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作成:2007/09/28
更新:2007/12/02

スノウレイヴン氏族 Clan Snow Raven



 スノウレイヴンは、戦艦、気圏戦闘機などの航空戦力を重んじる氏族です。中心領域侵攻には参加できませんでしたが、3060年ごろから辺境に進出し、その後、外世界同盟(こちらも気圏戦闘機好き)と合併しています。
 classicbattletech.comより。






スノウレイヴン統計

政治派閥: 守護派(名目上)
首都: ルウム
人口(氏族宙域): 9419万9000人(3060)
人口増加率: 2.2パーセント (49/27)
自給自足率: 96パーセント

指導者:
 氏族長: リン・マッケナ
 副氏族長: ブライン・クーパー
 ローアマスター:クラウス・ハーパー
 科学長官:シャルロット(フォン・ブラウン)
 商人代表:ルイーズ
 技術者長:マティアス
 先任労働者:エミリー

軍事:
 星団隊: 26
 軍艦: 40

氏族宙域:
 ベアクロウ (70パーセント)
 ブリム (19パーセント)
 キルケ (70パーセント)
 ヘルゲート (100パーセント)
 ルウム (82パーセント)


ストラナメクティ南方のツンドラに住む、スノーホワイトのオオガラスは、無駄を嫌うことから尊敬を集めている。同名の氏族――スノウレイヴン――もまた、あらゆる資源、機会をつかもうとする。彼らは並はずれた漁り屋(スカベンジャー)であり政治家である。


歴史 History

 スノウレイヴン氏族の初期は厳しいものだった。彼らは戦闘準備完了の公認を最後に受けた氏族であり、またキルケ挑戦に対する準備が整っていなかった。彼らは反乱軍施設強襲で凄まじい損失を負い、かろうじて戦役を生き残った。だが、さらに悪い事が、ウルバリーン氏族の族長会議に対する反逆時に起きたのである。小規模なレイヴン軍はウルバリーンと戦ったが、押し返され、レイヴンの首都デラドゥーンが、遺伝子貯蔵庫と共に、核兵器で破壊された。貯蔵庫は後に再建され、中のサンプルはストラナメクティから移されたが、心理的な傷は深く残ったのである。

 レイヴンは誓った……もうこのようなことをくり返さない、自分の運命は自分で決める、と。明らかに彼らは海軍を増強し、領地を広げ、自分たちを探検家、航空護送、降下船・航宙艦・戦艦部品の製造者として、必要不可欠なものとした。密かに彼らは情報収集、操作の達人になろうとした。

 2974年、レイヴンは、トビアス・カティブ大氏族長が前任者コリアン・トチェルノフコフの死に関わってるとして、族長会議に提訴した。カティブは弾劾され、有罪になり、処刑された。トチェルノフコフ事件にレイヴンが関わっているという提議は立証されなかったが、彼らの突然の裏切りは政治的なゲームの臭いがしたのである。

 彼らはよくよく巧妙な陰謀を好むように見えるが、ストラナメクティの海にダイアモンドシャークを放したとハウエルに自白させたのは、さらに異例なことであった。レイヴン副氏族長はハウエルに不平の神判を挑戦し、彼を殺した。公式には、氏族に不名誉をもたらしたからということになっていた。よりありそうな理由は、彼が間抜けで、巻き込まれたからである。

 3040年代後半、スノウレイヴンは侵攻軍に加わろうと激しく戦ったのだが、この神判の前に多大な損失を出しており、侵攻の座を獲得する事はなかった。だが、レイヴンはこの作戦から利益を得た……艦隊の約1/3をジェイドファルコンの護衛につける契約を結び、「平和の年」の間にこの契約は正式な同盟であると認定されたのだ。

 この同盟は、相互利益より大きい哲学的な違いによって、当初から悲惨なものとなった。3055年、二氏族の関係は、レイヴンのブラッドネームハウスの一件に絡んで、緊張する事になった。問題は小競り合いにまで発展したが、すぐさま収まっていった――ファルコンは本拠地での戦役を遂行出来ないほど、他の地域に集中していたのである。

 ここ数ヶ月で、レイヴンは「過剰反応」したことを認め、ファルコンとの関係を回復しようとしている。同時に、ケレンスキー星団の世界に注意を移し、最近の神判でかなりの成果を得ている。


社会 Society

 スノウレイヴンの社会は、非常に結束が強く、部外者を信用しない。生き延びるために奮闘した氏族形成期の試練と苦難から生まれた特色である。裏切られるのを恐れ、誰であろうと自分たちの中に入れようとしない。この氏族の者は理由無しでは何もしない。だが、レイヴンのビザンチン式政治と複雑な結びつきは、表面上の理由が本当の理由ではないだろうことを物語っている。

 この氏族の内部政治は、ブラッドネーム一族(ファミリーとよく言われる)を中心とし、それに干渉するのは容赦の出来ない侮辱と見なされる。一族のリーダーの権威は絶対的なものとされ、またリーダーの意志によってブラッドネーム保持者の投票が決まる。だが、血で血を洗う内部政治は、一族のリーダーの地位を動かし、政治的に最も抜け目のない者だけが数年以上権力の座につけるのである。

 スノウレイヴンは他氏族からボンズマンを取るが、その多くは受け入れられるまで何年もボンドコードを付けることになる。ごくごくわずかな戦士だけが氏族内に取り込まれ、またこの戦士たちはスターコーネル以上への昇進は禁止されていることに気付く。スノウレイヴンの部外者嫌いは、ボンズマンたちの融合を難しくしているのである。

 スノウレイヴン社会の階級は、それぞれのサブグループと同様、容易に見分けがつくものである。個々人が身内でない者たちと交際する事は滅多になく、氏族に浸透する「彼らに対する我ら」の姿勢を強めている。ここには、不信と同時に、相互に尊重しあう尺度がある。昇進をかけた競争は激しく、友人がその相手となっていることにすぐ気付くかもしれない。

 スノウレイヴンの技術は、航空宇宙、海軍システムに焦点があわされている。彼らは氏族宙域で最大の艦隊を所有し、造船所、補修ステーションの大半を管理している。他氏族は保守整備のため、彼らに頼らねばならず、取り引きして施設を使用するか、所有の神判を仕掛ける(この時、レイヴンは見返りを要求し、利益を出せるくらいに勝利を収める)。

 大きく発展したレイヴン商人船隊は、他氏族との交易、契約で氏族を支えている。レイヴンは侵攻氏族に輸送力、護衛を提供し、かなりの利益を稼いで、本拠地氏族の中での地位を向上させたのである。


軍事 Military

 キルケでの損害と、ウルバリーンによる損害は、レイヴンを破壊しかけた。すぐにでも氏族を強くする必要のあったマッケナ氏族長(自身パイロット)は、軌道上のブライアンキャッシュの戦闘機と船でレイヴン航空隊を強化することを選んだ。他氏族はマッケナの行動に異論を挟まず、事の重大さに気付かれるまでに、レイヴンはこの分野を独占し、優位を注意深く守ったのである。

 しかしながら、航空宇宙への偏りは、どの氏族よりもバトルメック隊が少ないという結果になってしまっている。地上部隊は、これを補うために、トライアドという諸兵科連合三連星隊(メック1個星隊、エレメンタル1個星隊、戦闘機1個星隊)を結成している。防衛作戦には適しているのだが、攻勢能力は限られたものである。


仲間と敵 Allies and Enemies

 レイヴンのパラノイアは、部外者を真に信用する事は出来ないという信念に結びついている。もっとも、真の敵を作るのはどうにしかして避けている。最も目立った敵はスティールヴァイパーで、2897年以来、レイヴンと反目している。

 マッケナ一族事件はジェイドファルコン氏族との紛争に結びつき、報復合戦と数度の大規模な交戦を引き起こした。だが、レイヴンは最近ファルコンと関係を修復しようとしている。この和睦の申し入れに対するファルコンの反応は不明である。

 ダイアモンドシャーク氏族とは、ダイアモンドシャーク事件以降、敵対関係が続いている。しかしながら、武器を持って戦うよりむしろ、シャークは言葉と財産を使った戦争を行っている。奇妙な事に、レイヴンは事態を静観して、シャークの行動を受け入れている。報復を行わず、いまだ造船所の使用を許しているのである。

 3氏族だけが、レイヴンの同盟者に近いものであると見なされている。第一は、ブラッドスピリットである。半世紀前に戦争物資に関する同盟を結び、イルチを通して接触を保っている。これに僅差で続くのがクラウドコブラで、この氏族は、レイヴンと似たような軍事体制を持ち、マキャベリ的政治を共有している。最後がゴーストベアだ。彼らのトーテムの称賛されうる性質は、この二つの氏族にあてはまり、頻繁に技術と知識を交換している。実際、ベアが中心領域への脱出に使った巨大なアークシップは、スノウレイヴンの助けを借りて(少なくとも無言の支援を受けて)、設計、建造されたものである。レイヴンがベアの資産を得たことは、何らかの取引がなされたことの証明になるかもしれない。


保有領土 Possessions

世界:6(独占1)

 最近まで、スノウレイヴンにはほとんど資産がなかったのだが、昨年、領土がほぼ二倍に増えた。ゴーストベアは彼らに、小惑星鉱物採掘地点とベアクロウの飛び地領を提供した。さらにレイヴンは、撤退後の残った世界の支配についてノヴァキャットと取り決めたのだが、ヘルズホースの介入によって、レイヴンの支配地は世界の2/3にまで減ってしまった。

 彼らはまた、キルケで電撃戦を仕掛け、ジャガー、ノヴァキャット(許可有り)の飛び地領の大半を統合した。しかしながら、これはウルフ氏族との紛争を引き起こし、まだ問題は解決していない。さらに彼らはクラウドコブラ氏族と「交渉」してホーマー(元ジャガー領の一部)の小規模な飛び地を獲得し、そこから敵であるスティールヴァイパー氏族に圧力をかけている。







3067年アップデート

われらが氏族長へ

 ご依頼の通り、我が軍の現状に関する報告書(最近の事件後のもの)を送付いたします。この紛争が続行中であることを考えると、この報告書の一部は読んだ時点で古いものとなっているでしょう。ですが、3067年8月1日現在の状況を正確に反映しています。報告書には、副氏族長が犠牲となったルウムの交戦後に行われた再建の成果が含まれます。耐え難い傷に血止めがなされ、アルファ銀河隊による外部領域、ドラコ周辺での作戦が上手くいっている現状において、我らが氏族の未来は確実なものでしょう。

 ケレンスキーの名において

――クラウス・ハーパー、ローアマスター、3067年8月9日


概要 OVERVIEW

 大拒絶、またその後の余波が作り出した変化によって、この6年は、我らが氏族にとって大きな挑戦となった。一つの氏族の死、二つ目の氏族の放棄と逃亡、三番目の氏族の中心領域撤退は、大量の新たな資源をもたらし、我らはかなりの成功を収めた。我らの古き敵、スティールヴァイパーが本拠地に帰還したことで(尻尾を巻いて逃げてきた)、ヴァイパーの領土を奪い取るという計画は台無しになり、スモークジャガー絶滅後に激しく戦って得た新領土のホーマーを手放さねばならなくなった。3062年から3063年にかけて、我が軍はヴァイパーと多数の世界で衝突したのだが、ヴァイパーは、元侵攻氏族として豊富な資源を持っていたにもかかわらず、我らの断固たる兵士たちを圧倒することは出来なかった。

 ルウム戦まではそうだったのだ。3065年、ヴァイパーは我が首都に奇襲を仕掛けた。ここ数年の紛争で蓄積した海戦戦力、訓練済み部隊をすべて投入したのである。我らはこの新たな動きに対する用意が出来ておらず、アルファ銀河隊の移動によって弱められていた哨戒線は、攻撃によって突破された。我らは展開された海上封鎖を破ったが、ヴァイパーは断固たる決意を持っており、追い払うのに五週間を要し、その間、生産活動はひどく戦乱させられたのだった。新ゼータ銀河隊の配備は、この防衛上の弱点を是正した。ルウム戦の前からも、我らは軍を強化するために広く分散しており、ヴァイパーの挑戦と正面からぶつかった。ゴーストベアとの貿易で、本拠地では手に入りづらい素材を入手できたが、その分量は制限されたものだった。よって、氏族長の命令に従い、3053年の初頭、独自に資源を確保する作戦が開始された。

 辺境の世界ファースターは、資源豊富にして防護が甘く、適した目標であった。この世界に対する所有の神判は、6分足らずで終わった。ファースターで捕らえられたボンズマンは、ドラコ連合、恒星連邦に関する詳細な情報をもたらした。数週間後、海賊世界レザック・ホールドがこれに続いた。

 我らの艦隊は、3064年の初頭に外世界同盟の艦船と想定外の接触を果たした。同盟の船を戦利品(isorla)として取ろうとした我らは、タイタン1隻を交換条件として、彼らの航宙艦に挑戦した。スターアドミラル・シューを驚かせたことに、外世界の戦闘機は勝利を達成し、そして彼女は手練れの敵についてもっと知ることを誓ったのだった。この年の半ばまでに、我らは同盟と契約を結び、バリゴーラにある同盟の施設を使えるようになった。ここで再補給を行い、さらに遠くのヒアデス・リムへと偵察活動を行うのである。この支援の対価は、少量の技術と、オムニ戦闘機の開発支援であった。この戦闘機は、我らに敬意を払い、コーラックス(ワタリガラス)と命名された。同盟との関係は有益なものであり、キャトル・ベルにある星間連盟時代の海軍施設を改装する件について、現在、会談が行われているところだ。

 同盟とは正反対に、ドラコ連合との取引には特段の注意が必要である。この国の兵士は、カンザカ事件において野蛮さと裏切りを示した。


スノウレイヴン氏族軍 SNOW RAVEN TOUMAN

 進行中のスティールヴァイパーとの紛争で、我が軍はある程度の再編成が必要となった(ゼータ銀河隊の結成、配備が顕著な例)のだが、我らの前にどんな脅威が立ちはだかろうと、戦う準備ができている。


海軍戦力 Naval Assets

 スノウレイヴン艦隊を構成するのは、艦隊指揮星隊(ナイトロード級、ボルガ級、ポチョムキン級、イージス級2隻)スウィフトウィンド海軍強襲星隊(マッケナ級、キャメロン級、イージス級、ローラ級)、ストームクロウ海軍追撃星隊(テキサス級、キャラック級、ソヴィエトスキー・ソユーズ級、キャメロン級、コンカラー級)、ブリム海軍強襲星隊(コンカラー級、ワールウィンド級、コングレス級、ポチョムキン級、イージス級)、ルウム守備艦隊(ソヴィエトスキー・ソユーズ級、イージス級2隻、ローラIII級、ポチョムキン級2隻、エセックス級、ヴィンセント級、ヨーク級、ワールウィンド級)、スノウレイヴン強襲星隊(ローラ級2隻、キャメロン級、キャラック級、イージス級)、キルケ戦闘星隊(ポチョムキン級2隻、ボルガ級、フレダサ級)である。


コーヴァス親衛隊 Corvus Keshik

 コーヴァス(からす座)親衛隊の艦隊指揮星隊は、3065年のヴァイパーによる奇襲の際、ルウム争奪戦の中心にあった。ヴァイパーはこの部隊の戦力を恐れ、交戦を長引かせたがらなかったが、哨戒線を抜け、惑星を強襲した。クーパー副氏族長によるヴァイパー逃亡阻止は徒労に帰し、彼の死を招いた。こうして、ブロデリック・スハーノフ(元ブリム海軍強襲星隊指揮官)が副氏族長の地位についたのである。


アルファ銀河隊 Alpha Galaxy (Swift Wing Galaxy)

 スウィフトウィング銀河隊は、スティールヴァイパーとの衝突後にすぐさま再建され、中心領域の領土を確保する作戦の先頭に立った。スウィフトウィング海軍強襲星隊の白い艦船は、辺境で多数の放浪者たちと遭遇した。このうちの一部は、組織、装備ともに優れているように見えたが、無線に応じる事はなく、近づくものたちを攻撃しようとした。この銀河隊の主要基地はファースターで、残りの分隊は〈レザックの穴〉にいる。

 3067年初頭、カンザカにおける連合との衝突は、我が方の艦の勝利に終わった。最初、DCMSは戦いの結果を受け入れたのだが、〈ホワイト・クラウド〉が戦利品――ナディールポイントのリチャージステーション――にドッキングすると、連合の不誠実な代表者はステーションを自爆させ、〈ホワイト・クラウド〉に修理不能な傷を与えたのである。2736年の軍事オリンピックで勝ち取ったこの船――対アマリス戦争、ペンタゴン内戦を生き残った――が、このような裏切りにかかるのは耐え難いことである。


ベータ銀河隊 Beta Galaxy (Storm Crow Galaxy)

 ストームクロウ銀河隊は本拠地の主戦力前線部隊である。収穫の神判でのひどい損害はうまく処理され、生存者はベータ・ソラーマ星団隊に、また第97戦闘星団隊がガンマ銀河隊からストームクロウに移された。ストームクロウとヘルズホース氏族は、ベアクロウで衝突を続けているが、ほとんど形式的なものになっている。前ギャラクシーコマンダー・マッコーケルにとっては不幸な事に、ストームクロウ再建に成功したにもかかわらず、階級の神判で悪い結果を残したことから、彼はベータ・ソラーマ隊の指揮官の座に降格されてしまった。


ガンマ守備銀河隊 Gamma Garrison Galaxy (The Hawkshead Galaxy)

 第97打撃星団隊の異動にもかかわらず、氏族長はガンマを前線銀河隊に指定しており、新設の第15戦闘星団隊によって戦力を強化している。また第1レイヴン正規隊は第100戦闘星団隊と改名された。この銀河隊を3050年以前のステータスに戻したことは、部隊の士気を相当に高めた――第97のベータ異動以降、士気低下していたのである。ギャラクシーコマンダー・クロウはこの名誉に報いるべく、ベストを尽くしている……といっても、新たに昇格した星団隊群はまだまだ荒削りなのだが。


デルタ守備銀河隊 Delta Garrison Galaxy

 艦隊指揮星隊と共に、デルタ銀河隊はスティールヴァイパーのルウム強襲の矢面に立ち、約1年かけて損失を取り戻した。ギャラクシーコマンダー・スハーノフは、機会を見ては配下の星団隊を再編成し、上級士官を変えない一方で、地上戦の手際を向上すべく、大半の星団隊を作り替えている。


エプシロン守備銀河隊 Epsilon Garrison Galaxy

 レイヴン首都への強襲はエプシロン銀河隊内で反乱を引き起こしかけた――この部隊は元ルウム第2守備銀河隊だった――のだが、ネルヴィス・マッケナ(ラモン・マッケナが訓練中の事故で負傷した後、銀河隊の指揮を受け継いだ)のストイックなリーダーシップが、兵士たちを落ち着かせたのである。ラモン・マッケナは職務に戻ったが、負傷により前線で戦えない状態である。新たな階級の神判を受ける事が出来るようになるまで、彼は氏族長の副官を務めている。


カッパ守備銀河隊 Kappa Garrison Galaxy

 カッパ銀河隊はキルケに集結し、アルファ銀河隊が辺境での任務に移って以降、ウルフ氏族と繰り返し衝突している。よく戦ったのだが、カッパの星団隊群は少しずつウルフに押されていった。この領土の大半は、スモークジャガー失墜後、ノヴァキャット撤退後に、レイヴンが得たものであった。キルケ戦闘星隊が、ノヴァキャットを新たな本拠地に送り届け、カッパ銀河隊に帰還すると、彼らの決意は固いものとなった……その理由は、船員たちから中心領域に関する物語を聞いたからだ。


ゼータ銀河隊 Zeta Galaxy

 3066年の中ごろ、ブラッドスピリットの助けを借りて配備されたゼータ銀河隊は、初めて大量のプロトメックを導入した部隊となった。ブラッドスピリット氏族と共同開発した新型のセスロプス、グリサオルが配備されている。技術者たちはこれらプロトメックを大量に生産し、またテストダウン、失格となった気圏戦闘機パイロットたちが現役に復帰し、星団隊の人員を埋めている。現時点で、全4個星団隊は兵員不足であり、この銀河隊には3名しかブラッドネームを持った戦士がいない。ギャラクシーコマンダー・マッコーケルにとって、この新銀河隊をまとまりのある部隊にするのは難しいと判明した(特に、部隊が氏族宙域中に散らばっている時には)。




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