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作成:2009/09/25
更新:2018/06/17

ソード・アンド・ドラゴン



 STARTERBOOK: SWORD AND DRAGON のPreviewより、フォックス・ティース(恒星連邦)、ソレンソン・セイバーズ(ドラコ連合)の紹介。両部隊とも、過去のシナリオ集の主役になっているエリートメック中隊です。しばらくの間、バトルテックの歴史から姿を消していたのですが、このスターターブックを皮切りに「復活」することとなりました。




フォックス・ティース FOX’S TEETH

部隊: マッキノン中隊、ヴァウサー大隊、第7南十字星部隊RCT
別名: マッキノン奇襲部隊、フォックス・ティース
所属: 恒星連邦
名目戦力: 3個バトルメック小隊



部隊編成 2788

指揮小隊
 キラン・マッキノン大尉(BL-6-KNT ブラックナイト)
 ベルナルド・リットン上級曹長(ST-8A シューティスト)
 サマンサ・ダントン(CRB-27 クラブ)
 エリック・フォルスター(STN-3L センチネル)
中小隊
 ホヒロ・チペンデ中尉(BMB-12D ボンバーディア)
 カール・ライダー(KTO-19 キンタロー)
 マリア・ラング(EXC-B2 エクスカリバー)
 エルンスト・デッカー(TLN-5W タロン)
偵察小隊
 サイモン・ノムラ中尉(MON-66 マングース)
 エンリコ・アルヴァレス(MCY-99 マーキュリー)
 デビッド・グレイ(NTK-2Q ナイトホーク)
 ヨセフ・ターナー(THE-N ソーン)


部隊編成 3027

指揮小隊
 イアン・マッキノン大尉(MAD-3R マローダー)
 ジョージ・リットン上級曹長(WHM-6R ウォーハンマー)
 ポール・ダントン(PXH-1K フェニックスホーク)
 オースティン・フォルスター(STG-3R スティンガー)
中小隊
 カール・ライダー中尉(CRD-3R クルセイダー)
 イスコル・チペンデ(PXH-1K フェニックスホーク)
 エルンスト・ラング(RFL-3N ライフルマン)
 ヘンリック・デッカー(WSP-1A ワスプ)
偵察小隊
 ケイト・ノムラ中尉(GRF-1N グリフィン)
 マーク・マッキノン(SHD-2H シャドウホーク)
 マテオ・アルヴァレス(WSP-1A ワスプ)
 ロバート・グレイ(STG-3R スティンガー)


部隊編成 3049

指揮小隊
 イアン・マッキノン大尉(BL-6-KNT ブラックナイト・イアン) 3/2
 ジョージ・リットン上級曹長(CTF-2X カタフラクト・ジョージ) 3/2
 オースティン・フォルスター(HCT-3F ハチェットマン・オースティン) 3/4
 ダニエル・ウェイレン(ENF-4R エンフォーサー・ダニエル) 4/3
中小隊
 ポール・ダントン中尉(CN9-A センチュリオン) 3/2
 ヒロ・チペンデ(DV-6M デルヴィッシュ) 5/4
 デーブ"タイニー"ヒル(JM-6S ジャガーメック) 4/3
 ヘンリック・デッカー(JVN-10N ジャベリン) 4/3
偵察小隊
 ロス・マッキノン中尉(WLF-1 ウルフハウンド) 3/2
 マテオ・アルヴァレス(ASN-21 アサッシン) 3/2
 ロバート・グレイ(HNT-151 ホーネット) 2/1
 サラ・リットン(COM-2D コマンドゥ) 4/3


部隊編成 3071

指揮小隊
 ロス・マッキノン大尉(BL-10-KNT ブラックナイト・ロス)
 オースティン・フォルスター上級曹長(HCT-5S ハチェットマン・オースティン)
 サラ・リットン=マッキノン(CTF-3X カタフラクト・サラ)
 キャロル・ライダー(UZL-2S ウジエル)
中小隊
 ダニエル・ウェイレン中尉(ENF-4R エンフォーサー・ダニエル)
 デーブ"タイニー"ヒル(RFL-8D ライフルマン)
 ヘンリック・デッカー(BZK-F5 ホランダーII)
 ジェナ・チペンデ(DV-8D デルヴィッシュ)
偵察小隊
 マテオ・アルヴァレス中尉(STH-1D ステルス)
 ロバート・グレイ(ALM-8D ファイアボール)
 ウィリアム・ターナー(WSP-3S ワスプ)
 ハノンド・クアトロ(VLK-QD1 ヴァルキリー)




フォックス・ティースの人員

イアン・マッキノン IAN MCKINNON

階級/地位: 大尉/フォックス・ティース指揮官
生誕年: 2994年(55歳、3049年時点)
所属: 恒星連邦(ダヴィオン家)
故郷惑星: ケストレル
メック: BL-6-KNT ブラックナイト・イアン
 メック操縦技能: 3
 メック砲術技能: 2


BL-6-KNT ブラックナイト・イアン
技術基盤:中心領域(プロトタイプ)
メック識別番号:BL6KNT0754

重量:75トン
シャーシー:テクニクロン・スタンダード(改修型)
パワープラント:ヴィラー300
巡航速度:43.2km/h、54.0km/h(TSM-X使用時)
最高速度:64.8km/h、86.4km/h(TSM-X使用時)
ジャンプジェット:なし
 ジャンプ能力:なし
装甲板:ヴァリアント・ラメラー
武装:
 マグナ・ヘルスターII PPC 1門
 トロネルIII重レーザー 2門
 トロネルII中口径レーザー 4門
 ハチェット 1基
製造元: コング・インターステラー・コーポレーション/NAIS改
通信システム: テック・バトルコム
照準・追尾システム: テック・トルートラック


メック戦士プロフィール
 父の死後に指揮をとったイアンは、すぐに大胆でほとんど無謀なリーダーであるとの評判を獲得した。独立して活動する性質上、イアンの上官たちは長らく、彼が命令をいささか柔軟に解釈する習慣を持つことを甘受している。型破りの戦術――心理学的攻撃を仕掛けるためにヘンリック・デッカーを使うのが一例――の達人であるイアンはドラコ連合、カペラ大連合国を出し抜いてきた。

 厳しい軍隊での生活は、イアンの健康状態を保ったが、幾筋かのしわと白髪が刻まれた。イアンを消耗させたのは、弟のマークをトラブルから遠ざけることであった(これには"狐"のダヴィオンによる後援が有用だと証明された)。3034年にマークが死んで以降、イアンはマークの無遠慮な息子、デヴィッド・マッキノンの面倒を見ようとしている。

 イアンは3051年に引退し、ケストレル市民軍の大隊指揮を受諾した。


メックの来歴
 再統一戦争時に、星間連盟防衛軍によって最初に配備されたブラックナイトは前線部隊のための指揮メックとしてよく使われた。BL6KNT0754はキラン・マッキノンがSLDFを辞め、恒星連邦に加わった時に持ってきたメックである。何度も作り直されるうち、このメックのエンドースチール中枢、精巧な電子機器は、中心領域の技術低下によって、交換する必要が生じた。

 ハロウズ・サンでイアンの父が死んだ時に、ひどい損傷を負った本機は、DCMSの侵攻軍が追い払われた後で回収された。3038年までケストレルに捨て置かれていたのだが、プロトタイプの"フリーザー"放熱器、三重強化人工筋肉、ハチェットを使って再建されたのだった。

 イアンが3051年に引退した際に、ロスがこのブラックナイトを獲得した――この機体は最近の装備でアップグレードされ続けている。






ジョージ・リットン GEORGE LYTTON

階級/地位: 上級曹長/フォックス・ティース先任下士官
生誕年: 2992年(57歳、3049年時点)
所属: 恒星連邦(ダヴィオン家)
故郷惑星: ケストレル
メック: CTF-2X カタフラクト・ジョージ
 メック操縦技能: 3
 メック砲術技能: 2


CTF-2X カタフラクト・ジョージ
技術基盤:中心領域(プロトタイプ)
メック識別番号:CTF2X00013

重量:70トン
シャーシー:アースワークスCTF
パワープラント:VOX 280
巡航速度:43.2km/h
最高速度:64.8km/h
ジャンプジェット:なし
 ジャンプ能力:なし
装甲板:カロン・ロイヤルスター
武装:
 サーロン・マキシキャノン・タイプ10 1門
 NAIS MK.III ER大口径レーザー(プロトタイプ) 1門
 ホバーテック・クアッドSRMランチャー 1門
 フィミール・スタンダード中口径レーザー 2門
製造元: アースワークス・インコーポレーテッド/NAIS改
通信システム: コミュテック・マルチチャンネル10
照準・追尾システム: ブレイズファイア・サイトロック


メック戦士プロフィール
 リットン家の者たちは、マッキノン一族にボディガードとして二世紀以上にわたって仕えてきた。ジョージ・リットンの父は、第四次ハロウズサン戦でロス・マッキノン(イアンの父)を守りながら死んでいった。この日以来、ジョージは、激戦となった戦役、襲撃、国境の小競り合いの中で、イアン・マッキノンの背中を守った。冷酷で鍛えられたリットンの戦闘訓練は、メック戦士の平均を超えている。小火器、格闘戦のエキスパートである彼は、襲撃隊の武器取扱責任者としても仕えている。

 暗殺者がイアンの下へ送られた際、この暗殺者はクリタの襲撃の最中にリットンを襲った。フォックス・ティースがDCMSと交戦するために移動すると、暗殺者はジョージの古いウォーハンマーを操縦して、ジョージの持ち場に入った。負傷していたにも関わらず、ジョージは、暗殺者が仕事を完了させる前に、大尉への警告を行うことができた。リットンの任務は常に大尉と共にあり、3051年のその時、ヴォータンでジェイドファルコンからマッキノンを守り、命をなげうったのだった。


メックの来歴
 カタフラクトは、限られた資源を使って重メックを作るという、カペラ大連邦国の努力の産物である。他の機体から多数のコンポーネントを取り込んだカタフラクトは、「フランケンメック」と(やや意地悪に)呼ばれた。チコグラッドにあるアースワークスのカタフラクト生産ラインは、第四次継承権戦争の最中、チコノフが陥落した際に、第7南十字星部隊に占拠された。生産ラインから出た最初のカタフラクトの一機であるCTF2X00013は、チコグラッド防衛戦を戦い、第7南十字星部隊に回収された。ジョージ・リットンは、老朽化したウォーハンマーと交換するために、"ラッキー・サーティーン"を与えられた。アースワークの工場から持ってきたパーツを使って、リットンのテックたちは、粗悪なカペラの苦心作をすべて修正した。後に、"ラッキー・サーティーン"は、実験用の長射程大口径レーザーを取り付けられた。






オースティン・フォルスター AUSTIN VORSTER

階級/地位: 軍曹/フォックス・ティース、メック戦士
生誕年: 3004年(45歳、3049年時点)
所属: 恒星連邦(ダヴィオン家)
故郷惑星: ケストレル
メック: HCT-3F ハチェットマン・オースティン
 メック操縦技能: 3
 メック砲術技能: 4


HCT-3F ハチェットマン・オースティン
技術基盤:中心領域(プロトタイプ)
メック識別番号:HCT3F00320

重量:45トン
シャーシー:チャリオット・タイプII
パワープラント:GM180
巡航速度:43km/h
最高速度:65km/h
ジャンプジェット:ラクソス 2/Q
 ジャンプ能力:120メートル
装甲板:デュラレックス・ミディアム
武装:
 NAIS MK.1 LB 10-X オートキャノン(プロトタイプ) 1門
 ディファイアンスB3M中口径レーザー 3門
 ハチェット 1基
製造元: ヘスペラスIIディファイアンス工業/NAIS改
通信システム: タリアHM-22
照準・追尾システム: ターハス・アレス8a


メック戦士プロフィール
 3023年、一族のスティンガーを操縦していた父が死ぬと、オースティンは回収されたメックを使い、指揮小隊に入った。古きメック戦士一族の者として、オースティンは恒星連邦の養成校に入らず、"家中"で訓練を受けた。何年にも渡る激しい戦いは、オースティンを「尻の青い若造」から、仲間、上官の双方に尊敬されるメック戦士とした。その間、オースティンは、多くの同世代の者たちが戦闘で死に、引退していくのを目撃し、中隊の「老人」となったのである。イアン・マッキノンが引退した時、オースティンは彼に続こうと考えたのだが、部隊から老練な者がいなくなってしまうことに関して、イアンからの助言を受けた。納得したオースティンは、「子供たちから目を離さない」とイアンに約束した。ロス・マッキノンが中隊を再組織した時、オースティンは中隊曹長、武器取扱責任者の申し出をされた。ジョージ・リットンの後釜として本当にふさわしいかは疑問だったのだが、オースティンはこの人事を受けた。


メックの来歴
 珍しいメックの1機であるハチェットマンは、接近戦用に"ハチェット"を取り入れた、最初の実戦機である。ライラ共和国で製造されているのだが、設計者たちは恒星連邦のニューアヴァロン科学大学からの助けを受けている。メックの名称になっているハチェットはさておき、最も珍しい要素は、イジェクトシステムである。強力なロケットによって、頭部全体が胴体から切り離されるのである。恒星連邦/ライラ共和国の同盟を正式化させた、歴史的な条約の後、ふたつの国家は技術と機体を交換し始めた。HCT3F00320は、第四次継承権戦争に先んじて恒星連邦に送られたものである。第2NAIS候補生隊に配備されたこのメックは、3038年、フォックス・ティースに移される前に、実験的な改造をなされた。






ダニエル・ウェイレン DANIEL WAYLEN

階級/地位: 軍曹/フォックス・ティース、メック戦士
生誕年: 3008年(41歳、3049年時点)
所属: 恒星連邦(ダヴィオン家)
故郷惑星: シャーウッド
メック: ENF-4R エンフォーサー・ダニエル
 メック操縦技能: 3
 メック砲術技能: 4


ENF-4R エンフォーサー・ダニエル
技術基盤:中心領域(プロトタイプ)
メック識別番号:ENF4R07198

重量:50トン
シャーシー:ドルウィニオン・スタンダード
パワープラント:ニッサン200
巡航速度:43.2km/h
最高速度:64.8km/h
ジャンプジェット:マクラウド・スペシャルズ
 ジャンプ能力:120メートル
装甲板:スターシールド
武装:
 NAIS MK.1 ガウスライフル(プロトタイプ) 1門
 チスコンプ39 中口径レーザー 2門
 チスコンプ32 小口径レーザー 1門
製造元: アケルナル・バトルメックス/NAIS改
通信システム: アケルナル・エレクトロニクス HICS-11
照準・追尾システム: フェデレーテッド・ハンター


メック戦士プロフィール
 ダニエル・ウェイレンは、これまでフォックス・ティースに仕えてきたケストレル出身でないメック戦士の一人である。辺境との境界で生まれたウェイレンはキャリアを通して偏見に対処せねばならなかった。フォックス・ティースへの配属は、NAMAを卒業して三年後のことであった――この学校で彼は喧嘩早く無愛想であるとの評判を得て、この13年で誰より多くの赤点を取った(放校処分にされなかった者の中で)。イアン・マッキノン自身が一匹狼との評判を持っていたことは、それを取るに足らないこととした。彼が見たのは、大いなる可能性を秘めたメック戦士で、ポール・ダントンの昇進によって空いた指揮小隊の穴を埋めるのにふさわしい者であった。

 イアンの判断は正しいと判明した。ウェイレンは素晴らしい手柄を立て、連邦共和国内戦後に野戦昇進した。


メックの来歴
 ダヴィオン家のオートキャノン偏愛による産物であるエンフォーサーはアケルナルで見つかった初期の設計に基づいている。元は左腕に2門の中口径レーザーを載せようと考えていた技術者は、このシャーシが大口径レーザー1門分の重量を扱えることに気がついた。

 ダニエル・ウェイレンに割り当てられる以前、ENF4R07198は3019年にニューアヴァロンにあるアケルナルの生産ラインから出荷されて以来、第7南十字星部隊で任務を果たしていた。ハロウズサンの戦いで大破したこのメックは、後に回収、再建された。メック戦士たちの手を渡っていった本機は、ウェイレンがマッキノン中隊に加入した時、彼に割り当てられたのだった。

 フォックスティースがNAISの試作兵器のテスト部隊に選ばれた後、ウェイレンのエンフォーサーは実験用ガウスライフルにちょうどいい選択肢となった。この兵器の分の重量を浮かせるために、NAISのエンジニアたちは最初の計画からレーザー兵装を採用した。













ソレンソン・セイバーズ SORENSON’S SABRES

部隊: ジサツ中隊、オトモ(元第5光の剣連隊、タールウォーター大隊、第3中隊)
別名: ソレンソン・セイバーズ
所属: ドラコ連合
名目戦力: 3個バトルメック小隊


部隊編成 3021

指揮小隊
 大尉 ダニエル・ソレンソン(MAD-3R マローダー)
 メック戦士 シュイテル・グトウスキー(WHM-6R ウォーハンマー)
 パイロット エルデン・ベラルディネーリ(SL-25 サムライ気圏戦闘機)
 メック戦士 アイゾラ・セーデルストロム(PHX-1K フェニックスホーク)
火力小隊
 中尉 セドリック・スヴェインソン(LGB-0W ロングボウ)
 メック戦士 エモリー・ウィルク(RFL-3N ライフルマン)
 メック戦士 シャロン・ブルゴス(TBT-7K トレビュシェット)
 メック戦士 アルバート・ベントン(STG-3R スティンガー)
追撃小隊
 中尉 デーナ・ウツノミヤ(ARC-2K アーチャー)
 メック戦士 クレイ・モレッティ(PHX-HK2 フェニックスホークLAM)
 メック戦士 エレアノール・ルバック(HER-4K ヘルメスIII)
 メック戦士 ヴァーノン・マローネ(WSP-1K ワスプ)


部隊編成 3030

指揮小隊
 大尉 ダニエル・ソレンソン(MAD-3R マローダー)
 メック戦士 コリン・トロナギ(CRK-5003-0 クロケット)
 パイロット エルデン・ベラルディネーリ(SL-25 サムライ気圏戦闘機)
 メック戦士 アイゾラ・セーデルストロム(PHX-1K フェニックスホーク)
火力小隊
 中尉 セドリック・スヴェインソン(LGB-0W ロングボウ)
 メック戦士 エモリー・ウィルク(RFL-3N ライフルマン)
 メック戦士 シャロン・ブルゴス(TBT-7K トレビュシェット)
 メック戦士 アルバート・ベントン(PNT-9R パンサー)
追撃小隊
 中尉 デーナ・ウツノミヤ(ARC-2K アーチャー)
 メック戦士 クレイ・モレッティ(PHX-HK2 フェニックスホークLAM)
 メック戦士 エレアノール・ルバック(HER-4K ヘルメスIII)
 メック戦士 ヴァーノン・マローネ(WSP-1K ワスプ)


部隊編成 3049

指揮小隊
 大尉 ダニエル・ソレンソン(HTM-27T ハタモト=チ・ダニエル) 2/2
 武装戦士 グレース・シロー(JR7-K ジェンナー・グレース) 2/3
 武装戦士 エモリー・ウィルク(DRG-1G グランドドラゴン・エモリー) 3/3
 武装戦士 シェイカー・ジェラル (HBK-4G ハンチバック・シェイカー) 3/3
火力小隊
 中尉 デーナ・ウツノミヤ(LGB-0W ロングボウ) 4/4
 武装戦士 アンドリュー・マーチン(CGR-1A9 チャージャー) 5/4
 武装戦士 シャロン・ブルゴス(TBT-5K トレビュシェット) 3/2
 武装戦士 セイラ・テレッサ・マルチネス(PNT-9R パンサー) 2/4
追撃小隊
 中尉 アルバート・ベントン(MON-67 マングース) 3/4
 武装戦士 ジャスミン・ルバック(HER-4K ヘルメスIII) 3/5
 武装戦士 エルデン・ベラルディネーリ(SDR-5K スパイダー) 1/3
 武装戦士 ジェームズ・マクパートランド(WTH-1 ウィットワース) 6/3




ソレンソン・セイバーズの人員

ダニエル・ソレンソン DANIEL SORENSON

階級/地位: 大尉(Tai-i)/ソレンソン・セイバーズ指揮官
生誕年: 2991年(58歳、3049年時点)
所属: ドラコ連合(クリタ家)
故郷惑星: ラサルハグ
メック: HTM-27T ハタモト=チ・ダニエル
 メック操縦技能: 2
 メック砲術技能: 2


HTM-27T ハタモト=チ・ダニエル
技術基盤:中心領域(プロトタイプ)
メック識別番号:27E-HTMCG-91A

重量:80トン
シャーシー:アースワークスVOL エンドースチール
パワープラント:ピットバン320
巡航速度:43km/h
最高速度:65km/h
ジャンプジェット:なし
 ジャンプ能力:なし
装甲板:ミッチェル・アルゴン、CASE付属
武装:
 ルシエン・アーマーワークス LB-X-Pタイプ10 2門
 テロス4連装SRM 2門
製造元: ルシエン・アーマーワークス
通信システム: コルマックス90
照準・追尾システム: ガレットD2j


メック戦士プロフィール
 リチャード・ソレンソンの息子、ダニエルは、3007年、父親がシュタイナーによる襲撃で残忍に殺されたというのを聞いたとき、ラサルハグ軍士官学校に入校したところだった。報復を誓った彼は、クリタ家の莫大な資産を使って、父親を殺害した者を見つけだし、処刑し、その後は連隊を離れて傭兵になるために、第5〈光の剣〉に加わった。

 彼の計画は第四次継承権戦争によって脱線してしまった。叔父のイヴァン(ラサルハグ管区の新元帥)が、彼を養子としたのである。イヴァンが連合だけでなく、大統領に心酔していたことは、ダニエルの興味をそそった。なぜなら、ラサルハグ現地人は常にクリタ人を憎み、嫌っているものだったからである。叔父と話し合ううち、彼は若い怒りが無益なものであると気づきはじめた。ダニエルの中の葛藤は、3034年、トグラで試練の時を迎えた。中隊の数名が、自らの欲望を追い求めるために、連合と彼の下を離れていったのである。

 龍の理想――特にセオドア・クリタ――へのほとんど一途なまでの献身は、3061年に引退するまで部隊を維持するのを助けた。彼は3067年の11月、睡眠中に息を引き取った。


メックの来歴
 3039年戦争中に初の実戦を迎えたハタモト=チは、エンドースティールのシャーシを利用した最初のDCMSバトルメックであった。当初のアイディアは、既存のチャージャーを改造するというものであったが、新しい名前を付けるに足るほど大規模な改造であると立証された。

 ソレンソン用の特別機は、亡き叔父の連合への献身を評して、タカシ・クリタ大統領から彼に与えられたものである。「私が知らなかった真のサムライである」と、大統領は書いている。「そして、彼の血は龍の心臓を鼓動させる」。ダニエルはほとんど強迫観念を持ってして、この贈り物を整備し続けている――なので、システムの不調がほとんどないのである。






グレース・シロー GRACE SHIRO

階級/地位: 武装戦士(Busosenshi)/ソレンソン・セイバーズ・メック戦士
生誕年: 3004年(45歳、3049年時点)
所属: ドラコ連合(クリタ家)
故郷惑星: サタライス
メック: JR7-K ジェンナー・グレイス
 メック操縦技能: 2
 メック砲術技能: 3


JR7-K ジェンナー・グレイス
技術基盤:中心領域(プロトタイプ)
メック識別番号:JR7332NN-K4

重量:35トン
シャーシー:アルシャイン48
パワープラント:マグナ245核融合
巡航速度:75.6km/h
最高速度:118.8km/h
ジャンプジェット:スミッソン・リフターズ・スタンダード 6基
 ジャンプ能力:150メートル
装甲板:ニューサマルカンド・ロイヤル
武装:
 アルグラ3L中口径レーザー 2門
 オクタゴン・ミサイル・マグネット・ナーク・ミサイルビーコン 1門
製造元: ルシエン・アーマーワークス
通信システム: シーファー・セキュリティプラス
照準・追尾システム: センチネル


メック戦士プロフィール
 元第22ラサルハグ正規隊員だったシローは、ドラコ連合のことをラサルハグ人民の慈悲深き守護者であると見ていた少数派の市民であった。ローニン戦争の最中、カルバラの激しい戦いに加わった彼女は、管領セオドアがローニン宣言を出した時に、自身の身柄とメックを自発的に差し出した。チェレンコフ元帥の行動への連座を許された彼女は、3055年、セイバーズに転属となった。彼女はこの数十年間、家族との関わりを避け、両親の60年目の結婚記念日にさえ顔を出さなかった。

 シローは内心、自身の家族を持つことを望んでいる。だが、パグ犬のような顔立ちと、商人のような口がわざわいし、しばらくはありそうにない。私的な技術者がMIIOの工作員であると暴露された時、密な関係を作るという望みのひとつは打ち砕かれた。兵舎にあるこぶし大のへこみは、この事件に対する彼女の感情を証言している。


メックの来歴
 高速打撃ゲリラ戦機として計画されたジェンナーは、連合最速のメックの1機である(これを上回るのはスパイダーのみ)。主にエネルギー兵器を載せるジェンナーは、支援なしに長時間の活動が可能である。だが、恒星連邦の人々の大半にとって、ジェンナーは惑星規模での死を表現するものだ。ジェンナーはケンタレスの虐殺として知られる処刑を始めた最初のメックなのである。

 仲間のメック戦士たちからには"キャット"として知られているシローのジェンナーは、装甲よりも機動性で砲撃戦を切り抜けてきたのだが、メック、パイロット双方ともに成功を続けた。長年に渡って、シローはどうにかしてフレームに追加装甲を取り付けてきた――補給部からの輸送便に中口径レーザーが乏しかったときにそうしたのが大半である。腰の駆動部に大規模な修理がなされたために、"キャット"は独特な足取りを見せる。初めて見た者たちは、メックが重大な損傷を負っているものと思いこむのである。






シャキール・ジェラール Shakir Jerrar

階級/地位: 武装戦士(Busosenshi)/ソレンソン・セイバーズ・メック戦士
生誕年: 3011年(38歳、3049年時点)
所属: ドラコ連合(クリタ家)
故郷惑星: イルルツン
メック: HBK-4G ハンチバック・シャキール
 メック操縦技能: 3
 メック砲術技能: 3


HBK-4G ハンチバック・シャキール
技術基盤:中心領域(プロトタイプ)
メック識別番号:HB4K004G-113X

重量:50トン
シャーシー:コミヤバ・タイプVIIIスタンダード
パワープラント:ニッサン200核融合
巡航速度:43.2km/h
最高速度:64.8km/h
ジャンプジェット:なし
 ジャンプ能力:0メートル
装甲板:スターシールド・スタンダード
武装:
 ディヴァース・オプティクスMPL-Ps 2門
 カリヤマ・クラス10オートキャノン/10 1門
 スターフラッシュI小口径レーザー 1門
製造元: コミヤバ/ニッサン・ジェネラルインダストリーズ
通信システム: ソニーMST-15
照準・追尾システム: タクティコン・トレーサー300


メック戦士プロフィール
 ドネナクの国境襲撃で孤児となったジェラールはイルルツンのフュッリ家に引き取られた。第1プロセルピナ戦闘部隊での短い勤務の最中、ジェラールは部隊の上官を表立って批判し、ヴェガ軍団への直行便チケットを手に入れた。

 だが、成功を目指すひたむきさと連合国への絶対的な献身に感銘を受けたISFは、人事異動し、メツケ工作員として訓練した。彼の最初の任務は、ラサルハグ人であるソレンソン、ひいてはセイバーズ全体の忠誠心を確かめることだった。

 ジェラールはすぐになじんで、短い監視の後すぐにソレンソンが多くの点で変わったことを理解した――彼は当初ISFが考えていたような反逆的イデオロギーを持ってはいなかったのである。二人は良き友人となったが、ジェラールはISFとのつながりを明かすことはなかった。

 部隊が49年の国境戦役から帰還すると、ジェラールはドラコ精鋭打撃部隊(DEST)に転属となった。彼はソレンソンが死ぬまで連絡を取り続け、それがなぜセイバーズがオトモに配備されたのかの理由になったと噂されている。3068年、ベンジャミンでニンユ・インドラハラが殺された後、管領ミナモトはジェラールをISF長官に選出した。


メックの来歴
 ハンチバックは市街戦機として広く尊敬されており、より重量のあるメックと戦うことが出来る。クリタ家正規部隊の主力機であるハンチバックの機種名は、肩に載せた巨大なオートキャノンとその結果である身体を揺らすような歩き方から来ている。

 ジェラールのハンチバック、HB4K004G-113Xは、第二次継承権戦争で活躍した機体である。頭部のセンサーコントロールをつなぎ直したジェラールは、2935年にこのメックが関わったらしい戦闘の小さなバトルロムを見つけた。HB4K004G-113Xは4分間で5機の撃墜を記録し、ジェラールは「エイシズ・ハイ」のニックネームを与えた。3048年、セイバーズが特殊なレーザー兵器のテストを持ちかけられると、ジェラールははこのチャンスに飛びついた……中口径レーザーが両方とも射撃回路を焼き切ってしまっていたのである。






アルバート・ベントン Albert Benton

階級/地位: 中尉/ソレンソン・セイバーズ偵察小隊指揮官
生誕年: 2997年(52歳、3049年時点)
所属: ドラコ連合(クリタ家)
故郷惑星: ゲイルダンV
メック: MON-67 マングース
 メック操縦技能: 3
 メック砲術技能: 4


MON-67 マングース
技術基盤:中心領域
メック識別番号:MON67CG-TT1

重量:25トン
シャーシー:ケル/D
パワープラント:ニッサン200核融合
巡航速度:86.2km/h
最高速度:126.9km/h
ジャンプジェット:なし
 ジャンプ能力:0メートル
装甲板:プロテック・テック6
武装:
 ソレンシュタイン中口径レーザー 3門
 スターフラッシュプラス小口径レーザー 1門
製造元: ディプラン・メックヤーズ
通信システム: ON-5
照準・追尾システム: ターヘス・マーズ1


メック戦士プロフィール
 

 平均的な容貌の平均的な男であるベントンは簡単に群衆の中に紛れることが出来る。彼は間接砲の砲手の相棒として動いた時にこの特徴を活用した。砲が敵スティンガーのコクピットを破壊すると、ベントンが確認する前に、ダヴィオンの回収車がメックを拾い上げていった。ダヴィオンの基地までメック回収車を追いかけていったベントンは、スティンガーを修理ガントリーから盗むのに成功し、クリタの戦線まで戻った。ノースウィンドでのノースウィンド・ハイランダーズとの交戦で破壊されるまで彼はスティンガーに乗り続け、それまでセイラ・マルチネスが使っていたPNT-9Rパンサーを与えられた。

 彼の工学に対する愛情は長い年月が経っても衰えることはなく、ドラコ連合の開発研究企業とセイバーズの間の連絡士官を務めることにもなっている。生来のカリスマ性と素質によって、ダニエルが退役すると、ベントンが部隊の指揮官を引き継いだのだった。


メックの来歴
 星間連盟陸軍の軽小隊指揮官に人気の機種、マングースの洗練された電子システムは、指揮・管制に理想的であり、偵察小隊に潜在的な脅威を探し出す上での強みを与えた。

 ベントンのマングースは、3034年にコムスターとセオドアの秘密合意によってドラコ連合に与えられたバトルメックの第一陣であった。工学の素晴らしい見本(一部の重要な電子部品が明らかに取り外されてたが)であるこのメックを見て、ベントンはすぐに飛びつき、使用履歴から「ガンナー」と命名した。ベントンによると、このマングースはSLDFで優れた戦果を残してきたという。3060年ドラコ連合が「ガンナー」を第2〈光の剣〉に再配備すると、ベントンには現在乗っているブラックホーク=クが代替機として与えられた。だが、ベントンはなんの文句も口にしてはいない。なぜなら、このブラックホーク=クは、ベントンがブラックジャックのオムニプログラムに多大な貢献をしたことに対して、ルシエン・アーマーワークスから贈られたものであるからだ。






エルデン・ベラルディネーリ Elden Berardinelli
階級/地位: 武装戦士/ソレンソン・セイバーズ・メック戦士
生誕年: 2999年(50歳、3049年時点)
所属: ドラコ連合(クリタ家)
故郷惑星: アースガルド
メック: SDR-5K スパイダー
 メック操縦技能: 1
 メック砲術技能: 3


SDR-5K スパイダー
技術基盤:中心領域
メック識別番号:SD-R5KNII442-R

重量:30トン
シャーシー:ニューハート1200スタンダード
パワープラント:ピットバン240核融合
巡航速度:86.4km/h
最高速度:126.9km/h
ジャンプジェット:ピットバン・LFT-10スタンダードジャンプジェット6基
 ジャンプ能力:180メートル
装甲板:デュラレックス・ライト・スタンダード
武装:
 アバードヴェイMkIII中口径レーザー 1門
 スカッター・ガンライト・マシンガン 2門
製造元: ニューハート・インターステラー工業
通信システム: O/P 500A
照準・追尾システム: O/P TA1240


メック戦士プロフィール
 連合で最高の気圏戦闘機パイロットの一人であると考えられていたベラルディネーリは、セイバーズで数年間SL-25サムライを飛ばしていた。彼はバトルメックへの航空支援という芸術を完成させた――ケルハウンドのパイロットがヌーサカン上空で彼を撃ち落とすまでは。彼は戦闘機を壊すことなく着陸するのに成功したが、彼のエゴに対する打撃はひどいものだった。意気消沈した、いつもはシニカルで騒々しい彼はサムライを修理しようとしたが、それは果たせなかった。デーナ・ウツノミヤの伝説的な部品入手技能をもってしても、サムライを再稼働するのに必要なだけの部品を集めるのは不可能だった。3022年のテストフライトにおいて、サムライのメインエンジンが大破し、ベラルディネーリはベイルアウトして、愛機が地表へと弧を描いて落ちていくのを見つめた。

 2ヶ月後、ソレンソンはベラルディネーリの辞表を受け取った。

 3047年、ベラルディネーリはメック戦士としてセイバーズに戻った。しばしドラコ連合内をうろついた後、彼はパイロットとしてはもう一流でないとしても、ドラコ連合で最高のメック戦士になると決めたのだ。部隊は彼の帰還を歓迎した。

 彼はヴェノムで氏族のグラディエイターの胴体に突っ込むという華々しい死を遂げた。


メックの来歴
 整備士の夢であるスパイダーは、旧星間連盟でよく見られる存在であり、重要な長期偵察に任務につくことが多かった。SD-R5KNII442-Rは第1〈光の剣〉連隊で就役し、ナーハル襲撃隊による襲撃の直後、連隊の名簿から姿を消した。このスパイダーはベラルディネーリの乗機として再び姿を現したが、彼はどこで手に入れたかを語ろうとはしない。ベラルディネーリはこの機体の照準システムに文句を言っている。長いジャンプの間にショートしてしまうことがよくあるのだ。

 3059年、ベラルディネーリは火力の強化を求めてヴェノムに乗り換え、照準システムのグレムリンに悩まされることはなくなった。






ジェームズ・マクパートランド James MacPartland
階級/地位: 武装戦士/ソレンソン・セイバーズ・メック戦士
生誕年: 3020年(29歳、3049年時点)
所属: ドラコ連合(クリタ家)
故郷惑星: バックミンスター
メック: WTH-1 ウィットワース
 メック操縦技能: 6
 メック砲術技能: 3


WTH-1 ウィットワース
技術基盤:中心領域
メック識別番号:WTH1-225BARX000

重量:40トン
シャーシー:ウィットワース・タイプIスタンダード
パワープラント:160LTV核融合
巡航速度:43.2km/h
最高速度:64.8km/h
ジャンプジェット:ウィットワース・ジェットリフトスタンダード・ジャンプジェット4基
 ジャンプ能力:120メートル
装甲板:デュラレックス・ライト・スタンダード
武装:
 ロングボウLRM10 2門
 インテック中口径レーザー 2門
製造元: ウィットワース・カンパニー
通信システム: ガレットT-14
照準・追尾システム: ガレットD2j


メック戦士プロフィール
 ジェームズ・マクパートランドは、苦難の幼少期を過ごすことがなく、悲劇に苦しめられることも、学校で天才になることもなかった。むしろ、学校――サン=ツァン兵学校の候補部隊で平凡に過ごした。だが、最悪のタイミングで最悪の場所にいたマクパートランドは、残念なことに有名になってしまった。バックミンスターの貴族内に蔓延する売春斡旋組織の黒幕とつきあうことは、キャリアを台無しにして、親子の縁を切られるものであり、ここに例外はなかった。

 落ちぶれたマクパートランドは、任期の残りをセイバーズに送られて過ごした……バイロン・ルフェーブルが転属になった後、彼は3048年に部隊に加わった。

 ベネットIIIで同僚のジャスミン・ルバックを救った後、変化があった。ジャスミンに照れながら感謝されて、彼は恋煩いにかかってしまった。ジャスミンがどう反応するかにかかわらず、人生に意味を見いだしたマクパートランドは、何かをなし、人生の不名誉を返上するために再出発した。バーサーカーじみた怒りと共に戦うジェームス・マクパートランドは、戦場に最初に入り、最後に出る隊員となった。3069年のルシエンでの行動は、真に龍の精神そのものであった。


メックの来歴
 偵察小隊を援護するために開発された軽火力支援メックであるウィットワースは、その役割を的確にこなしている。星間連盟の時代には確固たるワークホースだったのだが、低速であり、弾薬に依存していることから、マシンの多くが守備部隊や市民軍に追いやられた。

 療養で部隊を離れたバイロン・ルフェーブルは「ワースレス(無価値)」と名付け、ジェームスはこのメックのニックネームを変えないことを選んだ。WTH1-225BARX000は、ジェームス・マクパートランドが乗るまで、冴えない戦果を残していた。連合=ドミニオン戦争での彼の戦いぶりがウィットワース・カンパニーの幹部の目に留まり、彼らはこのバトルメックをWHT-2派生型として作り直した。いまやジェームスはこの機体を「ウィットネス(証明)」と呼んでいる。




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