サイクロプス Cyclops CP-10-Q
装甲・遠距離火力に乏しく、「バランスが悪い」と評されていましたが、その真価はゲームに現れない、通信・管制能力にあるようです。このメックを任されたということは、サモンジの指揮能力が認められたのかもしれません(もしくは単にGMの黒田氏がAC20の威力を紹介したかっただけの可能性も)。
データは、AC20を取り外し、装甲・中口径レーザー・10連長距離ミサイルを追加したQ型です(『メックウォリアーRPG』に載っているのはCP-10-Z原型機)。重量の割にまったく低火力ですが、装甲が強化されている分だけ、指揮官用メックに向いているかもしれません。
タイプ/モデル: サイクロプス CP-10-Q 技術: 中心領域 / 3025 形状: 2足歩行 バトルメック ルール: レベル 1, 通常デザイン 重量: 90トン シャーシ: ストームヴェンジャーHV-7 通常型 パワープラント: 360ヘルメス 巡航速度: 43.2 キロメートル/時 最高速度: 64.8 キロメートル/時 ジャンプ能力: 0メートル 装甲板: スターシールドスペシャル 通常型 武装: デルタダート 10連長距離ミサイル 2門 ディヴァースオプティクス タイプ20 中口径レーザー 3門 ホバーテッククアッド4連短距離ミサイル 1門 製造元: 有限会社ストームヴェンジャー製作所 所在: (不明) 通信システム: オルムスティッド840、衛星ナビモジュール 照準・追尾システム: タクティコントレーサー280
概要:
ストームヴェンジャー製作所は、2710年に、CP-10-Zサイクロプスを市場投入した。サイクロプスは強襲小隊向けにデザインされていて、連隊の上級司令部で重宝されている。この重メックは、精巧なホログラフィーのタクティコンB-2000戦術コンピューターと、惑星全体に及ぶ通信能力を持ち、非常に有用だと評価を集めている。強襲小隊に加わらないときは、作戦中の他のバトルメックを調整、支援するような戦術ドクトリンを提供している。連隊及びさらに上の部隊において、司令官の乗るサイクロプスは常に指揮小隊、支援小隊に守られている。
指揮官によっては個々に改修を行っているが、現在のサイクロプスは2710年にロールアウトしたプロトタイプと同一モデルである。
能力:
サイクロプスは重強襲用メックとして設計されている。だが洗練された通信システムとネットワーク装備によって、指揮車両と同じ価値がある。戦場においては、バトルメック部隊全体をB-2000コンピュータで調整可能だ。また、オルムスティッド840タイトビーム通信システムと、人工衛星の補助によって、全惑星及び軌道上に通信を保持し続ける。
サイクロプスには、どの距離であっても必要に応じて攻撃または防御できる武器が装備されている。デルタダートLRMパックには、遙か彼方の敵を攻撃する能力がある。ゼウス-36マークIIIオートキャノンは中距離を得意としている。ディヴァースオプティクスタイプ20中口径レーザー2本とホバーSRMの組み合わせは近距離において有効である。
これらの武器には、弾薬数の制限があり、長く続く戦いにおいて使い果たしてしまいがちである。よって、高級司令官は通常、サイクロプスを保護して、戦いの流れを変えるときか、敵の弱点を突くときに使用する。
サイクロプスの頭部は内部構造を守れるほど重装甲だが、装甲自体にいくらか問題がある。戦場において交戦するメックは間違いなくサイクロプスの頭部を狙う。ここには精密な司令、命令用装備が詰め込まれていて、メック戦士を傷つけるのと同じように、これらの機械を破壊できるからだ。
少々の欠点はあるものの、強力なサイクロプスは継承国家のほとんどのメック連隊に配備されている。
戦歴:
サイクロプスは継承権戦争の主要な会戦において、接近戦闘をこなし、移動指揮車両として役目を果たした。
2796年5月、クリタ家による最初のダヴィオン宙域侵攻が行われていた。第22アヴァロン襲撃隊司令小隊は、惑星デラクルーズにおいて、撤退を援護していた。敵に包囲された守備隊が最後の降下船に乗り込んだ。3機のサイクロプスと2機のウォーハンマーが、クリタメック大隊の猛攻に耐え、1隻を残し、すべての降下船が離陸に成功した。生き残ったウォーハンマーに撤退命令が出た。3機のサイクロプスは追いすがる敵に最後のミサイルを発射した。その弾幕でクリタ軍は混乱し、駆けつけた気圏戦闘機の援護もあって、うまく撤退することができた。3機のサイクロプスはぼろぼろになったものの生き残った。
2801年の初め、レッドジャックライアンのメック襲撃部隊が、要塞化された惑星ビュートホールドのアルカルロープスに降り立った。相対するはシュタイナー軍上級将校と第32ライラ防衛軍訓練部隊である。蛮王のメック部隊が補給所のあるアラバッドに進んでいた。老練な戦術家であるカールソン・エンライト准将は、愛機サイプロクスと部下のメックを密かに待ち伏せさせた。地雷が爆発し、ミサイルが飛んだ。エンライト准将は敵メックの先陣を埋葬し、狭い道を通ろうとしていた残りのメックを破壊した。興奮したエンライトは、司令小隊と数人のメック戦士訓練生を従え、敵に突撃した。乱闘の中でレッドジャックライアン隊は完全に壊滅した。11機の破壊されたメックを残し、生存者は降下船に逃れた。
派生型
サイクロプスには数種類の派生型がある。有名なものは司令車両のモジュールを胴背面上部に装着したものだ。戦場外においては、このユニットを分離、15分で完全な指揮司令所を設営し、メック連隊の通信・指揮・調整を可能とする。
多くのパイロットは、サイクロプスの頭部にヘルメットのような装甲を追加する。この装甲で、飛来したミサイルやオートキャノンの弾丸を阻もうという考えであるが、あまり役には立っていない。
別の派生型では、右胴のオートキャノンを取り外し、第2の長距離ミサイルを搭載し、装甲を増している。長距離での火力は増大したものの、中距離ではいまひとつ迫力に欠けている。
著名なメック戦士:
カールソン・エンライト准将
第32ライラ防衛軍の司令官カールソン・エンライト准将はサイクロプス"アーコンアイ"に乗り込み、師団、旅団規模のメック部隊を指揮してきた。戦場における性急で予期できない戦術は有名である。メックの外では、訓練不足の兵をにらみつけるなど、古いタイプの軍人だった。
メック戦士レニー・マークライト軍曹
ワコー特戦隊の著名な戦術家であるマークライトは、サイクロプスに乗る下士官として有名である。彼は指揮小隊において、ウェイン・ワコー大佐の戦術アドバイザーをつとめている。作戦中、マークライトはサイクロプス"ポリュペモス"で司令官に同行し、B-2000戦術コンピュータの吐き出す情報に注目し続ける。彼の情報分析と柔軟な思考がワコー特戦隊の成功を引き出している。
タイプ/モデル: サイクロプス CP-10-Q 重量: 90トン 装備: 装備欄 重量 内部中枢: 138p 通常型 0 9.00 エンジン: 360 6 33.00 歩行MP: 4 装甲MP: 6 ジャンプMP: 0 放熱器: 14 通常型 0 4.00 ジャイロ: 4 4.00 操縦機器: 5 3.00 腕: 左右:あり 16 .00 装甲: 272p 通常型 0 17.00 内部中枢 装甲 頭部: 3 9 胴中央: 29 46 胴中央(背面): 11 左/右胴: 19 29/29 左/右胴(背面): 8/8 左/右腕: 15 29/29 左/右脚: 19 37/37 武器・装備 配置 発熱 弾薬 装備欄数 重量 長距離ミサイル10連 左胴 4 48 2 5.00 長距離ミサイル10連 右胴 4 (48) 6 9.00 (弾薬配置: 2 左胴, 2 右胴) 中口径レーザー 右胴 3 1 1.00 中口径レーザー 右腕 3 1 1.00 中口径レーザー 左腕 3 1 1.00 短距離ミサイル4連 中央 3 25 2 3.00 (弾薬配置: 1 胴中央) 合計: 20 44 90.00 装備欄・重量残り: 34 .00 その他計算: 価格: 9,149,260 C-Bills 戦闘価値(BV): 1,213 戦闘価値あたり価格: 7,542.67 武器価値: 1,549 / 1,549 (レシオ = 1.28 / 1.28) ダメージ要素: 短距離 = 14 中距離 = 10 長距離 = 5 バトルフォース2: MP: 4, 装甲/中枢値: 7/7 ダメージ 近/中/遠: 4/3/1, 発熱: 1 クラス: MA, ポイント価値: 12, 特殊: if