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作成:2002/09/06

アディックス戦役



2002年9月にアメリカで行われた「メックウォリアー:ダークエイジ」のユーザー参加型キャンペーンシナリオです。このうち背景・ストーリー部分を訳しました。実際にプレイするときは、以下のリンクで詳しい勝利条件・マップをご覧ください。地形はwizkidsにあります。

Gambit: The Battle for Addicks!
Scenario #1: DropShip Down
Scenario #2: Reach for the Sky
Scenario #3: Poseidon’s Fury
Scenario #4: Black Gold

3132年11月、「メックウォリアー:ダークエイジ」の世界で最初に勃発した戦いです。この時代、核融合炉を製造できる工場が減り、原油が重要な戦略目標になっているようです。
惑星アディックス









シナリオ背景:
 カタナ・トーマーク女公は、惑星アディックスの支配権と新たに発見された油田を獲得するため、自軍のエリート部隊を送り込んだ。ハイランダーズは、スフィア共和国をひとつにとどめるようとする断固とした決意を抱いており、反乱軍を食い止めるためにあらゆる手を尽くすつもりだった!




ドラゴンズ・フューリー
ダニ・ハーグ大尉(Tai-i)
 ダニ・ハーグがドラゴンズ・フューリーと大胆な指導者カタナ・トーマークに忠誠を誓ったのはごく最近のことである。元はレイザルハーグ統制の出身であり、ゴーストベアの圧政に対して静かな戦いを続けてきた。追放され、彼女はカタナのもっとも有能で熱烈な支持者のひとりとなった。いまカタナのグランドデザインが動き始めた。カタナはダニ・ハーグに惑星アディックス奪取を課した――アディックスはこの数十年で最初に戦闘が行われた惑星となった。

VS

ハイランダーズ
タラ・ビショップ大尉(Captain)
 タラ・ビショップ大尉はスコットランド系ノースウインド人の血を一部しか引いておらず、この事実を克服することに人生の多くを費やしてきた。実際に、彼女の祖先のひとりは、ノースウインドハイランダーズを征服するため派兵されたダヴィオン軍に所属していた。しかし、彼女はハイランダーズと(さらに重要なことながら)共和国の主義と理想に、熱狂的に心身を捧げていた。このような忠誠心からすれば――戦術の熟達に言及しなくても――彼女が惑星アディックスへのいかなる攻撃にも防衛を試みるのは当然だった。




ストーリー:

シナリオ ♯1: 降下船着地 DropShip Down
 ドラゴンズフューリーの指導者、カタナ・トーマーク女公は惑星アディックスを奪い取る計画を持っていた。新しく発見された天然油田が目標である。カタナが惑星を獲得できたなら、車両と工業メック用の補給燃料を確保するだろう。勝利は重要だった。動き始めたカタナの長期計画では、アディックス奪取が最初のキーとなる。

背景
 いままさにドラゴンズ・フューリー軍の最初の強襲降下船が、小さな南方スパロー大陸に着陸したところだった。この大陸の都市ネオ・カーサジアに、アディックスで唯一の気圏航空機基地が所在している。降下船の主力が来る前に、この地域を制圧する必要があった。さもないと降下船が着陸する前に部隊が重大な損害を被るリスクを背負う。ハイランダーズはこの事実に気づいており、飛行場を守るため強力な防衛陣を急造した。

目的: 両プレイヤーとも飛行場の支配権を確保すること

軍サイズ: 2プレイヤーゲーム、300ポイント軍団、1ターン3命令

時間制限: 60分




シナリオ♯2:高望み Reach for the Sky
 ダニ・ハーグ大尉は、ネオ・カーサジア宇宙港の閉鎖を望み、町を支配するため自軍を展開した。そしてそれはスパロー大陸すべての実質的な支配権を得ることにつながるのだ。

背景
 軍用降下船は必要なときには、民間輸送船に偽装することができる。その可能性を封じる目的で、ドラゴンズ・フューリーは、惑星を往来する民間船の交通を遮断することに決めた。彼らはネオ・カーサジア市と、惑星に唯一存在する宇宙港の支配を試みようとしている。成功すれば南方スパロー大陸の実質的な支配権を得て、北方ランダージア大陸の油田に残存兵力を直接差し向けることができる。

目的: 攻撃側のドラゴンズ・フューリーは、ネオ・カーサジア市の支配権の2/3を得ること。防御側のハイランダーズは都市の支配権を維持すること。

軍サイズ: 2プレイヤーゲーム。ハイランダーズ側プレイヤー300ポイント軍団、1ターン3命令。ドラゴンズ・フューリー側プレイヤー400ポイント軍団、1ターン4命令。




シナリオ♯3:ポセイドンフューリー(ポセイドンの怒り) Poseidon’s Fury
 最重要目標の油田が所在する北部大陸には、降下船をおろすことができない。ドラゴンズ・フューリーは地上路で南方スパロー大陸から、赤道オースケル大陸に入った。フューリーが勝つためには、すでに北方ランダージア大陸入りしている味方部隊と合流せねばならない。それを知っていたダニ・ハーグ大尉は、大陸を隔てる小さな海峡を横断しようと試みた。部隊は横断のために点在している。小規模なハイランダーズの分遣隊が彼らを海に沈めるため送られた。

背景
 ドラゴンズ・フューリーは、部隊を南方スパローから北方ランダージア大陸に輸送しようと計画している。ハイランダーズ気圏戦闘機の生き残りによる集中的な強襲があり、降下船は赤道オースケル大陸におりるしかなかった。攻撃によってエンジンドライブ中枢部を破壊されたき、ダニ・ハーグは大胆な計画を実行に移した。ふたつの大陸の間に横たわる海峡を渡ろうと部隊を送ったのである。難しい海峡横断に成功したら、ランダージアの残存兵力と合流できる。しかしながらハイランダーズはフューリーの横断を発見し、これをとどめるために分遣隊を送ってよこした。もし襲撃者を撃退できた場合、ハイランダーズは油田への侵攻を押しとどめる最後の良い機会を得るだろう。

目的:ドラゴンズ・フューリーのプレイヤーは、少なくとも2/3の兵力を残したまま、地図を横切る必要がある。

軍サイズ: 2プレイヤーゲーム。ハイランダーズ側プレイヤー300ポイント軍団、1ターン3命令。ドラゴンズ・フューリー側プレイヤー450ポイント軍団、1ターン4命令。ドラゴンズ・フューリー側のひとつのユニットは125ポイントを超えてはならない。




シナリオ♯4:ブラックゴールド Black Gold
 ドラゴンズ・フューリーは、最後に結託して、油田を囲むハイランダーズの防衛地帯を強襲した。彼らはハイランダーズの戦線突破を試みようとしている。成功したら、防衛部隊を分断し、撤退させることができる。この油田――そして究極的に惑星アディックスを、共和国支持者の手中に保持できるなら、ハイランダーズは戦線を守りきるに違いない。

背景
 ダニ・ハーグ大尉は残った戦力を集中して、最後の強襲を始めた。もう妥協の余地はない。勝者はアディックスを手にし、敗者は惑星から恥辱にまみれた撤退をする。

目的: 両陣営ともジェサーラ平原の支配を巡って戦う。

軍サイズ: 2プレイヤーゲーム、300ポイント軍団、1ターン3命令




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