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作成:2006/01/12
更新:2010/11/16

バトルアーマー Battle Armor



 バトルアーマーとは、歩兵が着る装甲パワードスーツのこと。バトルスーツ、装甲歩兵と呼ばれることもあります。
 その元祖は氏族のエレメンタルアーマー(あるいは星間連盟のナイトホーク)で、氏族侵攻以降、様々な型が開発され中心領域に広まりました。
 中心領域のバトルアーマー分隊は兵士4名で編成され、3個分隊で1個小隊になります(バトルアーマー兵12名)。
 氏族のエレメンタルポイントは、エレメンタル(遺伝子強化された長身の歩兵)5名で編成されます。5個ポイントで、1個エレメンタル星隊(兵士25名)です。












アキレウス・バトルアーマー  Achileus battle armor

 氏族のエレメンタルスーツを真似たロンギヌスと違って、アキレウスは自由世界とワード・オブ・ブレイクが一から共同開発を行った。プロジェクトの最終目標は、完全な攻撃的装備と広範囲な電子ステルスシステムを持ち合わせた、自由世界同盟軍(FWLM)とワード・オブ・ブレイク市民軍の両軍で使われる、大量生産型の軽バトルアーマースーツを設計することであった。

 アキレウスの原型になったのは、ワード・オブ・ブレイクで使われていたトルネードPALスーツ(特注された隠密服、装甲、外骨格の組み合わせ)である。アキレウスは特注生産であってはならなかった。トルネードの先端ステルス装備がほぼ失われた一方で、装甲と武装が追加された。他の軽量級スーツと違って、アキレウスは複合装甲鎧装を装備している。マイアマー筋繊維の層、不可欠なジャンプジェット、右腕の武器マウントを収納しするものだ。重要な防護、機動力、火力を増す、これら装備の代償は、トルネードやナイトホークのような「隠密スーツ」ではなくなってしまったことだ。それでもまだステルス性を持ち、戦場では補足されづらい。ワード・オブ・ブレイクが、洗練されたステルスシステムをバトルアーマー用に大量生産するまでには、もう何年かかかるだろう(ピュリファイアーが製作されている)。

 連邦=共和国のディファイアンス工業は、アキレウスのパーツのいくつかが、ディファイアンスとNAISの特許を侵害している(特に複合装甲鎧装)と抗議しているが、問題は星間連盟経済評議会に持ち込まれた一方で、まだ解決されていない。連邦=共和国と星間連盟の崩壊で、問題解決を図る努力はすべて終わった。進行する戦争での必要性が、特許違反の微妙な問題に勝ったのである。

 現在、FWLMとブレイク市民軍で使用されている機体は、3057年のバージョンと若干の違いがある。右腕のジャイロ制御支援火器に加えて、アキレウスは対人兵器を一門搭載できるようになった。左腕の手首上にたいていはサブマシンガンを載せる。スーツの腕の末端は完全に稼働するマニュピレーターとなっている。搭乗者の手に沿って動き、通常型バトルアーマーよりも装備の運搬・操作が素晴らしく巧みに行える。この追加装備の代償として、装着者は装甲をいくらか失っている――手の負傷がアキレウスのパイロットで一番多い――そして、他のモデルのバトルクロウと比べた場合、殴り合いでの有効性が減少しているのだが、浸透・偵察任務の際には、この追加された器用さが役立つのだった。ギブソンの自由世界防衛産業(FWDI)で生産されているワード・オブ・ブレイクバージョンは、IBMU製造のFWLMモデルよりも精巧な電子装備を使っているが、武器の搭載量を犠牲にしている。

 アキレウスは、FWLMとワード・オブ・ブレイクの最近の作戦で、ほぼ確実に姿が見られている。実戦初投入は、ブレイク信徒による地球占領、具体的にはジュネーブでコムガード軍と戦ったものと考えられている。スーツの軽量さは、戦場での偵察に、また特殊作戦にも理想的である。FWLMとSAFEは保安任務にも多くのアキレウスを配備している。降下港や補給庫のような重要な地点の警備が多い。議会とLCCC(同盟中央司令部)もまた、総帥のように、アキレウス装備の分遣隊に守られている。


著名な兵士

キーン・リチャーズ少佐: トーマス・マーリックの保安分遣隊指揮官、リチャーズ少佐は、バトルスーツMOSトレーニングを受けるまで、15年間勤め上げた歴戦のジャンプ歩兵であった。幾度もバトルアーマー作戦を経験しているが、ブルドッグ作戦には関わらなかった。3062年、保安分遣隊に転属した彼は、3066年に指揮官となったが、そのままアキレウスを使い続けた。封印された記録によると、3068年10月のワード・オブ・ブレイクによるアトレウス攻撃で、戦闘に加わったことが推測される。詳細は分析中であるが、総統が直接攻撃を受けた可能性を示唆している(他からは報告されていない)。リチャーズはポールのクーデターの際、任務についていた。保安隊内の裏切り者から攻撃を受けたかは明らかとなっていない。生き残ったか不明である。


侍祭VII:ヘイレフ・グラウ: 第3師団〈聖なる夢〉の古参兵である侍祭ヘイレフ・グラウは、地球奪還後にワード・オブ・ブレイク市民軍入りしたのだが、たちまち昇進していった。独立作戦の達人であり、アフリカ大陸で必要とされる対テロリスト作戦に秀でている。その手腕ですぐレベルII部隊の指揮を任された。星間連盟の再生を裏切った国家に対する軍事作戦が始まって以降、グラウと部下たちはいくつかの戦域で必要とされ、たいていは主強襲の前に極秘降下し、結社の敵に混乱を振りまいている。テロリストハンターからゲリラ戦士に転身したことは、グラウ侍祭を当惑させなかった。





タイプ: アキレウス
製造元: 自由世界防衛産業、イリアン・テクノロジー
    主工場: ギブソン、イリアン

技術ベース: 中心領域
シャーシタイプ: 人型
重量等級: 軽量級
最大重量: 750 kg
バトルバリュー:
   29 (火炎放射器)
   34 (小口径レーザー)
   28 (マシンガン)
   23 (ワード・オブ・ブレイク型)
集団攻撃 /脚部攻撃/機械化/AP: 可/可/可/可
付記: なし

装備                       装備欄数    重量
シャーシ:                                 100 kg
移動システム:
    地上 MP:        1                       0 kg
    ジャンプ MP:    3                      75 kg
マニピュレーター:
    左腕:      通常型マニュピレーター      0 kg
    右腕:       通常型マニュピレーター      0 kg
装甲:           強化ステルス              450 kg
    装甲値:   6 + 1 (兵士)


                    装備欄数
武器・装備         配置    (能力)   重量
通常型
 対人兵器搭載装置      右腕           1           5 kg
 武器搭載装置        左腕     1(2)       10 kg
     火炎放射器               -            1         150 kg
     マシンガン               -            1         100 kg
     小口径レーザー           -            1         200 kg

ワード・オブ・ブレイク型
 対歩兵武器搭載装置     右腕           1           5 kg
 強化型センサー         胴体           1          65 kg
 ECM装備                胴体           1         100 kg










インフィルトレーター・マークI INFILTRATOR MK. I

 氏族による中心領域侵攻の最盛期に捕獲された氏族技術をベースにしているインフィルトレーター・マークIは、NAIS研究者による特に冴えた仕事のひとつである。実際のところ、この軽偵察機の製造に必要な技術の大半は当時存在していたのだが、氏族の侵攻があってから初めて、戦術プランナーたちは、このような複雑で完成されたシステムをこのような小さなパッケージに納められることを認識したのである。

 他の同タイプのバトルアーマーと比べて軽武装のインフィルトレーター・マークIは、グレネードランチャー1門のみを搭載している。比較的脆弱な装甲は小火器からの射撃にのみ耐えられることを意味し、グレネードは防御射撃しか行えない。

 この機体の強さは敵センサーを交わす優れた能力にある。厳重に監視された地域の偵察用に設計されたインフィルトレーター・マークIは、あらゆる地形にとけこむという目的を達成するため、放射線隠蔽システム(レーダー、赤外線探知機、音響センサーさえも無効化する)を使い、通常の効果的な潜伏テクニックを各種使用する。インフィルトレーター・マークIはパッシブヒートセンサーから感度の高い磁気異常探知機まで、高性能なセンサー、記録装置を搭載している。このような高度な情報収集装置を敵の占領地域奥深くに接地する能力は、本バトルアーマースーツを生産するのに必要な多額のコストを正当化するのに充分と考えられたのである。

 最初のプロトタイプは、3050年、ジェイドファルコンに対する連続襲撃を仕掛けていた第1サマーセットストライカーズに配備された。このスーツは氏族に対する最初の実戦をウォルドルフVの湿地帯で行った。裏切り者のファルコンズ・クロウが奇襲を仕掛けてくると、実地試験は生死をかけた戦いに変わった。ぎこちなく動くインフィルトレーター・マークIは、粘つく泥と下ばえに足を取られたのだが、霧がその姿を隠し、スーツの高度なステルスシステムは完全に機能した。そのような完全に身を隠した状態から攻撃したインフィルトレーター・マークIは、欠点があったにもかかわらず見事な働きを見せ、すぐさま大量生産の承認を受けた。

 発案された時、最先端以上であったインフィルトレーター・マークIは、開発されるのが早すぎた。装甲の防護は標準以下で、機動性は限られ、その火力は送り込まれる任務の大半を達成するのに不十分なものだった(指揮官たちはこのスーツの性能を過大評価し、通常型バトルスーツ向きの任務にこれを投入した)。まもなく、インフィルトレーター・マークIのオペレーターたちはニックネームを考えついた。彼らのフラストレーションから「よちよち歩きのロボット玩具」、あるいは単に「よちよち歩き」である。数年間の改良の後、そのコンセプトを完全に達成した、インフィルトレーター・マークIIが誕生した。

 標準以下の性能しかないにもかかわらず、インフィルトレーター・マークIは広く使われており、マークIIを入手出来ないAFFS、LAAF指揮官たちが利用している。さらに重要なのは、インフィルトレーター・マークIがいまだ元連邦=共和国の各極秘特殊作戦部隊で使われていることだ。使用されているのは、各種のセンサー装備を増設している、唯一の派生型である。スーツの性能と限界を知っている者に用いられるインフィルトレーター・マークIは、油断ならない相手である。敵陣に浸透し、情報を集めるという他の機体では出来ないことをやってのける、比類無き偵察スーツなのである。最も強力なスーツではないのだが、隠れた場所から非装甲歩兵・車両を撃ち倒し、それから素早く地形にとけこんでいく能力もまた証明し続けている。


著名な兵士

コンスタンティン・ウォルフ=プローティーク大佐: ウォルフ=プローティーク大佐は10年以上前に、最初の独立ライラ特殊部隊バトルアーマーチームを作り上げた。公式にはお飾りの護衛部隊となっていた彼のチームは、直接、ライラ最高司令官の指揮下にあるとされ、ライラ国家が創設されてから、多数の成功した(そして高度に極秘の)作戦に参加してきたとされている。「事情通」のプローティークとチームは、連邦共和国内戦でダーティーな仕事をこなしてきた……キャサリン国家主席はロキすら信用できなかったのである。それでも彼は何度も昇進を見送りにされた。このことに加え、キャサリン、ノンディ・シュタイナーの要求が狂気を増しつつあったことが、彼とチームを正規軍離脱に追い込むこととなった。彼らは3066年半ばに姿を消し、現在、最高額の入札者にサービスを売っている。彼らの首には、数百万クローナーの賞金がかかっている。

オラミーナ"ミンティ・フレッシュ"デルヴェッキオ曹長: AFFSバトルアーマー部局にいる数少ない女性兵士の一人、デルヴェッキオ曹長は長年の激務で疲労し、現役を離れざるを得なくなるまで、長い間、DMI特殊部隊兵士として務めていた。ロビンソンで4年間、バトルアーマー訓練教官をしていた彼女は、聖戦によって「よちよち歩き」に戻ることを余儀なくされた。厳密には、タンクレッド・サンドバル公爵の護衛隊に所属している彼女は、ドラコ境界域のAFFS部隊の間を「渡り歩き」、サンドヴァルの目耳として見聞きしたものを報告している。一部では、彼女がサンドヴァルの用心棒となり、連合に対する戦争を押し進めている士官たちを排除しているという。





タイプ: インフィルトレーター・マークI
製造元: アケルナル・バトルメックス
    主工場: なし(生産終了)

技術ベース: 中心領域
シャーシタイプ: 人型
重量等級: 軽量級
最大重量: 750 kg
バトルバリュー:
   15 (通常型)
   18 (特殊部隊型)
集団攻撃 /脚部攻撃/機械化/AP: 不可/不可/不可/不可
付記: 特殊部隊型インフィルトレーター・マークIはAP兵器を使用できる。

装備                       装備欄数    重量
シャーシ:                                 175 kg
移動システム:
    地上 MP:        2                      30 kg
    ジャンプ MP:    0                       0 kg
マニピュレーター:
    左腕:         なし               0 kg
    右腕:    通常型マニュピレーター         0 kg
装甲:        プロトタイプステルス         500 kg
    装甲値:   5 + 1 (兵士)


                    装備欄数
武器・装備         配置    (能力)   重量
通常型
 グレネードランチャー    左腕           1         100 kg
 ヒートセンサー       胴体           1          20 kg

特殊部隊型
 対人兵器搭載装置      左腕      1         5 kg
 リモートセンサー設置装置  胴体           1         40 kg
 強化センサー        胴体           1         65 kg
 レーザーマイクロフォン   胴体      1         5 kg









カゲ KAGE

 カゲ(シャドウ)軽バトルアーマーは、ツカイードの停戦後にプロトタイプ段階に入った最初のクリタ製アーマーの一体である。ドラコ精鋭打撃部隊(DEST)のアドバイザーとISFの科学者たちによって開発されたカゲは、個人用装甲とステルス能力の組み合わせを特徴とし、大量生産が始まってからの14年間で、事実上、旧式のDEST潜入スーツからの更新を完了した。

 この機種は初期の試験であやうく破棄されるところだった。ライデンのプロトタイプにも携わっていたエンジニアがまず行ったのは、DEST指揮官の要求した仕様にあうジャンプジェットの実験である。偵察用のカゲはバトルメックのほとんどを超えるようなジャンプ能力を持つことになっていたのだ。テストパイロット数名が殉職した後で、パーシャルウィングとスタビライザーフィン(安定翼)が組み込まれ、同時にジャンプジェットのコントロール性が向上した。使われないとき、このフィンはスーツの中に収納され、視認性と、レーダーにかかる可能性を減らす。

 この優秀な機動性は、ステルスシステム(旧DEST潜入スーツで使われていた技術を基盤にしたもの)をもって完成する。両システムの統合には3年半かかったのだが、時間の投資に見合った以上の結果がもたらされたのである。カゲは当初の計画をはるかにしのぐような、充分な速度、機動性、ステルス性を持つにいたった。

 偵察、潜入、情報収集が標準的な任務あることから、このスーツは攻撃用の重火器を積んでいない。通常の武装では、対人兵器1門を前腕部に載せて、手をフリーにする。任務で必要な際、カゲ分隊の兵士の一人が火力支援員となり、支援兵器を装備する。カゲを使う正規のDCMS部隊は、通常、カゲ分隊をTAG観測レーザーで強化し、アローIV間接砲小隊と共に運用する。

 まれに、DEST分隊はカゲ分隊に情報収集装備(レーザーマイクロフォン、ECMスーツ、ショットガンマイクロフォン、リモートセンサーディスペンサーなど)を持たせる。これらの装備は、工場製でなく、現地改造されたものだ。だが、強力なビブロクローを載せた新型の工場モデルが、ルシエンでの残虐な戦いの最中に登場している。火器を持っていないのだが、近距離で非装甲の目標と戦う時には有効であるのが実証されている。


著名な兵士

ヨニニスウ: リチャード・センカー大佐率いる、この分隊のはじまりは、氏族侵攻までさかのぼる。カゲ・スーツの正規生産分を最初に受け取った分隊である彼らの評判は、DESTの中でほとんど神話の域にまで達している。この分隊は、3058年にブラックドラゴンが大統領の命を狙い、その後のISFによる粛正を逃れて以来、失った隊員はいない。高度な非合法偵察任務を行うリストのトップにいる彼らは、3069年の元旦に、ブレイク信徒の囚人キャンプから大統領の息子を救出するのに成功したDESTチームであった。彼らの信じがたいような救出作戦は、大成功したトリビッド・ミニシリーズ「デューティー・オブ・オナー」の原案となり、3069年の夏に放送されて記録を達成したのだった。

 名声と賞賛を持つにもかかわらず、この部隊はすでに別の任務についている。DCMS内での噂によると、ヨニニスウはヴェガでのゲリラ戦を行っているとのことだ。

ジェイソン"カリパス"メリヒャル: ソラリスで比較的無名だったジェイソンは、3067年、クラスIバトルアーマーサーキットに完動状態のカゲ・スーツで登場し、一夜にして有名になった。旧式のインフィルトレーターMkIに乗っていた敵を撃破した彼は、激戦中に敵をスーツから引きずり出し観客を仰天させた。この目立つ行動の翌日、いくつかのステイブルが彼に声をかけた。トロナガと契約したカリパス(アナウンサーのヨセフ・グリシャム命名)は、ワード・オブ・ブレイクがゲームワールドに侵攻するまで成功し続けた。

ステイブルの仲間たちと共にレジスタンスに参加した彼は、他のステイブルから兵士たちを寄せ集め、臨時の装甲歩兵小隊を結成した。混合装甲兵の集団が協力して動くのは奇妙に思えるかもしれないが、この寄せ集めたちは各自の得意と不得意を適合させ、占領軍に対する数度の襲撃を成功させたのである。このうち最も有名になった攻撃は司令本部(シレジアにあるゴールデンフィストのペントハウススイート)にいたジョージ・パーキンソン司教を抹殺したことである。

インプ: 「インペレーター(最高司令官、皇帝)」の短縮形であるインプは、オルド・ヴィジリス(マリア帝国諜報部)セクションCに所属する小規模な分隊である。ワード・オブ・ブレイクによりスパイ活動と対テロ戦の広範囲な訓練を受けた、この8名の兵士たちは、最近、カゲ・アーマー数機を入手した。ジェリコ"レックス"スミス率いるこの諜報グループは、コンパス座連邦からブラックウォリアーズが消え失せたのに最初に気づいた者たちである。現在、長期任務についているこの部隊は、噂によると同盟の辺境でドナー大佐とウォリアーズを捜索中で、見つけ次第、ドナーと幕僚たちを抹殺する使命を帯びているとされる。彼らと同じくらい無慈悲で、ギャンブル中毒のセクションCはインプが行方不明になったコンパス座人を見つけだすと確信している。





タイプ: カゲ
製造元: ニューサマルカンド金属、ルシエンアーマーワークス
    主工場: ニューサマルカンド、ルシエン

技術ベース: 中心領域
シャーシタイプ: 人型
重量等級: 軽量級
最大重量: 750 kg
バトルバリュー:
   18 (火炎放射器/マシンガン)
   20 (小口径レーザー)
   16 (TAG)
   18 (ビブロクロー)
集団攻撃 /脚部攻撃/機械化/AP: 可/可/可/可
付記: ビブロクロー仕様のカゲは分隊支援火器を搭載できず、対人兵器を使えない。

装備                       装備欄数    重量
シャーシ:                                 100 kg
移動システム:
    地上 MP:        1                       0 kg
    ジャンプ MP:    4                      75 kg
マニピュレーター:
    左腕:      装甲グローブ                0 kg
    右腕:       装甲グローブ                0 kg
マニピュレーター(ビブロクロー):
    左腕:      ビブロクロー               50 kg
    右腕:       ビブロクロー               50 kg
装甲:        ベーシックステルス           275 kg
    装甲値:   5 + 1 (兵士)


                    装備欄数
武器・装備         配置    (能力)   重量
通常型
 パーシャルウィング     胴体           1         200 kg
 武器搭載装置        左腕     1(1)        0 kg
     火炎放射器               -            1          75 kg
     マシンガン               -            1          50 kg
     小口径レーザー           -            1         100 kg
     ライトTAG                -            1          18 kg









ファ・シー FA SHIH

 野心によって、カペラ大連邦国のバトルアーマー開発は遅れることになった。他の中心領域王家がバトルアーマー(たいていは数機種)を戦場に送り出していた時、大連邦国はまだ三種類の派生型の設計段階であった。だが、バトルスーツ技術に対する知識不足によって、どの機種も完成することがなかったのである。よって大連邦国は一機種に絞って、通常型中心領域バトルアーマーで妥協せざるを得なかった。これによって大連邦国の設計は進んだが、カペラのエンジニアたちは実働する型を生産するのに数年を要した。最終的に、スーツのライフサポートや環境制御システムの問題を解決し、試験段階に持っていくまでに、ワード・オブ・ブレイクの助けが必要となった。

 ファ・シー(法師)の最終プロトタイプは3060年に完成した。このアーマーは対メック、対人能力を持つ中量級スーツで、打撃を吸収、分散するように設計されている。大連邦国は新型のステルスアーマーをファ・シーに組みこむことが出来なかったが、このサイズにしては平均以上の防護力を持つ。加えて、特殊なマグネティック・ロッキング・クランプが膝と腕の下に組みこまれており、通常のバトルメックや車両に搭乗可能である。

 ファ・シーの一つ目のユニークな装備は、地雷敷設・探索能力である。このアーマーは散布地雷(FASCAM)を仕掛けるコンパクトなシステムを持っているのだ。地雷を敷設するため、ファ・シーはジャンプジェットを使って目標エリアの上にホバーし、スーツの背中から円筒ケースを切り離す。ケースは一定の高度に達すると爆発し、手榴弾サイズの地雷を選んだエリアにばらまく。地雷は地面に数センチめり込んで隠れるのに充分な勢いを持っている。数秒後に地雷が起動し、地雷原が完成するのである。30平方メートルの地雷原を作り出す全プロセスにかかる時間は約5秒である。ファ・シーの二本目の円筒ケースは、一つ目の地雷原を強化するか、二つ目のエリアに地雷敷設することが出来る。この能力の捕捉として、ファ・シーは高度な格納式電子探査装置と金属探知器を装備し、地雷原を素早く確実に啓開可能である。

 ファ・シーの二つ目のユニークな装備は、特殊な磁気クランプである。膝と腕の下にあるこのクランプは、ファ・シー兵が通常のバトルメック、車両に搭乗するのを可能とする。普通のアーマーはオムニメックにしか乗れないのだ。この装備は必要から生まれたものである……大連邦国は現在、カペラ製のオムニメックを一機、メン・シェンのみしか配備していないからだ。

 新生とその成果であるメック、メン・シェン、シェン・イー、ユー・ホワンなどと同じように、ファ・シーの装甲は中国的な形状で作られている。ファ・シーは通常のバトルスーツ用、対メック兵器、小口径レーザー、ライトTAG照準レーザー、火炎放射器、マシンガンなどを搭載できる


著名な兵士

リ・ウィン小隊長: ウィンは武家ヒリツの一員になることを切望していた。他の候補者より年かさだったのだが、彼のねばり強さと不屈の忍耐力はアリス・ソンの注意を引きつけた。ソンの保護の下、ウィンはヒリツ家の一員として受け入れられるよう奮闘した。長時間の学習と肉体鍛錬を経て、ウィン大尉は他の者たちが失敗するところで良い成果を見せ、師父の誇りを勝ち取ったのである。

 リが真価を発揮したのは、イシス・マーリックをハステングに護衛する任務の時である。惑星について知らなかったウィンと他のヒリツ家の隊員は、ブラックウィンド槍機兵隊第2大隊の目標となった。ブラックウィンドは正規軍から離脱し、フィアンセと会うためハステングに来たサン=ツー・リャオを捕らえるか殺そうとしたのである。首都への強襲の間、ウィンはイシスを槍機兵隊から守り、自らが捕まる代わりに彼女を逃がした。槍機兵隊が降伏すると、ウィンは英雄となった。

 カペラ=聖アイヴス戦争の間、ウィンは2個小隊(1個がファ・シー・バトルアーマー装備)の指揮を受け持った。聖アイヴス、ゾーナ州、スコッツデール入り江の戦いで、ウィンの部隊は国防市民軍の背後を破るのを助けた。その一方、シェン山道を進んでいた際、ウィン小隊長の部隊はナキオの都市を強襲した。だが、断固たる敵(歩兵に支援されるクリントと3両の車両)に直面すると、攻撃は停滞した。ウィンの部隊は大損害を被ったが、装甲車両を3両破壊し、バトルメックを撤退させた。ファ・シーがレーザーを受けて動作不能となった後で、負傷したウィンはブリザードホバー戦車を徴用し、ヒリツ隊の後方に向かうクリントへの攻撃を仕掛けた。ウィンはヒリツ家の戦士にふさわしく、敵メックを止めるのに命を投げ出したのだった。





タイプ: ファ・シー
製造元: セレス金属、ヘレスポント重工
    主工場: カペラ、シーアン
技術ベース: 中心領域
シャーシタイプ: 人型
重量等級: 中量級
最大重量: 1000 kg
バトルバリュー:
   32 (火炎放射器)
   31 (マシンガン)
   37 (小口径レーザー)
   23 (ライトTAG)
集団攻撃/脚部攻撃/機械化/AP: 可/可/可/可
付記: なし


装備                       装備欄数    重量
シャーシ:                                 175 kg
移動システム:
    地上 MP:        1                       0 kg
    ジャンプ MP:    3                     150 kg
マニピュレーター:
    左腕:      地雷除去装置               15 kg
    右腕:       地雷除去装置               15 kg
装甲:           通常型                 350 kg
    装甲値:   7 + 1 (兵士)


                    装備欄数
武器・装備         配置    (能力)   重量
 武器搭載装置        右腕     1(2)       10 kg
     火炎放射器               -            1         150 kg
     マシンガン               -            1         100 kg
     小口径レーザー           -            1         200 kg
     ライトTAG             -            1          35 kg
 対人兵器搭載装置      右腕      1        10 kg
 地雷敷設装置        胴体      2        50 kg
 磁力クランプ        胴体      2        30 kg









インフィルトレーター・マークII  INFILTRATOR MK. II

 AFFCは中心領域の軍隊で最初にバトルアーマー・スーツを配備し、すぐさま高度に特殊化されたスーツを2機種登場させたのだが、中心領域で最大の軍隊であるという事実はパイオニアであり続けることを妨げた。簡単に言うと、AFFCは他の国家より多くの正規部隊にバトルアーマーを装備せねばならないのと同時に、氏族侵攻で壊滅・全滅した通常連隊を幾度と無く再建せねばならなかったのである。NAISと他の軍事系シンクタンクは最新の研究開発の分野で各国のライバルたちに後れをとらなかった一方、損失の補充に予算の優先権が回った結果、R&D予算が激減したのである。

 ステルス能力を持つインフィルトレーター・バトルアーマースーツは、本来、特殊部隊・情報収集任務用に開発されたものである。最初の数年間に生産されたスーツのうち、恒星連邦情報局(FCIC)の民間、軍事各機関による購入が大部分を占めた。しかしながら、インフィルトレーターの欠陥は直ちに発覚し、FCICの指揮部署である情報事務局は、科学技術部(OST)に対して、NAISと連携して、インフィルトレーターに代わるFCICの任務にあったスーツを開発するよう指示したのである。

 しかし本当のブレイクスルーは、意外なところから来た。3057年に情報事務局は、グレイデス軍団がカルバラの星間連盟貯蔵庫で見つけたマークXXIナイトホークスーツを入手したのである。NAISに運ばれたナイトホークは計画的に分解され、分析された。ナイトホークはその過程で破壊されてしまったが貴重なデータを提供した。

 マークIIはあらゆる点でマークIを超えている……コストはかかったのだが。この機種は「よちよち歩き(オペレーターたちがマークIスーツに婉曲的に命名した名称)」よりも高速で、装甲が厚く、敏捷性がある。マークIIスーツ(非公式にピューマと呼ばれている)は、内臓式のジャンプパック、オプション式のパラフォイルアタッチメント(高度降下侵入用)、強化された低視認性、電子妨害装置を持つ。前任者よりも直接的に戦闘が出来るよう設計されたマークIIは完全に動作する手を装備している。片手は支援用兵器を取り付けた時にハードポイントの中に埋もれるが、もう片手は完全な関節を持つ爪である。元々は普及している各種の対メック兵器を搭載するためのものだったのだが、特別に作られたマグショット・ガウスライフルの成功が設計者の計画を変えた。この新型兵器は、現在、すべての通常型インフィルトレーター・マークIIスーツに搭載され、他の兵器よりすぐれた狙撃兵器となっているのである。他機種のバトルアーマーと同じように、マークIIまもた対人兵器用の搭載ハードポイントを備えている。

 いまだ供給不足の――この数年間、DMIとMIIOが生産されたスーツの40パーセントを持っていく一方で、連邦共和国内戦での損失はさほどたいした数量ではないとされる――インフィルトレーター・マークIIはほとんどのRCTと多数の特殊部隊で見られる。その大半が通常型であるが、この数年間、内臓式マグショットを取り外して、支援用マシンガンと追加のセンサーを取り付けたスーツが少数登場している。


著名な兵士

エージェント"タムロイ": 恒星連邦の情報調査活動省は自軍用に「ピューマ」バトルアーマーを確保している(主に特殊作戦部門)。これらの部門のエージェントは、能力とダヴィオン家への忠誠心だけでなく、柔軟な倫理性によって注意深く選抜される。彼らが名声を求めることはないが、時折、その活躍が外に漏れることがある。コードネーム"タムロイ"というエージェントもそれである。200名以上の殺しに関わっているこのエージェントはジョージ・ハセク公爵の命令下で活動しているようで、つい最近はカペラ大連邦国の戦線後方に入り込んだ。タムロイがシーアンの軌道爆撃を指示したというカペラのプロパガンダによる未確認の噂があるにも関わらず、タムロイはこの数年で大連邦国の上級士官を2ダース暗殺しているようだ。超長距離から彼らを狙撃し、それからカペラ兵が彼(あるいは彼女)を見つける前に消え去るのである。

シェルドン・ジブラー少将: 一族の大半と違って、シェルドン・ジブラーは望んで失機者となり、3051年にアルビオン軍養成校を卒業すると黎明期の装甲歩兵軍団に加わった。装甲歩兵的な体格ではないのだが、それにも関わらず彼は訓練で良い成績を残し、初期のAFFCバトルアーマー小隊の指揮をとり、それから中隊指揮官、大隊指揮官と昇進していった。それは彼の名字以上に、彼を出世コースへと乗せたのである。連邦共和国で数年間コースを脱落した彼は、アーガイル収容所の脱獄を率いて、キャサリン国家主席の手から2000人以上の政治犯を開放し、その後、アーダン・ソーテック元帥のタスクフォースに合流して、臨時空挺旅団の指揮をとり、最後のニューアヴァロン攻勢において同盟軍のために次々とLZ(降下地点)を確保した。父のディクソン・ジブラー元帥から与えられたピューマスーツを装着する彼は、現在、第18連邦空挺旅団を指揮している。この部隊は聖戦が始まってから世界から世界を飛び回り、ブレイク派と戦うために独自の技能を貸し与えている。





タイプ: インフィルトレーター・マークII
製造元: アケルナル・バトルメック
    主工場: ニューアヴァロン

技術ベース: 中心領域
シャーシタイプ: 人型
重量等級: 中量級
最大重量: 1000 kg
バトルバリュー:
   43 (通常型)
   29 (センサー)
集団攻撃/脚部攻撃/機械化/AP: 可/可/可/可
付記: なし


装備                       装備欄数    重量
シャーシ:                                 175 kg
移動システム:
    地上 MP:        1                       0 kg
    ジャンプ MP:    3                     150 kg
マニピュレーター:
    左腕:      通常型マニピュレーター      0 kg
    右腕:       通常型マニピュレーター      0 kg
装甲:           ベーシックステルス        360 kg
    装甲値:   6 + 1 (兵士)


                    装備欄数
武器・装備         配置    (能力)   重量
通常型
マグショットガウスライフル 右腕      3      175 kg
対人兵器搭載装置      左腕      1       5 kg
ECMスーツ          胴体      1      100 kg
パラフォイル        胴体      1       35 kg

センサー型
マシンガン         右腕      1      100 kg
対人兵器搭載装置      右腕      1       5 kg
対人兵器搭載装置      左腕      1       5 kg
ECMスーツ          胴体      1      100 kg
強化型センサー       胴体      1       65 kg
パラフォイル        胴体      1       35 kg









中心領域通常型  INNER SPHERE STANDARD

 中心領域が3050年に氏族製バトルアーマーと接触してすぐ、5大王家の軍部は、この新たな氏族の脅威に対抗すべく、自分たちのバトルアーマーを開発、大量生産するための熾烈な研究を始めた。当初、中心領域の研究者たちは、ベースにすべきモデルを持ってなかった。なぜなら氏族軍は戦った相手をすべて片づけ、事実上、回収できるものを戦場に残さなかったからである。

 従って、中心領域の設計者たちは、星間連盟時代にさかのぼり、ナイトホークのようなパワーアーマースーツの大ざっぱな記録にあたらねばならなかったのである(ナイトホークは旧星間連盟の偵察兵と特殊部隊が使っていた)。初期のプロトタイプ・バトルアーマーはこのデータに基づいており、戦闘シミュレーションはうまくいかず、研究の進行はせいぜいが遅々としたものだった。

 氏族が数度の敗北を喫した際に、中心領域軍は氏族バトルアーマーをどうにか捕獲し、中心領域のエンジニアたちは新兵器を詳しく調査する事ができた。すぐに彼らは中心領域にある技術を使って、氏族バトルアーマーのコピーを開発した。これら初期のコピー品の一例は、連邦=共和国のニューアヴァロン科学大学(NAIS)で生産されたもので、フィールドテストのため、すぐに氏族前線の兵士や、グレイデス軍団のような選ばれた傭兵隊に供与された。

 これらスーツは、氏族製のものと同じシステムを多数搭載しているが、中心領域技術の限界で、氏族スーツと同等の装甲を積むことと、SRMランチャーとジャンプジェットの両方を積むことが制限されている。同時期、ドラコ連合、自由世界同盟、カペラ大連邦国のエンジニアたちが、捕獲した氏族アーマーをベースにバトルアーマースーツの開発を始めた。同機能のスーツが各地で生産に入ると、企業スパイや違法な技術交換があったのではないかと広く信じられるようになった。

 基本シャーシの改良と、捕獲した氏族スーツのさらなる分析で、3052年のツカイード戦までに、小型ジャンプジェットを追加することが可能となった。だが、中心領域の技術的制限によって、氏族のエレメンタルスーツに見られるような、ジャンプ能力とSRMランチャーの組み合わせはいまだ実現していない。

 中心領域軍の多くが基本のバトルアーマーを洗練させ、恒星連邦のキャバリア、ドラコ連合のライデンのようなスーツ――中心領域通常型と機能は同じだが、それぞれの勢力独自の外観を採用しているために尊敬されている――を作ろうとしているのだが、中心領域通常型はいまだ既知宇宙のあちこちで使われている。ダヴィオン家を除き(すでに全生産をキャバリアに移行している)、すべての王家が多かれ少なかれ中心領域通常型を生産している。

 通常型スーツはもっとも効果的かつ柔軟性のあるバトルアーマーのひとつであり続け、また入手しやすいものでもある。その理由の一部は、製造企業が積極的に新しい市場を探していることにある……新型の特殊なアーマーのために生産をストップしてはいないのだ。価格の低下と、発注に応じた改造で、本来なら高価なこの歩兵が、傭兵や私設保安軍、さらに警官隊ですらもひきつけている。


著名な兵士

セルゲイ・コヴァレンコフ一等兵: 背が高く、見栄えがし、鍛えられた身体を持つコヴァレンコフ一等兵は、新兵募集用ビッド向けの人材であり、女性を惹きつける。だが、彼は頭が空っぽのステレオタイプな兵隊ではなく、AFFCで6年の任期を勤め上げたあと、わずか2年で軍事科学の学位を取得し、3050年にはバトルアーマーのフィールドテストを行う最初の中心領域兵士になる名誉を得た。

 中尉となったコヴァレンコフは、すぐさまこの新兵器を好きになった。新たな力と自己を同一化しすぎた彼は、戦場で無敵な自分を想像したようだ。この心境は、戦いにおいて優位に働いた一方で、アーマーの外で鼻持ちならない態度を取ることにつながったのである。科学者たちと技術者たちは、このような物腰にそう長く我慢できず、コヴァレンコフは結局、下士官に戻された。

 氏族侵攻の最終局面で、コヴァレンコフの態度はいっそう悪い方向に向かった。いまや悪魔のように無謀で大胆となった彼は、バトルアーマーがなぜ完全防備のヘルメットを装備しているかの理由になっているとの評判を得た――そうなってないと、むき出しの歯でマイアマーを引き裂くところを見ることになるだろう。

 悲しむべきことに、だが当然の事ながら、コヴァレンコフは3057年、味方を危険にさらした件でもう一度降格された直後に死んだ――突進してくる自由世界同盟オウサムのPPCにクロウを突き立てたとき、彼のアーマーはショートしたのである。

サッシャ・ゲルテン伍長: ルシエンの通信が断絶していたあいだ、ゲルテン伍長は撃墜された自機のバトルアーマーと、桜の仏塔の銅製屋根を応急処置して、臨時の通信機とし、衛星を通じていまだ龍に忠誠を抱いていた兵士たちと連絡を取った。数日間、ゲルテンの通信は黒真珠(ルシエン)からDCMSへの唯一信頼しうる情報源となり、ブラックドラゴンの裏切りが公式に確認されたのだった。





タイプ: 中心領域通常型
製造元: ディファイアンス工業(シュタイナー家)
     コリアン・エンタープライズ、自由世界防衛産業、イリアン・テクノロジー、
     カリ=ヤマ兵器工業(マーリック家)
     セレス金属、ヘレスポント産業(リャオ家)
     コスビー・マイアマー研究所、ルシエン・アーマーワークス、
     タナディ・コンピュータ(クリタ家)
    主工場: ヘスペラス(シュタイナー家)
       スチュアート、ギブソン、イリアン、カリダサ(マーリック家)
       カペラ、シーアン(リャオ家)
       ヴェガ、ルシエン、ハチマン(クリタ家)

技術ベース: 中心領域
シャーシタイプ: 人型
重量等級: 中量級
最大重量: 1000 kg
バトルバリュー:
   33 (火炎放射器)
   31 (マシンガン)
   37 (小口径レーザー)
   26 (SRM2)
集団攻撃/脚部攻撃/機械化/AP: 可/可/可/不可
付記: なし


装備                       装備欄数    重量
シャーシ:                                 175 kg
移動システム:
    地上 MP:        1                       0 kg
    ジャンプ MP:    3                     150 kg
マニピュレーター:
    左腕:      バトルクロウ               15 kg
    右腕:       なし                       0 kg
装甲:           通常型                 450 kg
    装甲値:   9 + 1 (兵士)


                    装備欄数
武器・装備         配置    (能力)   重量
通常型
 武器搭載装置        右腕     1(2)       10 kg
     マシンガン               -            1         100 kg
     火炎放射器               -            1         150 kg
     小口径レーザー           -            1         200 kg
     単発SRM2              -            3          75 kg










ピュリファイアー・アダプティブ  PURIFIER ADAPTIVE

 ピュリファイアー・アダプティブ(適応、順応)・バトルアーマーは、高度なカモフラージュ技術と誘導用レーザー、ミサイルビーコンを搭載する能力を持った、ワード・オブ・ブレイクの設計である。

 ワード・オブ・ブレイクが3058年、地球に侵攻したその時、コムスターの科学者たちはサンドハースト王立軍事大学で、擬態化(色調変更)技術を使った歩兵用制服の研究をしていた。サンドハースト訓練連隊の勇敢な奮闘にもかかわらず、ワード・オブ・ブレイクのタスクフォース・スティールが大学を破壊した際に、この研究は破壊されてしまったものとコムスターは信じていた。3061年の8月に、ワード・オブ・ブレイク市民軍が、擬態化技術を搭載した新型バトルアーマーのプロトタイプを公開するまで、技術は失われたものと信じていたのだった。

 ワード・オブ・ブレイクのエンジニアたちは、自由世界同盟軍部とのアキレウス軽バトルアーマーの共同開発で、バトルアーマーの製作と開発について多くを学び、知識の多くはピュリファイアーに活かされている。アキレスと同じく、ピュリファイアーはマイアマー筋繊維の上に複合装甲鎧装を載せている。アキレウスとは違って、ピュリファイアーは数ダースのマイクロカメラを搭載し、これは胸部プレートの背中側上部に埋め込まれた中央演算処理装置(CPU)とつながっている。これらのマイクロカメラは周囲の環境の映像をコンピュータに送り続け、それからコンピュータがピュリファイアーの装甲鎧装の下にある化学コンポジットに電子信号を送る。これらの信号が化学コンポジットの色調をコントロールする。バトルアーマーが動くと、プロセッサーはマイクロコンピュータからの映像を受けて、スーツの各部分の電流を操作する。こうして各部は周囲の地形にとけ込むように色を変えるのである。

 色調変化の速度は早いが限定的なもので、地形の変化が頻繁な場合は適切なカモフラージュが出来ない。ピュリファイアーがゆっくりと移動している時は、こうならない。だが、このバトルアーマーが最高速で移動するなら、偽装効果は発見が容易なものとなってしまう……素早い色調変更がピュリファイアーを目立たせ、とけこむことがないからだ。この欠点があるにもかかわらず、偽装は成功であると考えられた。

 アーマーが完成すると、ワード・オブ・ブレイクはクルップ兵器製作所の試験場で数種の武装をテストした。ピュリファイアーの標準に選ばれた武装(長射程小口径レーザー、TAG、Narcミサイルビーコンシステム)の大半は、ワード・オブ・ブレイクとFWLM(自由世界同盟軍)の深い結びつきから来ている。最近になってワード・オブ・ブレイクはサポートPPCバージョンを登場させた。完璧な狙撃用兵器であるPPCによって、ピュリファイアーは動かずに離れた距離から敵を攻撃し、偽装アーマーの優位をフルに活かせるのである。

 本機は地球のドイツにあるクルップ兵器製作所でのみ生産されているが、生産はハイペースで進んでおり、すべてのワード・オブ・ブレイク師団が多量のピュリファイアーを確保できているのである。


著名な兵士

カーラ・ジャコビー准司教IX: カノープス・プレジャー・サーカスで育ったカーラ・ジャコビーは、メックの装甲のようにタフであり、(部下から)狂っていると言われている。部下たちは、顔立ちが不器量だからサーカスの女将たちを失望させ、ワード・オブ・ブレイクに入ることになったと陰口をたたいてるかもしれないが、彼女の献身ぶりは本物である。どんな任務の時でも、彼女は身をなげうってすべての兵士たちを(生きているか死んでいるかに関わらず)帰還させてきたのである。

 最も最近の活動(3069年12月のグレンガリー戦)は宇宙に知れ渡った。ディファレンス・ユニフィーIIIオメガ(ブレイク第18師団の一部)の大部分を指揮した彼女は、ほぼ単独でブリューアー軍団最後の陣地を急襲した。彼女は最後の一人まで敵兵を虐殺し、戦死させたのである。

ダライアス・ウッデン大尉: ダライアス・ウッデン大尉はデビル旅団(インターステラー・エクスペディションの元保安担当者で構成される、最近登録された傭兵隊)歩兵分遣隊の指揮官である。難解な歴史上のトリビアのクイズを出すことを好む、社交的でのんきな彼は、インターステラー・エクスペディションとの関係についてや、どこでピュリファイアーを入手したかの話になると、旅団全体と同じく口が重くなる。

 だが、ウッデンが現在の評判を得たのは、旅団の結成前、部隊の創設につながった作戦の最中のことである。この事件――ペリフェリー・スターガードとグリーンゴーストも絡んでいた――の中で、ウッデンは賞金稼ぎ(バウンティハンター)に出くわし、生き残っただけでなく、ハンターのマローダーにかなりの損害を与えたのである。だが、これは推測に過ぎない。誰も(ダライアスも)遭遇の詳細を裏付けることはできないだろう。彼がこの事件について語りたがらないことは――彼の名字がインターステラー・エクスペディション最高執行責任者のライナー・ウッデン博士と同じであることに加えて(ウッデン博士が息子をもうけた記録はなく、ダライアスも関係を否定している)――火に油を注ぐ結果となっている。賞金稼ぎの神話と同じように、この物語は伝言ゲームで成長していき、ウッデン大尉に、受けるに値するかわからない評判を与えているのである。





タイプ: ピュリファイアー・アダプティブ
製造元: クルップ兵器製作所
    主工場: 地球

技術ベース: 中心領域
シャーシタイプ: 人型
重量等級: 中量級
最大重量: 1000 kg
バトルバリュー:
   46 (ER小口径レーザー)
   21 (コンパクトNARC)
   20 (TAG)
   42 (サポートPPC)

集団攻撃 /脚部攻撃/機械化/AP: 可/可/可/不可
付記: NARCを装備している場合、脚部攻撃、集団攻撃、ジャンプ移動するにはNARCを投棄せねばならない。

装備                       装備欄数    重量
シャーシ:                                 175 kg
移動システム:
    地上 MP:        1                       0 kg
    ジャンプ MP:    3                     150 kg
マニピュレーター:
    左腕:      なし               0 kg
    右腕:       バトルクロウ          15 kg
装甲:           擬態                  300 kg
    装甲値:   6 + 1 (兵士)


                    装備欄数
武器・装備         配置    (能力)   重量
 対人兵器搭載装置      左腕          1(2)        10 kg
     ER小口径レーザー         -            2         350 kg
     コンパクトNARC(2射)    -            2         170 kg
     TAG                      -            1          35 kg
     サポートPPC              -            2         250 kg









クラン・エレメンタル  CLAN ELEMENTAL

 3050年、氏族のエレメンタルと最初に遭遇した中心領域のメック戦士たちは困惑した。エレメンタルがマシンガンの射撃に耐え、レーザーの直撃にさえ耐えたのを見て、メック戦士たちは怖じ気づき、メックに群がり、支援サイズのミサイルを放つのに身をすくませた。中心領域でこれらバトルアーマー兵に一番近いのは、遙か昔に失われたSLDF特殊部隊のナイトホークパワーアーマーである。実際のところ、氏族のバトルアーマーの性能はSLDFの伝説的な兵士たちのそれを遙かに超えている。中心領域のメック戦士たちがクラン・エレメンタルをエイリアンの一種と間違えてしまったことは、そう驚くべきでないだろう。

 現代のバトルアーマーの起源は、ゴリアテスコーピオン氏族が開発した気密潜水服にある……惑星ダグダの資源豊富な海洋を開発するために作られたものだ。このプロトアーマーが装備していたのは、マイアマー筋繊維、自給式酸素供給・ライフサーポートシステム、深海での作業に耐えるため設計された重耐圧ボディであった。ウルフ氏族はこれらのスーツを見ると、すぐに戦闘に使えると見抜いた。よってウルフは数機のスーツを入手して、戦闘用に追加の装甲、兵器、ジャンプジェットを搭載した。

 賢明にもウルフ氏族の技術者たちは、新登場したオムニメックの能力(兵器ポッドを交換した時に重量バランスを取る)を利用できることに気がついた。こうして、バトルアーマーはオムニメックにしがみついて移動するのが可能となり、従来のAPC(装甲兵員輸送車)から解放されたのだった。

 ウルフはバトルアーマーを2868年に実戦投入し、ノヴァキャットの軽星隊に破滅的な結果をもたらした。同年、ウルフはヘルズホース氏族と一連の神判を行った。ヘルズホースは遺伝子的に強化した歩兵を生み出していた――これは後にエレメンタルと呼ばれることになる。神判の終結後、ホースはバトルアーマー技術を入手し、ウルフはエレメンタルを作るのに必要な知識を得ていた。直後、この2氏族はエレメンタル兵とバトルアーマーを組み合わせるという伝統を開始し、この伝統はバトルアーマー・エレメンタルと呼ばれるようになった。すぐに他氏族も独自のエレメンタル兵を配備するようになった。

 ウルフは特定の環境にあった数種類のスーツを実験し始めた(後のノーム、サラマンダー、シルフ、ウンディーネのベース)。結局、ウルフはほとんどの戦場に使える汎用バトルアーマーを選んだ。

 氏族エレメンタルスーツは最初のウルフ製と大きな違いはない。似たタイプのマイアマー筋繊維、自給式ライフサーポートシステム、耐圧ボディ、装甲内臓式ジャンプジェット、兵器を使っている。エレメンタルの最も特筆すべき特徴は、様々な兵器を搭載可能なことである。通常、エレメンタルは小口径レーザーか、火炎放射器か、マシンガンを1門載せる。これをバックアップするのは腕の対人マシンガンと、背面の着脱式短距離ミサイルランチャー(2射分)である。この武装の組み合わせで、エレメンタルは小さい目標と大きい目標の両方に対処可能である。エレメンタルの見事な火力は、ジャンプジェットによる機動力とあわせ、メックを破壊する能力を与えている。

 氏族侵攻の間、ウルフ氏族はエレメンタルの派生型を作り出した。ミサイルランチャーを取り外し、電子装置、電力パック、ジャンプジェット燃料を追加して、同時に対人用のマシンガンを搭載した。中心領域の指揮部隊への長距離浸透攻撃用に使われるこれらのスーツはすぐにヘッドハンターの名を得た。

 つい最近、氏族はマイクロパルスレーザー、ERマイクロレーザー、ヘビーマシンガンを搭載できるようにし、既存のエレメンタルの有効性を拡張した。


著名な兵士

リンカーン・オシス大氏族長: リンカーン・オシスはシブコ内でさえトゥルーボーンの仲間たちから傑出しており、スターコマンダーの地位を持ってテストを突破した。ブラッドネームを得たオシスは達人的な戦術家であることを証明し、昇進して第6ジャガー竜機兵団のスターキャプテンとなった。ターンベイとバイスビルでの功績で、彼は名をあげ、これがキンケイド・フューリーの死後、氏族長に選ばれる助けとなったのである。ツカイードの戦闘で戦死したと思われていたリンカーン・オシスは(ディンジュ山道で彼のバトルアーマーポイントが載っていたソアオムニメックがコムスターのレーザーに倒された)、帰還してブランドン・ハウェルを追い出した。3058年、エリアス・クリッチェルが(短期間)大氏族長に就任した後、リンカーン・オシスは第十代の大氏族長となった。

 3060年、リンカーン・オシスと彼が狂信的に身を捧げた侵攻派はストラナメクティの大拒絶で死んでいった。

スターキャプテン・イヴァンサ・フェトラドラル: イヴァンサが生まれ育ったシブコは、質と量の両方で傑出し、階級の神判で成功したのみならず、優秀な戦士を排出した。守護派の強硬な支援者であるイヴァンサはフェラン・ワード氏族長(現在はケル)についたウルフたちと共に亡命した。彼女はケル氏族長と親衛隊指揮星隊の補佐を務めている。

 中心領域のスキャンダルビッドは、彼女がクリスティアン・ケルと親密な関係にあると言い立てているが、いまのところスターキャプテンに確認を取る勇気のあるレポーターはいない。





タイプ: クラン・エレメンタル
製造元: ウルフ氏族、放浪ウルフ氏族、他氏族
    主工場: ストラナメクティ(ウルフ)、アークロイヤル(放浪ウルフ)、各所(他氏族)

技術ベース: 氏族
シャーシタイプ: 人型
重量等級: 中量級
最大重量: 1000 kg
バトルバリュー:
   56 (小口径レーザー)
   51 (火炎放射器/ヘビーマシンガン)
   50 (マシンガン)
   61 (マイクロパルスレーザー)
   53 (ERマイクロレーザー)
   40 (ヘッドハンター)

集団攻撃 /脚部攻撃/機械化/AP: 可/可/可/可
付記: なし

装備                       装備欄数    重量
シャーシ:                                 250 kg
移動システム:
    地上 MP:        1                       0 kg
    ジャンプ MP:    3                     150 kg
マニピュレーター:
    左腕:      バトルクロウ          15 kg
    右腕:       なし               0 kg
装甲:           通常                  250 kg
    装甲値:   10 + 1 (兵士)


                    装備欄数
武器・装備         配置    (能力)   重量
 着脱式SRM2(2射)     胴体           3        110 kg
 兵器搭載装置        右腕          2(2)        10 kg
     小口径レーザー          -            2         200 kg
     火炎放射器            -            1         150 kg
     マシンガン            -            1         100 kg
     マイクロパルスレーザー   -            1         160 kg
     ERマイクロレーザー     -            1         150 kg
     ヘビーマシンガン     -            1         150 kg
 対人兵器搭載装置      左腕           1           5 kg


                    装備欄数
武器・装備         配置    (能力)   重量
 ヘッドハンター
 2 燃料タンク        胴体           2        100 kg
 リモートセンサー設置装置  胴体           1          40 kg
 パワーパック        胴体           1          25 kg
 マシンガン            右腕           1         100 kg
 ヒートセンサー          右腕           1          20 kg
 対人兵器搭載装置      左腕           1           5 kg
 強化センサー        左腕           1          45 kg













Combat Equipment




クラン・バトルアーマー CLAN BATTLE ARMOR

 中心領域への移住を余儀なくされた後、ノヴァキャット氏族は氏族宙域からの撤退で失われた装備を補充するという気の遠くなるような作業に直面した。エレメンタルのひとりとして、サンティン・ウェスト氏族長はバトルアーマー部隊の再建に並々ならぬ興味を持った。中心領域と氏族の双方が多数の新型を投入している状況において、ウェスト氏族長は科学階級にノヴァキャット向けの新型を開発するように命じた。

 基本型のエレメンタルスーツからスタートした科学者たちは、グレイデス軍団がスカウトバトルアーマーで開発した「ジャンプブースター」を使って、機動性を強化した。この大型装備の導入には、いくらかの設計変更が必要となった。装甲が減らされ、肩の単発二連短距離ミサイルランチャーは、着脱式多連装短距離ミサイルランチャーとなった。固定式の重火炎放射器が右腕の交換式兵器システムに変わり、左腕の対人兵器は取り外された。追加された強力なサーチライトは戦場の内外で有効であると判明した。

 最終的な外観はノヴァキャットの新たな本拠地であるドラコ連合に影響されたものとなった……古代のサムライが使っていた鎧の影響が明白に見られるのである。

 3062年、開発はゴーストベアとクリタ家との紛争に巻き込まれて中断した。わずかな稼働するプロトタイプがベアと戦って成功し、3067年にはついに大量生産が始まったのだった。

 ダイアモンドシャーク氏族(中心領域内の世界に居着いていた)は、素早く利益の臭いをかぎ取った。設計図と引き替えに兵器と補給物資の価格を下げることにより、シャークの商人は、トワイクロス、トロントハイム、イタビアナの工場で生産されるクランバトルアーマーをゴーストベアとヴラッド・ワードのウルフに販売した。確証のない報告によると、この機種は中心領域、(放浪)ウルフ氏族にも販売されているという。もしこの動きが事実なら、シャークは族長会議で集中砲火を浴びるか、もしくは氏族本拠地で現在起きている神判で危険な状況に陥るだろう。

 シャークは派生型を作るためにスーツの潜在的な性能を試しているとされる。派生型は生産されてないが、固定式の重火炎放射器をERセミポータブル支援レーザー、セミポータブルオートキャノンに交換するのは比較的容易である。

クラシックバトルテック:RPGルール
 クランバトルアーマーは重火炎放射器を右腕に搭載し(10射)、2門のSRM2ランチャーを胴体に内蔵する(ミサイルは合計4本で、1ターンの射撃が可能)。両兵器のデータはCBTComp(167-168p)を参照。このスーツはベーシックマニピュレーターを使用しており、よって通常型歩兵兵器を使ってはならない。内蔵型ジャンプパックにより1ターンに120メートルジャンプ可能。

 氏族製のクランバトルアーマーはハージェル修理システムを組みこまれている(LT、58-59p参照)。さらに、スーツはサーチライトを搭載する(CBTComp、181p参照)。

装備レーティング:F/D/F
価格:560,500 C-bills
装甲値:9/8/7/7
保護:完全
特性修正:STR +4; DEX -1; REF -1
乱戦AP:2
目標サイズ修正:-1
移動修正:-1/-2/-3、ジャンプ能力

バトルテックルール
種別:中量級バトルアーマー
技術ベース:氏族
開発・研究開始日:3062年8月
プロトタイプ開発・生産:3062年8月
量産:3067年5月
費用(ポイント):3,802,500 C-bills
BV(ポイント):195
集団攻撃/脚部攻撃/機械化バトルアーマー:可/可/可

 クランバトルアーマーは5名からなるポイントで展開され、地上移動力1MP(ジャンプ移動力4MP)である。機械化バトルアーマールールによりオムニメックに搭乗可能で、対バトルメック脚部攻撃、集団攻撃が可能である。各スーツの装甲点は9点、それに内部の兵士の1点がある。

 各クランバトルアーマーは2門のSRM2を搭載し、通常のバトルアーマー直接射撃、ミサイル攻撃ルールで処理される。クランバトルアーマーによるミサイル攻撃は個別に解決され、1ラウンドに単独または複数で射撃してよい。

 クランバトルアーマーポイントのサーチライトをクラシックバトルテックのゲームで使う場合、その範囲は9ヘクスで、武器攻撃フェーズ時にどこに向けるか指定せねばならない。




ナイトホーク・パワーアーマー(ライト) NIGHTHAWK POWER ARMOR (LIGHT)

 第一星間連盟の時代、科学技術は歴史上かつてないほどの発展を見た。発展は第一君主ジョナサン・キャメロンを悩ました悪夢によってさらに進むこととなった。連盟の崩壊と地球陥落を防ぐのにとりつかれた第一君主は地球帝国の防衛を築き上げる野心的なプログラムを開始したのである。

 マイアマー技術が開発されてから商用のエクソスケルトンは使われていたが、戦場で使い物になったことはなかった。帝国で最高の技術者たち(豊富な資金に支えられていた)は、このコンセプトを完璧なものとするため、15年の苦しい時間をかけた。合計20機のプロトタイプを作り直した後、SLDF最高司令部はナイトホークMk.XXI(マーク21)を受け取った。2718年のことである。

 テストによって、ナイトホークを装備する兵士はこれまでのバトルアーマーになかったほどの機動性と防護力を得ると判明した。洗練されたECMとステルス能力は偵察、極秘任務に最適なものであった。重火器に対しては脆弱なのだが、小火器に対する防護はすばらしいものだった。装甲グローブは通常兵器を使用可能であり(マウザー960アサルトシステムがよく使われた)、それによって敏捷性が失われることはなかった。ナイトホークは内臓武器を持っていないので、これは非常に便利だった。

 2年間の実地試験を成功させた後、新型スーツは特殊部隊での使用がはじまり、エリートのSAS、スペシャルアームドサービス(ブラックハーツ)がナイトホークを装備した。その配備が公に知られることはなく、SASの隊員たちは熟達していたので、他の星間連盟加入国は、高度な潜入用スーツについての曖昧な噂をわずかに聞くのみであった。

 SLDF親衛師団で使う戦闘用バージョン、Mk.XXIIが開発されたが、アマリスの反乱と星間連盟崩壊で正式に生産されることはなかった。継承権戦争の勃発に伴い、両バージョンはほとんどが失われた。コムスターが若干数のMk.XXIを確保し(ジェローム・ブレイクによる地球占領の際に発見された)、コピーして、性能で劣るトルネードPA(L)を生産した。つい最近、グレイデス軍団がカルバラで数機のナイトホークスーツを発見し、その後、スーツの大半は研究のためNAISに引き渡されている。

 アキレス、ピュリファイアーの開発から教訓を得たワード・オブ・ブレイクは、3065年、ついにスーツをコピーするという技術的挑戦を成功させた。コムスターもすぐに続き、ツカイードに小規模な工場を立ち上げた。生産されたスーツはSLDFにも分配され、XXIが数個フューリーチーム(新SLDF特殊部隊)で使われている。

クラシックバトルテック:RPGルール
 ナイトホークパワーアーマーは内臓武器を持っていないが、装甲グローブを採用しており、よって通常の歩兵用兵器をペナルティなしで使用してよい。そのステルス装甲は以下の修正をもたらす、[ECM:6, IR:6]。加えて各ナイトホークは15メートルのECMを発揮する、[ECM:6]。そのジャンプジェットは1ターンに最大90メートルジャンプ可能である。ナイトホークは拡張型の生命維持システムを装備し、最長24時間の連続活動が可能である。

装備レーティング:E/E/F
価格:295,000 C-bills + 手持ち武器
装甲値:4/5/6/5
保護:完全
特性修正:なし
乱戦AP:0
目標サイズ修正:0
移動修正:完全、ジャンプ能力

バトルテックルール
種別:パワーアーマー(ライト)
技術ベース:中心領域
開発・研究開始日:2703年
プロトタイプ開発・生産:2718年
量産:2720年
費用(分隊):1,780,000 C-bills + 手持ち武器
BV(分隊):36
集団攻撃/脚部攻撃/機械化バトルアーマー:可/可/可

  ナイトホークMk.XXIは4人からなる分隊で展開され、地上移動力1MP(ジャンプ移動力3MP)である。機械化バトルアーマールールによりオムニメックに搭乗可能で、対バトルメック脚部攻撃、集団攻撃が可能である。各スーツの装甲点は2点、それに内部の兵士の1点がある。ステルス能力により、短距離と中距離で+1、長距離で+2の目標値修正がある。ビーグルアクティブプローブおよび氏族の同等品では隠れたナイトホークを発見できない。

  ナイトホークには内蔵型武器がないが、通常の歩兵用兵器を使用してよい。ナイトホークによる攻撃は通常の直接射撃として解決され、射程とダメージは使っている歩兵用兵器による。各ナイトホーク分隊は限られたECM能力を持ち、その分隊がいるヘクスのみをカバーするガーディアンECMのように機能する。




ロットワイラー ROTTWEILER

 LAAF(ライラ同盟軍)は、疑いの目を向けつつフェンリル・バトルスーツを受領したのだが、強い火力とほどほどの機動力が求められる際には、この新型四脚アーマーが有用だと気がついた。だが、その後も高速偵察の能力を持った機種を探し求めていたのである。多くの王家は、四脚アーマーをせいぜい次善策と見ていた一方で、ライラの技術者はそのような設計で可能な強力な動力が約束されてると見て、最速のスーツを作り上げる努力の方向を変えた。また、体高が低いので、命中させるのはほぼ不可能となるだろう。限界をうち破ると決意していたライラの技師たちは、設計図に立ち返り、ロットワイラー四脚バトルスーツを作り上げた。

 時速54kmに達するロットワイラーは、高速であるが、フェンリルよりも分厚い高度なセンサー妨害アーマーを備えている……半分の重量にもかかわらずである。フェンリルのような傷つきやすい砲塔を避けて、ロットワイラーはその支援レーザーと"ファイアドレイク"対人武器を、単純に背骨に搭載している。この変更で、パイロットがマシン内に横たわるのは、フェンリルよりも遙かに楽になり、よってロットワイラー兵はより少ない疲労でより長い任務を耐えうるのである。また偵察能力を高める強化センサー一式を装備している。

 少数のロットワイラーが、なんとか連邦=共和国内戦に間に合った。数個分隊がカトリーナ派第11ライラ正規隊に支給されたのだ。部隊が3065年、スカイアに配備される直前のことであった。自由スカイア軍が向かってきた時、第11正規隊ドナー大佐は、撤退のために生き残った降下船を集結させる間、分離派を寄せ付けないようにする遅延戦術の一部にロットワイラーを用いた。惨事の後、対歩兵作戦を生き延びたロットワイラー兵たちは、ドナーの「不正規作戦兵」に編入され、その場に残り、自由スカイア軍を1年半に渡って悩ますことになった。

クラシックバトルテック:RPGルール
 ロットワイラー・アーマーは支援レーザー1門(CBTComp、P167参照)と"ファイアドレイク"焼夷支援ニードラー1門(P15参照)を背中に搭載している(各30発)。四脚であるこのスーツにマニュピレーターは存在せず、通常の歩兵武器は使用不可能である。ステルスアーマーは以下の修正をもたらす。[ECM:6, IR:6]。ロットワイラーは5キログラムの作戦装備ベイもまた持っている。アーマーの「口腔」に、アゴに似たハッチがある。強化センサーは携帯レーダー探知機(P107、LT、参照)の能力を模倣する。

装備レーティング:E/E/F
価格:306,850 C-bills
装甲値:8/7/6/6
保護:完全
特性修正:STR +2; DEX -4
乱戦AP:1
目標サイズ修正:0
移動修正:60m/turn (54kph)
付記:四脚であることからロットワイラーに対する射撃は目標値に+2

バトルテックルール
種別:中量級バトルアーマー(四脚)
技術ベース:中心領域
開発・研究開始日:3061年4月
プロトタイプ開発・生産:3063年
量産:3065年3月
費用(分隊):1,827,400 C-bills
BV(分隊):136
集団攻撃/脚部攻撃/機械化バトルアーマー:不可/不可/不可

 4名1個分隊で展開するロットワイラーは、地上速度5MP(ジャンプ能力無し)。機械化バトルアーマールールを用いてのオムニメック搭乗、対バトルメック脚部攻撃、集団攻撃は不可能である。各スーツの装甲値は7点、加えて中にいる兵士の1点である。そのステルス能力で、ロットワイラーを攻撃するユニットには、中距離で+1、長距離で+2の修正がある。ビーグル・アクティブ・プローブ、あるいは氏族の同等品では、隠れたロットワイラーを探知できない。

 各ロットワイラーは小口径レーザー1門と、"ファイアドレイク"焼夷ニードラーを搭載する。通常のバトルアーマー直接射撃ルール(P15、"ファイアドレイク"追加ルール参照)を使用してもよい。また各ロットワイラーは、強化センサーを持っている。2ヘクス分のアクティブプローブとして機能する。








エリー・ライトパワーアーマー AERIE LIGHT POWER ARMOR

 スノウレイヴン氏族は、黄金世紀以来、多数の無重力用、宇宙用バトルアーマー・ヴァリアントを開発してきたが、宇宙ならではの行動(フリーフライト、より大型の船への搭乗)用にそれらの機種を作ったわけではなかった。3060年代に、この氏族が本拠地領土より拡大し深辺境に入ると、レイヴンは新たな資源と専門知識を得て、これが完全な新型バトルスーツの開発に結びついた。

 レイヴンの科学者たちは多用多種な研究を行ったのだが、そのうち一機種、軽量級エリーだけが普及することになった。氏族の技術と海兵隊戦の経験(スノウレイヴンと外世界同盟の両方で)を元に作られたこのスーツは、重量が400kg以下で、極めて素早く敏捷である。地上にいるかのように、軌道上の艦船間でのフリーフライトを行える。35kgの最新型装甲コンポジットは、火器による攻撃はもちろんのこと、宇宙での危機から身を守ってくれる……この防護は、戦闘専用モデルと比べると最小限のものなのだが。スーツの外骨格は着用者の筋力を増加させ、運搬能力と格闘能力を強化するが、動きを制限されることはない。そのため、宇宙船の乗り込み接近戦に理想的である(それをする時にも、防ぐ時にも)。

 エリーは内蔵型兵器を持たないが、その軽量級マニュピレーターは通常の歩兵用武器を使用可能とする。エリーを装備しているレイヴンの装甲歩兵は、通常、反動を嫌ってレーザーシステムを使用する(反動は無重力活動でなんらかのトラブルを引き起こすかもしれない)が、実体弾、ミサイル兵器もまた使用する。前者にはたいてい反動抑制装置を搭載する。

 エリーのほぼすべてが、現在、レイヴン・アルファ銀河隊の手にあるが、未確認情報によると、同盟の第1航空大隊もまた数個分隊を海兵隊で使っているという。これが確かなら、開発の援助に対する報奨であるのか、この航空宇宙氏族と辺境の仲間との関係が強まった徴候であるのか、定かではない。だが、エリーがまだ実戦に参加してないというなら、すぐにでもそうなるに違いない。レイヴンとドラコ連合は、カンザカでホワイトクラウド号が撃沈されて以降、確執が強まっている。

クラシックバトルテック:RPGルール
 エリー・パワーアーマーに内蔵型兵装システムはないが、装甲グローブを使用しており、通常歩兵用兵器をペナルティなしで利用できる。ステルスアーマーは以下の修正を提供する。[ECM:6, IR:6]。加えて、各エリーは内蔵型ジャンプジェット(1ターンに90メートルのジャンプが可能)、宇宙環境用装備(p181-182, CBTComp)、24時間以上の活動ができる強化生命維持装置を装備している。

装備レーティング:F/D/F
価格:329,500 C-bills + 武器
装甲値:4/4/5/4
保護:完全
特性修正:STR +1
乱戦AP:0
目標サイズ修正:-1
移動修正:+1/+2/+3, ジャンプ能力あり

バトルテックルール
種別:パワーアーマー(軽量級)
技術ベース:氏族
開発・研究開始日:3065年
プロトタイプ開発・生産:3066年
量産:3067年
費用:2,647,500 C-bills
BV:25
集団攻撃/脚部攻撃/機械化バトルアーマー:可/可/可

 エリーは5個ポイントで展開し、地上移動2MPを持ち(ジャンプ移動は3MP)、機械化バトルアーマールールでオムニメックに乗ってもよく、対メック脚部攻撃、集団攻撃をしてもよい。各スーツの装甲値は1ポイントで、搭乗者の1ポイントがある。ステルス能力で、エリーに対する攻撃には、近距離、中距離で+1、遠距離で+2の修正がかかる。ビークルアクティブプローブ、及び氏族の同等品では、隠れたエリーを発見できない。

 エリーは内蔵型兵器を欠いているが、通常の歩兵用兵器を使用できる。エリー・ポイントによる攻撃は、通常の直接射撃として処理される。射程やダメージは、歩兵兵器のものが適用される。





支援火器

 以下で詳記されている兵器は、支援火器ルールに従う。ただし他のルールが記載されている場合は除く。これらの武器のほとんどはバトルアーマーに搭載できるので、CBT:RPGとCBTでも情報を使える。


"ベアハンター"スーパーヘビー・オートキャノン
“BEARHUNTER”SUPERHEAVY AUTOCANNON
 氏族内で最も歩兵を重用するヘルズホースは、在来型兵力の強化をめざし、"ベアハンター"スーパーヘビー・オートキャノンを開発した。通常の携帯型オートキャノンの延長線上にあるこの超重量級は、3本の回転する銃身でオーバーヒートを防ぎ、原型よりも高発射速度である。だが、それと引き替えに、"ベアハンター"は高価で、有効射程がかなり短くなっている。その上、準携帯用オートキャノンのように、反動を抑制できず、従ってより小型の兄弟機よりもバースト射撃での信頼性に欠ける。
 ホースにとって不幸なことに、"ベアハンター"のデビューは、ゴーストベア氏族との悲惨な「戦争」の前であった。憎悪する敵の手に新兵器が落ちたのである。以降、ベアは新型のゴーレム・バトルスーツに、スーパーヘビー・オートキャノンを使用できるようになった。

ゲームルール
 "ベアハンター"スーパーヘビー・オートキャノンは、通常の支援火器ルールに従う。反動抑制装置をつけられないが、兵士一人で運搬・射撃が可能となるジャイロスコピック・ハーネスを使用できる。この兵器の射撃は、10発、20発、30発のバーストのみである。バトルアーマーにも取り付け可能だ。アダプター、クーリングジャケット、増加マガジンがあるので、サイズと幅が大きく増える。
 CBTゲームでは、ベアハンターの大きな反動が射撃に+1のペナルティを与える。



"デヴィッド"、"キングデヴィッド"携帯軽ガウスライフル
“DAVID” AND “KING DAVID” MANPORTABLE LIGHT GAUSS RIFLES
 戦場でバトルアーマーが普及してきたことは、非装甲兵士がスーツに入った敵と戦えるような兵器の大規模開発に結びついた。このうちのひとつが"デヴィッド"対バトルアーマーライフルである。自由世界同盟の軽ガウスライフル技術を使い、人が携帯できる大きさでありながら(限界ぎりぎりではあるが)、射程とストッピングパワーの両方を持つ。特殊なハーネス(この大型兵器を振り回せるようになる)に装着される"デヴィッド"は、単発かバーストを選択できる。後者はストッピングパワーを大幅に増加させるが、著しく命中精度を下げる。さらに、限られた弾薬数と、強い力が必要とされること(普通、射撃手はパワーバックパックを着込む)が、高速射撃時の有効性を下げることになる。ほとんどの使用者は、サブウェポンとして拳銃かニードラーを所持する。
 "デヴィッド"重支援用バージョンのいわゆる"キング・デヴィッド(ダビデ王)"は、改良型の給弾装置と反動抑制装置を特徴としている。携帯性、操作性を犠牲にして、伏射での性能が大幅に強化されている。三脚に載せる、この大型バージョンは、射手と装填係の両方を必要とし、ほぼ定点防衛専門である。

ゲームルール
 "デヴィッド"と"キング・デヴィッド"は、ガウス兵器の通常ルールに従う。単発射撃でも、バースト射撃でも、撃った分だけ弾薬とエネルギーの両方を消費する("デヴィッド"のバーストは4連射。"キング・デヴィッド"は5連射できる)。両者はバトルアーマーに搭載できるが、追加部品とクーリングジャケットが必須である。この組み合わせは、サイズと幅を増やす。



"ファイアドレイク"焼夷ニードラー
“FIREDRAKE” INCENDIARY SUPPORT NEEDLER
 シュレッダー重ニードラーの開発に伴い、ライラ装甲軍、諜報部は、古典的なフレシェット兵器の射程と威力を強化して、このような不気味な対人兵器を使う特殊部隊、奇襲部隊に、パンチ力とリーチを与えた。この精神を引き継いで、マウザー・アンド・グレイ社(ライラでトップのフレシェット火器製造業者)は、究極のフレシェット兵器として"ファイアドレイク"焼夷ニードラーを開発した。
 "ファイアドレイク"は、発射速度と長射程を両立し、特別にデザインされた弾丸が焼夷能力を持つ。ポリマー弾薬ブロックが、自然発火性の化学薬品を包み込み、ブロックが分裂した後、空気と混ざって燃え上がり、一斉射で白熱するニードルを広い範囲にばらまいて1個歩兵分隊を5秒以内に殲滅し、同時に辺りに火を付ける。この身の毛もよだつ兵器は、LAAFの特殊なヘッドハンター奇襲部隊(あらゆる「ソフト」な敵を抹殺することが第一の任務)での使用が始まっている。

ゲームルール
 "ファイアドレイク"焼夷ニードラーは、通常のニードラーの支援バージョンのように機能する。命中するとスプラッシュ・ダメージをあたえ、単発射撃か、最大10発のバースト射撃が可能である。すべてのニードラー兵器のように、フレシェット弾は全ての障壁に対してAP0であるが、自然発火性化学薬品が焼夷効果を引き起こす。CBT:RPGルールブック、119ページの焼夷兵器ルールに従う。この焼夷能力は、バトルアーマー、戦闘車両、その他の装甲バトルテックユニットには通用しない。火を付ける前に、装甲がフレシェットをはじき返すからである。"ファイアドレイク"はバトルアーマーに搭載可能だが、追加部品と増量マガジンが必要で、この組み合わせはサイズと幅を増やす。
 CBTゲームで、"ファイアドレイク"は、バトルメック、プロトメック、車両、バトルアーマー、強化建築物のような装甲ユニットに一切の効果を及ぼさない。しかしながら、ファイアドレイクの焼夷効果は、2D6を振って6以上で目標ヘクスに炎をつけることから、歩兵に有効である。通常の火炎ルール(BMR79-80ページ参照)の修正がかかる。








個人用アーマー PERSONAL ARMOR

 以下のルールは、CBT:RPGの個人用アーマールールに従う。


歩兵用アーマーキット INFANTRY ARMOR KITS

 多種多様な形式、スタイルのアーマーと戦闘服が存在する一方、多くの軍隊では、歩兵に一種類の国家的な規格化された制服を供与する。必ずしも最も優れたものとはいえないが、しばしば前線の兵士たちが身につけているベストとスーツは、民間、私物の同等品をしのぐ。各歩兵用アーマーキットの能力は、各兵士の状況に調整されることよりむしろ、兵站の問題を減少させ、支出に見合う以上の価値を持たせるのを可能とする。それでも、主要な各軍は独自のスタイルを保っている。


カペラ大連邦国
 大連邦国の歩兵キットは、ドラコ連合国ほどでないにせよ、防護力より柔軟性を重視している。腕と足を守る軽量なプラスティールメッシュは、軽量ながらにして同等な効果を発揮し、破片と小火器からの防護を形成する。

氏族
 星間連盟の歩兵用戦闘服を大量に持ち出した氏族は、中心領域と違って先端技術と素材を欠いたことがない。といっても、氏族銅(記憶形状合金。戦闘のダメージ、鈍い外傷で出来たねじれとくぼみのほとんどを元に戻す能力を持つ)の導入で、歩兵用アーマーに変革がもたらされた(特に星間連盟正式採用品の直系である戦闘ヘルメットの分野において)。

コムスター/ワード・オブ・ブレイク
 星間連盟技術を大規模に保有しているのだが、コムスターは歴史的に連盟期から、360度の視界を持つ歩兵ヘルメットの生産能力を欠いている。これを補うために、ヘルメットのバイザーを小型超音波探知機に取り替えている。軽量であるが、探査範囲はフルサイズの品の半分である。この探知機は120度の視野を持ち、壁やその他の障害物を通して、「見る」ことを事実上可能とする。

ドラコ連合/自由ラサルハグ共和国
 ドラコ連合は、バトルアーマー、メックにリソースを注ぎ込むのを好み、非装甲歩兵の装備は中心領域で最も貧弱な部類に入る。その結果として防護力は弱いのだが、彼らの軽歩兵アーマーキットは、他の中心領域歩兵以上の柔軟性と移動の自由を装着者に与える。ルーツである連合の影響を多大に受けた、自由ラサルハグ共和国のアーマーもまた、出来るだけの機動性を維持する手段として、防護力よりも柔軟性を重視する。

恒星連邦
 連邦=共和国の創設と崩壊に伴い、恒星連邦の歩兵用アーマーキットは現在の形にいたるまで、数度の変更が加えられた。新規バージョンは、通信システムの位置をヘビーグローブからより伝統的なヘルメットに移し、同時に戦闘ジャケットを修正し、腕の防護を犠牲にしながら可動範囲を増やしている。

自由世界同盟
 現代の継承国家で最高の装備を誇る、自由世界同盟の歩兵用アーマーキットは、その着用者に頭部、胴の固い防護力を与え、その一方で、腕と脚は機敏さを確保するために防護が弱くなっている。

ライラ同盟
 ライラの歩兵用アーマーキットは、未確認の有効性よりも、実用性を重視する。腕と脚はほとんど無視されているが、胴と頭部をよく守り、戦闘ヘルメットには暗視装備、赤外線探知装置が内蔵されている。

辺境勢力
 小政府、海賊団、独立世界と、辺境の多様性は、幅広い種類の歩兵用装備をもたらし、惑星間に跨る標準装備はまずない。実際に、歩兵の制服を統一する努力を払い、資源を使ってきたのは、カノープス統一政体、マリア帝国、タウラス連合、カルデロン保護国のみである。対して外世界同盟は、地元の政府に地上部隊の装備一式を任せることを選択し、世界によって標準規格が違っている。












A GUIDE TO COVERT OPS

新装備
 以下の装備(特に電子強化装備)は、秘密工作員用に製作されたものである。その他の人間が使うことはめったにない。


鑑識分析キット FORENSIC ANALYSIS KITS

 警察署、興信所、探偵事務所で一般的な、鑑識分析キットは、犯罪現場において、法医学的証拠を素早く記録、分析、識別可能である。これらのキットは、指紋採集から、繊維分析による残留遺伝子読み取りまで、各機能に特化されている。偽造分析キットは、電子メディア、もしくは印刷物が偽物であるかの判断を助ける。適切に使用された場合、これらのキットは事実上の科学捜査研究所となる。場合によっては、法廷で証拠として認められることさえあるのだ。


無音声超小型通信機 Subvocal Microcommunicator

 群衆内での秘密通信用に作られた、この無音声通信機は、立ち聞きする者や録音装置を阻むように設計され、読唇術の心得がある者すらも妨害する。そのメインピックアップは、喉にしっかりとはりつく極薄のカラーで、通常、シャツのえりに擬装するか、ネックレスとしてカモフラージュする。この無音声超小型通信機は、通常の超小型通信機とよく似ているが、立ち聞きする者や録音装置には、事実上単なるささやき・雑音にしか聞こえない音声(唇を動かさず発音したもの)を拾い上げ増幅する。有線(もしくは無線)でピックアップに接続された特殊な回路が、無線の範囲内にいる受信者のために、無音声の発音を効果的に翻訳する。この装置は、電卓の半分のサイズでしかない。通常のイヤホン(有線、または無線接続)が付属するこの通信機は、偶然探知される危険性ほとんどなしで、工作員が情報を伝達するのを可能とする。


電子式暗号解読装置 Electronic Codebreaker

 この比較的シンプルな装置は、セキュリティコードを入力するどのような電子キーパッドにでも接続出来る。すべての組み合わせを試すことで、(時間を与えられれば)暗号を解読可能である。どれくらい時間がかかるかは、キーパッドの設計次第である。キーパッドの多くは、間違った暗号が入力されたら、リセットするのに時間を取り、1分あたりに組み合わせを試す回数が制限される。たとえば、2秒間の遅延がある、3桁のキーパットの場合、1分に30回しか試行出来ず、1000回の組み合わせに30分以上がかかる。

 この装置を使うのに、侵入者はまずキーパッドのカバーを取り外し、機械部分に接続せねばならない。使用には技術者:電子判定が必要で、目標値は、鍵の複雑さによって決まる。プレイヤーは何度も暗号解読装置を取り付けようとしてもいい。だが、高度なキーパッドは、判定に失敗したら警報を鳴らすような追加の保安回路を付けているかもしれない。また、数字の打ち込みに失敗したら、キーパッドはそれ以上の入力をブロックするかもしれない。単純なちからわざのやり方はほぼ不可能となる。

 電子機器とコンピュータープログラムの知識を持つ者は、ありふれた部品を使って、約20時間で解読装置を作ることが出来る。


高性能電子式暗号解読装置 Advanced Electronic Codebreaker

 通常型暗号解読装置よりさらに高度なこのバージョンは、ちからわざよりも策略を使う。キーパッドを「騙して」暗号を破るのである。高性能暗号解読装置は、通常、どんな長さのキーパッド暗号でも、1分から10分で解読し、その仕組みから間違っても警報を鳴らすことがない。通常型暗号解読装置のように、高性能バージョンはキーパッドの機械部分に接続せねばならない。使用には技術者:電子判定が必要で、目標値は、鍵の複雑さによって決まる。

 高性能電子式暗号解読装置の入手は、中心領域の諜報組織と、氏族に制限される。ブラックマーケットに流れたときは、たいてい通常の倍の値がつく。







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