エクスペリメンタル・テクニカルリードアウト: プリミティブ
プリミティブ(レトロテック)は、〈戦い〉の時代など星間連盟の前に開発された旧式の技術を指す言葉です。ルール的には、核融合エンジンの重量が1.2倍、装甲点が2/3、コクピットが5トンとなります。
この時代の装備はアップグレードされて、歴史の中に消えていきましたが、聖戦期に再発見・再生産されることになりました。
そのうちの一部を"Experimental Technical Readout: Primitives"シリーズのサンプルから紹介します。
この時代の装備はアップグレードされて、歴史の中に消えていきましたが、聖戦期に再発見・再生産されることになりました。
そのうちの一部を"Experimental Technical Readout: Primitives"シリーズのサンプルから紹介します。
- トルーパー
- ワスプ
- コマンドゥ
- ファイアビー
- トロ
- イカルス
- ソーズマン
- キュードー
- アイゼンファウスト
- フェニックス
- ライフルマン
- シャドウホーク
- ウルバリーン
- デルヴィッシュ
- グラディエイター
- グリフィン
- クロスボウ
- ベレロフォン
- オストウォー
- アーチャー
トルーパー TP-1R Trooper
機体要約: 原型トルーパー・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: トッドレット工業、アリエル 技術監督者: J・マーカス・ルウェリン=ジェイムス大佐 プロジェクト開始日時: 2475年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
自由世界同盟政府がコリアン・エンタープライゼスに最初の国産バトルメック(イカルス)を設計・生産する契約を与えた一方で、同盟内の数十の製造業者は、この冒険的で新たな防衛市場に乗り出すべく熾烈な闘いを繰り広げていた。こういった競合企業のなかに、ワークメックと工業用ロボットの中堅納入業者、トッドレット工業があった。比較的無名だったにもかかわらず、トッドレット社は退役したJ・マーカス・ルウェリン=ジェイムス大佐を開発主任に迎え、新バトルメック開発競争の先頭に躍り出た。FWLMの元副武器長ルウェリン=ジェイムスは、バトルメック研究・開発の広範囲な経歴を持ってきたのみならず、同盟の軍事、政府、民間セクターで数多の専門家や個人との人脈があった。2469年末までに(退役からわずかに1年以内)、ルウェリン=ジェイムスと彼が選んだトッドレット工業の設計チームはFWLMがすぐにも求めるであろうと知っていたものに取り組み始めた……偵察専門のバトルメックである。
トッドレット社の最初のバトルメック、暗号名トルーパーは高機動で時速100キロメートル近い地上速度を維持出来る、軽量な二足歩行機であった。トッドレット社の大型ワークメックの多くで使われているのと同じ基本シャーシを採用したマシンは、一見したところシンプルな構造となっている。エンジン、ジャイロ、コクピット、その他の重要なシステムは、すべて単純な「装甲ボックス」に収められ、同じく「バードウォーカー」の脚(トッドレットで一番売れているローダーメックの象徴)を強化・装甲化したバージョンの上に載せられる。専門の偵察機(加えて哨戒機や即応騎兵)を意図していることから鑑みて、トルーパーは完全に関節のある腕を避けて、限られた武装を単純な砲塔式の側面搭載ポッドに配置している。これにより作業や交換がはるかに容易になった。トン数のあまりに多くをエンジン、操縦システム、重要な機構に割いていることから、兵装は左のアームポッドに小口径レーザー2門、右にマシンガン1門、中央の「あご」に火炎放射器が1門となっている。これらの武器はすべて小型の装甲車両や歩兵は撃破出来る可能性があるものの、射程が短く、他のバトルメック相手には打撃力が足りていないので、直接的な交戦は奨励されていない。
ルウェリン=ジェイムスが持つ連邦軍、政府界隈とのコネのおかげで(そして当時の噂が真実ならば、大物政治家、意思決定者へのいくらかの賄賂のおかげで)、FWLMは2475年に最初のトルーパーを受け取った。技術者や兵站担当者たちは信じられない整備の容易さを称賛したものの、運用者たちの評判は芳しくないものであった。ベースとなったワークメックと同じく、トルーパーには専門の脱出システムがなかった……パイロットは壊れたトルーパーから自力で這い出なければならなかった。さらにトルーパーの脚部は、FWLM防衛省のトライアルで何度も示されていたように、激しい戦闘の過酷さに不向きだと証明された。
それにも関わらず、自由世界同盟の武器長と補給部は毎年毎年トルーパーを購入し続け、2501年には「現代」技術でアップグレードされた最初のFWLMバトルメックにまでなり、その過程でメック名が変更された。アップグレードされたマシン、FLE-4 フレアは星間連盟期のあいだ生産され続け、2581年に地球を本社とするアースワークス社がトッドレット工業を買収して5つの世界に生産ラインを建設したのだった。
タイプ: トルーパー 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 20トン 装備重量 内部中枢: 2 エンジン: 145(プリミティブ) 5 歩行: 6 走行: 9 ジャンプ: 0 放熱器: 10 0 ジャイロ: 2 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 32 3 内部中枢 装甲 頭部: 3 5 胴中央: 6 5 胴中央(背面): 2 左/右胴: 5 3 左/右胴(背面): 1 左/右腕: 3 3 左/右脚: 4 3 武器・装備 配置 装備欄数 重量 マシンガン 右腕 1 .5 弾薬(MG)100 右胴 1 .5 火炎放射器 胴中央 1 1 2小口径レーザー 左腕 2 1 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 評判が悪い、整備しやすい、露出した関節、強化生命維持装置 旧式化(2405年)、腕なし、脱出システムなし、脆弱な脚部
ワスプ WSP-1 WASP
機体要約: 原型ワスプ・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: ゼネラルメカニクス・インク、マーズ 技術監督者: ソレン・イイシ プロジェクト開始日時: 2464年 非生産装備分析: プリミティブ・エンジン プリミティブ・コクピット プリミティブ・アーマー プロトタイプ・ジャンプジェット
概要
25世紀のバトルメックは間違いなく戦場の王であったが、取って代わった戦車に比べると、ギクシャクした野獣であった。偵察や側面防御にまだ通常車両が必要で、地球帝国の将軍たちはこの考え方を喜んで受け入れた……ライラ共和国が自国製のバトルメックを設計し、そのうちの1機が偵察機と知るまでは少なくとも。
帝国装甲軍が「機動力の高い高速偵察バトルメック」の要求書を出したとき、ゼネラルメカニクス社はこのチャンスに飛びついた。同社はマッキーとバンシーの両方の設計・生産に関わった主要下請け企業のひとつで、業務の拡大と知名度向上を目指していた。この契約を勝ち取るため、ゼネラルメカニクスはソレン・イイシ博士に仕事を任せた。
ゼネラルメカニクス社は費用を惜しまずイイシ博士を支援し、博士は大勢の人材を集め、プロジェクト専門の先進技術研究部「ザ・ハイヴ」を立ち上げた。エンジニアたちは問題なく高速バトルメックを設計し、数週間以内に基本設計と模型を完成させ、承認に備えた。だか、彼らの挑戦はソレン・イイシのヴィジョンを実現させることであった――この上ない本物の機動性と生存性を与えられた空飛ぶメックである。
ザ・ハイヴの頭脳と資源を結集しても高遠な目標に到達することはできなかった(実際、可変メックという形でソレン・イイシ博士の構想が実現されるには2世紀分の技術進歩が必要だった)が、すぐ近くまでは来ていた――それによって、バトルメックの性質そのものに消えることのない足跡を残したのである。WSP-1X-02 は予備トライアル中に登場し、ハンガーの屋根を飛び越えてHAF最高司令部の前に降り立ち、コンペを終わらせた。ゼネラルメカニクスのワスプが勝ったのである。
もちろんワスプの開発が完了したわけではなかった。20トンのマシンを「ジャンピング」させるのは危険な行為で、ワスプをボロボロの残骸にし、パイロットにトラウマを残した。メックのジャイロスコープは機動の際に安定性を保つことができず、安全に着地させるには極限の集中力と高度な反射神経が必要であった。ザ・ハイヴのエンジニアたちがジャンプの「問題」を解決するには、およそ10年の月日と数百の損傷を受けたHAFワスプ、負傷したメック戦士が必要とされた。同社は地球帝国と星間連盟向けに数え切れないほどのワスプを製造し、象徴的なメックの1機としたのだった。
タイプ: ワスプ 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 20トン 装備重量 内部中枢: 2 エンジン: 120(プリミティブ) 4 歩行: 5 走行: 8 ジャンプ: 5 放熱器: 10 0 ジャイロ: 2 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 37 3.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 4 胴中央: 6 6 胴中央(背面): 3 左/右胴: 5 4 左/右胴(背面): 2 左/右腕: 3 3 左/右脚: 4 3 武器・装備 配置 装備欄数 重量 中口径レーザー 右腕 1 1 ジャンプジェット 右胴 1 .5 ジャンプジェット 左胴 1 .5 ジャンプジェット 胴中央 1 .5 ジャンプジェット 右脚 1 .5 ジャンプジェット 左脚 1 .5 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 強度の低い両脚、操縦しづらい
コマンドゥ COM-1A COMMANDO
機体要約: 原型コマンドゥ・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: コベントリ・ディフェンス・コングロマリット、コベントリ 技術監督者: アンドレ・バーカロゥ プロジェクト開始日時: 2463年 非生産装備分析: プリミティブ・エンジン プリミティブ・コクピット プリミティブ・アーマー
概要
ライラ共和国は大胆なプロメテウス作戦で自由世界同盟とドラコ連合に(文字通り)先んじた。地球帝国のバトルメック計画を盗んだ共和国は、相当な技術的強みを得たが、すぐに優位は失われる。クリタの襲撃部隊が2461年にコベントリを叩き、独自のバトルメックプログラムを始めるだけのデータを確保したのだ。その後の2462年、不満をいだいたアラリオンの労働者が、ライラ機のプランを持って自由世界同盟に亡命した。敵国がバトルメックを保有するのは時間の問題であると知っていた共和国は、新型機を急いで配備した。そのうちの1機が COM-1A コマンドゥである。
オーディンヘビーレーザー1門を中心に作られたコマンドゥは、ユミルやクロスボウのような前進の共和国機種とはまったく異なるものであった。軽量で高速のコマンドゥは偵察や襲撃の役割に向いている――そしてノックス、スコンディア奪還戦役では両方の任務を見事にまっとうした。2475年、ライラのコマンドゥはノックスでクリタの重量でまさるグラディエイターと対面した。これがメック対メックの初の大規模な戦闘である。ここで経験豊かな共和国のメック戦士たちは数的な優位を使って、クリタ機を圧倒した。
あとに「ロングマーチ(長征)」と呼ばれるこの戦役で、オーディン冷却システムには致命的な欠点があることが露呈した。過大な熱の発生で、右腕駆動装置の潤滑油が劣化したのである。その結果、部品の故障率が上がり、憤慨したメック戦士たちは唯一の武器を正確に照準できなくなった。問題解決の試みが図られたがすべて失敗し、コベントリ社はミサイル兵器の組み合わせに変更して、より進化した COM-2D を生み出した。実際にこの変更は大きな成功を収め、2486年、共和国は第二世代の COM-2D を COM-1A と入れ替え始めた。
退役した COM-1A の一部は、タマラー公爵が自前のバトルメック私兵部隊として立ち上げた第1タマラー機兵連隊(あとのタマラー・タイガース)など、個人の手に回った。残りは、再統合戦争後の軍縮で近代的な装備が供給されるまで、市民軍で使われた。
タイプ: コマンドゥ 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 25トン 戦闘評価値: 475 装備重量 内部中枢: 2.5 エンジン: 150(プリミティブ) 11.5 歩行: 5 走行: 8 ジャンプ: 0 放熱器: 10 0 ジャイロ: 2 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 53 5 内部中枢 装甲 頭部: 3 5 胴中央: 8 7 胴中央(背面): 3 左/右胴: 6 5 左/右胴(背面): 3 左/右腕: 4 5 左/右脚: 6 6 武器・装備 配置 装備欄数 重量 大口径レーザー 右腕 2 5
ファイアビー WAM-B Firebee
機体要約: 原型ファイアビー・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: 大連邦国防衛社、ボードウォーク 技術監督者: クリストフ・オフチャロフ プロジェクト開始日時: 2472年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
カペラ大連邦国は最後にバトルメック時代に入った中心領域国家であった。2472年――バトルメックの技術仕様(自由世界同盟のイカルスの初期設計コンセプト含む)を手に入れてから10年後、ファイアビーとなるものを登場させたのである。この10年間で、大連邦国は経済と科学団体の総力を上げて、ハイテクなバトルメックの部品数千を大量生産するのに必要な工業インフラを発展させたようだ。
その間で、ジャスミン・リャオ首相はチコノフのラーユーティン設計局に命じて、大連邦国で最初のバトルメックを開発させた。設計要求(敵の戦車部隊を撃破し、重メックを数で圧倒することができる軽攻撃バトルメック)をもとに、ラーユーティンの開発チームはプロトタイプ「ウェポン・アームド・メック・アルファ」、別名WAM-Aを2472年に少数作り上げた。(工学上の問題をできる限り減らして生産プロセスを短縮化するために)性能証明済みであるミサイル兵器のみを搭載したWAM-Aは、あらゆる距離で目標と交戦可能で、通常装甲戦力のほとんどを撃破、破壊することができた。だが、平均的なスピードしか出せず、模擬目標の多くに追いつくのは難しかった。
対応して、ラーユーティンの開発チームは基本フレームを強化し、大型のエンジンを搭載して、その過程で5トン重量を増やした。メックの脚部と胴体から若干の装甲が外された一方、結果として30パーセント以上最高速度が上昇し、退却する敵部隊を追跡して、追い抜くのに充分とされた。このWAM-Bは直ちにボードウォークの大連邦国防衛社(バトルメックの大量生産専門の巨大な国営工場)で生産に移された。1年以内に、WAM-Bはもっと有名な名前に変わった……ある撮影者が目標にインフェルノミサイルを一斉射撃する姿を目撃し、「ファイア-B」と名付けたのである。それ以降、公式に FRB-1E ファイアビーとして広く知られている。その後、26世紀の前半に FRB-2E に置き換えられるまで、FRB-1E はカペラ軍で使われ続けたのだった。
タイプ: ファイアビー 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 35トン 装備重量 内部中枢: 3.5 エンジン: 210(プリミティブ) 9 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 0 放熱器: 10 0 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 112 10.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 11 14 胴中央(背面): 5 左/右胴: 8 13 左/右胴(背面): 3 左/右腕: 6 11 左/右脚: 8 15 武器・装備 配置 装備欄数 重量 LRM5 右腕 1 2 弾薬(LRM)24 右腕 1 1 SRM2 右胴 1 1 SRM2 左胴 1 1 弾薬(SRM)50 左胴 1 1 SRM2 左腕 1 1 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 整備が難しい、腰の回転が大きい、非通常の部品 作りが悪い、脆弱な脚部、旧式化(2524年)
トロ TR-A-1 Toro
機体要約: 原型トロ・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: タウラス・ウォーワークス、タウラス 技術監督者: ホセ・アランブラ プロジェクト開始日時: 2481年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
護民官アマンダ・カルデロンと後継者たちの指導の下、タウラス連合は、2425年(〈戦い〉の時代の最盛期)からの1世紀半、比較的平和な時代を過ごした。よって、すべての大国が互いに戦争をしてるかのように見えたあいだ、連合は不干渉と強大な軍事力による平和の両輪戦略を追求した。この時期の他の国と同じように、連合は積極的にバトルメックを求めた(特に2459年に恒星連邦がバトルアックスをデビューさせたあとは)。20年かけて、タウラスの工作員は各種の重要なバトルメック技術を盗み取り、独自のメックを生産するのに必要な進歩の多くを開発することができた。パズルの最後のピースは2475年にやってきた……連合はカペラのファイアビー数機を入手したのである。
タウラスを拠点とする防衛産業各社から3つのチームが、連合で最初の国産バトルメックを設計し生産する契約を争った。連合の情報部に直接アクセスできる(そしてタウラス防衛軍の元上級士官たちが多数勤務している)国営のタウラス・ウォーワークスがトロのコンペを勝ち抜いた。競合他社はもっと大型でもっと野心的な設計を提出したようだが、トロはもっと安定していて信頼性があると公式で報告されている。
もちろん、カペラが35トンのバトルメックを配備するのに必要な技術的問題の多くを解決していたという事実も、後押しになったとこは間違いない。タウラス・ウォーワークスのエンジニアたちは、ファイアビーをベースにしたのみならず、直接に出発点として使い、動力を出力170のエンジンにダウングレードして、追加の装甲と主砲を積むだけの重量を確保した。バルクアップされたトロは大型のレーザーを搭載するのと同時に、バックアップとしてファイアビーの二連装SRMランチャー2門をそのまま使っている。速度でファイアビーに劣っているものの、トロは同時代のバトルメックの大半よりも機動性があり、モデル機よりも装甲が厚く、火力で上回っている。戦場で大半のメックと正面から撃ち合いできるわけではないが、軽量級の辺境メックとして、敵通常戦力と交戦し排除するべく設計されている。同時に、TDFの通常戦力と肩を並べて戦い、敵バトルメックを孤立させ、撃破するのである。
トロ最初のプロトタイプは、2481年8月、タウラス・ウォーワークスのラボから姿を現し、2年以内に第一世代のモデルがTDFに到着した。次の世紀にかけて、TDFは数多のバトルメック(中心領域機のコピー数機種含む)を配備したものの、トロは何度もアップグレードされ、再統合戦争が終わるまで前線に残り続けたのだった。
タイプ: トロ 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 35トン 装備重量 内部中枢: 3.5 エンジン: 170(プリミティブ) 6 歩行: 5 走行: 8 ジャンプ: 0 放熱器: 10 0 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 69 6.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 8 胴中央: 11 8 胴中央(背面): 3 左/右胴: 8 7 左/右胴(背面): 2 左/右腕: 6 7 左/右脚: 8 9 武器・装備 配置 装備欄数 重量 SRM2 右胴 1 1 SRM2 右胴 1 1 弾薬(SRM)50 左胴 1 1 大口径レーザー 右腕 2 5
イカルス ICR-1X Icarus
機体要約: 原型イカルス・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: コリアン・エンタープライゼス、スチュワート 技術監督者: アブラヒム・チウ プロジェクト開始日時: 2470年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
2462年、自由世界同盟はバトルメックを「入手」し、少数の一流軍需企業(同盟政府が秘密を渡すくらい信用されている)に多大な技術的飛躍をもたらした。最初のゴールは、もちろんのことマッキーをコピーし、できる限り早く同盟の軍隊に就役させることだった。僅差で二番目となる暗黙ゴールは、同盟国産のメック機種を登場させることである。
コリアン・エンタープライゼスはコンペティションでの勝利を目指して、2つの開発チームにFWLMの新たな「スタンダード」を設計させた。重量のあるマッキー小隊と装甲・歩兵部隊の両方を支援する中量級、イカルスはプロトタイプの段階に到達した最初の機体となった。FWLMは可動するプロトタイプが送られてきたスピードとこの機体にかける熱意に感銘を受けた――とりわけ、マッキーの半分以下の重量のフレームに大口径レーザーを搭載し、軍用輸送船に積載できるメックを増やしたところは特に。残念ながら、大急ぎのプロジェクトにつきものの問題と遅延の連続が、最終的にこの機種を台無しとした。イカルスの設計チームは奔走して数ある設計上の欠陥を修正したが、コリアンのもうひとつの設計チームが新しいプロトタイプ、ヘクターを発表した。それはイカルスの最初の1機が研究所を出てから1年後のことであった。イカルスの膨大な問題を教訓として取り入れたヘクターのチームは、FWLMに可動するバトルメックをプレゼンテーションし、すぐに受け入れられて生産が始まった。
自然とコリアン・エンタープライゼスは資源の大半をヘクターに移したが、イカルスのメンバー少数がプロジェクトに残り、設計の欠陥を修正し、6機のプロトタイプをアップグレードした(ヘクターの開発によって可能になった)。6機のうち4機は限定的ながら好評を得て、〈戦い〉の時代にFWLMで使用された。コリアンのエンジニアたちは、研究と先進技術のデモンストレーション用テストベッドとしてイカルスのプロジェクトを続けるだけの充分なデータと支援を得た。イカルスのプロトタイプは長年にわたってコリアン・エンタープライゼスに貢献し、ついには設計が再検討されて、26世紀、大幅にアップグレードされたイカルスIIが登場したのである。
タイプ: イカルス 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 40トン 装備重量 内部中枢: 4 エンジン: 195 プリミティブ 8 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 0 放熱器: 10 0 ジャイロ: 2 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 112 10.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 12 15 胴中央(背面): 4 左/右胴: 10 13 左/右胴(背面): 4 左/右腕: 6 9 左/右脚: 10 16 武器・装備 配置 装備欄数 重量 2 マシンガン 右腕 2 1 弾薬(MG)200 右胴 1 1 2 SRM2 左胴 2 2 弾薬(SRM)50 左胴 1 1 大口径レーザー 左腕 2 5 小口径レーザー 左腕 1 .5 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 プロトタイプ、性能低下、整備が難しい 旧式化(2470年)、腰の回転が大きい
ソーズマン SWD-1 Swordsman
機体要約: 原型ソーズマン・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: ジェリコ工業、ロビンソン 技術監督者: アンデリーナ・ショーホム プロジェクト開始日時: 2463年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
権力の座に登ったジェームズ・ダヴィオン国王が認可した最初期の軍事計画のひとつ、ソーズマンは中量級の大量生産可能で比較的安価なバトルメックを目指していた。ソーズマンが肥大化するAFFSのバトルメック兵団を埋めて、マッキーやバトルアックスのような大型のメックは恒星連邦の攻撃・強襲部隊に回されるのである。
ソーズマンは恒星連邦のバトルメック兵団の主柱を目指していたので、国中の製造業者が生産することになっていたが、ロビンソンのジェリコ工業が設計と初期生産を担当した――これはひとえにミハイル・ロストフ(地球境界域君主にしてジェリコ社の大株主)の政治的な策謀によるものであった。目標重量40トン、マッキー(そしてバトルアックス)と同じ機動性、クラス5オートキャノンの搭載(予算の都合によるもの)は、AFFSによる要求であった。要求に基づき、ジェリコ社のチームは3種類のプロトタイプを提出し、AFFSに受け入れられた。最終的な設計は、オートキャノンの反対側に5連長距離ミサイルを搭載した(双方ともに胴体)。同じく、中口径レーザーを1門ずつ、完全な関節を持つ両腕に内蔵する。
開発期間が短かった――当初の要求から受け入れまで5年未満――ので、小さなものから潜在的に性能低下するものまで、ソーズマンには様々な問題が発生した。それにも関わらず、ロストフはメックの製造を全力で後押しし、地球境界域内で大多数を占めたがが、他の地域で広く受け入れられることはなかった。恒星連邦中の工場で生産する指示が出ていたのだが、ソーズマンがロビンソン以外で作られることはなかった。ジェリコ工業は、それにも関わらず改良とアップグレードを続け、2482年、ついに原型機の問題の大半を解決し、機動性と装甲を向上させて4連短距離ミサイルランチャーを組み込んだSWD-2を登場させた。
SWD-2 ソーズマン(新造機と若干の改修機)は、ダヴィオン内戦が終わるまで地球境界域の主力前線バトルメックとして残った。アレクサンダー・ダヴィオン国王は、戦時中にドミトリー・ロストフ(ミハイル・ロストフの孫息子)が不義を働いた報復の一環として、ソーズマンの生産ライン閉鎖を命令し、同時に地球境界域(及び外縁境界域)を廃止した。2571年、ダヴィオン国王は新生SLDFに生き残った連隊の大半(多数のソーズマンがまだ使われていた)を移譲することで、地球境界域(とロストフ)の権力基盤解体を完了した。
再統合戦争を生き延びたソーズマンはモスボールされるか、星間連盟中の予備や市民軍に回された。これによって、恒星連邦で三番目の国産バトルメック(バトルアックスとウルバリーンの次)はアマリス内戦まで現役で残ったのだった。
タイプ: ソーズマン 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 40トン 装備重量 内部中枢: 4 エンジン: 145 プリミティブ 5 歩行: 3 走行: 5 ジャンプ: 0 放熱器: 10 0 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 107 10 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 14 15 胴中央(背面): 5 左/右胴: 12 14 左/右胴(背面): 5 左/右腕: 7 8 左/右脚: 11 12 武器・装備 配置 装備欄数 重量 中口径レーザー 右腕 1 1 LRM5 右胴 1 2 弾薬(LRM)24 右胴 1 1 AC/5 左胴 4 8 弾薬(AC)20 左胴 1 1 中口径レーザー 左腕 1 1 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 精密兵器(AC/5)、評判が悪い 旧式化(2482年)、作りが悪い、サーチライト
キュードー KY2-D-01 KYUDO
機体要約: 原型キュードー・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: マーティンソン・アーマメンツ、地球 技術監督者: ブライアン・メイ プロジェクト開始日時: 2443年 非生産装備分析: プリミティブ・エンジン プリミティブ・コクピット プリミティブ・アーマー
概要
2443年、マーティンソン・アーマメンツ社は最初のバトルメック、KY2-D-01キュードーを披露した。この会社には地球帝国のマッキーの開発に参加していないという不利な点があった。設計図を入手できなかったことから、マーティンソンは KY2-D-01 のシステムの多くをほとんどゼロから開発せねばならなかった。その結果、多数の斬新な設計コンセプトが投入された――革新的なものもあれば、あからさまに奇妙なものもあった。
頑丈なコナンLRMランチャーとソレンシュタイン大口径レーザー1門を装備したキュードーは、支援任務に適している。重武装で重装甲のメックや、強襲戦車と肩を並べて配備される KY2-D-01 は、再統合戦争のあいだも帝国装甲軍で使われ続けた。戦後、残念ながらSLDFの予算削減により、アップグレードされた KY2-D-02 への転換プログラムは縮小された。旧式のキュードーは少しずつ帝国の予備に回され、旧式装備の倉庫にモスボールされるか、後方部隊や市民軍に送られた。そこでキュードーはくすぶっていた……地球帝国が占領され、辺境世界共和国軍に撃ち倒されるそのときまで。その後の星間連盟崩壊と継承権戦争で、わずかに生き残った初期型は全滅した。
キュードーは忘れられていったが、マーティンソン・アーマメンツが導入した革新的な要素の多くが、現代のバトルメックのスタンダードとなった。独自のサスペンションと脚部関節のレイアウトは効果的だったが、歩兵の攻撃に対して脆弱で後の機種に採用されることはなかった。その一方で、関節に2本のマイアマーを組み合わせる手法は、スコーベルがマッキーに導入したかさばるステムボルトよりも信頼性があり、整備が容易と判明し、現代まで使い続けられているデファクトスタンダードとなったのである。同じくキュードーの内部構造レイアウトも、委員会が生み出したマッキーという悪夢より現場での整備が容易で素早かった。その後のバトルメックはマーティンソンのコンセプトに大きな影響を受けた。HAFの技術者たちがキュードーを装備する部隊への配置を好んだのは不思議ではない。
タイプ: キュードー 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 45トン 戦闘評価値: 748 装備重量 内部中枢: 4.5 エンジン: 220(プリミティブ) 10 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 0 放熱器: 12 2 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 101 9.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 14 14 胴中央(背面): 4 左/右胴: 12 12 左/右胴(背面): 2 左/右腕: 7 9 左/右脚: 11 14 武器・装備 配置 装備欄数 重量 大口径レーザー 右腕 2 5 弾薬(LRM)12 左胴 1 1 LRM10 左腕 2 5
アイゼンファウスト EFT-2 Eisenfaust
機体要約: 原型アイゼンファウスト・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: コベントリ・ディフェンス・コングロマリット 技術監督者: ラノミ・ヌデレバ プロジェクト開始日時: 2471年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
バトルメックの時代は、いろいろな意味で、中心領域がエキサイティングな時期だった。新しい技術が開発され、それとともに革命的なアイディアが生まれ、完全に新しい学派が誕生した――工業で、技術で、学界で、そしてもちろん軍事で。ライラ共和国は25世紀後半、独自の地位にいることに気がついた。二番目にバトルメックを開発した国家として、地球帝国が陥ったようなワンパターンなドクトリンにとらわれることはなかった……地球帝国の軍部は、同じ戦術的役割をこなす次世代メックを次から次へと求めていたのである。共和国は新しいコンセプトとアイディアを自由に追い求めたが、中心領域を席巻するバトルメック軍拡競争に置いていかれないようにせねばならなかった。
2469年、LCAFはコベントリ・ディフェンス・コングロマリットに依頼して、クラス10重オートキャノンを搭載した長期包囲戦・防衛作戦用のプロトタイプ中型バトルメックを設計、製造させた。当初はLCAF内の作業部会が進めたシンプルなコンセプトに基づいていたのだが、ライラの官僚機構は単純な要求を直ちに肥大化したプロジェクト(明らかに成功しそうにないもの)へと変えてしまった。それでもコベントリ社はLCAFの資金を受け取り、2471年までに最初の(そして唯一の)概念実証用プロトタイプ、アイゼンファウストを作成した――装甲不足で出力不足の機動性に欠けるバトルメックであった。LCAFは即座にプロジェクトを凍結したが、それにも関わらずコンセプトそのものはライラ最高司令部に浸透したようで、10年ごとに再浮上した。
まさしくこれが起きたのが2512年だった……LCAFは再びアイゼンファウストを要求したのである。より現代的な技術と製造手法を用いた EFT-4J アイゼンファウスト(3年後に登場)はまだ精彩を欠いていると考えられた。装甲を50パーセント追加し、最高速度を60パーセント高めたのだが、8機のプロトタイプを使った長期にわたるトライアルの結果判明したのは、安価で生産しやすい通常型戦車のほうがアイゼンファウストの役割を上手くこなすということだった。
アイゼンファウストのプロジェクトはついに死に絶えたが(当初のコンセプトは、1世紀半後、アーバンメックという形である意味実現した)、プロトタイプ8機はコベントリ警備軍で数十年間使われ、最終的にスクラップにされたようだ。
タイプ: アイゼンファウスト 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 45トン 装備重量 内部中枢: 4.5 エンジン: 110(プリミティブ) 3.5 歩行: 2 走行: 3 ジャンプ: 0 放熱器: 10 0 ジャイロ: 2 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 107 10 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 14 15 胴中央(背面): 5 左/右胴: 12 12 左/右胴(背面): 5 左/右腕: 7 10 左/右脚: 11 12 武器・装備 配置 装備欄数 重量 AC/10 右胴 7 12 弾薬(AC)10 右胴 1 1 大口径レーザー 左腕 2 5 2 中口径レーザー 胴中央 2 2 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 評判が悪い、強化冷却ジャケット(大口径レーザー) 性能低下、プロトタイプ、旧式化(2472年)
フェニックス PX-1R Phoenix
機体要約: 原型フェニックス・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: クラウス重工業、ヴォータン 技術監督者: ジャック・クラウスJr プロジェクト開始日時: 2474年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン プロトタイプ・ジャンプジェット
概要
2455年、ライラ共和国はプロメテウス作戦を実行し、地球帝国以外でバトルメック技術を保有した最初の国家となった――が、それも短い運命であった。ライラがこの優位を活かす前に、恒星連邦とドラコ連邦が同じ技術をなんとか盗みとるのに成功したのである。バトルメックがすぐにも中心領域中に行き渡ることを理解したアリステア・マーズデン=シュタイナー国家主席は、辺境の隣国、辺境世界共和国に新技術を売るという驚くべき行動に出た。
地球帝国とテレンス・アマリス(共和国第一執政)の関係を考えると、バトルメックがコアワードの国境に現れるのは時間の問題だと、国家主席にはわかっていた。その戦力が共和国のものになるか帝国のものになるかは確かでなかった。帝国の前に辺境世界共和国に技術を事実上贈ることで、シュタイナーはアマリスとの同盟関係を強化した――少なくとも新たな不可侵条約の締結を望んでいた。秘密の交渉の後、話はまとまり、2465年までに、共和国はマッキーのクローンの第一期分を生産した。
しかしながら、マッキーを完成させた一方で、完全な新型バトルメックを設計し製造するのは、共和国の産業にとってまったく違った挑戦であった。共和国の企業は2460年代の後半に実験的なメックを数機設計したが、ものになったのはヴォータンのクラウス重工業がロールアウトさせたフェニックスだけだった。
共和国情報部アスロックがジャンプジェット技術(地球帝国がワスプ偵察メックに搭載し始めたもの)のサンプルと諸元を入手してのけた2470年、フェニックスはプロトタイプ段階に近づいていた。技術的恩恵を受けたがったアマリスは、新型機にジャンプジェットを組み込んですぐにテストするよう、クラウス重工業に指示を出した。その結果はすでに完成していたマシンの緊急再設計であった。
元々はどの距離でも敵メック・装甲車両と交戦できる機動前線「兵卒」バトルメックを企図していたフェニックスのプロトタイプはPPC1門と2門の4連SRMランチャーを積んでいた。ジャンプ可能なメックに改造するため、ランチャーを2門の2連SRMにダウングレードし、必要な重量を浮かせた(その過程で装甲の防護が若干増えた)。だが、必要な重量を稼いだのは始まりに過ぎなかった……クラウス社のエンジニアたちは、帝国の同業者たちがワスプの初期に遭遇したのと同じジャンプジェットの問題に直面した――あるいはそれ以上だった。結果、ジャンプ可能なプロトタイプを離陸させるまでに4年近くを要した(プロトタイプが生産に入ると発表されるまでもう5年かかった)。
フェニックスが就役する準備が整ったと断言されたものの、現場からの報告はまったく違う話を語っていた。荷電粒子砲を撃つと強い電子障害が発生し、パイロットたちの中にはこのマシンを「キラキラ鳥」呼ばわりするものまで現れるくらいだった。だが、ジャンプジェットを使った際の問題に比べると、こんなのは可愛いものだった。広範囲な訓練を行ってもなお、パイロットたちの多くがジャンプ中に安定させるのが難しいと気づいた。そして50トンのマシンを「正しく」着陸させる重みで、脚部や腰の構造部品が折れるか粉々になるのである。アマリス第一執政は、新たな防衛計画において「量より質」の政策を取り、他の軍需契約のほぼすべてを犠牲にしてでもフェニックスを完璧にするようクラウス社に通告した。2490年代、十数度に渡る改修、オーバーホール、アップグレードの末、フェニックスの主な問題は解決された――新世紀を迎えて、「近代化」される13年前のことであった。
タイプ: フェニックス 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 50トン 装備重量 内部中枢: 5 エンジン: 240(プリミティブ) 11.5 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 3 放熱器: 12 2 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 128 12 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 16 18 胴中央(背面): 7 左/右胴: 12 14 左/右胴(背面): 5 左/右腕: 8 12 左/右脚: 12 16 武器・装備 配置 装備欄数 重量 PPC 右腕 3 7 2 SRM2 左胴 2 2 弾薬(SRM)50 左胴 1 1 プロトタイプジャンプジェット 右胴 1 .5 プロトタイプジャンプジェット 胴中央 1 .5 プロトタイプジャンプジェット 左胴 1 .5 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 EM障害、旧式化(2525年)、作りが悪い、脆弱な脚部
ライフルマン RFL-1N Rifleman
機体要約: 原型ライフルマン・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: カロン・コーポレーション、ナンキン 技術監督者: ギブ・ナカリン プロジェクト開始日時: 2504年 非生産装備分析: プリミティブ・エンジン プリミティブ・コクピット プリミティブ・アーマー
概要
2490年、無数にある帝国の下請け企業のひとつ、カロン・コーポレーションは、軍需大企業になるために事業を拡大しようとしていた。すでに装甲車両と戦車は生産を開始していたが、シンガ・カロンCEOはさらに高みを目指し、帝国装甲軍向けのバトルメック生産のためエンジニアのチームを雇用した。
だが、言うは易し行うは難しであった。カロン社はバトルメックの製造に必要なエンジニアリング・プロセスを開発するのみならず、下請け業者の産業基盤を構築せねばならなかった――下請けの多くが帝国最大の軍需企業群から、カロンを支援すれば「大手企業」との巨額の契約を失うとの警告を受けていた。
カロンは最終的に最初のメック、コードネーム「ファルコン・ブルー」をHAFに提出したが、2501年、却下された。3年後、カロンは「ファルコン・グレー」とともに舞い戻り、2505年、市民軍部隊向けの暫定的な基盤として受け入れられた(認可された民間警備企業にも販売が許可された)。ライフルマンと名付けられた本機は、エネルギー兵器のみ(カロン内で生産されるクラスB、Cの中口径、大口径レーザーのペア)を搭載した中量級メックで、長距離火力支援、防衛、駐屯任務に最適であった。当時としてはユニークなことに、ライフルマンは腕にすべての兵器を搭載して、手、下腕駆動装置を省略し――HAFへの提出を急ぐためにコストと時間を節約するための措置――帝国で就役している他のメックや戦車に比べると前例のない射界を得ている。
26世紀前半、ライフルマンはそれなりの数が生産された……カロン・コーポレーションの地位を固め、ライフルマンが広く普及するのに充分な量であった。しかし、ライフルマンにとっての新しい時代を切り開いたのは、2556年のジュネーヴ条約だった。カロン・コーポレーションは条約の経済的利益を活用して、カペラ大連邦国内に生産施設を建設し、HAF向けの近代化されたライフルマン、-2N型をデビューさせた。この機種はエアアグレッサー火器管制調整装置を装備し、理想的な対空プラットフォームとなっている。
ライフルマンの両モデルは再統合戦争が終わるまで使用され、-1Nは王家と市民軍から退役し、代わりとなった-2NはSLDFと加盟国の軍隊で使われ、2770年にライフルマン RFL-3N が登場するまで続いた。アースワークス社がカロンを買収し、星間連盟が崩壊して継承権戦争が始まったものの、-3Nは三世紀以上に渡って絶え間なく生産されたのだった。
タイプ: ライフルマン 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 50トン 装備重量 内部中枢: 5 エンジン: 240(プリミティブ) 11.5 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 0 放熱器: 12 2 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 123 11.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 6 胴中央: 16 23 胴中央(背面): 4 左/右胴: 12 15 左/右胴(背面): 2 左/右腕: 8 15 左/右脚: 12 13 武器・装備 配置 装備欄数 重量 大口径レーザー 右腕 2 5 中口径レーザー 右腕 1 1 大口径レーザー 左腕 2 5 中口径レーザー 左腕 1 1 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 対空照準、旧式化(2504年)、サーチライト
シャドウホーク SHD-1R SHADOW HAWK
機体要約: 原型シャドウホーク・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: ラング工業、カフ 技術監督者: ロジャー・タイラー プロジェクト開始日時: 2457年 非生産装備分析: プリミティブ・エンジン プリミティブ・コクピット プリミティブ・アーマー
概要
2455年、ライラがヘスペラスIIに奇襲部隊襲撃を行い、地球帝国はバトルメック技術の独占が終わったことを知った。その結果、帝国装甲軍はできる限り迅速にメック部隊を作り上げる緊急プログラムに着手した。このとき就役した機体の中に、SHD-1R シャドウホークがあった。航空宇宙分野で有名だったラング工業は、あまりに長い間、その地位に甘んじていたため、競合他社に市場のシェアを奪われつつあった。損失を埋めるため、需要の増えているバトルメックに活路を見出したラング社にとって、シャドウホークこそが初めてメック生産に乗り出した機体である。
SHD-1R は驚異的な成功を収め、その後の一世紀以上、重要な軍需契約の入札を勝ち取る第一歩となった。(実際、ルシエンアーマーワークスは、2764年に老朽化した SHD-2H の後継機種として DRG-1C ドラゴンではなく、ラングの SHD-2Hb が選ばれると怒り狂った。不満を持ったLAWがスパイ活動を行ったとの告発は証明されなかったが、この事件は連合が抱いていた他の加盟国への不信感をさらにつのらせただけだった)
この時期のバトルメックとしては異例なスピードと機動性を持つ SHD-1R は多用途戦闘機を想定している。肩の上に搭載されたアームストロング J-7 オートキャノンは腕に装備された兵器とほとんど同じくらいの柔軟性があることが証明されている。HAFの前線バトルメック部隊に大量配備された SHD-1R シャドウホークは一部が再統合戦争の初期に投入され、新設の星間連盟防衛軍で使われた。
シャドウホークは装甲板の配置(特に脚部)に問題があった。装甲板がマイアマーの表面を傷つけるため、定期的なメンテナンスで擦り切れた繊維の束の交換が必要になる。この問題は2550年、ラング工業が高額な(そして屈辱的な)リコールをしたことで最終的に解決したが、SHD-1R の多くと SHD-2H の初期型は改修を受けることがなかった。
タイプ: SHD-1R シャドウホーク 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 50トン 戦闘評価値: 841 装備重量 内部中枢: 5 エンジン: 240(プリミティブ) 11.5 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 3 放熱器: 10 0 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 150 14 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 16 22 胴中央(背面): 7 左/右胴: 12 18 左/右胴(背面): 6 左/右腕: 8 16 左/右脚: 12 16 武器・装備 配置 装備欄数 重量 中口径レーザー 右腕 1 1 AC/5 左胴 4 8 弾薬(AC)20 左胴 1 1 ジャンプジェット 右胴 1 .5 ジャンプジェット 左胴 1 .5 ジャンプジェット 胴中央 1 .5
ウルバリーン WVR-1R Wolverine
機体要約: 原型ウルバリーン・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: ノース・バトルメックワークス、マーダック 技術監督者: ラッセル・ベル プロジェクト開始日時: 2471年 非生産装備分析: プリミティブ・エンジン プリミティブ・コクピット プリミティブ・アーマー プロトタイプ・ジャンプジェット
概要
自国版のマッキーを就役させ、バトルアックスが続いた(この2機の巨獣は機動性と速度を欠いていた)あと、恒星連邦は前進速度を維持し、敵バトルメックに機動で勝てるような前線メックを求めていた。地球帝国のグリフィンとシャドウホークの登場によって、ダヴィオンは理想の騎兵メックのモデルに出来るテンプレートを得たのである。
リチャード・ヴァーネイのカペラ境界域を本社とする企業群が熾烈な競争を繰り広げたにもかかわらず、マーダックのノース・バトルメック・ワークスが、あとにウルバリーンと呼ばれることになる中型打撃メックのAFFS向け生産契約を勝ち取った。ノース社のビジネス的クーデターが成功したのは、マーダックでの操業を支援する巨大な工業協同組合を組織したことと、当時のエレン・ダヴィオン国王からの暗黙の支援によるものだった。国王は野心的過ぎるリチャード・ヴァーニー公の鼻をあかすチャンスに飛びついたようだ。
グリフィンとシャドウホークをインスピレーションとして使ったウルバリーンの設計士たちは、まず真っ先に機動性をとり、それから熱交換システムに負担をかけることなく射程と近距離火力を両立出来るバランスの取れた兵器を選んだ。このメックの主砲(実験的な短砲身のクラス5オートキャノン)は長時間の戦闘に耐えられる贅沢な2トン分の弾倉を持ち、中口径レーザーが主砲の射程60メートル以内にある「死角」をカバーする。
選定された競合他社のバトルメックよりも軽武装であることを知っていたノース・バトルメックワークスは、下請け業者が適切なモデルを供給し次第、オートキャノンの代わりにPPC1門(と追加の放熱器)を載せる予定を立てた。残念ながら、テスト用に確保されたPPCはオーバーヒートを引き起こし、深刻な電磁波障害が発生して、まったく当たらない兵器となったのである。この失敗を受けて、AFFS最高司令部は開発済みのもっと高精度なオートキャノンを使うよう促した。
ノース社のエンジニアたちは土壇場で主砲交換のために奔走することはなく、重装甲化されたウルバリーンを作り上げた。この装甲の大半はマシンの腕と脚に集中し、関節の周辺に追加の装甲板を搭載して破片から守ることに特段の注意が払われた。出来上がったメックは、安定していて、熱くならずに走りながら撃てるのみならず、地球帝国製のモデルをジャンプ力で上回りながら、大打撃を与えることが出来るものだった。
2471年、最初の量産型 WVR-1R ウルバリーン4機を受け取ったのは、皮肉なことにヴァーネイ公であった――最初の1機は彼自身がキャリアを終えるまで乗っていて、息子や後継者に残した。悪名高き"ヴァーネイ-1R"は、歴代ヴァーネイ公に受け継がれ、最終的にカペラ人の手に渡った(ダヴィオン内戦での敗北後、ロジャー・ヴァーネイとその母親を保護した対価として大連邦国が差し押さえたとされる)。
初期には問題があったものの、ウルバリーンは数世紀にわたってAFFS標準の中型バトルメックとなり、地球帝国がグリフィンとシャドウホークをアップグレードするテンプレートとなった……両機ともにウルバリーンの55トン級にあわせて進化したのである。ノース・バトルメックワークスはもっと高性能な派生型を2490年に登場させたが(WVR-3Rである。3トンの装甲とオートキャノンの弾薬1トンを外して、肩に6連装SRMランチャーを追加した)、現代の標準にまで完全にアップグレードされるのは、カロン工業がNBWからこの機体の権利を購入し、2575年、WVR-6R型を登場させるのを待つことになる。
タイプ: ウルバリーン 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 55トン 装備重量 内部中枢: 5.5 エンジン: 265(プリミティブ) 14 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 4 放熱器: 10 0 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 155 14.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 18 28 胴中央(背面): 6 左/右胴: 13 15 左/右胴(背面): 5 左/右腕: 9 14 左/右脚: 13 22 武器・装備 配置 装備欄数 重量 AC/5 右腕 4 8 弾薬(AC)40 右腕 2 2 中口径レーザー 頭部 1 1 ジャンプジェット 右脚 2 1 ジャンプジェット 左脚 2 1 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 投棄可能な武器(AC/5)、旧式化(2500年) 防護型関節、安定している
デルヴィッシュ DV-1S Dervish
機体要約: 原型デルヴィッシュ・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: 各地 技術監督者: ヴィクトリア・メルック=スタウフスタッツ プロジェクト開始日時: 2520年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
2520年代が始まるまでに(中心領域と辺境の全国家でバトルメックが就役してから50年以上が経っていた)、それぞれの国家は最先端の技術を〈戦い〉の時代で一般的な「プリミティブ」の水準を超えるところまで進歩させていた。各国の前線部隊は時代遅れになった「プリミティブ」メックを市民軍や予備部隊にまわして新型機を導入した一方で、二線級の各連隊に配備するだけの数は単純に足りてなかった――旧式メックの多くが機体寿命に近づくか、とっくに過ぎていたのである。ローテクの市民軍バトルメックの市場があると認識した(特にライラ共和国周辺で)コベントリ・ディフェンス・コングロマリットは需要を満たすべく動いた。
コベントリ社のデルヴィッシュは、運用が容易で整備の簡単なバトルメックとして一から設計された。実績がある短距離、長距離ミサイルランチャーを採用し、市民軍の技術者(エネルギー兵器の整備経験がないものが多い)と兵站担当者にかかる負担をなくしている。その他にもできる限り多くの共通部品を使って、整備が簡単になるように努めた。事実、本当に「現代的」な設計はジャンプジェットを搭載したことのみである。
デルヴィッシュはほとんどすぐにライラ中の市民軍連隊から受け入れられ、コベントリ・ディフェンス・コングロマリットは数十年間、予算に制約のあるバイヤーにデルヴィッシュを売り続けた。デルヴィッシュの事実上のコピーがドラコ連合内で生産されていることを知ると、2500年代なかば、コベントリ社は中心領域の数社に生産のライセンスを出し、最終的に中心領域の大国すべてで(後に辺境も)デルヴィッシュが見られるようになったのである。
星間連盟が生まれると、第一君主イアン・キャメロンはコベントリ・ディフェンス・コングロマリットに現代的な技術を使ったデルヴィッシュの再始動を求めた。再統合戦争の時期までに、連盟の助成した改修が数千機分行われ、新型デルヴィッシュが各加盟国の生産ラインから飛び出し、超長期に渡る活躍が確実となったのだった。
タイプ: デルヴィッシュ 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 55トン 装備重量 内部中枢: 5.5 エンジン: 265(プリミティブ) 14 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 3 放熱器: 10 0 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 107 10 内部中枢 装甲 頭部: 3 8 胴中央: 18 20 胴中央(背面): 3 左/右胴: 13 13 左/右胴(背面): 3 左/右腕: 9 9 左/右脚: 13 13 武器・装備 配置 装備欄数 重量 SRM2 右腕 1 1 弾薬(SRM)50 右腕 1 1 LRM10 右胴 2 5 弾薬(LRM)12 右胴 1 1 ジャンプジェット 胴中央 1 1 LRM10 左胴 2 5 弾薬(LRM)12 左胴 1 1 SRM2 左腕 1 1 弾薬(SRM)50 左腕 1 1 ジャンプジェット 右脚 1 1 ジャンプジェット 左脚 1 1 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 整備しやすい、旧式化(2520年)
グラディエイター GLD-1R Gladiator
機体要約: 原型グラディエイター・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: ニューサマルカンド・アーマーワークス、ニューサマルカンド 技術監督者: ミキモト・ヒビキ プロジェクト開始日時: 2468年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
2461年、ドラコ連合はコベントリを襲撃し、バトルメックを製造するのに必要な技術仕様を入手したかもしれないが、それは連合が巨大なパズルを解読してバトルメック時代に入るのに必要なピースのひとつに過ぎなかった。龍はできる限りを盗み取り、購入したが、それにも関わらず、新技術の導入に伴う諸問題を自国の技師と技術者の手腕と才覚で解決した。
コーゾー・フォン=ロアーズ大統領は、連合最初のバトルメックの設計・生産の監督のためにニューサマルカンド・アーマーワークスを立ち上げた。連合で最高の人材を持ってしても、グラディエイターを作り上げるのには7年の時間を要した。数多の機械的、技術的問題があったにも関わらず(突然転倒したり、電子システムが勝手に再起動して1分以上立ち往生する)、フォン=ロアーズ大統領は直ちにグラディエイターを採用し、部隊に投入した。
こういった問題にも関わらず、ニューサマルカンド・アーマーワークスはできる限りの速度でグラディエイターを生産し、問題の回避・修正ができ次第、「ちょっとした技術的困難」を解決する「アップグレードキット」とテックを送った。だが、このメックを装備した部隊のすべてがタイミングよくキットを受け取ったわけではなかった。これはエリートの第2〈光の剣〉連隊が2475年のノックス侵攻の際に行った言い訳である――実際には侵攻の2ヶ月に改修キットを受け取っていたのだ。
ノックス侵攻の後、グラディエイターはフォン=ロアーズ大統領とドラコ連合軍の両方から不興を買うようになった。このメックは重武装で重装甲であるものの、マッキーやバンシーのような地球帝国の巨獣と戦うことは出来ず、ドラコのメック戦士たちは経験を積んだダヴィオンやシュタイナーのメック戦士と1対1で互角に渡り合えるほどの技量を持っていなかった。ニューサマルカンド・アーマーワークスは2488年にグラディエイターの生産を公式に終了した……フォン=ロアーズ大統領が連合の新型標準バトルメックとしてハイテクのGLD-2Rグラディエイターを採用した後のことであった。旧式のグラディエイターは二線級部隊や市民軍で一時的に使用された後、絶滅したが、回収品と中古市場のおかげで、-1Rは中心領域と辺境の軍隊で数十年間生き延びて、再統合戦争のあと、事実上絶滅したのだった。
タイプ: グラディエイター 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 55トン 装備重量 内部中枢: 5.5 エンジン: 265(プリミティブ) 14 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 0 放熱器: 14 4 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 176 16.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 18 26 胴中央(背面): 9 左/右胴: 13 19 左/右胴(背面): 5 左/右腕: 9 17 左/右脚: 13 24 武器・装備 配置 装備欄数 重量 大口径レーザー 右腕 2 5 2 中口径レーザー 左腕 2 2 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 評判が悪い、密閉不良、作りが悪い アンバランス、旧式化(2488年)、カウル
グリフィン GRF-1A GRIFFIN
機体要約: 原型グリフィン・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: マクスウェル製造、プロキオン 技術監督者: ヘリナ・ペンダーグラス プロジェクト開始日時: 2465年 非生産装備分析: プリミティブ・エンジン プリミティブ・コクピット プリミティブ・アーマー プロトタイプ・ジャンプジェット プロトタイプ・PPC
概要
マッキーの登場により、人類はかつてない(あるいは未来にもない)軍拡競争にさらされた。五大王家はバトルメックの秘密を盗もうと必死に策略を張り巡らせたが、地球帝国は技術優位を保ち、最強の軍隊を維持するのに血道を上げ、25世紀に新型バトルメック数機種を要求することになった。
マクスウェル工業はもともとマッキーの設計と生産に関わっていなかったが、帝国政府はその工業力とワークメックの生産能力に感銘を受け、HAF向け「高機動バトルメック」の生産に挑戦するよう奨励した。マクスウェルの設計士たちは、強力なPPC1門を載せるのに充分な重量60トンを目標とし、残った重量で5連装LRMランチャーを搭載した。以上の兵器を持つグリフィンのメック戦士は、最長の射程で敵目標と交戦できるのと同時に、時速65キロ近いメックの最高速度で距離を保ち、あるいは敵に止めをさすため突進するのも可能である。
[エディターズノート: 残念ながら、初期型グリフィンに用意された荷電粒子砲は性能が低いプロトタイプだった。なぜなら帝国はこの時点での需要にあうだけの生産ができていなかったのである。そのため、マクスウェルのエンジニアたちは、即席の冷却ジャケットシステムをPPCに搭載し、超過する発熱を緩和するのを助けた]
近距離兵器を持っていないグリフィンのメック戦士は、至近距離の敵と効果的に交戦するには数の力に頼るしかなく、格闘が最後の頼みの綱になるところまで成り下がってる。
一番重要なのは、マクスウェルが競争の先頭に立っていることをグリフィンのジャンプ能力が決定づけたことである。もっとも、以前のゼネラル・メカニクス(とワスプ)や直後のラング工業(シャドウホークを開発)のように、マクスウェルのエンジニアたちは数十トンの機械を90メートル飛ばすのにつきものの制御と安定の問題に苦労した。だが、こういった問題は、前のメックたちが直面したものに比べると些細な事で、すぐにグリフィンの性能がねじ伏せた。配備から数年以内に、グリフィンはHAF中の強襲大隊で際立った役割を果たし、HAFの攻勢の第一段階で攻撃を行うようになったのである。
グリフィンは新型機に取って代わられたあとでも、前線に残り続けた。25世紀末に重役たちが財務のミスや不正を犯したことから、マクスウェル社は破産管財人の管理下に置かれ、解散し、資産はアースワークス社に売却された。直後、グリフィンは完全なオーバーホールを受けて、"現代型"のGRF-1Nとなり――5トン軽いが、速度が1/3早くなり、ジャンプ力が向上し、ミサイルランチャーが大型化し、放熱能力が若干よくなった――その後の数世紀、"通常型"として残った。
タイプ: グリフィン 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 60トン 装備重量 内部中枢: 6 エンジン: 290(プリミティブ) 17.5 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 3 放熱器: 11 1 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 155 14.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 20 21 胴中央(背面): 7 左/右胴: 14 21 左/右胴(背面): 6 左/右腕: 10 14 左/右脚: 14 18 武器・装備 配置 装備欄数 重量 プロトタイプPPC 右腕 3 7 LRM5 右胴 1 2 弾薬(LRM)24 右胴 1 1 ジャンプジェット 胴中央 1 1 ジャンプジェット 右胴 1 1 ジャンプジェット 左胴 1 1 付記: プロトタイプ・ジャンプジェットを装備している 以下の機種別特徴を持つ。 強化冷却ジャケット(プロトタイプPPC)、投棄可能な武器(プロトタイプPPC) 旧式化(2595年)、密閉不良
クロスボウ CRS-X Crossbow
機体要約: 原型クロスボウ・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: アークトゥルス・アームズ、アークトゥルス 技術監督者: ダーナ・ゴデル・カン プロジェクト開始日時: 2468年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
コベントリ・ディフェンス・コングロマリットがライラ政府との契約でマッキーとコマンドゥを生産し、毎年毎年記録的利益をあげていたあいだ、他の軍需産業数十社は巨大な軍事予算の分け前を勝ち取ろうと狙っていた。アークトゥルス・アームズは CRS-X クロスボウで有力な挑戦者として名乗りを上げた。
当初想定していたクロスボウは、遠距離でミサイルを敵に浴びせ、中・近距離でエネルギー兵器を使う高速騎兵バトルメックであった。射界を最大限にするため、主兵装システム(5連長距離ミサイルランチャー2門と中型レーザー1門)をそれぞれ両腕に搭載し、重レーザーは冷却システムを排熱の効率がいい胴体に載せている。
実際のところ、クロスボウは設計者たちの期待に応えることが出来なかった。わずか20発のミサイル弾幕は、半分以下しか目標に命中せず、充分な遠距離ダメージを与えることができず、またメックの冷却システムはレーザーの一斉発射を維持することができなかった。さらに敵弾が腕搭載のポッドを貫通するとポッドの武器がすべて使えなくなる可能性がある――悪くすると弾薬が破滅的な誘爆を起こす。
ライラ政府が不採用にするまで1ダース以下のプロトタイプが作られたが、アークトゥルス・アームズの努力はライラ政府の目を引き、ライラ軍向けのバンシーを生産する補助契約を与えられた。これによって、クロスボウをアップグレードするのに必要な専門知識を得られた。重レーザーの代わりに、射程が長く打撃力のあるPPCを搭載した足の早いメックとなったのである。政治情勢の変化と相まって、2485年、アークトゥルス・アームズは CRS-6B クロスボウを製造する長期契約を勝ち取った。
しかしながら、アークトゥルス・アームズは直ちに限度を超えて拡大してしまった。ライラの首都がアークトゥルスから移転したあと、惑星が不況に陥り、労働争議が蔓延した。初年度に数百機、翌年にも数百機生産する予定が、初年度にわずか20機しか出荷できず、翌年は40機だった。337機が製造されたあと、ライラ政府は2490年にクロスボウの注文をキャンセルした。
タイプ: クロスボウ 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 60 装備重量 内部中枢: 6 エンジン: 290(プリミティブ) 17.5 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 0 放熱器: 10 0 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 123 11.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 8 胴中央: 20 16 胴中央(背面): 7 左/右胴: 14 14 左/右胴(背面): 5 左/右腕: 10 12 左/右脚: 14 15 武器・装備 配置 装備欄数 重量 2 LRM5 右腕 2 4 弾薬(LRM)24 右腕 1 1 中口径レーザー 右腕 1 1 大口径レーザー 右腕 2 5 2 LRM5 左腕 2 4 弾薬(LRM)24 左腕 1 1 中口径レーザー 左腕 1 1 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 プロトタイプ、照準不良/長距離 冷却ジャケット不良(大口径レーザー)、旧式化(2490年)
ベレロフォン BEL-1X Bellerophon
機体要約: 原型ベレロフォン・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: ディファイアンス工業 技術監督者: イシアラー プロジェクト開始日時: 2442年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
当然のことながら、マッキーは軍事技術の新時代を切り開き、かつてない宇宙的軍拡競争の端緒となった――中心領域と地球帝国の両方で。数十社にのぼる帝国の軍需企業(軍事車両のメーカー大手5社含む)は、協力してマッキーを生産したが、いまや全社が未来の契約に向けて互いに直接的な競合を繰り広げていた。
ディファイアンス工業(マッキー計画で地球のスコーベル・メックワークスと数年間協力した)は、マッキーのプロトタイプが最初の一歩を踏み出すと、自分たちのバトルメックに取り組み始めた。社内で「ザ・ベイビー」と呼ばれ、後にベレロフォンと名付けられたこの機体は、あらゆる意味でマッキーの縮小コピーである。
元の機種と同じく、「ベイビー」は主砲を両手に搭載している。2門の「大型」レーザーがメインの打撃力となり、4連短距離ミサイルランチャーがバックアップする。この新型機の装甲はマッキーの60パーセント程度だが、最高速度で20パーセント上回っている。設計士たちはこれで帝国装甲軍の気を引くことを望んだ。
残念ながらベレロフォンは、元にした初期マッキーのプロトタイプから諸々の設計的欠陥を受け継いでいた。マッキーは最初期からバランスが悪く、ジャイロスコープを改良し、内部重量の配分を調整して問題を解決するまで、パイロットたちは普通の機動でもメックを立たせるのに苦労した。これらの問題はベレロフォンで悪化した……右腕に両レーザーを配置した結果、左腕のミサイルラックだけではバランスを取れなかったのである。設計者たちは、最大限の努力を払ったにもかかわらず、最悪の欠陥を完全に解決出来なかった。それは少なくとも一からやり直さないとならないものだった。
ディファイアンス工業は少なくとも4機の可動するベレロフォン試作機を製作し、それがHAFに受け入れられることはなかった。プロトタイプの最終的な行方は不明である。
タイプ: ベレロフォン 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 60トン 装備重量 内部中枢: 6 エンジン: 290(プリミティブ) 17.5 歩行: 4 走行: 6 ジャンプ: 0 放熱器: 14 4 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 123 11.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 8 胴中央: 20 20 胴中央(背面): 7 左/右胴: 14 12 左/右胴(背面): 5 左/右腕: 10 12 左/右脚: 14 14 武器・装備 配置 装備欄数 重量 2 大口径レーザー 右腕 4 10 弾薬(SRM)25 左胴 1 1 SRM4 左腕 1 2 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 カウル、電子障害、プロトタイプ バランスが悪い、旧式化(2456年)
オストウォー OWR-2M OSTWAR
機体要約: オストウォー・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: オストマン工業、地球 技術監督者: アーネスト・オストマン プロジェクト開始日時: 2470年 非生産装備分析: プリミティブ・エンジン プリミティブ・コクピット プリミティブ・アーマー
概要
オストウォーはオストマン工業によって開発された、革命的「ウォーキング・ポッド」の1機目であった。設計作業と試作機の試験は2470年の前半に完了したのだが、オストマン工業には充分なリソースがなかったので、正式な量産が始まったのは2500年の前後であった。それまでに、オストウォーは帝国の基準から見て時代遅れとなっており、ほとんど注文を得られず、オストマン工業は財政的な危機に見舞われた。アーネスト・オストマンは国境の外に目を向けるのを余儀なくされた。中心領域の各国は技術力と工業力の両方で地球帝国の後塵を拝していた。特に自由世界同盟とカペラ大連邦国は帝国の企業から「旧式」兵器を大喜びで購入した。地球帝国がデボラ・キャメロン長官の「積極的性平和維持戦略」を追求したので、オストマンは時代遅れのメックを他の大王家に輸出する承認を得られたのである。
自由世界同盟は市民軍用に相当数のオストウォーを購入した。当機は老朽化の兆候を見せ始めたが、再統合戦争時のカノープス統一政体との戦役における、マリオン・マーリック総帥の遠征軍で広範囲に使用された。皮肉にも、より現代的な機種が修理ベイで時間を潰しているあいだ、単純で頑丈なこのバトルメックは戦場に居続けたのである。それは長さ数百光年の補給線の終末で長期戦を戦うという現実によるものだった。カノープスのバトルメック(多くはライラの商人が供給したもの)は技術で上回っていたかもしれないが、数で上回るオストウォーと戦うとその有利も相殺されてしまうのである。
再統合戦争の終わりはオストウォーの終わりでもあった。予算が削減され、軍備縮小によって、この旧式メックは明白に退役の候補となった。大半はスクラップされたが、その遺産はオストマン工業のオストロックとオストソルのシャーシに受け継がれ、オストウォーの設計から多くが流用された。部品と構成品の多くも似ており、オストウォー、オストロック、オストソルで融通可能である。実際に、継承権戦争の最中に、オストロックが古き兄弟機から回収した手足を付けている姿は珍しくなかった。オストウォーはスペアパーツとして生き延びたが、第三次継承権戦争が終わるまでに稼働する機体はなくなっていた。
タイプ: オストウォー 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 65トン 戦闘評価値: 1205 装備重量 内部中枢: 6.5 エンジン: 235(プリミティブ) 11 歩行: 3 走行: 5 ジャンプ: 0 放熱器: 12 2 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 187 17.5 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 21 30 胴中央(背面): 10 左/右胴: 15 21 左/右胴(背面): 7 左/右腕: 11 15 左/右脚: 15 23 武器・装備 配置 装備欄数 重量 SRM4 右腕 1 2 LRM20 右胴 5 10 弾薬(LRM)18 右胴 3 3 2 中口径レーザー 左胴 2 2 弾薬(SRM)25 左胴 1 1 SRM4 左腕 1 2
アーチャー ARC-1A Archer
機体要約: 原型アーチャー・プリミティブ・シャーシ 生産者/生産地点: アースワークス・インコーポレイテッド、テラ 技術監督者: リン・トッミ プロジェクト開始日時: 2458年 非生産装備分析: プリミティブ・アーマー プリミティブ・コクピット プリミティブ・エンジン
概要
マッキー、バンシー、キュードーが成功したあと、地球帝国はバトルメックの戦力と戦闘教義を拡大し続けた。この3機はそれぞれの役割を果たしている一方で、離れた距離から直接的に砲撃支援できる機体ではない――帝国の敵は必死にこの弱点を突いてくるだろう。これに対処すべく、HAFは歴史上最も象徴的で長く使われることになるバトルメックの提案を募集し始めた。
地球のアースワークス・インコーポレイテッドは、HAFが提案を要求するずっと前からバトルメックの生産を拡大する下準備を開始しており、ニューアースの帝国兵器研究所から人を雇い入れ、同じく元HAFのメック戦士、技術者、特に広範囲な政治的コネクションを持つ将官級を雇い入れた。2449年後半に「重火力支援バトルメック」の提案依頼書が来たとき、アースワークスは今後類似機種と比較する基準になるメック――アーチャーで提案に応じた。
いち早く開発のスタートを切ったものの、アースワークスの最初のコンセプトは理想から程遠いものであった。開発作業の最初の数年間は、エンジニアたちとメック戦士、現場技術者(助言のために雇われた)の些細な諍いやイデオロギー闘争に費やされた。理論と現実の争いで、HAFの要求はしばしば忘れられた――だが、2454年までに、帝国に提案した複雑な工学的脅威は、今ではおなじみのがっしりとしたものに変貌を遂げていた。複雑で修理の難しい安定装備と先進のコンピュータ直結センサーアレイは取り外された……どれもアーチャーを過去最高に命中精度の高いバトルメックにするためのものであった。代わりに頑丈で重厚なフレームが使われ、その胴内には2門の20連長距離ミサイルランチャーが収められる。アーチャーの弾倉は限られたものであるが、4トン分はほとんどの任務に充分と考えられるのと同時に、メック背面の巨大な装甲アクセスパネルを使った弾薬の再装填は容易である。アーチャーの両腕(関節が全てある)には、近距離防衛火力としてそれぞれ中口径レーザー1門ずつが搭載されているが、ミサイルとレーザーの両方を撃つと、アーチャーが安全に取り扱えるのを遥かに超える熱が発生する――これは現代のアーチャーにも受け継がれている。
HAFはアーチャーを標準型火力支援バトルメックとし、ほとんどの大隊にアーチャー小隊群を配置した。信頼性と整備性で称賛された ARC-1A は1世紀半以上に渡って帝国の標準型として残り、その後、技術の進歩でアースワークスはより高性能な ARC-2R を生産した(2475年登場)。地球のアースワークスはHAF向けにアーチャーの生産を続けたが、1世紀以内にSLDFが結成されたあと、追加発注に応えるため(特に再統合戦争中)他の製造業者との生産委託契約を余儀なくされた。その結果、最初期に設計された火力支援バトルメックは、誕生から6世紀経過した現在の軍隊にも存在するおなじみのマシンとなったのである。
タイプ: アーチャー 技術ベース: 中心領域(プリミティブ) 重量: 70トン 装備重量 内部中枢: 7 エンジン: 255(プリミティブ) 13 歩行: 3 走行: 5 ジャンプ: 0 放熱器: 10 0 ジャイロ: 3 操縦機器(プリミティブ) 5 装甲板(プリミティブ): 171 16 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 22 30 胴中央(背面): 4 左/右胴: 12 15 左/右胴(背面): 10 左/右腕: 11 15 左/右脚: 15 20 武器・装備 配置 装備欄数 重量 中口径レーザー 右腕 1 1 LRM20 右胴 5 10 弾薬(LRM)12 右胴 2 2 LRM20 左胴 5 10 弾薬(LRM)12 左胴 2 2 中口径レーザー 左腕 1 1 付記: 以下の機種別特徴を持つ。 緊急脱出が困難、整備しやすい 腰の旋回延長、旧式化(2485年)、安定している