跡攻撃に向かう各傭兵部隊に関する報告です。この合同軍はアークトゥルスで集結中、作戦を察知したブレイクの攻撃を受けており、そのことについて触れられています。

報告を受け取った「アンクル」とは、ガブリエル攻撃の考案者、出資者であるチャンドラセカール・クリタのこと。報告を出した側のマルセル・ウェブは、バトルアーマー傭兵隊、スターシーズの指揮官です。アンクルと近い関係にあるようですが、DEST出身者でしょうか。

参加傭兵隊のうち、クレセントホークはPCゲームの主役でケルハウンドと関係の深い部隊。ゴースト・オブ・ザ・ブラックウォッチは、親衛ブラックウォッチ連隊の生き残り。マクファーデン・スカイライダーズはヘルズ・ブラック・エースから独立した航空中隊で、指揮官のコリーン・マクファーデンはゴータの著名なパイロットの項に登場しています。

デビル旅団とペリフェリースターガードが特に狙われたのは、彼らがミネソタトライブを追う探検隊インターステラー・エクスペディションズ(IE)の出身であり、また謎の海賊グリーン・ゴーストと交戦したことがあるからだと思われます。

「古きものの再生」
ブレイク派に生産基盤を破壊された中心領域では、再発見された旧式メックや技術に劣るメックが使われるようになっています。有名なのは、デビル旅団のアレックス・ケラーが乗っているグラディエイターでしょう(氏族のオムニメックとは別物)。これらのメックはTRO:3075に載っています。

「デヴリン・ストーン:その任務」
ブレイクに占領されたライラの工業惑星と、ストーン連合軍の解放作戦について(スカイアは防衛戦)。デヴリン・ストーンさんはなぜか恒星連邦やライラ領土でばかり活動しているような……。

「カルポフの遺産」
この記事では、"ハウス・ダヴィオン"にあった有名な謎のひとつが明かされています。具体的には継承権戦争の「私的で小規模な戦争」を見てください。"ハウス・ダヴィオン"の出版は1988年。実に20年をかけた伏線の回収に、このシリーズの歴史と奥深さを感じます。



2010/03/13


聖戦
記事をみっつ追加。

「内部抗争」
ワード・オブ・ブレイク内の良識派についての記事です。傭兵隊ヘビーヘル・レイザーズはブレイクの雇用から脱したようですが、少なくとも3年前(ブレイク軍が市民を核攻撃した時)にそう決断すべきだったんじゃないでしょうか。

「契約無効」
分裂した自由世界同盟と傭兵雇用について。フィールドマニュアルシリーズ等に載っていない初見の部隊の名ばかりが上がっています(バッドドリーム除く)。

「ブレイク派、ラドスタットに!」
ブレイク軍によるゴーストベア領土の襲撃の様子です。ラドスタットはゴーストベア占領域の中心あたりにあるのですが、どうやらブレイクは1個師団と傭兵隊を丸ごと惑星上に潜入させ、奇襲を仕掛けたようです。同様の戦術はシーアン攻撃でも使われています。



2010/03/09


聖戦
Jihad Secrets: The Blake Documents の記事をいくつか追加しました。

「爆弾と野蛮」
アークロイヤル会議での爆弾テロについての続報です。文中で触れられていますが、この事件に先立ち、ライラのリチャード・シュタイナー将軍が自爆テロ事件を起こしています。ノンディ・シュタイナーの息子でコムスター出身の彼は、隠れワード・オブ・ブレイク信徒だったとのこと。

「ケルハウンド、ニューエクスフォードで攻撃受ける」
ダニエル・アラードに続き、クリスチアン・ケルが戦死しました。といっても、ケルハウンドはキャラが豊富ですし、そもそも主柱たるケル親子が存命なので打撃は少ないと思います。

「絶好の裏切り」
ドラコ連合を離れた第10ゴースト連隊は、この後「ローニン」という名の傭兵部隊に転進することとなります(3133年の傭兵プロフィール)。



2010/03/05


TRO:3075
ジェイドファルコン製の強襲級バトルメック、ジュピターを追加しました。

ダークエイジの“隻眼”ジャック・ファレルが乗っていたのと同じ機体です。恐ろしいほどの火力を持っていますが、放熱器不足なのとLRMの弾薬が1トンずつしかないのが欠点でしょうか。改造しようとしても、装備欄数を限界まで使っているのでけっこう大変です。

文中で触れられているアイスヘリオンの強襲は、3071年、中心領域のファルコン占領域に対して行われたものです。この攻撃は防がれましたが、結果的に、ヘルズホース氏族が中心領域に居座ることとなりました。



2010/03/02


連邦共和国内戦
内戦の終盤、第五波と第六波のニューシルティスを追加しました。

カトリーナが中立派だったハセク公爵をわざわざ敵に回した瞬間です。この戦いが後の聖戦でハセク公爵が身勝手な行動を取ったことの伏線なんじゃないかと個人的に思っています。ライラを憎んでいることで有名なヴァンガード軍団も参加しています。



2010/02/26


TRO:3067
レガシーとヴァンキッシャーを追加しました。いずれもワード・オブ・ブレイク製の強襲級メックです。それぞれ重量は違いますが、同じメーカーが作っているだけあって、実体弾兵器、C3i、通常エンジンと似たような仕様。相手に回したらタフで厄介な機体だと思われます。



2010/02/22


3039年戦争
影の戦争。3039年戦争における諜報部の活躍についてです。

ドラコ連合の諜報部はISFとO5Pで、DESTは前者に所属します。それとは別にネカカミ(資料によってはネケカミ)という謎のフリーランス忍者集団が存在するようです。伊賀の里、甲賀の里とかそんな感じの連中でしょうか。

恒星連邦の諜報部はMIIOとMI、ライラはLIC。ブラックボックスに関するコラムは具体的で非常に興味深い内容となってます。HPG通信を電報とすると、ブラックボックスはファクス、氏族のチャッターウェブはチャットみたいなものと思われます。

もうひとつ、第二波と反撃のヴェガを追加しました。この戦いではスノード・イレギュラーズの古参兵がひとり戦死しています。



2010/02/16


3039年戦争
いくつか更新しました。

第一波、共和国方面攻勢のヴェガ。第四次継承権戦争でセオドアが指揮していたヴェガ軍団の本拠地です。傭兵のスノード・イレギュラーズとカマチョ機士団が参加しています。

第一波におけるその他の作戦、ライラの作戦。傭兵のキラービーと聖キャメロン騎士団による深浸透襲撃です。この作戦はライラとドラコ連合の間に横たわる自由ラサルハグ共和国を勝手に通過して行われました。

第一波におけるその他の作戦、DCMSの作戦。ニューアースとカフ以外を追加しました。リュウケンによる連続襲撃の進路は、地球を中心に反時計回りで一周するというものです。地球回廊の半分が断ち切られる形となったので、ライラと恒星連邦は慌てたんじゃないでしょうか。



2010/02/11


TRO:3058 アップグレード
ジェイドファルコン製の強襲級オムニメック、ターキナを追加しました。ダイシの重量を5トン落として、ジャンプジェットを付けたような機体です。

ターキナとは、氏族創設者エリザベス・ヘイゼンが飼っていた隼のこと。元をたどると、モンゴルのハーンの妻の名だそうです(具体的に誰かは不明)。

「著名なメック戦士」の項目を読むと、拒絶戦争の大損害後、ジェイドファルコン氏族がフリーボーンに頼らざるを得なくなっていることがよくわかります。通常、氏族は候補者が二十歳になったときに最初の階級の神判を行いますが、それ自体が階級の神判になったコベントリの戦いでは訓練中の十代の者たちが投入されたようです。



2010/02/08


傭兵 3059年
サンパースを追加しました。

このメック大隊の特徴は、強襲級メックで構成されていることもうひとつ、隊員による持ち株で所有されていることです。傭兵部隊のオーナーシップという話は個人的に興味がそそられます。たいていの部隊は、指揮官一族による個人所有と思われますが、ウルフ竜機兵団やSLDF系部隊の法人格はいったいどうなっているのでしょうか……? 部隊同士の合併や吸収はよくある話のようです。



2010/02/05


TRO:3055 アップグレード
NAISによるマッドキャットのコピー機、ラクシャサを追加しました。

本家マッドキャットと比べると火力と装甲の面で劣っていますが、中心領域製の重量級メックとしては新技術を惜しげもなく投入した最上位機種ではないでしょうか。TRO3055の重量級は優秀な機体が多いようです。



2010/02/02


連邦共和国内戦
フラッシュポイント、ライラ同盟内の戦争、ソーリン
第一波、ライラ同盟内の戦争、オデッサ
の二つを追加しました。

内戦初期の主役格ともいえるアーチャー・クリスティフォーリについてです。小説のキャラだけあって派手な作戦を成功させています。

オデッサでは傭兵部隊のスノード・イレギュラーズとウルバートン・ハイランダーズが登場。ブラックストーン・ハイランダーズ(メックメーカーであるブラックストーン工業傘下の傭兵連隊)の名も上がってますが、この件にどれだけ関与しているかは不明です。その後、特におとがめもなかったようです。

ちなみに"Experimental Technical Readout: Mercs"を編纂したのはブラックストーン社で、その前文に置いて、反モーガン、フェラン・ケル的な立場を鮮明にしています。



2010/01/29


TRO:3075
コンドルホバー戦車(アップグレード型)とオセロットを追加しました。



Historical Turning Points: Galtor
新作のシナリオ集が発売されるようです。
タイトルから見てHistoricalシリーズとTurning Pointsシリーズの合わせ技でしょうか。過去の戦い、おそらく3025年のガルター戦役(ダヴィオンvsクリタ)を扱ったものと思われます。この戦いは"The Galtor Campaign"の名でバトルフォースのシナリオ集が出ています。



Historical: Operation Klondike
ついでにクロンダイク作戦(ニコラス・ケレンスキーと氏族によるペンタゴンワールド奪還)の表紙とイラストが公開されています。



2010/01/25


カペラ大連邦国装甲軍
3067年の市民名誉旅団とカペラ旅団を追加しました。この時期、カペラとマーリックの国境線は緊張が高まっているようです。



2010/01/21


傭兵 3059年
スペード旅団を追加しました。

典型的な傭兵メック中隊なのですが、指揮官が民間の元ビジネスマンという珍しい経歴を持っています。傭兵隊というのはつまるところ中小企業なので、ビジネススキルは非常に重要かもしれません。上級士官がNAISでMBAを取ったり、民間企業で研修したりすると面白いと思います。

スペード旅団が雇われていた外世界同盟は、領土的野心を持たない平和国家であるため、傭兵の雇用を法律で禁止していました。この制限を、3050年代のごく短い期間だけ解除していたのですが、すぐ元に戻しています。



2010/01/18


TRO:3058 アップグレード
ウルフ竜機兵団製のオムニ車両、バンディットを追加しました。

基本は歩兵1個小隊(ジャンプor通常)を輸送可能な旧式ホバー兵員輸送車で、要求にあわせ様々な装備を載せ替えることが出来ます。同クラスのマキシムとの相違点は、核融合炉を使っている、その分速度と装甲で優れる、オムニ車両である、AMC以外入手不可能、歩兵の搭載量が1トン多い、などです。



2010/01/15


マッカロン装甲機兵団
3067年のマッカロン装甲機兵団を追加しました。

傭兵からカペラ正規軍へと転進したビッグマックはこの時期、大きな活動をしていませんが、その後のサンダーストライク作戦にほぼ全連隊が参加しています。

文中に出てくるジーファン軍団というのは、自由カペラ――恒星連邦に支援されるカペラ反乱軍の一部です。聖アイヴスからの亡命者で構成される部隊とのこと。ブラックウィンド槍機兵隊(元カペラ正規軍)とボーディン・ヴィンディケイターズも自由カペラの一員ですが、前者はサンダーストライク作戦でリャオ家の下に戻り、聖戦の英雄となりました。



2010/01/12


至高の正義作戦
至高の正義作戦に対するカペラ大連邦国の逆襲、サンダーストライク作戦です。

この逆襲においてカペラ軍は三方向からニューシルティス(カペラ境界域主星)に突き進みました。その途中、カペラは停戦を呼びかけますが、ハセク公爵は応じず、残酷な戦いを続け、ついにはハセク公爵の暗殺という終結を迎えることになります。

暗殺犯の背後関係は不明ですが、ワード・オブ・ブレイク、リャオ家、あるいはイボンヌ・シュタイナー=ダヴィオンさえも容疑者にのぼっています。末期のジョージ・ハセクは恒星連邦にとって有害な人物だったので、味方の手で殺されたとしても驚きはしません。公爵の後継者であるアンジェラ・ハセク(ジョージの妹)はカペラとの正式な停戦を結びました。

この戦争の最中、ワード・オブ・ブレイクはどさくさに紛れて、飛び地のキタリーを占領しています。キタリーといえば、ストーンが脱出した再教育キャンプがある惑星。非常に怪しい行動です。



2010/01/08


TRO:3050アップグレード
星間連盟時代のジャンプ可能なホバー戦車、カンガについて。"Experimental Technical Readout: Mercs"のカンガXに興味があったのでやってみました。ジャンプ戦車と聞いてイロモノ的なイメージがあったのですが、高度なシステムを搭載した有用な車両のようです。

新型(試作型)のカンガXはアークロイヤルで放浪ウルフとヘルズホースが開発したもの。通常のカンガと機動力は一緒で、砲塔と核融合エンジンを搭載しており、武装は大口径ケミカルレーザーとストリークLRM10、ストリークSRM4となっています。



2010/01/05


至高の正義作戦
聖戦時のハセク公爵によるカペラ大連邦国侵攻、「至高の正義(Sovereign Justice)」作戦です。

ワード・オブ・ブレイクの攻撃を受けていたにもかかわらず、カペラ大連邦国に攻め込んだという、聖戦における大愚行のひとつだと思います。ハセク公爵がなぜこんなばかげたことをしでかしたかは明らかにされてませんが、恒星連邦からの独立を狙ったのではないかとの説があります。連邦共和国内戦の最中、ハセク公爵は中立を選んだにもかかわらず、カトリーナに暗殺されかかり数ヶ月の昏睡状態に陥ってますから、そのあたりが伏線になったのかもしれません。




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