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作成:2002/11/08
更新:2007/02/07


メックウォリアー:ダークエイジ シリーズの世界観



メックウォリアー:ダークエイジの基本設定

 1000年後の宇宙を舞台にしたSFロボットミリタリーゲームです。
 ボードゲームの「バトルテック」、TRPGの「メックウォリアーRPG」、PCゲームの「メックウォリアー」と同じ背景世界で、ストーリーがつながっています。

 人類は、地球を中心とした数百・数千の惑星に移住しており、中心領域(インナー・スフィア)と呼ばれる地域にそのほとんどが住んでいます。

 この時代の戦場の主役は、最大100tの人型戦闘機械バトルメック。他の兵器は、気圏戦闘機、戦車、歩兵、バトルアーマー(歩兵用装甲戦闘服)などがあります。



メックウォリアー:ダークエイジの歴史

 2571年に誕生した《星間連盟(スターリーグ)》がバトルテック世界の基礎となっています。星間連盟は6国家(王家)からなる連合国家組織で、宇宙のほぼ全土を支配していました。この時代、バトルメック、水質浄化装置、惑星間通信など科学技術が発達し、人類の絶頂期といって差し支えありません。

 150年以上黄金時代が続いたあとで、星間連盟は崩壊します。2766年、辺境の王アマリスが軍を起こし、星間連盟の中心となっていたキャメロン家(地球帝国)一族を皆殺しにしたのです。この反乱は星間連盟防衛軍ケレンスキー将軍の手によって鎮圧されました。

 事態を静観していた残りの5王家は、我こそが星間連盟の新しい首長であると宣言して、緊張を高めていきます。ケレンスキー将軍は各勢力を説得してまわったものの、芳しい成果をあげることができず、最終的に星間連盟防衛軍の2/3を率い、辺境の遙か彼方へ《脱出(エクソダス)》しました。それ以降彼らは行方不明となります。

 ケレンスキーという重しが除かれると、5大王家は実力行使に打って出ます。《継承権戦争》の始まりです。恒常的な戦いが200年もの長きに渡って続き、次第に高度な科学技術が失われていきました。航宙艦、バトルメックなどはわずかに残された自動化工場以外での生産が出来なくなります。「バトルテック」「メックウォリアーRPG」は、そんな戦乱と衰退の続く3025年からスタートしました。

 この時代の戦争はバトルメックを中心とした地上戦が主となります。貴重な航宙艦が戦いに駆り出されることはありません。またメック工場などが直接の攻撃にさらされることもありません。メック戦士は貴族階級で、たいてい領土と特権を持っています。

 その後、「バトルテック」関連商品が展開するとともに、時代が進んでいきます。3050年には脱出(エクソダス)したケレンスキー将軍の末裔たちが帰還し、地球への侵攻を開始します。《氏族》を名乗る彼らは、戦士を頂点とする独特の社会システムを形成しており、中心領域よりも優れた科学技術と強力な兵器を持っていました。

 氏族はやすやすと中心領域王家軍をなぎ倒し、快進撃を続けたものの、最終的に《コムスター》が侵攻を押しとどめました。コムスターは中心領域全体に星間通信網を提供している中立勢力です。ただの公共機関ではなく、宗教秘密結社的な側面を持ちます。氏族戦後、コムスター内で最も過激な一派が組織から離脱し、中心領域に新たな災厄を引き起こすこととなります。

 3067年、ワード・オブ・ブレイクを名乗る元コムスターの狂信者が聖戦を宣言。核兵器・生物化学兵器を用い、地球周辺への侵攻を開始しました。見境のない破壊行為により、中心領域は最大の危機に瀕します。ここで立ち上がったのが「メックウォリアー: ダークエイジ」の重要人物であるデヴリン・ストーンです。彼は反抗作戦の指揮をとり、最後には勝利をつかみます。

 終わりなき戦乱に終止符を打つため、3081年、デヴリン・ストーンは旧地球帝国領に《スフィア共和国》を建国しました。中心領域の王家、氏族から多数の人材が馳せ参じ、新国家の一員となります。軍縮が進むなかで、バトルメック工場は民間用の工業メックを生産し、経済発展に貢献しました。この流れのなかでバトルメックは数を減らすこととなります。他の王家、氏族もスフィア共和国の成功に追随し、中心領域は数百年ぶりの平和に覆われました。

 3130年、デヴリン・ストーンは突如引退を宣言し、スフィア共和国から姿を消します。その2年後の3132年、コムスターのHPG星間通信網が原因不明の停止に追い込まれました。それを境に、スフィア共和国にくすぶっていた不満の種が燃え上がり、各勢力が戦闘部隊を動かすこととなったのです。戦場の主役は稀少なバトルメック、そして武器を取り付けた工業用メックがこれに続きます。



スフィア共和国 Republic of The Sphere

 スフィア共和国は3081年に建国されます。中心領域(インナースフィア)からその名称が来てるとみて間違いないでしょう。地球から半径120光年の範囲が、この国の領土となっています(かつての地球帝国とほぼ同じです)。地球(テラ)を始め、アウトリーチ、サマー、スカイア、チコノフ、ノースウィンド、クエンティン、アルナイル、イリアン、カリダーサなど、重要な惑星を含んでいます。

 建国の父デヴリン・ストーンは、長年続いた戦争の時代に終止符を打つため軍縮を進め、平和国家を作り上げます。中心領域内の各国もこの動きに追従。彼の理想が実現しました。
 3130年、デヴリン・ストーンは引退し、民衆の前から姿を消します。

 この新国家は、第一宙域、第二宙域といった風に、10の行政区に分かれています。ひとつの宙域を束ねるのが、主君政務官(任期10年)です。各惑星には政治指導者である政務官がおり、その中から主君政務官が選ばれます。惑星の軍事指導者は政務官に任命された特使です。政務官と同じく、宙域ごとに軍のトップ(聖騎士に選ばれた司政官)がいます。以上が地方政治体制の仕組みとなっています。

 一方、中央連邦政府、つまりスフィア共和国そのものの代表が総統です。3130年まではデヴリン・ストーンがつとめ、その後、ダミアン・レッドバーンが跡を継ぎました。総統は騎士団を配下に持ちます。騎士団のトップが17名からなる聖騎士であり、総統は彼らの中から選ばれます。任期は4年で再選はありません。

 宙域にまたがった問題……貿易、移民などに対処するのが上院議員です。彼らはほとんどが高貴な生まれで、各宙域から3-4人、市民投票によって選ばれ、合計30-40人在職しています。氏族社会のなかでは、貴族階級の神判などが行われるようです。またスフィア騎士団のなかから、上院議員が選ばれることもあります。

 現在、戦乱が起きているのは、第三、第四宙域が主です。



スフィア共和国内の勢力
 コムスター星間通信網が途絶えると、共和国内の6つの少数勢力が、それぞれの理念と利益に基づき、戦いを始めました。「メックウォリアー:ダークエイジ」シリーズのユニットは以下のうちのどれかに所属しています。



ソード・スォーン
アーロン・サンドヴァルは恒星連邦のドラコ境界域を納める大貴族の直系である。ダヴィオン家の名の下に、スフィア共和国第三宙域を支配しようと考えている。


ドラゴンズ・フューリー
指導者、カタナ・トーマーク女公。弱体化したドラコ連合の再生が、彼女の目標である。


スピリット・キャッツ
ノヴァ・キャット氏族は不可解な予知視(ヴィジョン)で有名だ。ケヴ・ロス上院議員は自らの予知視に基づき、スピリット・キャッツを立ち上げた。


スチール・ウルヴズ
ウルフ氏族のカル・ラディックは、スフィア共和国内において、氏族の地位が低いことに憤りを感じていた。共和国に危機が訪れると、彼は仲間を集めて、小氏族スチール・ウルヴズを結成したのだった。


ハイランダーズ
17世紀より続く伝統のある部隊。元は星間連盟防衛軍に所属していたが、ケレンスキー将軍のエクソダスに帯同せず、その後リャオ家に仕える。聖戦ではワード・オブ・ブレイクと戦った。リーダーのタラ・キャンベルは、崩壊しつつあるスフィア共和国を守ろうとしている。


バンソンズ・レイダーズ
大富豪ジェイコブ・バンソンの私兵部隊である。彼の企業群は常日頃から、貴族たちに頭を抑えられており、騒ぎを機に復讐と発展を考えている。


スフィア騎士団
スフィア共和国の治安を維持する代表的存在。共和国と総統に忠誠を誓い続けている。


傭兵部隊
この宇宙において、戦いで金儲けするのは難しい。傭兵が傭兵を続けるのは、誇りのため、独立を守るため、部隊を維持するため、他にできることがないため……である。
ダークエイジに登場する、ウルフ竜機兵団、エリダニ軽機隊、ケルハウンドは、傭兵界のトップ3といっていい。練度、戦術、装備、規律、歴史において、王家の最精鋭部隊に匹敵し、あるいは上回る。傭兵でなく、特別な独立勢力と表現できるかもしれない。




スフィア共和国内の重要人物


ダミアン・レッドバーン総統
スフィア共和国リーダー。惑星ノースウィンド出身のメック戦士。3106年、士官学校卒業と同時に共和国軍に入隊し、元カペラ大連邦国のテロリストと戦い、昇進を重ねました。デヴリン・ストーンの手により、28歳で聖騎士に。3122年、マギー・コルコヴァと結婚。3129年、デヴリン・ストーンから後継者に任命されました。


アーロン・サンドヴァル公爵、第4行政区主君政務官
「ソード・スォーン」リーダー。恒星連邦の大貴族で、スフィア共和国との二重国籍を持っています。地球のサンドハーストメック戦士養成校と連盟大学で学んでいます。政治的な仕事に多く従事し、3128年、第4領域司政官に選出されました。


カタナ・トーマーク女公、第3領域司政官
「ドラゴンズ・フューリー」リーダー。名前から想像できる通りドラコ連合の祖先を持ち、名前からではとても想像できないことに女性です。幼いころから武士道を学び、またドラコ移民の子供たちのためにボランティア活動をしていました。17歳のとき、共和国の要人を暗殺しようとしていた刺客をサムライソードで切り倒して、軍にスカウトされます。3122年、ハイランダーの士官学校を卒業。最前線でその才能の片鱗を明らかにします。3127年、黒槍機兵旅団の少佐として、海賊退治で戦功を上げ、翌年、第3領域司政官に指名されます。士官学校時代から彼女を見守り続けてきた、ノースウィンド・ハイランダーズのタラ・キャンベル大佐は、カタナの成功に喝采を送りました。


ケヴ・ロス、上院議員
「スピリット・キャッツ」リーダー。彼はトゥルーボーンの父親と、軍人の母親の間に生まれます。フリーボーンにも関わらず、ノヴァキャット氏族内でトゥルーボーンと同じように育てられました。有名な戦士ふたりから生まれたのと、ノヴァキャット氏族のリーダーから神秘的な予言がなされたのがその理由です。3121年ブラッドネームを獲得し、3年後銀河司令官(ギャラクシーコマンダー)となりました。


ギャラクシーコマンダー、カル・ラディック、第4領域司政官
「スチール・ウルヴズ」リーダー。ウルフ氏族のトゥルーボーンである彼は、メック戦士となり、ブラッドライトの神判でラディックのブラッドネームを獲得、また18にして《輝ける牙》星団隊のスターキャプテンの地位を勝ち取りました。4年後の3129年、階級の神判の結果、ギャラクシーコマンダーに。翌年、第4領域司政官に選ばれました。彼は共和国の氏族人への態度に対して批判的です。


タラ・キャンベル女伯、ノースウィンド特使
「ハイランダーズ」リーダー。3104年、ハイランダーのジョン・キャンベル大佐とモールン・ジェフリーズ=キャンベル上院議員の間に生まれます。カペラ戦役のときは、子供ながらボランティアをしたり、関連するポスターのモデルになったりしたようです。彼女は軍人としての教育をうけていましたが、最終的に母親の跡を継いで政治の道に入ると思われていました。士官学校では、先輩のカタナ・トーマークにあこがれ、彼女の持っていた記録の半分を破っています。一年早く修了し、第一カーネイ隊に所属。3027年、海賊「ブラックドラゴン」の攻撃を受けたとき、上官に代わり指揮を振るって、海賊の1個中隊を殲滅し、降下船を奪っています。この功績と美貌により、メディアの寵児となりました。3029年、彼女はノースウィンドの防衛を担当する特使に任命されました。(注:3032年には、さらに昇進し第三宙域司政官となっています)


ジェイコブ・バンソン
「バンソンズ・レイダーズ」リーダー。バンソン・ユニバーサル・アンリミテッドCEO(最高経営責任者)。生年は不詳ですが、本人の主張するところによれば、3097年生まれの35歳。良い学校に通っていた彼は、3112年にドロップアウトして、破産しかけていた両親の小さな会社で仕事を始めます。通信教育で勉強を続けるかたわら、2年後に最初の敵対的買収に成功。目標となった企業は、親を破産に追い込もうとしていた人物の所有でした。17歳にしてビジネスの規模を二倍にします。その後、買収や買い占めによって、バンソン・ユニバーサル・アンリミテッドは惑星一のコングロマリットとなりました。その間に、バンソンは数多の罪状で告発されています。しかしいずれも証拠不足により難を逃れます。築いた財産を公共事業に使って、スフィア共和国の市民権を獲得。3127年、バンソン・ユニバーサル・アンリミテッドは、共和国で二番目の企業規模に。それ以上の拡大に対処すべく、3129年、共和国上院は投資に制限をかけました。バンソンは自らの金融帝国の保守と安全に興味を持つようになり、ごく限定的ながら施設の自衛権を得ました。本人もメック戦士の訓練を受けています。




その他の勢力

中心領域図
・恒星連邦(ダヴィオン家)
・ライラ共和国(シュタイナー家)
・ドラコ連合(クリタ家)
・自由世界同盟(マーリック家)
・カペラ大連邦国(リャオ家)
・レイザルハーグ統制(ラサルハグ・ドミニオン)
・ウルフ氏族
・ジェイドファルコン氏族
・ノヴァキャット氏族
・ヘルズホース氏族
・シーフォックス氏族
・レイヴン同盟(辺境)
・タウラス連合国(辺境)
・カノープス統一政体(辺境)
・マリア帝国(辺境)
・リム・コレクション(辺境)
・トルトゥーガ自治領(辺境)

 ダヴィオン、シュタイナー、クリタ、マーリック、リャオの各王家は、封建制を採用しています。貴族が支配権を世襲。ほとんどのメック戦士は貴族で、バトルメックを親から子に継承しています。

 氏族社会では、最も強い戦士が氏族長の座に着き、それぞれの勢力を導いています。人工的に遺伝子改良された少数の戦士(トゥルーボーン)以外は差別され、氏族内で高い地位につくことはできません。



限定ユニークフィギュア


ジャネラ・レイクウッド - ツンドラウルフ(ダークエイジ)

名前:ジャネラ・レイクウッド JANELLA LAKEWOOD
記録番号 DA-139-01

勢力:スフィア共和国
連隊:スフィア騎士団
メック:ツンドラウルフ
誕生日:3099年2月7日
髪:黒
目:緑

 ジャネラはフレッチャーの世界上の高貴な家庭で育った。母親は非常に尊敬されていた法律家だった。父親は疾病に対する遺伝子治療で天才的な働きを見せ、共和国騎士の爵位を受けていた。

 ジャネラは両親から最高の部分を受け継いだ。それが故に、マーチソン軍士官学校への入学を許可され、知性とあらゆる状況への順応性の早さによって、表彰を受けた。

 卒業に際して、彼女は共和国軍部から地位を提示されたが、法学位を取得するために、猶予手続きをとった。三番目の成績で卒業し、法律を実行するライセンスを得た。共和国は論争において彼女が有用なネゴシエイターであることにすぐに気がついた。常に勤勉な彼女は、暴力なしで問題を解決するよう懸命に働き、それがいつでも可能ではないと知った。

 戦場の内外で見せた彼女の様々な技術と印象的な実績は、スフィア騎士団の注意を引き、結社(騎士団)に入るチャンスを提示されたのだった。あいかわらずの技術、頑固さ、実績で、騎士修行過程をすぐにパスし、彼女は騎士としての高貴さとともに仕えている。


メック:ツンドラウルフ
記録番号 DA-139-02

シリアルナンバー:WC320-00L
重量:75トン
シャーシー:マークXX 重エンドースチール
パワープラント:300XL
巡航速度:43km/h
最高速度:65km/h、86km/h(MASC使用時)
ジャンプジェット:BMP シリーズXV
装甲板:ベータコンパウンド(通常型)
武装:
 9式 シリーズ1 アドバンスドタクティカルミサイルシステム 1門
 シリーズ2b ER中口径レーザー 4門
 XX式“ロングボウ”LRM20 1門
 シリーズ7K ER大口径レーザー 1門
 スマートショット マークV ストリークSRM-4 1門


コメント:
記録番号 DA-139-02
 ワード・オブ・ブレイクに対する戦争で効果を上げるには生産が遅すぎたのだが、ツンドラウルフはウルフ氏族が設計から生産までを中心領域で行った初のメックである。共和国内の多くのツンドラウルフのように、このユニットはウルフのデルタ銀河隊の戦士(共和国への加入を誓った者)へ送られたものだ。

 WC320-00Lは最初にスフィア騎士団に所属したウルフの戦士によって操縦され、彼はこのデザインを使い続けることを許され、大いなる名誉を得た。彼の死後、このデザインは、このような強力なメックを必要とし、誰にも負けない価値があると思われる騎士に与えられるものとなった。

 現在のパイロット、ジャネラ・レイクウッドは名誉ある母親にあやかって“アンドレア”と名付けている。




“隻眼”ジャック・ファレル - ジュピター(ダークエイジ)

名前:“隻眼”ジャック・ファレル  "ONE-EYED"JACK FARRELL
記録番号 DA-142-01

勢力:バンソンズ・レイダーズ
連隊:ワイルド・ジョーカーズ
メック:ジュピター
誕生日:3094年7月4日
髪:黒
目:ライトブルー

 我々の諜報活動にも関わらず、ジャック・ファレルのような不快な人物がどうやって強襲級バトルメック(ましてや新品のジュピター級のような)を持つに至ったかは判断できずにいる。結社が知っているのは、彼がカペラ大連邦国のサーナで生まれたということだ。若干14歳にして、降下船に密航し、生まれ故郷から逃げ出した。恒星連邦から、カペラ大連邦国、ライラ共和国といった幅広い範囲で働き、最初は単なる貨物取扱人だったが、ゆっくりと食物連鎖をのぼっていった。3127年から3131年のあいだ、彼は消え失せ、共和国内に姿を現したときには、すでにワイルド・ジョーカーズの隊員となっており、氏族製強襲級バトルメックを操縦していた。

 彼が失った左目は“短剣ダイ”(恋人と思われる)との戦いで失われたものと、彼が帰還したときから信じられている。みたところ、戦場での働きは阻害されてはいない。しかしながら、この傷は戦闘時の彼の凶暴性を増加させた。


メック:ジュピター
記録番号 DA-142-02

シリアルナンバー:JF390-22U
重量:100トン
シャーシー:オリベッティ・ステージ 9
パワープラント:300XL
巡航速度:34km/h
最高速度:54km/h
ジャンプジェット:なし
装甲板:レイディエント・シリーズ 7
武装:
 XX式 長距離射程PPC 2門
 シリーズIV 長距離射程15ランチャー 2門
 DL式 ウルトラ5オートキャノン 4門


コメント:
記録番号 DA-142-02

 ジュピターは、ターキナ(強襲級オムニメック)ほどの多用途性は持っていないのだが、ジェイドファルコンの最上級の強襲級メックであり、いまなお良いデザインである。優れたマシンを相手にするとき、素晴らしい仲間となる。共通部品を使っており、戦場で容易に修理でき、このことで他の多くのデザインでは達成できなかった長寿命を与えられている。

 この特別な設計のデザインがどのようにして“隻眼”ジャック・ファレルの手に渡ったかは定かでない。多くの人々が平民の犯罪者と考える人間が、このような素晴らしいバトルメックを手にしているのは、ほとんど犯罪である。しかしながら、彼の「神の手」は多くの敵――彼を「平民」と呼んだ連中のほうに似合っている。彼らのほとんどは長く生きていられないのだ。




コリン・ユキノフ - クーガー(ダークエイジ)

名前:コリン・ユキノフ  Collin Yukinov
勢力:傭兵
連隊:ウルフ竜機兵団
メック:クーガー
誕生日:3112年1月17日
髪:赤褐色
目:ブラウン

 コリン・ユキノフは自分自身がメック戦士の血筋を引いていることに気づいている。ウルフ竜機兵団の中でも外でも、その血筋は、最上のリーダーシップ能力、超自然的な野戦技術と同義である。一族で最初に有名になったのは、ケリー・ユキノフであった。彼はジェイム・ウルフ(ウルフ竜機兵団司令官)の次席司令官として、20年間近く仕えていた。彼の息子であるジョシュア・ユキノフ(死んだジェイムの弟にあやかった名誉ある名前)は、ワード・オブ・ブレイクによる聖戦の暗い時期に、アウトリーチが襲われたとき、生き残った竜機兵団員を救出し有名になった。

 これらの事実は彼の頭の中にあるし、ユキノフが縁故採用と非難されることもなかった。コリンは階級を一歩ずつ上がっていった。その竜機兵団への献身と、軽バトルメック戦闘に習熟していたことで、この傭兵部隊がプロトタイプのクーガーを入手したとき、技術をコピーするためのフィールドテストを任されたのである。

 その強力なデザインから、またジェイドファルコンを侮辱するため、コリンはこのマシンを「ラプター」と呼んでいる。


メック:クーガー
シリアルナンバー:JF774-339-X
重量:35トン
シャーシー:プロトタイプシリアルコンポジット
パワープラント:175JFエクストラライト
巡航速度:55km/h
最高速度:86km/h
ジャンプジェット:ジャンプジェット・インプルーブド・シリーズI
装甲板:JFフェロファイバー
武装:
 マグナファイアスター ER PPC 2門


コメント:

 初期型クーガーは、ジェイドファルコン氏族の手によって、破滅的な拒絶の神判(ウルフ氏族と戦い、両軍に甚大な被害が出た)のあとで生まれた。この軽量級メックは、普通のものより低速だが、中量級並みのパンチ力がある。

 クーガーは、他のメック(ピューマ)のストックされていたシャーシから製作された――比較的、改造が容易だったからだ。そのため、このシャーシが、最新兵器(ジェイドファルコン氏族の科学者階級が開発したもの)を搭載するプロトタイプに選ばれたとき、クーガーが最有力の候補となったのだ。

 使いやすいデザインだったこのクーガーは、パンドーラの世界でフィールドテストされていた際、傭兵ウルフ竜機兵団の襲撃にあった。彼らはなんとかこのメックを奪取し、完全な報奨とともに惑星を脱出した。

 それ以来、このクーガーはあらゆる陣営で、破壊をまき散らしている。現在のパイロットがサービスを売っているのだ。




ジェイムズ・オドム - アーバレスト(ファイアー・フォー・エフェクト)

名前:ジェイムズ・オドム  James Odom
勢力:傭兵
連隊:ケルハウンド
メック:アーバレスト
誕生日:3108年10月5日
髪:茶
目:茶

 才気に溢れ、皮肉屋に見えるジェイムズ・オドムは、ケルハウンドであまりに多くの戦役に関わってきた。それは、真の平和とやらが脆弱な幻想でしかないという意見をふりまくためであった。実際は人類への悲観的な評価が外れることを願っているように見えるが、人生に対する楽観的な見方に固執する人間に、無礼すれすれの意見を浴びせ、攻撃するのをいまだ楽しんでいる。機嫌が悪いときはいつでも、彼の心中を話し、主張することで、ジェイムズは上官たち(特に彼の小隊司令官ニコル・ブラーヘ)と多くのトラブルを起こしている。しかしながら、オドムの反抗的な態度は言葉だけのもので、戦場では忠実に命令に従う(彼が個人的に反対するものでさえも)。小隊のために、しばしばポイントとなる陣地を獲得する彼は、戦闘地域にたどり着く最初のケルハウンド隊員であり、撤退命令が下されるまでその場にとどまり戦い続けることに誇りを持っている。

 戦場外では、オドムは仲間の戦士たちとつきあおうとしない――節酒を誓って以来、近くの民間人のバーで奇妙な振る舞いをすることを除いては。その理由を尋ねられたオドムは、こう説明した。リラックスできるブルーカラーの雰囲気が、彼に戦う真の理由を思い出させるからだと。


メック:アーバレスト
シリアルナンバー:WX859-07C
重量:25トン
シャーシー:スターリーグNCX
パワープラント:ヴィラー125JF核融合XL
巡航速度:54km/h
最高速度:86km/h
ジャンプジェット:リーパー・モデルL5
装甲板:イレーススタンダード
武装:
 シリーズ1b 長距離射程小口径レーザー 2門
 パターンJ6c ストリーク6SRMランチャー 2門


コメント:

 ワード・オブ・ブレイクの聖戦の時期に、戦場に姿を現したアーバレストは、ノヴァキャットが第二線部隊を増強するために製作した、軽打撃メックである。サイズのわりに低速で、MASCシステムによる単発の高速性能を持つだけだ。アーバレストのトン数の大半は装甲と武器に割り振られている。

 ケルハウンドのジェイムズ・オドムが乗るアーバレスト、シリアルナンバーWX859-07Cは、聖戦後の襲撃でハウンドに捕獲されて以来、重改造を施されている。重たい通常型エンジンを外して、MASCシステム、エクストラライト核融合エンジン、ジャンプジェットを取り付けたこのメックは、重量の余裕を使って、通常型のミサイルランチャーを小型でより信頼性のあるストリークSRMシステムに交換し、若干の追加装甲をつけている。

 パイロットによって"オドム・ハンマー"と名付けられたこの機体は、通常型より足が速く、正確な火力を持ち、耐久性が高い。これはよく通常型と戦うと思っていた敵を驚かせる。




ジオ・キーン - ジュピター(リャオ・インカージョン)

名前:ジオ・キーン Geo Keane
勢力:傭兵
連隊:ウルフ竜機兵団
メック:ジュピター
誕生日:3102年12月22日
髪:黒
目:黒

 彼の岩のような体格、四角い顎、堅苦しさ、軍事的な態度によって、一目見た者は全員、ジオ・キーンが氏族の選ばれた一族の生まれで、誕生したときから残忍なトレーニングサイクルを受けてきたことに気づく。アークロイヤル(放浪ウルフ氏族と同様に元のウルフ竜機兵団が避難し続けていた)のメック戦士シブコで生まれ、育成され、訓練を受けたキーンは、歴史のページの外で行われた長く激しい戦いの産物である。彼の祖先はウルフ竜機兵団(有名な元氏族の傭兵で聖戦のあいだにほとんど全滅した)の生き残りに他ならない。こういった死んでいった戦士たちの歴史をたたき込まれたキーンは、彼の同胞たちと同じように、このような狂気の沙汰が再び起きるのを許さないと誓った。彼の献身と、他の多くの者たちの献身が、ウルフ竜機兵団再生の鉄壁の心を作りあげた。


メック:ジュピター
シリアルナンバー:JF042-11A
重量:100トン
シャーシー:オリベッティ・ステージ 9
パワープラント:400XL
巡航速度:43km/h
最高速度:65km/h
ジャンプジェット:なし
装甲板:レイディエント・シリーズ 7
武装:
 コリブリ・デルタシリーズ・大口径パルスレーザー2門
 シリーズIV ロングレンジ15ランチャー w/アルテミスIV 2門
 パターン J4 ストリーク4SRMシステム 2門


コメント:

 ジェイドファルコン氏族の強力なジュピターは、装甲と火力の化け物で、破壊のため最大限の性能を解放するように優秀な氏族技術を使用して作成された。しかしながら、この派生型は、その伝説的な火力と大型の核融合エンジンを交換し、すさじまいダメージ性能と引き替えに、素晴らしい地上走行スピードを得ている。しかしながら、いまだ重火力で正確な武器を装備しているこのジュピターは、より軽いメックと車両を直ちに破壊できる。

 新たに再編成されたウルフ竜機兵団が3120年にデイアを攻撃したとき、JF041-11Aはジェイドファルコン氏族の守備隊の一部だった。戦闘で捕獲されたこのメックは修理され、吸収された。この傭兵連隊が失われた戦力を回復する長期活動の一環だった。ジオ・キーン(現在のパイロット)は、竜機兵団再興の精神から、この機体に「フェニックスウルフ」とあだ名を付けた。氏族生まれの戦士であるキーンは、側面戦術のための直接的な激しい撃ち合いを好む。




ガス・エジントン - マッドキャットII(リャオ・インカージョン)

名前:ガス・エジントン Gus Edgington
勢力:傭兵
連隊:ハンセン荒くれ機兵団
メック:マッドキャットII
誕生日:3105年1月2日
髪:茶
目:茶

 アイツタキ(60年前からマーリック共和国とレグルス侯国の戦場になっている世界)のストリートで育ったガス・エジントンは、話すことを覚えるより早く、戦う方法を学んだ。悪夢のような戦闘地帯で生き延びることは、彼にとって、爆撃されたビルに住むこと、荒野で食料を漁ること、うろついている山賊団と戦うこと――しばしば死ぬまで、を意味する。エジントンは、最終的になぜアイツタキを出たかを話そうとせず、結局どうやって脱出したかについての議論を拒否する。20歳までライラ共和国のサーモポリスにおり、そこでハンセン荒くれ機兵団が彼を採用し、メック戦士になるための訓練を施した。エジントンは無愛想で、短気で、現実的なメック戦士である。成り行きがどうなるかに関わらず、本音を語るのを恐れない。だが、愚鈍なまでの正直さは、より多くの懲戒処分をもたらしたのである。


メック:マッドキャットII
シリアルナンバー:DS783-19X
重量:90トン
シャーシー:DCSAM エンドー4
パワープラント:タイプ79 360XL核融合
巡航速度:43km/h
最高速度:65km/h
ジャンプジェット:インプルーブド・ブラスターズ・モデルX-1
装甲板:フォージングZM15 フェロファイバー
武装:
 EMRG"ギャラクシー"シリーズ・ガウスライフル 1門
 シリーズ4D-2 大口径重レーザー 1門
 シリーズ6A 中口径重レーザー 1門


コメント:

 このマッドキャットII は元々、カル・ラディック(スティール・ウルヴズの元リーダー)が操縦していた。リーダーシップをかけた所有の神判で、アナスタシア・ケレンスキーがラディックを抹殺したとき、彼女はこのマシンがスティール・ウルヴズの手に残るのを拒絶した。ラディックの中心領域人(スフィアロイド)的な生き方に汚されると感じたのである。驚くべき事に、彼女は機体をシーフォックスに贈与した。明らかに、この早まった取引は、未知の理由のために行われた。

 シーフォックス氏族はこの機体を得て、すぐに改造を施した。別の兵器をつけるために、ミサイルランチャーを取り外したのだ。さらに重要なのは、実験用のジャンプジェットを追加したことだ。これでマッドキャットIIのジャンプ能力は50パーセント増加した。直後、物資襲撃でハンセン荒くれ機兵団がこの実験機を得た。現在はガス・エジントンが操縦している。彼はこの機体に「シーウルフ」とニックネームをつけた。




ミコ・ブレード(カウンターアサルト)

勢力:傭兵
連隊:ローニン


コメント:

 ジョメイ・ミコ指揮するミコ・ブレードは、ローニン傭兵連隊の勇敢な装甲歩兵分隊である。対歩兵、対バトルメック作戦の訓練を積んだこれらのバトルアーマー兵たちは、メックに縛られた戦友たちと同じような名誉と鉄の意志を見せる。それぞれの分隊は、固有の分野でのスペシャリストだ。また、想像しうるあらゆる戦闘作戦を実行するために、それぞれは独立して作戦行動でき、他部隊との共同作戦も可能だ。


ミコ・ブレード・イチ(インフィルトレーターMK I 分隊) Miko's Blades Ichi (Infiltrator MK I Squad)
CA-129-01
 ミコ・ブレード・インフィルトレーター分隊は、連邦=共和国製インフィルトレーターバトルアーマーの古い型を使っている。これらの初歩的なステルススーツは、対歩兵用の重火力と、ほとんどの小火器に耐えうるような充分に厚い装甲を備えている。秘密作戦(特に隠密・暗殺)のエキスパートである兵士たちは、よくブレード・ピュリファイアー分隊とともに働き、敵防衛線を回避し、司令部隊員を殲滅するか、補給線を分断する。メックや車両と戦うのは間違っているが、自殺的な任務を命じられたときでさえ、ブレードは恐怖を見せないのだ。


ミコ・ブレード・ニ(グレイデス分隊) Miko's Blades Ni (Gray Death Squad)
CA-130-01
 ブレード・グレイデス分隊は何でも屋の歩兵隊である。しばしば標準的なバトルアーマーの定員で行動する。分隊は標準的なグレイデスバトルアーマーを使う。これと同じデザインは、3050年代に、有名なグレイデス軍団傭兵隊が最初に使用した。氏族(クラン)エレメンタルアーマーシステムの力に対抗できるよう設計されたグレイデスアーマーは、充分な火力、小火器とメック武器に対する素晴らしい防御力、強化された機動力を提供し、それらによってブレードは歩兵、車両、致死的な能力を持ったメックとでさえも交戦できるのだ。


ミコ・ブレード・サン(中心領域バトルアーマー分隊) Miko's Blades San (Inner Sphere Battle Armor Squad)
CA-131-01
 グレイデス分隊と同じように、ミコの標準バトルアーマー兵は、もっとも融通の利く隊だ。基本的な中心領域バトルアーマーに身を包んだこれらの兵士たちは、現実的に氏族のエレメンタルと戦場で対等に渡りあう。氏族の同等品と同一の機動性、火力、装甲の回復力すら持つ。指揮・司令を分断させるために敵戦線に浸透するか、ミサイルを交わすために身を隠すブレードの通常バトルアーマー分隊は、相手によらず、献身的なファイターである。


ミコ・ブレード・ヨン(ピュリファイアー分隊) Miko's Blades Yon (Purifier Squad)
CA-132-01
 ブレード・ピュリファイアー分隊――消滅したワード・オブ・ブレイクが初めて採用したピュリファイアー・バトルアーマーを使っているのでこの名がある――は、ブレードのエリート「ヒットマン」部隊である。彼らのアーマーは軽量で軽武装であるものの、信じがたい柔軟性を発揮する。擬態能力を使っているあいだ、完全な潜入、暗殺チームとなるのである。高度に特殊化されているために、ミコは滅多に他の部隊とともに展開させない。その戦術は、彼らの存在を知っている者を悩ませ、そして準備してない者を捕らえるというものだ。




マクロヴィア・サアベドラ - センチュリオン(カウンターアサルト)

名前:マクロヴィア・サアベドラ MACLOVIA SAAVEDRA
勢力:傭兵
連隊:ウルフ竜機兵団
メック:センチュリオン
誕生日:3103年3月28日
髪:黒
目:黒

 アークロイヤル生まれのラサルハグ人であるマクロヴィア・サアベドラ(友人はマックと呼ぶ)は、伝説的なケルハウンドに影響されて成長した。傭兵の冒険とヒロイズムの物語は、日々の生活の一部であり、少女時代にメック戦士の「追っかけ」をしていた。しかし、そのアイドルへの情熱は、彼らの功績を観たり読んだりするだけにとどまらず、アークロイヤル戦闘訓練プログラムに身を投じることとなった。彼らの仲間になる足がかりを得て、彼女自身の冒険を探すためだった。教師(有名なウルフ竜機兵団の引退した隊員)のひとりは、彼女が見せたメック戦闘の素質に感銘を受け、プログラムが終わったらすぐ雇うことに決めた。戦いの日々で鍛えられたサアベドラは、おそらく竜機兵団でもっとも腕の立つ戦士のひとりだろう。しかし彼女が持っていた若き日の冒険への渇望は、世間への皮肉な見方にとってかわったのだった。


メック:センチュリオン
シリアルナンバー:TA6101-11J
重量:50トン
シャーシー:コリアンモデルK77エンドースティール
パワープラント:マグナ250核融合
巡航速度:54km/h、65km/h (トリプルストレングスマイアマー)
最高速度:86.4km/h、112km/h (トリプルストレングスマイアマー)
ジャンプジェット:なし
装甲板:スターガードIII
武装:
 ディファイアンス・モデルXXII長距離射程中口径レーザー 1門
 フェデレーテッド10ショット長射程ミサイル10ランチャー 1門


コメント:

 センチュリオンは、古く一般的な中量級打撃メックで、特にダヴィオン家の軍に数多く存在する。とはいっても、すべての継承国家、辺境国、傭兵隊で使われ、長い間ワークホースとして好まれてきた。いまだに生産されており、多くのヴァリアントが実在する。

 元々はタリマンド=アビー公国(自由世界同盟の一員だった)に配属されていたシリアルナンバーTA6101-11Jは、3110年代初期のウルフ竜機兵団による物資襲撃で捕獲され、シールドとハチェットを取り付けられ重改造された。ここのところのソラリスで見られるようなセンチュリオンのヴァリアントに似ている。サアベドラ(熟練した接近戦ファイター)は、特にシールドとハチェットのコンボを戦闘で効果的に使う達人である。だが彼女はまず最初に飛び道具で相手の防御力を弱めることを好むのだ。




バウンティ・ハンター - マローダーII(カウンターアサルト)

名前:バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ) BOUNTY HUNTER
勢力:ドラゴンズ・フューリー
連隊:O5P
メック:マローダーII
誕生日:不明
髪:グレー
目:青

 自身を「バウンティ・ハンター」とだけ呼ぶ男について、知られていることはほとんど何もない。彼は過去を尋ねられると、十字架を背負っているともらすのみだ。だが、現存するファイルとの関連性から、O5Pはこの男がミチ・フレイザーだと信じている。ファーストネームを変えた節があり、その異名を同様に疑わしいものとしている。

 しかしながら、確実といえるのは、彼が3130年の後半、ミザリー(ドラコ連合と恒星連邦の間)の世界に姿を現したことだけだ。惑星上の恒星連邦軍指揮官からリージョネアを文字通り盗んだ彼は、たったひとりでクリタの1個メック小隊を完全に撃破し、ここ10年間ミザリーで起きたものより大きな変化をもたらした。すぐに彼は姿を消したが、数ヶ月後、マーロウズ・リフトの世界に現れ、再び連合を手玉に取り、まとめて首を皿の上に載せた。数週間の一撃離脱戦を行ったのである。

 しばしの沈黙ののち、彼はハロウズ・サンに現れる。待ち構えていた連合軍が、彼のリージョネアを痛めつけた。だが、その名と、輝くようなエメラルド色のメックは、彼が罠(他の戦士たちは死んでいった)から脱出すると、名声を高めたのだった。再度、彼は消え失せ(今回は1年間だった。重傷を負ったと考えられている)、3133年の夏、スフィア共和国に現れた。いくつかの惑星で、放浪する海賊相手に単独での勝利を収めた。理由は不明だが、彼はイリアンでのマローダーII生産工場争奪戦が始まる直前に姿を現し、ドラゴンズ・フューリーに身を投じた。カタナ・トマークはハンターの忠誠心が低いことを知っていたが、戦場での慧眼を単に無視できなかったのである。


メック:マローダーII
シリアルナンバー:I3921-00F
重量:100トン
シャーシー:GMマローダー
パワープラント:マグナ300ライト
巡航速度:32km/h
最高速度:54km/h
ジャンプジェット:チルトン850マークII
装甲板:ヴァリアント・ラメラー
武装:
 ゼウス・スリングショット・ガウスライフル 1門
 フュージョン・モデルXI ERPPC 2門
 マグナ400P 中口径パルスレーザー 2門


コメント:

 元々、傭兵のウルフ竜機兵団が独占していたこのメック・バリエーションは、結局、市場で販売された。このとき大幅な技術的改良が施された。だが、聖戦開始時に、竜機兵団の生産工場(アウトリーチ)が破壊されると、自由世界同盟が設計プランのすべてを買い取った。イリアン・バトルメック・アンリミテッド(IBU)は、マローダーIIを生産するため、記録的な速度でオウサムの生産ライン(イリアン)を再編した。

 3080年代後半から3090年代前半にかけて、スフィア共和国からの命令でIBUが生産ラインの多くを停止し、マローダーIIはその歴史を閉じたと思われた。3133年後半、マローダーIIの生産ラインで密かに少数生産が行われていたと明らかにされた。この時代で最大の戦いのひとつが、3133年10月、イリアンで勃発し、全陣営がラインを確保しようとした。ドラゴンズ・フューリーはこの特別なメックをバウンティ・ハンターに仕事と引き替えに与えた。ハンターはこの機体をエメラルドグリーンに塗装し、「ノケツナ」と呼んだ。




惑星


惑星詳細:リャオ Liao

恒星型:K5V
星系内位置:3番惑星(9惑星中)
衛星数:1(エリアス・プロミス)
ジャンプポイントからの行程: 4日
海面比率:5%
大気圧:通常(呼吸可能)
重力:1.05
赤道面の気温:30度
原始生命の種類:は虫類
人口:23億9542万7000人
統治者:アンナ・ルー・ポール
惑星軍総督:ヴィクター・ラスコフ

概要:

 ダオシェン・リャオ首相の先祖伝来の故郷であるこの惑星は、穏やかで実に平凡だった。近隣世界と異なる特徴と言えば、3つの大陸(北、南、アンデリア島)にわたって広がる広大な草原だけである。エリアス・リャオが2189年、地球脱出後に植民した。元は、亡き妻シンシアナの名を惑星につけていた。この47歳の元大統領は、行政の天才だった。植民して1年以内に、エリアスは数十種類の家畜を輸入するよう手配した(高価なエリダニ馬含む)。惑星の住人たちは預金を全て投資した――そしてこのギャンブルは成功したのだった。シンシアナは周辺の世界に、家畜と食肉を大規模に供給するようになった。エリアスが死ぬと、市民たちは尊敬を込めて惑星名を変えた。

 リャオでは戦争が行われてきた。第四次継承権戦争の初期、ダヴィオンが惑星を奪取した。カオス境界域が3057年の後半に作られると、リャオ家がこの地域の支配権を奪回することができた。リャオを再び失うことがないようにするため、古参兵の1個旅団が駐屯任務に就いた。リャオに聖戦が降りかかったとき、カペラ人はなぜか準備を整えていた。アウトリーチやノースウィンドに起きたケースとは異なり、カペラ人が最初に攻撃した。化学兵器と大規模な間接砲射撃を使って、ブレイク軍を叩き、カペラ人は惑星を確保できたのだった。だが、勝利はせいぜいが多大な犠牲を払ったものだったのである。アンデリアは居住できなくなり、惑星はすさまじい損害を被ったのだった。

 ブレイク派の敗北後、リャオはやむを得ず(スフィア)共和国の一員になった。だが、首相はその状況を潔しとしなかった。3101年、共和国の手に渡ったリャオ家の世界をすべて取り戻すべく「草の根」戦争が始まり、数年間にわたって戦火が広がっていった。その後の3111年、ある少尉が賄賂を受け取り、無認可の降下船1隻にリャオ着陸の許可を出した。こうしてカペラ軍は攻撃に着手し、共和国市民が虐殺されることになった(そのなかには若き少尉の両親もいた)。9年間続いてきた争いは、完全な戦争へと拡大していった。リャオが移動すると、戦争は終わり、秩序が回復した……若き少尉を除いて。彼は単に消え失せ、戦時行方不明者のリストに付け加えられたのだった。




惑星詳細:ウェイ Wei

恒星型:G3IV
星系内位置:3番惑星(9惑星中)
衛星数:2(アルリス、アリルス)
ジャンプポイントからの行程: 9日
海面比率:76%
大気圧:通常(呼吸可能)
重力:1.0
赤道面の気温:45度
原始生命の種類:は虫類
人口:17億6535万8000人
統治者:チェルシー・フォークス
惑星軍総督:ミーナ・パルタ

概要:

 惑星ウェイは農業世界としてスタートを切り、周辺の世界に生活必需品を供給していた。それが星間連盟とカペラ大連邦国の、神経ガス生産地になった。結合すると致死性の神経物質に変わる化合物の元になる、とある植物が発見されたのである。

 ウェイにはひとつの大きな大陸、地方があり、惑星表面の33パーセントを覆っている。場所は赤道の中心で、北半球の南東部から南半球にかけて広がっている。毒を産み出す植物が生い茂っているのは、南部地方である。惑星の首都ヴァンダニス・シティは、大陸中央の巨大な渓谷ヴァンダニス・バレーに位置している。ここのボンガンビルに悪名高いウェイ・ガス(軍事名称:UrbStryc-A)を生産する秘密工場がある。ウェイ・ガスはすばやく敵を殺し、すぐさま除去できるようデザインされている。第四次継承権戦争中、ダヴィオン軍はこのガスのやっかいさを知った。戦車やバトルメックの中にいても、エアフィルターにかかったガスが熱で気化し、それから微粒子となって空気循環装置に放出されたのである。最終的にウェイガスで2個大隊分の兵士たちが死んだのだった。

 カペラ=聖アイヴス戦争の際、サギー教団テロリストの手によってウェイ・ガスが使用された。目標となったのは膨大な人口を誇る聖アイヴス(首都含む)、ミロス、インディカスであった。ガスによって数千人が死んだ。これは聖戦でのガス使用における序曲に過ぎなかった。数十の世界がUrbStryc-Aで攻撃され、数千万の生命を奪った(正確な数はいまもって不明である)。ウェイの大都市もUrbStryc-Aの攻撃を受け、惑星の人口が半分になった。

 カンスーと同じように、ウェイは聖戦の恐怖を伝えている。ウェイを共和国に編入するかストーンが聞いたとき、市民たちは抵抗しなかった。




士官学校



カノープス軍事学校 Canopian Institute of War

 辺境のカノープス統一政体宙域に所在するカノープス軍事学校について知られていることはほとんどない。かつてサン・ツァン・メック兵学校元校長の統率下にあった本校は、似たような手腕を持った校長の手に引き継がれ、成功を続けている。HPGシステムがダウンするいま、辺境からのニュースはせいぜいが不十分なものである。パラノイアが高まるなか、中心領域の住人が考え得るのは、辺境国家が中心領域への冒険を始めるという最悪の事態だけである。


フォヒト戦争士官学校 Focht War College

 元々はコムスターによって創設されたフォヒト戦争士官学校(FWC)は、その後、共和国とダヴィオン家の出資を受けている。かつての入学希望者たちは、5年から10年、星間連盟防衛軍(消滅)に在籍するのを要求されていた。今日、FWC卒業生は無数の軍隊で職務を果たしている。もっとも、エスカレートする戦争の影響で、すぐにもダヴィオン家は卒業生に自軍への入隊を求めるようになるかもしれない。


フリーヘート訓練所 Frihet Training Facility

 ゴーストベア氏族とレイザルハーグ同盟が和平を樹立すると、ゴーストベアが両者の軍事的責務をほとんど受け負った。だが、同盟は訓練学校を運営し続けた。市民たちは、レイザルハーグ統制軍入りを争う前に、適切な訓練を受けられる。ゴーストベア氏族はメック戦士の訓練に重きを置いているがために、フリーヘート訓練所は、歩兵、戦車兵のカリキュラムを、メック戦士と同様に拡大した。


ゲイルダン軍士官学校 Galedon Military Academy(Firepower)

 ドラコ連合でも危険なカリキュラムを提供している学校のひとつであるゲイルダン軍士官学校(GMA)は、無用な死を避けるべく、ようやくその訓練プログラムを改編した。気圏戦闘機プログラムを段階的に廃止するのも改革のひとつである。卒業生のほとんどは、学校とクリタ家の両方に強い忠誠心を持っている。彼らの成長は、訓練プログラム変更から来ているように見える。


ガーシュウイン戦闘士官学校 Gershwin Academy of Combat Academy(Firepower)

 第8宙域の惑星ツォリコーフェンにある、私立のガーシュウイン戦闘士官学校(GAC)は、ガーシュウイン共同鉱業(地元に三社ある採掘企業のひとつ)により創設された。GACはメック戦士と戦車兵の訓練に特化しており、卒業生はたいていが地元の軍に入る。なぜなら、GACは大半の軍隊から認められてないからである。


ヒーロー訓練校 Hero Training Institute(Domination)

 そのいかがわしい過去にもかかわらず、ヒーロー訓練校(HTI)は、戦う人生を追い求める生徒たちを引きつけ続けている。卒業後、多くの生徒が実戦の場を探し求める(戦えるならどこでも)。ほとんどのHTI卒業生は傭兵隊での儲かる仕事を探すが、一部の者は故郷に帰り、適切な軍事・士官訓練を受けるためにもっと評判のいい学校に入る。


ヒーロー訓練校 Hero Training Institute(Firepower)

 ヒーロー訓練校は、マッチ箱に生徒募集の広告を出していた時代から進歩し、カリキュラムと設備を大きく改良した。私立のままであるこの学校は、評判を高めようとする新経営者の下に入った。昨今の紛争に関わろうとするHTI卒業生は、その学歴をよく思われない。仲間から眉をひそめられ、能力を疑われる。


リヨン戦闘準備校 Lyons School of Combat Preparedness

 リヨン戦闘準備校は公立の訓練施設である。卒業生は共和国軍に入るのを求められない。これは惑星市民が多用な構成であるのに由来する。惑星の人口は、ドラコ連合、自由世界同盟、その他の市民からなっているのだ。卒業生の一部は、故郷の世界に戻ってそこの軍隊に入る。


サハラ士官学校 Sakhara Academy(Firepower)

 ダヴィオン宙域に存在する私立の士官学校のひとつであるサハラ士官学校は、中心領域でも最高の戦士たちを排出してきた。成功の理由の一部は、サハラの学費を払える比較的裕福な家族の子弟のみを集めていることにある。驚くべき事に、このことは本校をエリート主義的にしていない。校風は家族的である。生徒と教官は、異様なまでに激励される環境のなかで緊密に活動する。


サングラモア士官学校 Sanglamore Academy

 極高周波発生装置(HPG)ネットワークがダウンするまで、スカイアのサングラモアは適切な訓練機材の不足に悩まされていた。いま、障壁となっていた財布の紐が開かれた。海軍プログラムはまだ復活していないものの、サングラモア気圏訓練施設は、再び、一定数の候補生を卒業させ始める途上にある。


サンドハースト軍事大学 Sandhurst Military College

 サンドハースト軍事大学(元サンドハースト王立軍事大学)は地球に存在する。かつてはコムスター軍、ワード・オブ・ブレイク軍の訓練に使われ、聖戦と共和国創設後に大きく方針を変化させた。サンドハーストはまだ中心領域中から諸兵科連合訓練の生徒を受け入れているが、ワード・オブ・ブレイクの教科課程が教えられることはもうない。近ごろささやかれている噂によると、サンドハーストは近い将来、部外者へのドアを閉ざすかもしれないということだ。


ティラ・ミラボーグ記念士官学校 Tyra Miraborg Memorial Academy(Annihilation)

 ティラ・ミラボーグ記念士官学校(TMM)は、レイザルハーグ統制宙域にあり、主にレイザルハーグ人向けである。一般にTMM入学者は、階級の神判を通してレイザルハーグ統制軍に入るため、軍事教育を求めている。レイザルハーグ統制結成後、TMMはメック戦士プログラムを拡大した(気圏戦闘機プログラムがあるため、目立ってない)。


アルビオン軍士官学校 Albion Military Academy

 最も古く、ダヴィオン家で最も尊敬されている士官学校のひとつであるアルビオン軍士官学校は、その強力なライバル、NAIS軍事科学部が創設されるまで、卒業生がキャリアで成功することを現実的に保証していた。候補生たちはしばしば、いじめ、しごきにあうが、卒業後、叙勲されるような士官となる。


NAIS軍事科学部 NAIS College of Military Sciences(Age of Destruction)

 NAIS(ニューアヴァロン科学大学)は、アルビオン軍士官学校に近い教育水準があったというのに、数世紀間、見劣りするとされてきた。NAISの候補生は、アルビオンと違って、軍事と非軍事の分野双方を追求するのを歓迎される。またアルビオンと違って、いじめ、しごきをしないという強固な方針が貫かれている。それは軍事と学問のカリキュラムがすでに過度のプレッシャーを候補生たちに与えているからだ。


ゴシェン軍事大学 War College of Goshen

 かつてゴシェン・バトルメック士官学校と呼ばれていたゴシェン軍事大学は、思慮深い兵士たちを育成すべく、そのカリキュラムを拡大、改良し続けている。この大学は、シミュレーターでなく、実物のメック・車両で実弾射撃を行うことで知られている――それが成功の要因となっている。演習で何度か災難にあった後、候補生たちはすぐに適応し、自らを守る強い感覚を持って卒業するのである。


タマラー軍事大学 War College of Tamar(Age of Destruction)

 ジェイドファルコンとの争いで、ウルフ氏族はシュタイナー家と手を結ぶこととなった。その結果が、アークロイヤルでのタマラー軍事大学再建である。元の軍事大学は、今でもタマラー(ウルフ氏族宙域)に存在する。主として陸軍の兵士を育成するのに使われていたのだが、この軍事大学の新たな復活はすさまじいスピードで完了し、シュタイナー家最古の士官学校と同じくらいにメック戦士を排出し始めたのである。


プロセルピナ大学 University of Proserpina

 3081年、ドラコ連合がプロセルピナを共和国に割譲するまで、この由緒ある軍事校は諸兵科連合訓練で有名だった。共和国の下で、その評判と能力はさらに高まった。卒業生を、共和国中の市民軍や傭兵隊に送り込むだけでなく、非軍事分野での広範囲な教育を行っている。




分隊カード


バノックバーン・バンディッツ Bannockburn’s Bandits
 バノックバーン・バンディッツは、高速一撃離脱戦術で有名である。戦いの趨勢を変えるために絶妙のタイミングで敵の側面を叩き、後方を攻撃するために敵の歩哨線をすり抜けるのを専門としている。戦闘が始まりすらする前に敵の士気をくじくのである。


カエサル・コホート CAESAR’S COHORTS
 カエサル・コホートは、仲間に援護射撃を出来るように、互いに密集して、隊形を守ったまま高速で移動するのを得意としている。この能力は、敵軍に弾幕を浴びせ、統制された射撃で粉砕するときに恐るべきものとなる。


サイクロプス中隊 Cyclops Company
 比較的新しい傭兵中隊であるサイクロプス中隊は、誰より悪名高い“隻眼”ジャック・ファレルが駆るアトラス・バトルメックを中心に結成された。サイクロプス中隊の本当の戦力、及び彼らの不可解な特質の一つは(現在の編成を考えると)、マシンから得てきた驚くべき量の知識である。この知識を使って、戦闘中でさえも、彼らは野戦修理で互いに助け合うのが可能だ。


ケンタウリ第21槍機兵隊 21st CENTAURI ARMORED LANCERS
 ケンタウリ第21槍機兵隊のパイロットたちは、夜間戦闘、非通常重力戦闘、その他の特殊な戦場での戦いに精通している。苦労して勝ち取ったこれらの技術があるので、事実上、彼らをうろたえさせて、的を外させるようなものはない。


エコー中隊、第1キリクバッケン市民軍 ECHO COMPANY, FIRST KYRKBACKEN MILITIA
 スフィア騎士となる前のジョーナ・レヴィン総統は、第1キリクバッケン市民軍、エコー中隊を指揮していた。整備のままならないスティンガー・バトルメックでの彼の行動は、部下を奮い起こし、かなわないような敵にでも突撃させたのである。


ファイアリング・スカッド(銃殺隊) FIRING SQUAD
 アウトリーチから作戦を行う小規模傭兵中隊、ファイアリング・スカッドは、C3iコンポーネントを用いる技術と、互いに援護射撃する能力で、中心領域中に名声を博している。前線に広がって進むファイアリング・スカッドの光景は恐ろしいものである。あたかも一つの心に導かれているかのように、移動し、射撃するのだ。


フォード・ファルコンキラーズ FORD’S FALCON-KILLERS
 ハイランダーズがスフィア共和国装甲軍に吸収された際に、一部の隊員が離脱し傭兵のルーツに立ち返った。ウィリアム・エリック・フォード一等軍曹は、この古い人生に戻った一人である。彼と部下たちは、ジェイドファルコン氏族と戦うという大きな経験を得て、また高速で移動する目標への修正射撃を学んだのである。


第2ウルフガーディアン星団隊 2nd WOLF GUARDIANS CLUSTER: SRADAC’S ROGUES
 スターコーネル・デラク・スラデックが死んでからだいぶ経つが、彼が部隊に吹き込んだ団結心のあかしとして、この星団隊は彼の名前を使い続けている。彼の伝統である対メック戦術を継続し、装甲兵員輸送車とバトルアーマーの組み合わせを使って、素早く戦場を駆け抜け、巨大な敵につかみかかる。




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