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作成:2007/01/21
更新:2011/03/01

辺境の小国家 Lesser Periphery States



 継承国家、辺境の大国に属していない、辺境の独立勢力の紹介です。規模の小ささから、他国に対する影響力はほとんどありませんが、それぞれユニークで興味深い特徴を持っています。TRPGの舞台にするのも面白そうです。





小国家 Lesser States


起源と歴史 Origins and History

 ごく少数の小国や、半ダースもない居住世界からなる、これらの小国家は、辺境という未開の宇宙で、秩序と正当性を持った最後の標識である。蛮王国同然の国もある一方で、その他はまともな政府を中心に組織されている。これらすべての勢力が、海賊、辺境国家による掠奪と戦い、せめてコンパス座連邦のような威信と影響力を持とうと望んでいる。従って、これら小国のそれぞれが異なった価値観を持ちながらも、共通の目標に向かっている……他の人類領域から正当性を持っていると認められることだ。


戦闘力 Combat Strength

 軍事的には、どの国も、より大きな辺境国家(コンパス座連邦ですら)の注意を引くに値しない。結局のところ、経済力も生産基盤も持ってないのである。合法的に独自の軍隊を作り上げたいなら、大国か大王家と物々交換せねばならない。

 もちろん、実際に使われているその他の選択肢もある……しばしばある種の海賊行為や襲撃を伴うものであるが。ブラザーフッド(ランディス)がアンタロスで見つけたようなものは、真に一生で一度の出来事である。傭兵隊はこの地域の軍事で重要な地位を占めている。だが、これら部隊の規模と練度は、雇い主の軍事"組織"よりはるかにひどいものである。


戦闘の性質 Combat Ethos

 食うか食われるかの世界では、最も高潔な者でさえ、強盗やその他の略奪者の餌食になってしまうものである。この原則は"文明的"な中心領域で通じる一方、辺境ではさらなる意味を持つ。略奪者を倒すために、無法者のレベルに身をやつしてしまうことが時折ある。

 その結果として、小規模な辺境国家の戦争は、大きな国家が行うものより、遙かに組織化されず、そして多くの場合、残忍なものとなる。海賊、隣国の襲撃、その他のいわれのない攻撃は日常茶飯事である。気圏戦闘機と専門の降下船がほとんど無い状況において、襲撃部隊を移動中に阻止、探知するのはほぼ不可能である。

 防衛能力を持つことは第一の目標である。多くの世界の住宅地、工業地帯は、特定の箇所に集中し、通常の防衛を容易なものとしている。一部の独立心を持った人々が外れに住んでいるが、その選択をしたが故の危険と共に暮らさねばならない。信頼出来る防衛隊を雇える富んだ者を除いて、この道を選んだものの大半が、不幸にも地元の強者、海賊に「貢ぎ物」をするか、死ぬことになる。残念ながら、これは辺境で珍しい生き方ではない。

 各大都市は、地元の市民兵旅団(志願兵か徴集兵で構成される)に加え、通常、ある種の守備部隊(たいてい数機のメック含む)を招集出来る。城壁を作る都市すらある……といっても、ほとんどは交通の流れを制御するものか、実質的な防御というより小部隊に対する障害であるが。

 むろん、「攻撃は最大の防御なり」の格言は、辺境では特に重要な意味を持つ。各勢力は常に見張りを怠らず、敵が攻撃の準備を整えるのに備え、自らも攻撃の準備をしている。不幸なことに、この半永久的なサイクルが、小国家の進歩を妨げる。それが辺境なのである。







アストロカジー Astrokaszy


名称:アストロカジー・カリフ領群
主星:アストロカジー
世界数:1
政治指導者:各小領主
軍事指導者:各小領主
人口:20万人
自給率:53%

 我らはこの地で失敗したが、将来の重要な目標であり続けている。再び、アストロカジーに工作員を送り込み、新たな関係を作り、我らのメッセージを辺境中に運んでいる。


 アストロカジーは、他の辺境世界(ポーラ・トレヴァリンのような者が支配している世界含む)よりも、遙かに未開の地である。自由世界同盟とマリア帝国の間の、浅い辺境に位置する、この砂漠の惑星は、人類の底辺の住みかとなっている。アストロカジーに関する初期の記録はほとんどないが、わずかな記録が示すところでは、継承権戦争の惨事から逃げだした難民と崩壊した傭兵団の目的地のひとつとなったようだ。侵攻する価値がほとんどないアストロカジーは長年、単に続いていった。31世紀が始まるまで、遊牧民と商人の集団が、都市国家(惑星上で成長し、アストロカジーにアラビア風の文化を付け加えた)の間にある荒野を彷徨った。ほとんど当然のことながら、小領主たちは自らをカリフ領の国王、スルタンと称し始めた。

 他では成功出来ないような小規模な盗賊の集団にいつも悩まされてきたのだが、アストロカジーは混沌の深みからはい上がりかけていたところだった。ほぼ40年前、皇帝マリウス・オレイリィが、襲いかかってくるまでこれは続いた。自由世界同盟軍が介入したのだが、すでに損害が与えられ、アストロカジーは完全な混沌の中に滑り落ちていったのである。わずかな技術のよりどころと、真の文明化は、戦いの中で消滅した。野蛮な行為と海賊稼業が再び、この世界の規範となり、生き残ったカリフ領は互いに食い合い、放浪する略奪者たちはそのすべてを餌食とした。

 問題は帝国侵攻後の四半世紀でやや改善された。第四次継承権戦争後、カノープス=アンドゥリエン戦争後を中心に、多くの人がこの世界を目指した結果である。3040年代、50年代、アストロカジーはエキゾチックで未開の世界以上の何かとして知られるようになった。密輸業者の天国となったのである。もちろんアストロカジー人は密輸に関わらず、買収が容易だった。武装密輸業者とブラックマーケット商人たちは、通常、アストロカジー星系を交易の場として使った一方、傭兵団は世界の広大な荒れ地を演習の場とした。

 このことが再びマリア帝国を、ワード・オブ・ブレイクと共に、この世界に引きつけた。後者は前者に武器やその他のハイテクノロジーを売却した。ロシア連盟に勝ったばかりの皇帝ショーン・オレイリィは、カノープス統一政体に注意を向けた。彼らはアストロカジーに再び戦争を持ち込むという間違いを犯した。この時、幸運にも、戦闘はいくつかの地点だけに制限された。ブレイク信徒、帝国の支援軍に対処するため、統一政体、カペラ軍が送り込まれ、民間の被害を制限したのである。この世界の不安定な勢力構造は再び、生まれ始めた混沌に投げ込まれた。

 中央政府のないアストロカジーの防衛は、文字通り個々人の手に任せられている。スルタン、カリフのうち何人かは、数機の古びたバトルメックを所持しているが、大部分は本物の傭兵を雇う余裕がない。実際に、彼らの多くは、傭兵団を誘い、騙して釣れてきて、奴隷とし、メックを奪うのを好む。そうしようとしたカリフたちの中には、命で支払いをする羽目になった者もいた。かつて傭兵だった放浪盗賊団が、墜ちた兄弟たちの復讐を果たしたと思われる。

 統一政体=カペラの軍事行動の後、アストロカジーは数多の噂の的となっている。この惑星に古星間連盟の貯蔵庫があると主張する者がいる。他の者は、継承国家がこの世界を新兵器の試験場としていると言っている。この二つの噂をなんとか組み合わせて、SLDFの子孫たちがアストロカジーを中心領域に入るステージングポイントとして利用しているともされる。これらの噂を辿るとひとつの話に突き当たる。辺境にはないような兵器が、砂漠の奥深くで見かけられたというものだ。スモークジャガーの記章を付けた氏族製メック数機がこの世界で観測されている……といっても、実際、彼らは噂されている貯蔵庫を探すためアストロカジーに来たのだが。情報の出所がどこであるにせよ、大勢の富を追い求める者たちや襲撃者たちが、この世界に注意を向けている。


外交関係

 中心領域、辺境国家は、この世界に公式な大使の類を置いておらず、それどころか独立勢力と認識すらしていない。が、各国の市民が何らかの目的でアストロカジー上に滞在している。その結果、流布してる噂が事実か確かめるためだけに、各継承国家は間違いなくある種の大使、諜報チームをこの世界に確保している。







ランディス領 Fiefdom of Randis


名称:ランディス領
主星:ランディス
世界数:1
政治指導者:ルーカス・ベケット騎士長
軍事指導者:ルーカス・ベケット騎士長
人口:8000人
自給率:88%

 ブラザーフッドが身を捧げるのは、精神的・人道的な理念、そして普遍的な名誉と正義である。だが、現在のリーダーは政治的な新帰依者であり、ちっぽけとは言えないブラザーフッドに影響を与えるのは潜在的に容易となっている。


 ランディスの世界は、銀河の希望における最後のよりどころ、ランディス・ブラザーフッドの本拠地である。ランディスがいつごろ植民されたか、定かではないが、ともかく継承権戦争の災厄から逃げてきた難民、脱走兵たちの目的地となった。王家や大企業による植民の支援なしで、最初の植民者たちは、新しい文明をうち立てるために、広大な宇宙と自然環境の両方に勝たねばならなかった。

 大多数が生き残れなかった。だが、彼らが追い求めたものの少なくとも影は作られた……中心領域を苦しめる戦争と陰謀からは遠く離れた世界なのである。人類の背負う問題を免れ得たわけではないが、この世界の市民たちは、希望を捨てないことで知られている。

 継承権戦争が長引くにつれて、ますます多くの人間のくずが辺境に向かっていった。外辺地域に問題を起こしてきた海賊行為は、長期の戦争で人々の権利が奪われるようになるとともに、紛れもない本当の生き方になった。タウラス連合を超えた広大な宇宙に取り残された、この世界もその例外ではなかった。星々の間で新たな人生を探していただけだった兵士、市民たちは、生き残るためだけに、地元の海賊たちと関わらなければならかった。多くの場合、彼らは報償の可能性に釣られて海賊行為に手を染めた。こういった「形成期」の間、この世界は十字路のようなものに変わっていった。商品取引や交易を目的に、辺境中の海賊、その他の商人がこの星系を利用したのである。状況の変化に応じて世界は名前を変え、ロストホープの名で知られるようになった。

 これが変わり始めたのは、第三次継承権戦争半ばのことである。自由世界同盟軍に嫌気がさしたエルデルマイネ・ランディスは軍を離れ、価値あるものを追い求め中心領域中を旅していた。単純な答えを見つけられなかった彼は、気付くとロストホープで、打ちひしがれ意気消沈したメック戦士たちの集団の中にいた。この者たちもまた答えを探していたのである。共に、彼らは新たな始まりを見た。2988年、ランディスはランディス・ブラザーフッドの結成を発表した。この世界の民衆は、彼の理想の下に集まり、変化をもたらした男に敬意を表して惑星を改名した。

 それ以来、ランディスでの生き方は良い方向に激変した。エルデルマイネ・ランディスの改革は、自国民だけでなく辺境中の人々に新たな希望をもたらした。彼の話が広まると、「探求者たち」の新たな世代が、噂が真実だという一縷の望みを持ってランディスにやってきた。人口はゆっくりと増加し、新たな夢の流入がランディス市民の誇りを新たなものとし、また生活の質が向上した。

 不幸なことに、こういった噂は再び襲撃と攻撃を引き寄せたのである。次の半世紀、ブラザーフッドはかろうじてない絶え間ない驚異から身を守った。奪うような資源がない時でさえ、いかがわしいメック戦士がランディスにやってきて、高名なブラザーフットと戦って自身の力を証明しようとした。

 3037年に、ランディスは次の大いなる飛躍を見た [もっぱら、ガラハッド・フリュー(騎士団長)の功績と言える-CSJ] 。ブラザーフッドは自身を再評価し、新たな訓練プログラムをもうけた後に、望んだような戦闘部隊となった。直後、ランディスは自由のための孤立した避難地となっただけでなく、無法者集団の日常的な危機から逃れたのである。

 現在、住民はとうとう各都市を近代的な鉄道でつないだ。この世界の3大都市は各自固有の宇宙港を持つ本物の商業センターとなった。生活水準はいまだ「文明化された」世界の平均以下であるが、ランディスの生活は最高のものである。確実に大半の辺境世界より良い。


外交関係

 大勢力にとって地図上の一点に過ぎない、ランディス領はいかなる国家とも公式な接触がない。連邦=共和国とタウラス連合は、この小国家の存在に気付いている。商品を持っているか否かを問わず、この世界に旅する者、この世界から来る者に対して、特別な税はかからない。トルトゥーガ自治領の手先もまた、辺境のこちら側で活動している多くの海賊、無法者のように、ランディスのことを承知している……とりわけ、ブラザーフッドが3051年にアンタロスの作戦行動で成功して以後は。


3067アップデート

 連邦=共和国内戦から利益を得た国家があるとしたら、それはランディス領と、それを収めるブラザーフッドである。数千の兵士、メック戦士が、内戦の前、最中、後に恒星連邦を離れた。その多数がブラザーフッドの提供出来るものを見て、ランディス領へとやってきた。ブラザーフッドは現在、2個強化大隊を配置に付けている。そして失機者である多くの騎士メック戦士と、騎士候補者が、自分のメックを勝ち取るチャンスを待っている。報告によると、元氏族人である指導者に関して、ブラザーフッド内で軋轢が生じているという。







辺境の独立国 Periphery Independents


合法的世界 Legitimate Worlds

 以下に記述するのは、一定の技術、文明レベル(他の独立世界では失われたもの)を維持するのに"成功した"世界である。その生活水準は辺境世界の平均前後か、それ以下となっている。それでもなお、これら世界のすべては、何らかの形で独自性と価値を持ち、それゆえ攻撃の対象となっている。


ヘロタイタス Herotitus

 ヘロタイタスは宇宙の至る所で知られている世界である。高名、悪名を問わず、何でもありの無政府的世界として評判が築き上げられてきた。カノープスとアストロカジーから悪い部分を取り出し、お決まりの混沌と一緒に混ぜる。完成した絵を眺めれば、それが何であるかわかるだろう。ヘロタイタスは常備軍を維持することがなく、その代わりに侵攻軍と戦うより買収したほうがいいという考えで動く。カペラ大連邦国と新植民地区の間に位置するヘロタイタスは、五大継承国家のうち三国、辺境の大国のうち二国から、数度のジャンプで辿り着き、享楽主義者たちにとって人気のある旅行地のひとつとなっている。

 ヘロタイタスは30世紀末から新享楽主義運動の中心地となっている。"産業"は主として都市内に集中し、世界の残りの部分は農家と牧場に明け渡されている。しかしながら、キリスト教原理主義が地方に浸透し、都市部に入ってくるに従い、新享楽主義は急速に衰退していった。改宗するか、出ていくか、さらに圧力をかけられると、新享楽主義者たちは新たな住みかを探し始めた。

3067アップデート

 かつては享楽主義と同義だったこの世界に、ここ数年、道徳の新たな波が押し寄せている。メシャク・ブロンソン博士(ニューアヴァロン・カソリック教会の司祭。約30年前、アーガイル会議における教義上の論争で司祭職を離れている)に率いられた、いわゆるリビング・キリスト教会は、ヘロタイタスと住民の評判をあげる上で、めざましい進歩を遂げた。昨年、ブロンソン博士の支持者たちは、三つの大都市を「取り戻し」、ヘロタイタスを有名にしている、いかがわしい活動のいくつかを禁止する法律を制定した。


アルフィルク Alfirk

 アルフィルクの世界は22世紀に入植され、それ以来の数世紀、外部との接触、交易なし(文字通りに)で発展を成し遂げてきた。接触なし、それはすなわちコムスター探査局が彼らを発見するまでの話である。探査局は入植地に、医薬品、その他の近代的な必需品、深辺境で出会う可能性のある潜在的な敵の情報(この世界は地球から約700光年離れている)を提供した。

 アルフィルクの人々は、我らや他の誰にも敵意を見せていないが、啓蒙への興味を我らに見せている――技術的な啓蒙と、哲学的な啓蒙の両方を。


ファースター Farstar

 連邦=共和国は、第四次継承戦争後にファースターの世界を奪い、ドラコ連合に対する聴音哨、集結地点として使っている。昨年傍受された通信によると、この世界はトラブルに見舞われている模様だ(旧連邦=共和国の内戦とは無関係と思われる)。事実、三ヶ月以上、この世界からの通信が途絶えている。状況確認のためにFC海軍が派遣されたが、カシル、ギャラックスで起きた一件で、AFFCは必要とされる戦力を送れないでいる。

 ファースターはこの地域のほぼ完璧な作戦基地である。この地のFC軍がどうなっているのか、そしてこの基地の真の機能を確かめるため、ファースターに船が向かっている。









小国家の軍隊




ラーセン・ローナーズ [ミカ・マジョリティ] Larsen's Loners

 かつてバラード装甲機兵団の一部だったラーセン・ローナーズの隊員たちは、カオス境界域での崩壊の後、自ら旅だった。生き残ったローナーズは異なった道に進む計画を立てたが、ガリー・ラーセン大尉(当時)の兄、エリックは珍しい機会を提供した。スリルを求める金持ちをマジョリティに運ぶ旅行会社の経営者であったエリック・ラーセンは、旅行者と主要施設のいくつかを守るためにローナーズを雇ったのである。

 当初、ラーセンの旅行会社と契約していたローナーズは、以後、ミカ・マジョリティ政府と直接新たな契約を結んだ……エリック・ラーセンがマジョリティの首相に任命されたからである。ローナーズは数度の小規模な攻撃に対処したのみだったが、新しい契約ではマジョリティの取るに足らない市民旅団のほぼすべてを直接指揮下においている。この事実により、市民軍の能力は向上している。

士官
 ガリー・ラーセン大佐は大きな傭兵部隊の中隊指揮官から、自らの傭兵部隊の指導者となり、市民軍全体の指揮官になった。無理からぬことだが、ラーセンは対処せねばならなくなった政治的、財政的問題が増えつつあることにフラストレーションを抱えるようになった。彼はこれらの任務の多くを部下にまかせており、麾下のメック戦士と市民軍兵士の訓練に時間を使っている。

戦術
 ローナーズはマジョリティの最も重要な施設群の周囲の地形に熟達するようになり、地雷原と強化陣地を用意して、敵が1メートル進むことに高い代償を支払わせる。

ラーセン・ローナーズ
4個小隊/古参兵/信頼できる
指揮官:ガリー・ラーセン大佐
 ローナーズは15機の中重量級バトルテックを持っており、それぞれ比較的最近の中心領域機である。ローナーズに部隊全体として活動する機会はめったにないが、頻繁にローテーションしており、この仕事に必要な戦術変更・即興にあわせるのに苦労するローナー隊員は存在しない。




ネルソン・ロングボウズ [ニューセントアンドリュース] Larsen's Loners

 ロングボウズの始まりは、約30年前、アンドゥリエン=統一政体のカペラ大連邦国に対する戦争にさかのぼる。ロングボウズの全創設メンバーはカペラ軍の士官で、それぞれ侵略者に対する戦争に対しては正当性を感じていたのだが、グンターで受け取った命令には道義的に従うことはできなかった。メックと車両からなる混成大隊を根絶するため5万人以上のカペラ人が住む都市を破壊する代わりに、8名のメック戦士がネルソン大尉に従い反乱を起こして、メックとともに戦争の霧の中に消えていった。

 それ以来、ロングボウズは辺境をさまよい、彼らを二度と同じ状況に置かないような信頼できる雇い主を探し求めた。彼らは主にカノープス統一政体のために働いたが、ニューセントアンドリュースを代表するウィリアム・スチュアートと結んだ契約が、彼らの求めていたものであるように思える。

士官
 部隊開始以来、ネルソン大尉がロングボウズを率いている。彼はほとんどのメック戦士が引退する年齢に達したが、いまだ部隊を率いて戦闘にのぞむ。

戦術
 部隊の名前は、4機のロングボウと3機のLRMを主砲にしたマシンを配備するところから来ている。自然、ロングボウズは距離をおいた戦闘を好み、敵を直接見ることなく殲滅するためにたいてい観測員を使う。ほとんどの敵が接近戦に主眼を置いていることから、ロングボウズは長年にわたって大成功してきた。

ネルソン・ロングボウズ
2個中隊/一般兵/熱狂的
指揮官:マイケル・ネルソン大尉
 カペラ大連邦国を離れて以来、ネルソン大尉は4名のメック戦士と15両の各種車両、数個分隊の観測兵として訓練した歩兵を追加している。









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