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作成:2004/09/05

聖アイヴス協定 St. Ives Compact



 第四次継承権戦争によって生まれた聖アイヴス協定ですが、スン=ツー・リャオによる再侵攻で消滅してしまいました。3063年現在、カペラ大連邦国の一部となっています。






起源と歴史 Origins and History

 3029年11月16日、聖アイヴス共和区がカペラ大連邦国から脱退したとのニュースがかけめぐった。この脱退はほぼ、キャンダス・リャオ(聖アイヴス共和区の公爵で、ジャスティン・キング・アラードの恋人)の仕業であった。彼女は、一族の他の者と同じくらい野心を抱いていたが、他の者より市民のことを考えていたのである。愛する人々に対する真のアイデンティティ、そして彼らを失う脅威に直面したリャオ女公は、ダヴィオンの戦闘機械と戦おうとする代わりに大連邦国を抜けることを選び、ニューアヴァロンの宮殿から市民の利益を申し立てた。

 その後、そしていま、キャンダス・リャオ(マクシミリアン・リャオの娘のひとり)が聖アイヴスを統治している。大連邦国を離れ、ジャスティン・キング(ハンス・ダヴィオンと近い関係にある)と結婚して以来、彼女の王国は連邦=共和国ときわめて密な連合関係を維持している。短命に終わったチコノフ自由共和国のように、協定は連邦=共和国に吸収されてしまうかもしれないが、キャンダスは王国の独立を強く主張している。この国が他の状態にあったら、姉のロマーノ・リャオが熱狂的な攻撃をし、協定の世界にダメージを与えかねないと、彼女はおそらく畏れたのだろう。いまではロマーノからより合理的な思考を持つスン=ツーに王座が渡ったので、聖アイヴス協定の運命は変わるかもしれない。


3058 Update 

 奇妙なことに、聖アイヴス協定(カペラ大連邦国と自由世界同盟のサーナ境界域侵攻の際に無視されていた)は、3056年以来、繁栄し続けている。中心領域では以下のような出来事が起こった。カイの指揮下にある第1聖アイヴス槍機兵隊が、自由ラサルハグ共和国のツカイードに送られた。この惑星にはコムスター戦司教のアナスタシウス・フォヒトがおり、連邦=共和国とドラコ連合の部隊とともに、コムスターのインベーダー銀河隊を相手に氏族との戦い方を学ぶ訓練が行われた。

 その最中、ライラ同盟で起きた出来事によって訓練は中断された。ジェイドファルコン氏族マーサ・プライド氏族長が企てたライラ同盟侵攻と戦うべく、第1聖アイヴス槍機兵隊はコベントリ防衛に送られたのだ。協定は中心領域で尊敬される地位を維持し続けている。

 カイ・アラード=リャオ(ディアドラ・リーアと結婚し、二児の父となっている)は、様々な問題に直面し、かけられた期待を超えて成長した。聖アイヴス協定の王座を継ぐものであるカイは、スン=ツー・リャオのカペラ大連邦国の悩みの種になることを約束され、彼の統治下で協定が繁栄するのは当然である。


聖アイヴス装甲群 St. Ives Compact Armed Forces
(3054年の編成)

 この小さな若い国家は領土を拡大できず、リャオ家からの周期的な襲撃はその現状を維持しているように見える。氏族の侵攻のあいだ、聖アイヴス協定は、ダヴィオン家に対しシュタイナー宙域への艦船補助を提供した。それが紛争に関わったすべてだった。この5年間、協定に大きな変化はない。この状態が少なくとももう5年は続くように見える。


司令官:キャンダス・リャオ女公
AFFC連絡士官:シモーネ・デヴォン将軍
正規メック戦力:6個連隊、1個大隊
傭兵メック戦力:1個連隊


部隊名           経験  戦力   本拠地
第1聖アイヴス槍機兵隊    古参兵 1個連隊  聖アイヴス
(司令官:キャロライン・セン大佐)
第2聖アイヴス槍機兵隊    古参兵 1個大隊  アーマクサ
              一般兵 1個大隊  ナシュアール
              一般兵 1個大隊  タガ
(司令官:ティモシー・バイルン大佐)
聖アイヴス軽装機兵隊    古参兵 1個連隊  インディカス
(司令官:シンシア・カー大佐)
聖アイヴス士官訓練群大隊  新兵  1個大隊  聖アイヴス
(司令官:クリスチャン・ベーマー准将)
レイモンド装甲機兵隊    一般兵 1個連隊  ブライトン
(司令官:サミュエル・レイモンド大佐)
ブラックウィンド槍機兵隊  一般兵 1個大隊  ミロス
              一般兵 1個大隊  デンバー
               新兵 1個大隊  テクスロス
(司令官:レオニード・ペリン大佐)
アレイシャ跨乗機兵隊    一般兵 1個連隊  ヴェスタラス
(司令官:アレイシャ・カーリング大佐)
アイリシアン槍機兵隊     一般兵 1個大隊  テクスロス
              古参兵 1個大隊  テクスロス
              古参兵 1個大隊  アンバーグリスト
(司令官:ブレンダ・ブラッドレー大佐)






惑星名: 聖アイヴス
恒星型: G8V
星系内位置: 3番惑星
ジャンプポイントからの行程: 6日
補給ステーション: ゼニス点、ナディール点
領有貴族: レディ・キャンダス・リャオ
コムスター施設: A
コムスター代表者: アリ・ゴートン司教
人口: 56億1900万人
原始生命の%と進化レベル: 15%、植物

 聖アイヴス協定の首都、聖アイヴスはキャンダス・リャオが統治しており、大規模なメック生産の中心地であり、聖アイヴス装甲機兵隊の本拠地である。この部隊は惑星の永久的な守備隊であり続けている。歴史的に、電子産業の最先端だった聖アイヴスは、協定において、また以前のカペラ大連邦国において、電子産業、航空電子産業が大規模に集中する生産の中心地である。同様にこの地域のもっとも広範囲にわたる気圏戦闘機生産の中心地である。リャオ家で、もっとも重要、防衛されている世界のひとつである。

 聖アイヴスはハチの巣状の複合地下工場になっており、最も代償の大きい1対1の作戦でもせねば攻撃が不可能である。よって惑星の完全な占領はありそうにない。




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