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作成:2006/05/26
更新:2010/07/16

テクニカルリードアウト:ヴィークル・アネックス



 戦場の主役といえば、バトルメックです。しかし、宇宙には、軍用、民間用を含め、ありとあらゆる車両、装備が存在します。
 "Technical Readout: Vehicle Annex"プレビューより。





セルコー・レンジャー UPU-3000 CELLCO RANGER UPU-3000

 今日の市場で、最先端、もっとも洗練されているとは言い難いのだが、クイックスセル社のセルコー・レンジャーは、ほぼ間違いなく、最も一般的な重警察車両の一例である。ライラ宙域内外の大都市で、このデザインの様々なバージョンが、よく見られる。元々、市街戦用の装甲兵員輸送車として設計された、現在のレンジャーUPU-3000は、第三次継承権戦争の終盤に登場した。しかし、昨今の軍事ユニットよりも先進技術を使っていない――廃品回収文化の中心領域において、UPU(都市鎮圧ユニット)を名目上維持が容易なものとしている――ことが本車の特色である一方、今日の軍事用APCと比べて、やや高コストなことと固有の弱点を持っていることに、これらの特徴が勝ることはなかった。少なくともLCAF補給部の目にはそう映った。従ってレンジャーは、LCAFでなく、共和国内各警察当局の市場をすぐに占めることになった。

 軽量だが、いくぶん鈍足なレンジャーは、追跡ではなく、都市の真ん中で起きた騒ぎを封じ込めるのに使われる。厚い装甲の下に守られたSWAT隊員(最大7名)は、小火器、支援兵器、さらには軍用の軽火器ほとんどに対処できるような完全な暴動用装備を身につける。火器管制装置を欠くレンジャーの兵器――群衆対応に使われる砲塔上の支援マシンガンと、2門の放水器(全面と背面に直結されている)――は、乗員が手動で照準、操作せねばならない。残念ながら、レンジャーの狭苦しい内部は、砲塔内に乗員2名だけ――操縦手1名、砲手1名が入るように設計されている。これが意味するのは、車両の兵員が必要に応じて放水器を使い、限られた視界(覗視孔しかない)で群衆用兵器の照準をつけねばならないということだ。

 この欠点は軍用APCとしての失敗につながったものの、ライラ、恒星連邦宙域のよく訓練された法務執行保安部隊にとって、この車体は最も有効であると証明された。改造バーションは、旧連邦=共和国中の保安機関で装甲自動車として使われ、移動指揮センターとしてすら使用された。他国家にも似たような車体がある。もっともよく知られている一両が、ドラコ連合製の同等品、旧式のチハで、元になっているのは、カペラ製アーバン・エンフォーサーIVか、より洗練されたラプターRRVである。自由世界同盟で使われているより進化したものは、レンジャーより軽量であるが、長射程支援レーザー、広い乗員区画を備え、支援火器のような追加装備を積むための空間がある。



タイプ:セルコー・レンジャー UPU-3000 重警察車
シャーシタイプ:無限軌道(中型)
重量:17トン
装備レーティング:C/X-X-D/E
装備                          重量
シャーシ/操縦装置:                   4.5
エンジン/変速装置:     ICE             6
    歩行:         3
    走行:         5
放熱器:           0              0
燃料:           667km(天然ガス)      0.5
砲塔:                          0.5
装甲板(BAR8):       38             2.5
            内部中枢           装甲
  前面:          2              11
  左/右側面:       2              7/7
  背面:          2              7
  砲塔:          2              6

武器・弾薬        配置             重量
マシンガン        砲塔              0.5
弾薬(MG)100       胴体              0.5
放水器          前面              0.015
放水器          背面              0.015
弾薬(放水器)0.86トン  胴体              0.95

乗員:2名
貨物
 歩兵隔室(1トン)             1ドア(背面)

付記:装甲シャーシ、改造型操縦装置を使用
   手動サーチライト3基(15kg、前面2基、砲塔1基)
   放水器の「弾薬」は液体用タンクとして扱う










ソアー / ピースキーパーSWAT輸送機 SOAR / PEACEKEEPER SWAT CARRIER

 ケネス・ヤンとベラ・ヤンは、ケネスが40年間消防士として勤め上げたニューサマルカンド消防局を退職した後、ヤン製造社を創設した。ヤン夫婦は空を飛ぶのを好み、ワカザシ・エアフレーム製の旧式ラッカス級アクロバティックヘリコプター2機を所有していた(ベラが家族から受け継いだもの)。かなりの額の貯蓄を使って、ヤン夫婦は自作ヘリキットの超ニッチマーケットに入った。この小企業は初年度に3機を販売したが、3013年までビジネスはふたりの趣味以外のなにものでもなかった。この小企業にスポットライトがあたることになったのは、ゲイルダン・アクロバティックツアーで、マイケル・ハリスが、ヤン・スタッター級単座ヘリを使って、100点中97.23点を達成したからである。

 需要は数ヶ月分供給を上回り、よってヤンはビジネスを拡大し始めた。3017年にケネスが死亡すると、ベラは株式の大半をルシエンアーマーワークス(LAW)に売却した。その条件はLAWが企業名を使い続けることと、小型VTOL機を売り続けることである。LAWは喜んでこれを受け、すぐにワカザシ・エアフレームの航空救難機に直接競合する、捜索救難(SOAR、ソアー)VTOLを設計、生産したのである。あらかじめ組みこまれた「ポケット」を使って、ソアーは追加の燃料電池(航続距離を約1000kmにまで増加させる)、4名の患者を処置できる救急医療設備、6名分の乗員、救急救命士用座席を搭載することが出来た。必要なときには、正確な吊り上げを助けるために、小型のマイアマーリフトをドアフレームに固定することが出来る。軽装甲のソアーは長時間、時速100キロ以上の速度を維持可能である。

 ソアーの成功に触発されたLAWは改造可能な機体がないかテストを始めた。数十機種が設計図のフロアでスクラップになったのだが――非バトルメック部門の規模縮小のおかげで――エンジニアチームはあるひとつのデザインにたどり着いた。わずかな調整で警察とISF軍が使用可能となるものである。地方の特殊火器戦術部隊(SWAT)チーム向けに作られたピースキーパーは、時間が重要な突入作戦の際に、SWATの専門家たちを配置に送り込むことができる。ピースキーパーは歩兵区画を中心に作られており、ジャンプ歩兵1個小隊分を載せるのに充分な広さを持っている。ピースキーパーはシグンガSRM-6ラックとローリーネックス・ミニガンを装備しているのだが、実戦的な任務に投入されることはまずない。実際、警察が使用するピースキーパーはゴム弾と特殊催涙ガス弾頭を装填して暴動鎮圧任務に用いられる。

 これらのVTOLはISFの一部DESTチームにとっても逸品である。実弾を搭載し、重装甲のこれらピースキーパーは、防御姿勢を維持し、突入チームのために航空支援を提供できる。本質的にきわめて静粛なエンジンと、メインローターの振動制御装置によって、このVTOLは田舎でさえも静かに飛行可能で、DESTスカッドにかなりの隠密性を与える。

 保安対策のため、ヤンはピースキーパーを連合の国外に販売をすることが出来ず、どれだけの数量が生産されたかは不明である――大半の分析家は1000機以上が生産されたとしている。一方、SOARは自由ラサルハグ共和国内で広く使われており、ライラ同盟でさえも見られる――ロイヤル・ターカッド山岳パトロールは少なくとも6機のソアーを常にローテーションさせている。



タイプ:ソアー
シャーシタイプ:VTOL(中型)
重量:15トン
装備レーティング:C/X-D-C/E
装備                          重量
シャーシ/操縦装置:                   9
エンジン/変速装置:   電気(燃料電池)        3.5
    巡航MP:        8
    最高MP:       12
放熱器:           0              0
燃料:           952km             .5
装甲板(BAR8):       15              .5
            内部中枢           装甲
  前面:          2               5
  左/右側面:       2              3/3
  背面:          2              2
  ローター:        2              2

武器・弾薬        配置             重量
なし

乗員:2名
貨物
 なし

付記:環境シーリング、改造型操縦装置
   患者4人分の救急医療設備(1トン)、乗員6席(.5トン)




タイプ:ピースキーパーSWAT輸送機
シャーシタイプ:VTOL(大型)
重量:50トン
装備レーティング:D/X-E-E/E
装備                          重量
シャーシ/操縦装置:                  22.5
エンジン/変速装置:    核融合            11
    巡航MP:        7
    最高MP:       11
放熱器:           0              0
燃料:                          0
装甲板(BAR8):       54             3.5
            内部中枢           装甲
  前面:          5              18
  左/右側面:       5             13/13
  背面:          2              8
  ローター:        2              2

武器・弾薬        配置             重量
マシンガン        前面              1
弾薬(MG)100       胴体              .5
SRM6           前面              3
弾薬(SRM)100       胴体              1
高性能火器管制装置     胴体              .5

乗員:8名(3名+士官2名+砲手3名)
貨物
 ジャンプ歩兵隔室(4トン)      1ドア(背面)
 2トン分               1ドア(背面)

付記:装甲シャーシ、改造型操縦装置、自動サーチライト2基(1トン、左右側面)










"コッパー"セキュリティメック CPK-6 "COPPER" SECURITYMECH
重量: 25 トン
シャーシ: コベントリ・ピースキーパー・シリーズ
パワープラント: コベントリ・ハイブリッド100燃料電池
巡航速度: 43.2 キロメートル/時
最高速度: 68.4 キロメートル/時
ジャンプジェット: なし
 ジャンプ能力: なし
装甲板: レキシントン・リミテッド
武装:
 コベントリ・ツインチューブSRM2ランチャー 1門
 コベントリ・ライト・オーオガン・マシンガン 2門
製造元: コベントリ・メタルワークス(セキュリティメック部門)
 主要工場: コベントリ
通信システム: サイクロプスP7ディスパッチャー
照準・追尾システム: サイクロプス8Bアーバントラック




概要
 よく「貧者のバトルメック」と呼ばれるセキュリティメック(たまにライオットメック、ポリスメックとも呼ばれる)は、インダストリアルメックの市場でさえも、珍しい生き物である。実際に、多くの場合、保安にメックを使いたがる警察や民間組織は、本物のバトルメックを選びがちであった。その理由は、物理的な現実よりも、伝統と法律に基づいている。バトルメックが生まれる前の時代、武装したワークメックが存在していたが、典型的な都市保安任務(そこで使用されるべく作られた)において、不器用で、力がありすぎるのがよく見られた。従って、バトルメックの黎明期の前でさえも、こういう武装インダストリアルメックは大きさを制限され、その一方で武装は軍隊が対処できるレベルに気を配って抑えられた。警察軍は軍事作戦を課されるべきでないからだ(あるいは警察軍に干渉されたくないからとも批判が残されている)。

 バトルメックの夜明けが来た後、これらの規制はさらに厳格となり、重量と武器の制限から、武装ワークメックに使われる電源まで、すべてが制限された――成長するバトルメックメーカーの、隠れた競争相手にならないようにである。もちろん、メック技術は民間、軍事分野の両者で発展し、商用メーカーの多くはすぐさま、より大規模な軍事メック製造業者に飲み込まれてしまうことに気がついた。彼らの製品を真のバトルメックに改装するか、通常のワークメックに作り替えてしまうのである。にもかかわらず、保安用の非軍事メックの需要は、一定の区域において強くあり続け、ニッチな市場を今日まで存続させたのである。



能力
 星間法によって、総重量35トンを超えるセキュリティメックは数が少ない。それがコベントリ金属の25トンCPK-65 "コッパー" セキュリティメックを、この種別の中で中量級としている。3065年に就役した"コッパー"はロングセラーである"ピースキーパー"シリーズ(有名なCOMコマンドゥ・バトルメックの民生機バリエーション)のまさに新型機である。CPK-65とコマンドゥの類似性は――関節や電子機器のいくつかに互換性があるのを別とすると――トン数が同じであることくらいなのだが、その本質(ハート)において、"コッパー"と本物のバトルメックにある真の違いは、その心臓(ハート)と骨格にある。

 CPKは、コマンドゥと違って、インダストリアルメックのシャーシを使用し、軽量で強力な核融合プラントの代わりに、燃料電池エンジンを使って控えめな速度を出す。自然とこのデザインは弱い武器しか積めないことになる。これらの装備は、大規模な暴動相手でさえも、威力が過剰だとよく考えられる(実際に"コッパー"の兵器は――軍事用ハードウェアである一方で――ゴム弾、催涙弾を使用することによって、しばしば殺傷力を減じさせる。真の対人火力は発揮されない)。密閉性を欠いていることもまた、バトルメックが活動するような、あらゆる環境に配備されるのを妨げる(催涙ガスを使うパイロットは、コクピットにフィルターマスクをひとつかふたつ用意せねばならない)。だがデザイン上の制約は、"コッパー"の値札をコマンドゥの半分にし、そして実際に、セキュリティメックは、現在生産されているどんなバトルメックよりも安いのである。このただひとつの要素が、他の要素以上に、機体を中心領域中の商業・企業保安軍(本物のバトルメックを使えるようなところですら)のお気に入りとしたのである。



配備
 星間連盟の時代にCPK-19がデビューして以来、様々なモデルが生産された"コッパー"は、ライラ中の様々な企業、貴族、警察軍、そして今日ではライラの国境を超えて見られるかもしれない。だが、最新の"コッパー"モデルは、同盟コベントリ地区の民間保安軍で大多数が普及している。



派生型
 珍しい存在ではあるが、商用のセキュリティメックは各種のバラエティを誇り、今日では中心領域のあちこちで見られる。もっともよく知られているのがセレス金属の15トンSG-54"ガード"である。四脚デザイン、マシンガン2門を装備して、人口の多いカペラの世界で暴動鎮圧を行う。30トンのCCU-36"パシフィア"、アルシャイン・ウェポン社製で、連合文民部門のために作られた。超重量級35トンのITW-80"インクイジーター"、イリアン・テクノロジー・アンリミテッドに製造される。自由世界同盟中にあるすべてのイルテック施設を防衛する専用機である。





装備                          重量
内部中枢:                        5
エンジン:        100(燃料電池)        4
    歩行:         4
    走行:         6
    ジャンプ:       0
放熱器:           3              2
ジャイロ:                        1
操縦機器:                        3
装甲板:           80              5



        内部中枢    装甲
頭部:      3          6
胴中央:     8         10
胴中央(背面):            6
左/右胴:    6         8
左/右胴(背面):           4
左/右腕:    4         7
左/右脚:    6        10

武器・装備       配置    装備欄数    重量
SRM2          左腕      1       1
弾薬(SRM)50      左腕      1       1
マシンガン       右腕      1      .5
マシンガン       右腕      1      .5
弾薬(MG)100      右腕      1       1
サーチライト      左胴      1      .5
サーチライト      右胴      1      .5

付記:
高性能火器管制システム搭載










グィナール=デュラパック・エリート・シリーズ3 Gienah-Durapaq Elite Series 3

 惑星の植民は危険になりうるものであり、植民者たちが生存に懸命な時には、土地、水の権利を巡って、容易に戦争が起こりがちである。ニューオリンピアでは、このような紛争を抑えるために、2196年、2220年と地球同盟軍が介入した。地球同盟の崩壊後、戦争は抑制を失った。

 2265年、流血に終止符を打つために、三つの紛争地域のうち、二つがマーリック共和国加入の提案を受諾した。だが、オリンピカを支配するアンドレ家は拒否し、独立国家としての承認をなんとか守るために、レグルス――この時、共和国と戦っていた――からの援助を受けた。この地位は今日まで守られ続けている。

 だが、戦争は相違を解決する方法ではなくなったものの、この三つの地方国は(時にはいかなる手段を使っても)市場をかけて競い合い、独立オリンピカが常に優位を占めてきたのである。2426年、ヨセフ・スチュアートが総帥の座につき、(ライラ共和国との戦争で)自由世界同盟の経済が破滅へ向かっていた状況において、二つの共和国、カスノフとニューグリーランドが、オリンピカに対抗する新たな経済圏を作る望みを抱いて、カスノフ=ニューグリーランド共和国をうち立てた。2478年、この目標を達成すべく、トゥルーサ・ケファルチック伯爵はトゥルービアン漁業商会を立ち上げた。初めのうちは、オリンピカの大規模なコンドン水産と戦うには小さい缶詰工場に過ぎなかったが、最後には、FWLで有数の食料製造業者にして荷主、デュラパック・ソリューションズとなったのである。

 2864年、五大家の指導者たちがニューアースに集い、第二次継承権戦争を終わらせる和平会談を行っていたその時、進取の気性に富むヤールブ・ケファルチック伯爵は大胆な動きに出て、グィナールのソリア・ズデネコヴァ公爵とコンタクトを取り、ビジネス上の提案をもちかけた。デュラパックが特許を持つパッケージングシステムと、グィナール自動車を組み合わせ、輸送車の新たなスタンダードを作り上げようというのである。2869年の自由世界同盟、ライラ共和国間の戦争勃発が、交渉の進展を妨げた一方で、彼らは話を進め、29世紀が終わるまでに、ロングセラーとなるグィナール=デュラパック・ランドトレインの第一弾を初披露した。

 ランドトレインは何世紀にも渡って存在してきた。低速だが信頼性の高いこれらは、新たに植民された世界(降下船で物資を運べず、レールを引く手段、インフラをまだ持っていない)の、生まれたばかりの都市間にある、広大で人が住むのに適さない道のりを渡って輸送する、比較的ローテクの手段である。水上大規模輸送路を欠く世界、単純に道路を引くのに向かない土地でも有用である。そのため、数多くの車両が、多くの世界で、様々なメーカー製のものを入手出来る。しかしながら、ダヴィオン製のキーフレモデルIIとクリタ製イセサキ・ロク・ロイヤルは似通っていて、両者とも他の国家に輸出されているものの、1世紀以上に渡って証明されたエリートシリーズの品質と性能が、市場独占を証明しているのである。



タイプ:グィナール=デュラパック・エリート・シリーズ3
シャーシタイプ:無限軌道(大型、トラクター)
重量:200トン
装備レーティング:C/C/C
装備                          重量
シャーシ/操縦装置:   無限軌道            69
エンジン/変速装置:    核融合            60
    歩行:         4
    走行:         6
放熱器:           0              0
燃料:           なし                     0
砲塔:                          0.5
装甲板(BAR6):      120              6
            内部中枢           装甲
  前面:         20              20
  前面左/右側面:     20             20/20
  背面左/右側面:     20             20/20
  背面:         20              20

武器・弾薬        配置             重量
なし            -                -

乗員:7名
貨物
 以下のいずれか
 通常貨物 28トン      (28トン)    1ドア(背面)
 保温/冷凍 23.8トン    (28トン)    1ドア(背面)
 液体タンク 25.2トン    (28トン)    1ドア(背面)
付記:トラクターシャーシ、改造型操縦装置
   4乗務員用区画(28トン)
   通信装備(1トン)
   4緊急医療設備(1トン)
   1リフトホイスト(3トン)


タイプ:グィナール=デュラパック・エリート・シリーズ3T
シャーシタイプ:無限軌道(中型、トレイラー)
重量:50トン
装備レーティング:C/C/C
装備                          重量
シャーシ/操縦装置:   無限軌道            8.5
エンジン/変速装置:     なし             0
    歩行:         0
    走行:         0
放熱器:           0              0
燃料:                                  0
砲塔:                           0
装甲板(BAR6):       60              3
            内部中枢           装甲
  前面:          5              15
  左/右側面:        5             15/15
  背面:          5              15

武器・弾薬        配置             重量
なし            -                -

乗員:なし
貨物
 以下のいずれか
 通常貨物 38.5トン     (38.5トン)   4ドア(各面)
 保温/冷凍 32.725トン   (38.5トン)   4ドア(各面)
 液体タンク 34.65トン    (38.5トン)   4ドア(各面)
 家畜 30.8トン       (38.5トン)   4ドア(各面)
付記:トラクタ・トレイラーシャーシ改造型
   改造型操縦装置










スカイワード・モデルXII 警戒衛星 SKYWARD MODEL XII WARNING SATELLITE

 宇宙探検が始まったころから――そして悲しいことにその後も――人類は旅行するには危険な世界を発見してきた(あるいは自分たちで危険なようにした)。自然、人間による災厄で祟られた世界への招待は、宇宙旅行者にとって危険である。危険に対する用意をしていないか、危険に気付いてないなら、死は確実なものとなる。漁り屋、避難民、その他の移住希望者に警告を与えるため、深宇宙旅行の黎明期から、慎重な宇宙探索者たち(安全で近道な恒星間貿易航路を外れる)は遠隔人工衛星を利用し、不要な生命の損失を防いできた。元の星間連盟が崩壊し、世界の死が広まる状況で、こういった警戒衛星は中心領域中で一般的に見られるようになった。旅行者の機能的な道具であると同時に、戦争の恐怖を伝えるものとなったのだ。

 スカイワード・モデルXII警戒衛星は、最新型ではない一方、おそらく最もよく見られる遠隔人工衛星である。元々は第一次継承権戦争の終結時に登場し、コムスターとの独占契約の下、地球の工場で大量生産されている。コムスターが、全滅した世界での警告・合図を行う、人道的使命を引き受けたのに従い、広く分布するようになった。衛星の第一次生産分は、特殊改造された降下船に乗せられ、大半が地球帝国の破壊された世界の周囲に射出され、最大6基が配置された(2基がジャンプポイントに、もう2基が主世界の最も安定したラグランジェポイントに、残った2基が惑星の極軌道に)。

 メンテナンスなしで(あるいはわずかなメンテナンスで)半永久的に活動すべく作られたモデルXIIスカイワード衛星は、必要なエネルギーを太陽電池に頼っている。エネルギーの用途は、軌道保持システム、警戒ビーコン、パッシブセンサーである。軍事仕様の装甲が、スペースデブリや小型の対空兵器による攻撃からさえも、この衛星を守っている――といっても、この数世紀で、大きなスペースデブリの衝突や、死んだ世界の掠奪を目論む海賊の徹底的な破壊行為によって、多数のスカイワードが機能を喪失している。最後に、一連の追加内蔵型送信機が、損傷したスカイワードでさえも、しばらくは警告を発し続けるのを可能とする。

 スパイ衛星で一般的な、精巧なセンサー類が搭載されているが、スカイワードとこれら調査用衛星との差は、センサーが惑星の地表を向かず、やってくる艦艇を監視することにある。これらのセンサーはパッシブ式で、一時間に一回(あるいはプログラムによる)電源が入り、付近を走査して動くものを探す。動きが探知・確認されたら、スカイワードは高出力のビーコンを起動し、全チャンネルを通して、近づいてくる機体に繰り返しメッセージを送り続ける。ハイパーパルス通信能力を欠くスカイワードの信号は、星系内の接近する艦艇にのみ通じる。通常、手近な軍隊への通報がなされることはない。なぜなら、スカイワードは概して死に絶えた星系を監視しているからだ。だが、年月を経て、これらの人工衛星の多くは改造され、「生きた」星系の守備隊にピケットとして使用されている。地元の守備隊にのみ送信が行われることすらあり、従って住人にとっては静かな警報装置の役割を果たしている。そして――うわさによると、コムスターとワード・オブ・ブレイクが大量のスカイワード(HPG発信器装備型)を使って、死んだ星系、生きた星系の両方を侵入者から守っているという。

タイプ:スカイワード・モデルXII 警戒衛星
シャーシタイプ:人工衛星(中型、装甲)
重量:85トン
装備レーティング:C/D/D
装備                         重量
シャーシ/操縦装置:   人工衛星、装甲        13.5
エンジン/変速装置:     電池(太陽)        32.5
軌道保持噴射:              0.1G(0.2噴射)
中枢強度:          1
放熱器:           0              0
燃料:                                  0
装甲板(BAR10):      33              5
                           装甲
  機首:                         9
  左/右翼:                       8/8
  後方:                         8

武器・弾薬        配置            重量
なし            -                -

乗員:なし
貨物:なし
付記:装甲シャーシ改造型
   1 赤外線映像カメラ(5トン、機首)
   1 高解像度カメラ(2.5トン、機首)
   通信装備(6トン)




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