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作成:2021/01/24
更新:2021/01/31

掘るか、守るか、死ぬか Dig, Defend, or Die



 "Dig, Defend, or Die"は2018年の公式ワールドワイドイベントです。
 時は聖戦後の3087年。舞台となっているのは、自由世界同盟の辺境惑星シュトツィング。
 ここに謎の海賊団グリーンゴーストが降下し、マーリック・プロテクターズ、シュトツィング市民軍と衝突しました。
 イベントにあわせて、商品の"Touring the Stars: Stotzing"、"Spotlight On: First Marik Protectors"が発売されています。








ナイトクロウラーズ NIGHTCRAWLERS

状況
旧アイゼンシュタット遺跡
シュトツィング、元自由世界同盟
3087年4月8日

 シュトツィングは楽に腰を落ち着けられる惑星ではない。2598年に最初の植民地アイゼンシュタットが建設されるまで、その事実は周知のものではなかった。不作が続き、貪欲なバクテリアの生態系で状況が悪化し、アイゼンシュタットは10年以内に崩壊した。失敗した最初の植民地の記録は不十分であった一方、続く植民者たちは運命を回避するのに成功し、旧アイゼンシュタット(新しいものが後に作られた)の記録は3085年までの5世紀間忘れ去られていた。聖戦末期の混乱が続いていたことから、発見の報告は失われた植民地に興味を持つ少数の考古学者、歴史家の耳に届いただけだった。だが、発見について聞き及んだもうひとつのグループがあったのである。

 グリーンゴーストは発見が発表されてから1年足らずで上陸した。大規模な考古学的調査はわずか2ヶ月前に始まったところで、調査が軌道に乗ったのはつい最近であった。このようなことが起きる可能性は極めて高いと見積もられていたので、第1マーリック・プロテクターズは訓練演習として利用した。グリーンゴーストが発掘地点に向かうと、マーリック・プロテクターズとシュトツィング市民軍はこれを守るために集結した。



攻撃側
 攻撃側はグリーンゴーストからなる。

防衛側
 防衛側はマーリック・プロテクターズとシュトツィング市民軍の混成部隊である。

 ニール・セーガン(グリーンゴースト): アウステルリッツは荒涼とした見捨てられた惑星であった。かつては辺境世界共和国の一員であり、30世紀半ばまでに人口はわずか6万5000人となっていた。ここでは誰もが何でも屋になる。ニールにとって、それはウディノの町で地元のメカニックになるのみならず、猟師になることもまた意味した。グリーンゴーストに加入する機会がやってくると、ニールは喜び勇んでサインした。培ってきた技能を活用し、ニールは全グリーンゴーストの中で最高に腕の立つ追跡者の一人となった。
 ゲーム内ボーナス: 狩猟の専門技術はニールを優れた夜間戦闘パイロットにした。ニールは夜間のペナルティをすべて無視する。加えて、サーチライトを使用している機体は、ニールを撃つのに-2を受け取る。

 ヴェレナ・アンドロポラス(グリーンゴースト): ヴェレナは地球のサントリーニ島で考古学者と火山学者の両親の元に生まれた。彼女の幼年期は有名なミノア噴火について延々と語ることで占められた。死と破壊について語ってきたことで、サントリーニ島にやってきたトヤマ派の人材採用担当者の話を受け入れやすくなっていた。聖戦中期までに、ヴェレナはROMの熟達したメックパイロットとなっていた。その生い立ちから、彼女はグリーンゴーストに配属されたROMチームを率いるのに最適な選択肢となった。ワード・オブ・ブレイクが崩壊した後、ヴェレナは忠誠心をグリーンゴーストに移し、考古学分野の中心的人物となった。
 ゲーム内ボーナス: ヴェレナは遺跡の捜索範囲を、自分から3ヘクス分拡大することが出来る。



 エルシー・ユーバンク(自由世界同盟): 若きメック戦士として、エルシーはマーリックのメック戦士たちを襲ったのと同じ抑鬱の波に襲われた。だがカワムラ大佐がマーリック・プロクターズの創設を発表すると、エルシーはすぐに最も熱狂的な支持者の一人となったのである。彼女はプロテクターズに応募して、すぐに受け入れられた。まもなく彼女は優秀なリーダーシップを持つと評価された。この評価を理由に、エルシーと彼女の中隊は、シュトツィングに配備された最初のマーリック・プロテクターズとなったのである。
 ゲーム内ボーナス: 移動が終了した時点で、エルシーは周囲3ヘクスの全友軍機体の使われなかった歩行点を「溜める」ことが出来る。それから次の移動フェーズの開始時点で、彼女が選んだ機体に移動点を配分可能である。受け取った移動点を使っている機体は、攻撃移動修正を目的に歩いてるものと見なされる。

 オーウェン・カムラーダ(自由世界同盟): オーウェンはいってしまえば風采の上がらない世界シュトツィング出身である。理由不明の華やかなニックネーム「ジョー・ボブ」を与えられているものの、クラスメイトや戦友の間で目立つことはなかった。埋没するこの立ち居振る舞いによって、オーウェンは人々から学び、極めて近くから観察する機会を得た。市民軍に入隊して以来、オーウェンはこの技を使って、価値のある、そして間違いなく人当たりのいい市民軍隊員となったのである。
 ゲーム内ボーナス: ターンのスタート時点で、オーウェンは1ヘクス選び、GMに耳打ちする。そのヘクスで移動を終えた機体に対して、オーウェンはあらゆる目標値に(パルスレーザーのように)-2を受け取る。



勝利条件
 ゲームが始まるまでに、建物のひとつを発掘地点として指定する。これを防衛側に伝えるが、攻撃側には伝えない。

攻撃側
 各ターンの終了時点で、グリーンゴーストがいずれかの建物に隣接しているか確認する。しているのなら、そこが発掘地点であるか確認する。グリーンゴーストの目的は発掘地点だけを破壊することにある。加えて、グリーンゴーストはパイロットの身元が分かる状態で離れてはならない。破壊されたグリーンゴーストの機体は、コクピット/搭乗者も破壊されねばならない。

防衛側
 マーリック・プロテクターズとシュトツィング市民軍はグリーンゴーストを食い止め、損害を最小化することに関心を持つ。







降下船にたどり着け GET TO THE DROPPER

状況
旧アイゼンシュタット遺跡
シュトツィング、元自由世界同盟
3087年4月8日

 グリーンゴーストは発掘地点を襲撃した後、降下船に退却を始めた。マーリック軍は拘束されており、脱出を許さないという決意を固めていた。両軍はグリーンゴースト降下地点の近くで最後の衝突を行った。



攻撃側
 攻撃側はグリーンゴーストからなる。グリーンゴーストは混合戦力で有名なことから、少なくとも1個の非メック部隊を含むこと。
 加えてグリーンゴーストは、着陸した完全武装のコロッサス級降下船1隻を持つ。降下船はグリーンゴーストのPVにカウントしない。

防衛側
 防衛側はマーリック・プロテクターズとシュトツィング市民軍の混成部隊である。



 スーザン・チェルランダー(グリーンゴースト): スーザンはグリーンゴーストにおける襲撃の古強者である。聖戦開始時点の最初の襲撃に参加しており、19年後の現在、グリーンゴーストの重鎮となっている。降下船に部隊と略奪品を詰め込む彼女の技はある種の伝説となっており、彼女がいるということは何らかの価値がある任務だという印になった。
 ゲーム内ボーナス: スーザンが降下船に隣接している場合、降下船に乗ろうとしている機体はそのターン自由に乗り込んでもいい(つまり降下船に乗り込むのに追加のMPは必要ない)。

 トゥラピーズィアス"テッド"コノウ(グリーンゴースト): テッドはブラントレフでの人生に憎しみを抱いていた。彼はグリーンゴーストが襲撃のために降り立った日のことを克明に記憶している。テッドにとって、上陸した降下船はそれまでの人生でもっとも美しいものに見えたのである。彼はすぐさまグリーンゴーストに志願し、今ではもっとも信頼の置けるメンバーの一人となっている。
 ゲーム内ボーナス: テッドの配属された部隊は熱狂的に降下船を守る。FWLが降下船を撃ち始めたら、テッドの全部隊は追加の4移動点を受け取り、降下船を撃っている機体に対して目標値-2のボーナスを得る。



 アブドゥル・ウッドクリーク(自由世界同盟): アブドゥルは辺鄙な惑星の小さな農村で育った。そこから彼は怒りっぽくなった。聖戦によって故郷に帰るという計画が妨害されると、彼はフラストレーションを訓練にぶつけた。数ヶ月以内に、彼はメックの癖を把握し、各兵器独自の発熱具合を理解するようになった。初陣にて、アブドゥルは武器を最大限に活用して、味方と敵の両方に衝撃を与えた。アブドゥルはいま、自分と同じくらい巧みに熱カーブを処理出来るよう部隊のメンバーに教えようとしている。
 ゲーム内ボーナス: アブドゥルは最初の発熱ペナルティを無視する。次のペナルティは最初の発熱マーカーから始まる。

 ラムゼー・ヒメネス(自由世界同盟): ラムゼーは20世紀の「カンフー」映画のファンである。メックは流動的に動くよう設計されていないのだが、ラムゼーは操縦技術を向上させるために長年かけてあらゆるスキルをマスターしていった。練習と退屈なシュトツィングでの日々によって、ラムゼーは激戦のさなかでもメックを最大限に動かす方法を会得したグルのようなものになったのである。
 ゲーム内ボーナス: 多芸なラムゼーはどのターンでも射撃と格闘の両方が可能である。



勝利条件
 自由世界同盟はグリーンゴーストの降下船と自発的に交戦することはない。グリーンゴーストが攻勢に使おうと決断した時のみ射撃を行う。自由世界同盟と交戦することを選んだ場合、砲撃目標値は1と見なされる。

攻撃側
 グリーンゴーストは惑星を離れること以外なにも求めていない。彼らは降下船に急ぎ、逃げるために止まることはない。加えて、グリーンゴーストはパイロットの身元が分かる状態で離れてはならない。破壊されたグリーンゴーストの機体は、コクピット/搭乗者も破壊されねばならない。グリーンゴーストは破壊された機体に2ポイントのダメージを与えることでこれを達成出来る。搭乗者が死亡しているか、弾薬への致命的命中で破壊されている場合はのぞく。

防衛側
 一方の自由世界同盟軍は惑星襲撃への報復を求めている。グリーンゴーストの残虐な攻撃は彼らの怒りをかきたてた。




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